昼食に誰かを待つ日は

2020年02月03日(月) 具を煮ても一人



日曜日。意気揚々とベリーショートにしようと美容室に行ったが、ずっと私の髪の毛を切り続けてくれているOさんに切ることを止められた。(前回も、そうだった)「このくせ毛がいい感じだから、切るのはもったいない。もうすこし伸ばしてみよう」ということになり、前髪だけすこし切ってもらい、とくにどこにも行く用事はないがスタイリングをしてもらい、20分もしないうちに美容室をあとにした。言われると、確かにこのくせ毛も悪くないなあと思ってきて、切らなくてよかったと思った。髪の毛が長い自分を知らないので、あと数ヶ月は伸ばしてみよう。吉田美奈子みたいにならないかな。


そのあとで、城くん、マツタケと東中野の喫茶店「ルーブル」にて落ち合う。この間泣きながら電話をかけてきたマツタケがすっかり元気になっていて安心。一生懸命にいろいろを話してくれるマツタケの話に、耳を傾けていた。三月にまた舞台があるというので、見に行く約束をする。その後城くんは自転車でどこかへ消えていった。最近の交通手段はもっぱら自転車だそう。腹筋が鍛えられるよ、と言っていたが顔色が悪かった。
その後で、ルーブルのすぐ近くにある珈琲館に入る。彼女はオムライスを注文し、私はアイスコーヒー。ベラベラと、煙草を吸いながら話をする。「何があってもさ、笑ってたいよね。だってさ、落ち込んでたらダメになっちゃうもんね」という。そうそう。じめじめしてたらナメクジが湧くから、たいていのことはなんとかなるんだから笑ってたほうがいいや、と返す。そうだよねえ、と、笑わずにため息をつくマツタケがおかしかった。何を話したのか、今ではもうあんまり覚えていないけれど、彼女に会うと凝り固まったものが柔らかくなってくる。店を出たあとに、「そういえば、Apple Musicに入った!」という話をするので、実は私も入ったよ!と伝える。Apple Musicは、人とプレイリストを共有できるという。でも初心者の私たちはそのやり方がわからず、道端でずっと設定をしていたけれど、最後の最後までちっともうまくいかなかった。何十分もなんやかんや言いながらやっていたけれど、何もできないで終わった。道端にいたために寒くなって、今日はもう諦めようと解散。彼女は歩いて帰って行きました。


月曜日。仕事。金曜日に頂いた菓子類で、机が埋まる。あまり楽しくない一日だったから、帰って鍋をグツグツ煮た。長ネギが甘くて「甘い」とつぶやいてみたけれど、つぶやいてもひとり。それでも別に楽しいとは言えなくて、だから掃除やら何やらもしてみた。それでも楽しくはなくて、でも身体がつかれたから、よく眠れそう。おやすみなさい。


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左岸 [MAIL]