昼食に誰かを待つ日は

2019年06月04日(火)

朝。目覚める。気分がすぐれないまま自転車をこぐ。

早稲田のシャノアールで、漫画を描いている女の子と打ち合わせ。
ギラギラのシルバーのミニスカートに水色のキャリーバッグ、厚底のサンダルという姿で現れた女の子はすべてがぴったりで、しっくりで、素敵であった。煙草はハイライト。

助手の男の子(彼氏)が途中ひょっこり現れて、ふたりで締め切り間近だというので漫画を描いていた。
「とっても上手だよ」「あ、この絵すごくいいねえ」「わあ、かわいい」という会話が純粋でなにも汚れがなく、なんだかとても尊いものを見ているようだった。

わたしは昨日、日記に、何にも思い入れを持てない、と書いている。
そんなようなことをすべて吹き飛ばされて、彼女らの会話、共同作業、作品を見ていると、その愛情を分けてもらっているようで、とても、とても何かがほぐされていくようだった。
気分が優れていなかったにもかかわらず、結局かなり幸福な気持ち。幸せだった。本当にありがとう。

途中で井上くんがやってきた。遠い、と昨日書いていたけれど、普通に近くにいた。
近くにいないと思い込んでいただけで、近くにいると、近くにいる。
肝心の仕事についてはどうなるかわからず、憂鬱なのはこの点だったのである。

今日ふたりはお揃いのマニュキュアをつけていて(ピンクのギラギラしたやつ)、一緒に、本当にうれしそうにしていた。




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左岸 [MAIL]