漫ろ日記
DiaryINDEX|past|will
2021年06月19日(土) |
自動車を売る、芥川賞候補作でなければ |
朝から梅雨っぽい天気。雨はじゃんじゃん降って、湿気ジメジメ。
お世話になっている、ホンダのディーラーへと出かける。15年以上乗ってきた愛車(といっていいだろう)FITを売ることにしたのだ。
理由はいくつかあるが、4月に親父が死んでしまって、実家に帰ることもさらに少なくなり、家族で初中終出かけていたキャンプもだいぶ瘧(おこり)が落ちたこともある。 子どもたちはクルマが苦手で、とくに下の息子はクルマ特有の〈臭気〉が苦手、遠乗りにはずいぶん抵抗する。娘も息子も大きくなって、公共交通機関でもじゅうぶんにあちこちに出かけることができる。
こうなると、ただでさえ〈週末ドライバ〉だっのたが、さらに〈月イチドライバ〉程度になってしまって、クルマを維持することの意味が薄れてきていた。。。なんていうと、FITに申し訳ないのだが。
15年で走行距離は4万キロにも届かなかったから、推して知るべしなんだが、いろいろと面白いところに行かせてもらったなあ。 ディーラーを去るときには、やっぱり寂しかった、正直。 「売るにはまだいろいろと手続きがあって、2週間くらいはここにあります」といってくれる。 嬉しいけど、きっともう訪れないだろう。
帰宅してから、地元の図書館に立ち寄って、予約していた芥川賞候補作のひとつを借りてくる。 李琴峰(り・ことみ)「彼岸花が咲く島」だ。
一読、世界観のプロットを読まされただけの読後感しかない。ま、これが芥川賞候補作でなければこちらは途中退場するだけだが、候補作となると話は違う。微温的な、あまりに微温的な。そんな感じでしかない。
|