私がいま認識しうる「わたし」としてこの地球上に存在している期間は、平均寿命から考えたら、あとせいぜい○○年くらいのものなのだ、と突然に気が付く。芝居の幕が下り、役者が演じている役から離れるような感じだろうか。すこし気持ちが軽くなるような、少しユーモアのあるような、そして今存在している自分が愛おしいような、そんな感じがした。初めての感覚だった。