てくてくミーハー道場
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2019年11月23日(土) |
ミュージカル『天使にラブソングを〜シスター・アクト〜』朝夏・今キャスト(東急シアターオーブ) |
お金も時間も無限にあれば全部の組み合わせを観たいんだけど、そうもいかないので、初お目見えのキャストだけにしました。
いやーしかしまぁくん(朝夏まなと)、主演作が切れ目なし(コラ、余計なことゆーな)
過去、この作品の日本版は、モリクミ(森公美子)さん vs OG(初演・あさこ(瀬奈じゅん)、再演・らんトム(蘭寿とむ)、再々演・まぁくん(朝夏まなと))というやり方で来てるわけですが、どのOGさんも“ゴスペル的歌唱力”という点でモリクミさんに敵わず。
特に、これまでのOGの中で一番歌唱力があると思ってたまぁくんが、デロリスの音域に苦労していた(高音が出ないとかではなくて、一番歌いづらそうなキーが多用されている)のが意外でした。
ただし、“スターになるのを夢見ているしがないクラブ歌手”という部分では、モリクミさんは年齢的に(以下略)
登場シーンでのまぁくんのスタイルの良さ(モリクミさんごめん!←)や未だに小娘っぽいところは、いかにも「アタシは将来大スターになるんだ」と根拠なく自信満々なデロリスという役にふさわしいと思った。
他の出演者に関してもいろいろ感想書きたいんだけど、今日という日にこの作品を観て一番嬉しかったのは、本日、まさに本物のローマ教皇フランシスコが来日したってこと。
「法王様の前で歌うのよ!」と色めき立つシスターたちの緊張を共有できた気がしました(実際にフランシスコ教皇がこの作品を観に来るわけではないんだが)
まあ、実際に教皇の前であの歌詞(けっこうきわどい歌詞なんだけど、“You”を“God”もしくは“Jesus”に準えるとあら不思議、すごく敬虔な意味になる)で歌ったらかなりヤバいかもしれんが。
あと、ぼくはこの作品ですごく面白いなーと思うのが、教会の向かいにあるお店の店員やお客さんたち(いかにも不真面目そうな若者たち)が、先を競ってシスターに奢ろうとするところ。
ミサに来る人がどんどん減って倒産()しそうな教会が真向かいにあって、街の人々は信仰なんて捨ててるのかと思いきや、「尼さんには親切にする」っていうのが自然にできてる社会が面白いなーと思う。
日本人も、ほとんどの人は寺なんて墓参りの時しか行かないけど、坊さんを見るととりあえずおとなしくなる感じに似てんのかなあ。
というわけで、内容は相変わらずとても楽しくて温かくご機嫌な作品でした。
モリクミさんのもやっぱ観たかったなあ・・・。
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