てくてくミーハー道場

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2017年11月27日(月) ミュージカル『スカーレットピンパーネル』(TBS赤坂ACTシアター)

ぼくは初演を観た作品が再演される場合、

「もう一度あれが観られるのね!」

とワクワク期待して観るケースと、

「前回とどこが変わってるんだろう?」

とドキドキ期待して観るケースがあります。

今回は、メイン三人以外のキャストが総(でもないか)とっかえということもあり(そしてメイン演出家も変更)、後者で臨んだつもりでした。

特に期待したのがデュハーストのヨーヘイ君(泉見洋平)です。もちろん初演のコーヘイ君(上口耕平)もカッコ良かっ・・・(ん?)

・・・ごめん。ほとんど覚えてない(こらーーーーっ!)

すみません。実にすみません。前回の上演ではぁ、とうこ(安蘭けい)を観ながら「この人がパーシーだったんだよなあ」とひたすら懐かしがってるうちに終わってしまった。全キャストに土下座したい。

それと、ヅカ版とストーリーも違うので(流れは同じなんだが、登場人物とかその成り行きが全然違うのである)、それを理解するのに手間取った。

「あれ?ルイ・シャルルいつ出てくんの?」みたいな。

なので、今回はどっちかっていうと、初めて観るみたいな気持ちで(けしからん!)

・・・反省しきり。

でも、初演では完全とうこ目線で観てたせいで(それもどうかと思うが)マルグリットの心の変化にはくっきりとシンクロ。タカラヅカでは主役といえど娘役ってあくまでも“その2”だから、こうやってヒロインの心理主体で観れるのもなかなか一興でした。



んで、今回。

ぼくは「普通の二枚目」がめっぽう苦手な客なので、初演ではパーシー・ブレイクニーへの共感ゼロというとんでもない客だったのですが、今回はじっくり石丸(幹二)さんの実力を味わうことができ(徹頭徹尾歌が上手←ほめ方が例によって変ですよ?)、

「まっさらな二枚目ってのも、なかなかよろしいな」

と開眼。

第一幕での、互いを信じ合えない夫婦のつらさにハラハラし、パーシーは単にカッコいいだけの主人公ではなく、心の弱さを持った善良な人間であることが迫ってきて、キューンとしました。多分に少女マンガ的ではあったが。

そしてやっぱりその多大な手助けをしたのが、御大(フランク・)ワイルドホーンの「これでもか」っつうあまーいメロディの数々。

なんでこんなにドまん中な曲を書いちゃうんでしょうねあのおっさん(コラ)は。

全曲ロマンチックでかっこ良くて爽快でたまらんです。

た だ (−−;)こ、ここでデカ字?!

カズ(石井一孝)の「あの日のきみはどこへ?」は、なんか、思ったほどエモーショナルじゃなくて・・・要するに、はっきり言っちゃえば、

まこっつぁん(礼真琴)のが今すぐ聴きたい!

という今の気持ち(失礼だぞお前)



うーん、実は今回カズのショーヴランを見てて思ったのは、彼がパーシーに翻弄されるところは面白かったんだけど(その前にコワモテ革命委員として思いっきりカッコつけてるからなおさら)、かつての“男”としてマルグリットへの色気をダダもれさせるところがいまいちで。

これはカズの声自体にも問題があるのじゃないか(良く言えばさっぱりしている。悪く言えば甘さが少ない)と思った。

・・・こっそり書いちゃうが、いつかショーヴランは(石川)禅ちゃんが演らないかなあと、今日観ながらずーっと思ってたでござるよ。

うわー絶対ぴったり(自画自賛)



さて、新キャストで面白かったのがリオ君(上原理生)

カズと二人で顔圧がすごい()フランス革命サイド・迫力のロベスピエール。

そして、早替わりでおとぼけプリンス・オブ・ウエールズ。二幕冒頭は拍手喝采でした。

良かったなーあの演出。早替わりがもうちょっと早ければもっと良かったんだけどな。歌舞伎の早替わりを観すぎて贅沢になっちゃってますな。

そして、ある意味大活躍する()アルマン・サン・ジュストも、初演とキャストが替わって松下洸平君。

初演では矢崎広君だったのだが、これまたあまり覚えてなくて・・・ごめんなあ。このへん(どのへん?)の男優さんたちって、案外良く観てるんだけど、はっきり印象に残ってる人が少ない。矢崎くんは『ロミオ&ジュリエット』のベンヴォーリオでやっと顔がわかるようになったくらいだし。

洸平君は、『愛と青春の宝塚』の再演でオサムを演ったときが初見だったので、印象は残ってた。ただ、「どういう顔」「どういう声」ってのがいまいち(こらあ)

今回のアルマンで、しっかり覚えましたぞ(遅いよ)

で、あんぐり唖然としたのが、洸平君とリオ君が同学年という事実!

まじか!( ̄□ ̄;)

であった(洸平君が若いのか、リオ君が貫禄ありすぎるのか。ちなみに現在洸平君は30歳、リオ君は31歳。・・・どう考えても後/略)

そんな豆知識も仕入れつつ(どんなんだ)の『スカピン』観劇でありました。


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