てくてくミーハー道場
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2015年03月07日(土) |
『天才探偵ミタライ〜難解事件ファイル「傘を折る女」〜』(フジテレビ) |
うん。日付詐称だよ。(←石岡君ぽく)☆\(−−;)すぐ調子にのる〜
視せていただきました。はっはっは。(何なの?その変なノリは)
はっはっは・・・(←高橋警部っぽく)
あのお、島田荘司先生のご高名はかねてより伺っておるのですが、その御大のトップ人気を誇るシリーズって、こんな◎★※な内容のものが多いんですか?
すさまじく「偶然」と「偶然」が重なったがゆえにやたら難解になった事件を、「理論的に考えれば当然だ」とおすまし顔の天才探偵がズバリと解き明かして、
「なあるほどお〜!」
って周囲が感心しておしまい、だなんて・・・。
ミステリーなめ⇔*@のか?!(こ、こら・・・/大汗)
いろいろ突っ込みたいところは山ほどあるんですが、その瑕疵が、原作そのものにあるのか、ドラマ化によりおかしな方向に脚色されてしまったのか判らないので、その点に関しては、まずは原作をきちんと読んでから再度言及したいと思います。
なので、ドラマそのものすなわち、キャストと演出に対しての感想。
主役・御手洗潔を玉木宏くんが演じることを原作者も切望していたそうで、イメージはぴったりなんだろうな。なにせ原作を一ページも読んでないぼくがあれこれ言う資格はないのでございますが、わざと読まずに視たのは、先入観なしで「御手洗潔」が魅力的かどうかを判断したかったというのもある。
急いで1回、そしてじっくり1回、都合2回録画を視たんですが、なんか、今まで見たことがあるキャラクターだなあ、誰だっけな? と歯がゆい思いをしつつ、
「あっ!」
と思いあたった。
『ガリレオ』じゃね?(そ、そうかな・・・?)
ま、『ガリレオ』自体をぼくはちゃんと視てないので自信を持って言えないのですが、玉木くんが、
「実に面白い・・・」
てなことをつぶやいても、視聴者の誰も「ドラマ変わってんじゃん!」て突っ込まないような気がするほどエヅラがそっくりだった気がしますぞ。
それと、御手洗さんて“脳科学者”だったの? あとから来たやつに追い越され(『水戸黄門』の主題歌ではござらん)た感がすげえんだけど、既に『MR.BRAIN』というドラマが作られちゃったからさ、往年の大スター(御手洗)がもったいぶってるうちに、新参者(九十九龍介)がブレイクしちゃった感じよ? まあ、木村拓哉にやられちゃ太刀打ちできないけど(今そういうことを書くな。ややこしくなるから)
『ガリレオ』に戻れば、頭ん中で情報を超高速で整理してるエヅラの時に、黒板に数式をガシガシ書きなぐり始めなかっただけまし(それをやっちゃったら、完全にパロディ)ではあるが。
『MR.BRAIN』はぼくは視てないから、九十九が事件を解決するときの“お決まりのシーン”がどんなものなのか知らないのですが、やっぱり似たようなもんだったんじゃないかと気がかりではあります。
そして、今までわざと思い出してないふりをしてきましたが、オタとして知らん振りはできないので正直に書きます。
“一人で外出することがまれ”な安楽椅子探偵って・・・、完全に『リモート』の氷室警視ですよね?←見えてるぞ!
ただ、それにしては、彼の相棒・石岡和己は、ぼくが想像(というか期待)していたような、「安楽椅子探偵に必要十分な情報を過不足なく収集してくる人」(『リモート』でいう彩木くるみ)のような役どころでなかったのが肩透かし。
そもそも、御手洗は氷室光三郎みたいに(あ、名前出しちゃってるし)一歩たりとも部屋を出れないようなトラウマホルダーではなく、殺人事件の現場につかつかと入り込んだり、一人で真犯人の故郷まで赴く(これに関しては、原作ファンというか御手洗ファンの皆さんにはかなり不評っぽい。ミタライはほぼそんなことしない性格らしいです)ほど行動力のある人物。
それに、事件解決に必要な情報は、人の良さそうな高橋警部と、男ばっかの主要キャストに彩を添える(というか、よくある“主人公の天才ぶりに懐疑的な”役割のキツイ性格の)女性キャスト=樫川警部補が持ってきて、石岡君は結局何のためにいるのだろ? と若干の疑問を持たずにはいられないのであった。
原作は小説なので、そこがミソなのだが、御手洗シリーズは、ほとんど「作家・石岡和己が書いてる」態で書かれているらしい。
つまり、ワトソン君なのね。
そういやワトソンは、ホームズに何かヒントを与えたり、必要な情報を集めてきたり、みたいなことは別にせず(時々頼まれれば、やる)、ホームズが解決した事件を小説にまとめて出版して、ホームズの名声を高めている、という立場の人(職業は小説家じゃなく医師だが)
むしろ、事件解決の現場では、「君は肝心なことを見落としているね」だの「凡人ならそう考えるだろうね」だの、ワトソンが事件について述べると、さんざん失礼なことを言うのがホームズである。
そんな、性格最悪のホームズに腹も立てず、懲りずに付き合ってあげてるワトソン先生は偉いなあ・・・と、小学校6年生のころにホームズシリーズをむさぼり読んでいたぼくは、後になってしみじみ思ったのである(小学生の時には、ホームズのすごさしか印象に残らなかった)
・・・すいません。ホームズのことになるとオタ化してしまって。
してみると、石岡君も、変人・御手洗潔の「人間的にダメなところ」<<<<<<「頭脳的にすごいところ」という認識で、失礼なふるまいはさらりと受け流せる懐の大きさを持った人物なのかもしれない。
若干の○女子狙いもありそうな男二人のバディ物だが(その大成功例は『相棒』だが、あちらの場合、○女子狙いを微塵も感じないからこそ成功したのだとも言える)、もし、この作品をシリーズ化するもくろみが制作側にあるのだとしたら(映画化は進んでいるらしい。・・・なんか『スシ王子』の悪夢が・・・って、コラ!)、御手洗と石岡の関係性を、原作から逸脱した“愚かしい層向け”にはしないでほしい、と、心当たりがあるからこそぼくは危惧する。心から願っている。
だって、事件の解明とは無関係にちょろちょろと登場する割烹着だの、トナカイ着ぐるみだの、誰へのサービス? まさか、これのためにキャスティングされた? とざわざわしちゃったんですけど。
10代のころの光一さんだったら、ぼくもキャーキャー喜んでたでしょう(ショタですが、何か?)
でも、もう、36歳の立派な△△(都合により伏字)だぞ。
やけに暗い画質のせいで、うっすらド×ボーヒ◎がすけて見えるお年頃だぞ?(←うるさいっ!!!)
ジャニタレに萌えコスプレさせときゃオタは喜ぶんだろ? みたいな制作側の意図が感じられて、非常に不快でした。ぷんすか。←
また、コスプレとは関係なく、石岡が着ているワイシャツとかスーツが明らかに時代遅れというかダサいのは、これは原作指定なんですか?
ドラマの時代設定もわかんないしなー(原作の『傘を折る女』は2006年発表なので、そんな大昔でもない)
30TBのハードディスクをテレビにつないでるくらいだから、現代かもとは思うんだが。
いろいろ謎は残った。
シリーズ化が現実なら(ラストシーンの「to be continue ?」には、「まじ?」という嬉しさと「これで続かなかったら(諸事情でそうなることはよくある)みじめやな・・・」という心配が混じってフクザツな気持ちでした)、その辺を丁寧にほぐしながらやっていってほしいんだがな。
何だかんだ言いながら、続編は見たいです。
高橋警部のかっちゃん(勝村政信)は手練のバイプレーヤーぶりで大安心して視れたし。
坂井真紀ちゃんは、上にも書いたようにキーキー怒ってるだけの“主人公に懐疑的”キャラなのが気の毒だったが、やっぱそういう人ってこの手のドラマには必要なのかな?
確かに、主要人物が男だけってのは、いくらなんでも色気がなさ過ぎるしな。
『ガリレオ』でいう柴咲コウとか吉高由里子みたいなのは必要だろうな。
でも、そういう役目の女性キャラなら、もうちょっと新鮮味のある女優の方が(おいっ!)
言っちゃ悪いが、1回目を流して視たときのこのドラマの印象は、
「出演陣、地味だなあ」
でした。オタのぼくだから光一さんだけは別に見えたんですけど、世間一般の視聴者(うちのつれあいみたいな)からすると、
「一時代遅い」
そうです。“今をときめく”人が誰一人出てないそうですあーそうですか(夫婦仲険悪化←嘘)
・・・実は、ちょっとだけうなずいちゃいました。
でも、テレビ朝日の土曜ワイドとかでも、「この枠でしか目にしない俳優」ばっかじゃないか『スペシャリスト』は別にして。
二時間ミステリー&サスペンスものとかって、そういうもんじゃないの? と、普段ほとんどテレビドラマを視ないぼくは低体温状態で拝見したのでございました。
なんかすいませんね。
とりあえず、島田荘司作品には興味がわいてきたので、これから何作か読んでみたいと思います。
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