てくてくミーハー道場
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2015年02月19日(木) |
『Golden Songs』(東京国際フォーラム ホールC) |
日替わりゲストが豪華ですべてのパターンを制覇したかったのですがそうもいかず、マリオ(田代万里生)くん出演の14日(昼)とイチロ(一路真輝)さん・しろたん(城田優)出演の本日に行ってまいりました。
掛け値なしにゴールデンなナンバーの数々を、掛け値なしにゴールデンな面々が歌唱するという、まったく贅沢なコンサート。
これ形式のコンサートは近年そんなに珍しくはありませんが、歌う人がすべて本役さん(一部、“その作品に出てはいたが、違う役だった人”もいる)というのは、スケジュールの都合もあり、なかなか難しいと思う。梅芸さん、がんばったなあ、という感想です。
ぼく、この中で『The Musical AIDA』だけ観てませんので(『王家に捧ぐ歌』は観てる)、すべてのナンバーを知っていたという快挙でありましたミューオタ万歳←
そして、同じ俳優さんがひとつの作品で別の役を演じたケースがけっこう多かったことに、「日本のミュージカル界、人材が(おっと省略)」と思ったことも否めず。
逆に、ある作品(もうお分かりですね)では、“その役”を演じた俳優さんが5人も6人も大集合してしまったという事実に、「ミュージカルの世界にも『勧進帳』がありますなあ」としみじみしたり。
ただ、さすがオギー(今回の構成・演出ははたまた荻田浩一)、ミューオタの欲望()をよく知っておいでで、同じ役を演じてる人がわっさわっさ集まっていても、その座組みの中で、ちゃんと、
「この曲は、この人」
と絶妙に振り分けていた(歌う本人の意向もあったんだと思うが)ところに感心。
そしてまた、『AIDA』(『王家に捧ぐ歌』)で同じ役(ラダメス)を演じた二人(伊礼彼方と湖月わたる)、『CHESS』で同じ役(フレディー)を演じた二人(マテ・カマラスと中川晃教)、そして今日は『ロミオ&ジュリエット』で同じ役(ロミオ)を演じた二人(城田優と山崎育三郎)で同じ曲を競演させるというサービスもオタ心をくすぐりまくる。
詳しく一曲ずつ感想を書いていきたいんだけど、徹夜仕事になること請け合いなので、涙をのんで()諦めます。
なので、今回のコンサートを観て、勝手な独り言をいくつか。
その1。
石井(一孝)ルキーニ実現してほしかった・・・(今年の上演からキャストがガクンと若返ってしまったので、きっと難しいだろう・・・ちっ←!)
そして、もう一度アッキー(中川晃教)のヴォルフガングが観たいんだが東宝さん。何か事情でもあるんですか?(コラ)・・・ま、アッキーは『CHESS』がひかえてますからそっちを楽しみにします(どうもね、育三郎のヴォルフがいまいちだったんです前回。ロミオはすんごく良かったんだけどなあ・・・今日聴いてもそう思った)
その2。
一幕目『AIDA』で終わって、二幕目『MITSUKO』で終わるって、なんかとうこ(安蘭けい)びいきっぽいな。でもたぶん、曲がラストナンバーにふさわしいからたまたまそうなったんだろうけど(「王家に捧ぐ歌」は本当に名曲です。今回の音楽監督である甲斐正人先生の曲。日本人作曲家がすべての楽曲を作った作品として、『AIDA』は日本随一の名作ミュージカルだと思います)
その3。
トートがいっぱい!(笑/今日はイチロさんもいたし)の中で、よくオギーがんばった。一番ほめたい(なぜ上目線?)のは、「最後のダンス」をずんこ(姿月あさと)に歌わせたこと。ほかの曲はいざ知らず(え?)、この曲だけはずんこが一番だから。
今日は「私が踊る時」をイチロさんとマテが後半ドイツ語で歌ったのも、イチロさんが出た甲斐があった、と嬉しくなりました(イチロさん、衣裳も気合すごかった/笑)。ただ、「星から降る金」のコーダがファルセットになっちゃったのは残念だった。彼女は名古屋公演でしかヴァルトシュテッテンを演ってないので(観にいったぜへっへっへ)記憶が定かではないのだが、ぼくの中では“ベストキャスト”だったのになあ・・・。「夢とうつつの間に」は久しぶりに聴いたが、やっぱこの曲はあんまりいい曲じゃない・・・って、イチロさんの話ばっかになってしまった。
その4。
14日はルドルフもいっぱい!(子ルドルフを演ったとうこも含めて)だったので、「闇が広がる」はリレーで歌ってほしかったぐらいだ。マテが大変だったら他にもトートいたし(・∀・)
『エリザベート』祭りになっちゃうな、そうすると。
ん? ところで、なんで「夜のボート」は彼方が歌ったんだろう? フランツやってないよね? やる予定もないよね? 声質がフランツにふさわしかったからかな?
その5。(いつまで続くの・・・?)
おさ(春野寿美礼)がかなり高音出るようになってたので(「CHINA DOLL」はわたちゃんのダンスも良かった)、『マルグリット』再演希望。
いやそれより(それより?)おハナ(花總まり)と「HOME」をデュエットしてほしいのだが、おハナがゲストの日ってそれやったのかな?
それかじゅりぴょん(樹里咲穂)と「You Are My Own」を・・・あ、これはずんこがベラドーヴァとして歌ったか。
うぐぐぐ・・・ヅカ支配の恐ろしさ(何を言ってる?)
そうなの。今回出演した女性陣(ゲストも)は、全員元ジェンヌなの。
恐ろしい事実なの。←
その6。(まだあるのか!)
今日はしろたんもいたせいか、若干男性陣、日本語の発音があやしい方が約3名。
日本のミュージカル界、国際的!(と言っていいのか?)
しかるに、今どんくらい日本語ができるようになったのかマテ・カマラス。今日もなにやら天然を発揮してましたが(笑)
ぼくは、彼はトートのときよりも、ハインリッヒ・クーデンホーフのときの方が好きだ。日本語カタコトの彼が「美しい風景、人々のやさしいまなざし」と日本を称える「東と西」を聴くと、マテ(に代表される、日本を訪れるすべての外国人)が日本を好きでいてくれるように、日本人の美徳を失わずにいなきゃなあ、と思うの。
それにしても、出演陣、デカい人多すぎ(アッキーが・・・いや何でもない)
今日ずんこが「You Are My Own」をしろたんに向かって歌うシーンなんて、
「なるほど、この母だからこの息子が生まれたか」
と納得してしまいました(おい)
最後に。
甲斐正人先生は日本ミュージカル界いや日本演劇界の宝です。
きれいに決まった(自画自賛)
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