てくてくミーハー道場

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2015年01月25日(日) みっちゃんの華麗なる逆襲

またもや「釣りタイトル」で恐縮です。



で、あのお・・・今ごろなんですけど、



みっちゃん(北翔海莉さん)

星組トップ就任、ほんとーに、ほんとーに、ほんとおおおおおに(クドい)

心から、おめでとう!ヽ(T▽T)ノ



発表があったのは去年の12月9日なので、もう一月半も前なんですけど、言う機会がなかったので、今日言えて良かったです(さめざめ←嬉し泣き)



しかしまあ、一時期(専科に行ったとき)は、もうダメかと思ってたもんなあ。あきらめなくて本当に良かった。

実を言うとぼくは「トップ至上主義」ではないので、専科でオイシイ役をやりながら長くながーくいてくれるのもある意味ステキかなと(負け惜しみでなく)思ってもいたので、本当は少し複雑です。

こうなったら、トップ就任までにかかった長さに見合うよう、在任もながーくいてほしいと思うのだが、その辺は、本人の人生にしろ、歌劇団の今後にしろ、バランスが難しいところですねえ(こういうことを考えなきゃならんから、トップ就任は手放しで喜べないのよ・・・因果な劇団ですよ本当に)





というわけで、さて。

みちこの身分は未だ“専科”でございまして、ただいまは、

花組東京特別公演『風の次郎吉―大江戸夜飛翔―』(日本青年館)

にて主演を務めております。

ひつじ年に、ねずみのヒーロー(笑)“鼠小僧次郎吉”を演じております。

ちなみに「大江戸夜飛翔」は「おおえどよるひしょう」ではなく、「OH! Edo Night Show」と読むそうです。

キラキラネームか!(←)

その名のとおり、劇団☆新感線みたいなThat's ミュージカル時代劇でした。



ぼくがみちこに注目し始めた時期は、実を言うとあんまりはっきり覚えてなくて、ある時期に、

「月組の若手で、なんか可愛くて歌もダンスも上手な子がいるよね」

と思っていたところ、それがみちこと判明。

路線ではあったんだけど、若干身長が足りなかった(最近の子たちがデカ過ぎなんです!)ことと、女顔だったこともあって、「この器用さが災いするかも」と危惧していた。

宙組に行って、桂小五郎とかをそれこそ器用にこなしていたが、逆にますます「歌芝居ダンスの三拍子そろっているのはむしろ弱点。それより、真ん中でドーンとしていてこそがトップ」みたいなところが歌劇団にはあるから(あるんかい!?)、ますます心配に。

そうこうしてるうちに、リナ・ラモントみたいな役をこれまた器用にこなしてるので(ただし、この役はまとぶん(真飛聖)の方が面白さでは勝ってた。みちこは、ただただ可愛いだけだった)「便利屋さん扱いされなきゃいいんだが・・・」と勝手にはらはら。

案の定(こら)研15にもなって「専科」入り。

あーこりゃ(以下、失礼な愚痴のため略)



そして、今の状況。

「人生って奴ぁ、とてつもなく苦しくて、とてつもなく面白ぇもんだなあ」

という次郎吉のセリフは、まさに今のみちこ(と、みっちゃんファン)の偽らざる心境でしょう。

もちろん、今回が初主演作というわけではなく、ぼくも『記者と皇帝』だけはかろうじて観ているのですが、とにかくここ10年間は本公演をおっかけるのがやっとという体たらく。

しばらくぶりに主役を演じるみちこを見たのですが、しばらく見ていないうちに、本当に安定感のあるスターさんになってて、おばさん感動。

なにせ、芸風がぱっと華やかで明るいところが良い。

本組子じゃないのに、共演者たちに尊敬されてるのが伝わってくる。

それは、みちこの実力や人柄もあるんだろうけど、この作品(作・演出:齋藤吉正)の単純明快な気持ちよさが出演者たちの機嫌の良さになって、それが観客にも伝わってくるのがわかった。



ストーリーは「ご存知もの」の勧善懲悪明朗時代劇で、お正月公演らしく肩凝らずに見られる楽しい二幕でした。

期待通りにストーリーは進むんですが、かといって退屈でもなく。

期待よりも上を行っていたのが、娘役に良い役をたくさん振り分けていたところ。

主要キャストの男女のバランスが良く、男役偏重のタカラヅカにしては上出来。

なので、出演者全員が皆自分の役を喜んでいる気持ちが伝わってきて、気持ちよく観ることができました。

ヨシマサ、でかした。(←また上から目線)



演出に関しては、タイトルバックで映像を使ったりするのはもうイマドキの演出で大して珍しくもないのですが、それは単に「今風だから」というのではなく、「今日は、テレビで時代劇を視てる感覚でご覧ください」というご趣向。

アクション時代劇ということもあり、若干いのうえひでのり演出に影響受けてるなー、とは思いましたが。





出演者に関して言うと、まずみちこは上にも書いたように三拍子そろっているのですが、今回恥ずかしながら初めて気づいたのが、すごくアクション(殺陣も)が上手なこと。

ダンスがうまくてもアクションもできるとは限らないのですが、みちこは身のこなしも半端なかったです。

ジーニアスだわ、この子。



見ていてニヤニヤしてしまうキャラクターである“金さん”役の瀬戸かずや君(あきら)

実は彼女を認識したのはごく最近で、『オーシャンズ11』のフランクぐらいからなんですが、そうか、もう特別公演の二番手ポジなんだー。今後注目しなくてはね。

たたずまいはすっかり「スター路線」なんですが、歌が(略)

が、がんばれ(汗)



あとは、特に特筆したいような生徒さんはおらず(おいっ/汗)

役柄は皆素敵だったんですが、他の公演での彼女たちをほぼ記憶してないので・・・すいません。







あ、花組別チームの『Ernest in Love』(国際フォーラム ホールC)、結局行けなかったな(行ける日のチケットが買えなかった)

ま・・・スカイステージがある。(←ここ10年、これに頼りすぎ)







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