てくてくミーハー道場
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2012年09月15日(土) |
『華麗なるミュージカル音楽の世界 ガラコンサート2012』(新国立劇場 中劇場) |
これは勝てない(;´ △`)
何にって?
愚問だ(←今日も問題発言)
去年の(今年の、ではないあたりがむにゃむにゃ・・・あ、日程的な理由ね?)トニー賞の主演女優賞を獲ったサットン・フォスター嬢が来日した記念らしい今回のガラコンサート。
はい、ニホンの片隅で偏った観客やってるぼくは、もちろん彼女を初めて見ました。(←自慢してはいけないよ!ておどるくん)
出演者が「サットンさん」「サットンさん」言うので、「佐藤さん?」と思ったくらい無知な観客なのですが、彼女の歌を一節聴いたとたんに、
「ああ、こりゃあ勝てねぇわ」
と、観念しました。
ニホンジン、カテナイ。
悔しいが。
なんだべ、本日出演した日本人キャスト(シルビア・グラブもいたんだけど(^^ゞ)たちだって、全員国内ではひとかどの人たちで、この人らで一作品ぶち上げたら大変な評判になること請け合いの方々ばっかだったのに、“佐藤さん”一人に束になってかかってもかなわないこの感じ。
上手い下手、じゃなくて、細胞のサイズが違うみたいな感じ。
あのー、ピッチが正確だとか、声量がすごいとか、そういう単純なもんじゃないのよ。
確かにサットン嬢、声量はんぱない。
正直、本日出演していた人たちの中には、オーケストラに声が押されてる人がいないでもなかった。
でも、単に声がでかけりゃいいんだったら、大声コンテストやってりゃいいんで。
そういうんじゃないんだよね。「声の大きさ」じゃなくて、声が前に向かって飛んでくるかどうかなんだと思う。
特に如実に感じてしまったのが、Act1ラストの『レ・ミゼラブル』リレー。
日本人出演者側も、全員が“ご本人”たちであるにもかかわらず、(もちろん、サットンさんもエポニーヌは持ち役だそうなんだけど)英語で歌われて、歌詞が解らんというのに(いえ、そりゃあ、日本公演を何回も観てますから、歌詞の意味は知ってますよ? ただ、聴いてて直で伝わってくるのは日本語だからね?)、ぼくは「On My Own」で次第に号泣(>_<。)
そして、その後はしみじみ(オ、オイッ/汗)
という状態であった。
歌詞がよく解らないのに歌だけ聴いて泣いてしまったのは、4年前にマヤ・ハクフォート女史が歌った「見て、彼女は恋してる」(『Romeo & Juliette』の乳母のナンバー)以来である。
これが歌の力ってやつか。
ただ、こんだけ褒めといてから書くのも気がひけるが(なら、書かなければいいのに?)、「歌・ダンス(特にタップ)・芝居」の三拍子揃ったお人だという触れ込みなのに、ダンスをひとかけらも披露してくれなかったところが、若干納得いかん。
日本人の出演者たちは、ナンバーごとにその役の雰囲気を持った衣裳で出てきたのに、その点も(←まぁまぁ、その辺で)
今回の出演者たちで、ぼくが特にステキだなと思ったのは、かなみん(彩乃かなみ)と昆夏美ちゃん。今日は美少女声に浸りたい気分だったのかしら?(^^ゞ(と言っても、かなみんの声はヒロイン声としては若干低めだけどね。でも逆にそこが好き。長く聴いてても疲れない)
まぁでも、全体的には“安心のクオリティ”で楽しかったな。
よし、帰って『関ジャニの仕分け∞』視ようっと(*^^*)
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