てくてくミーハー道場

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2012年03月18日(日) 『7DOORS〜青ひげ公の城〜』(東京グローブ座)


The 二次元半!\(^o^)/




以上です。

ではさようなら。←何っ?!


いえホントに。この一言で説明がつく舞台でした。・・・ではエントリした意味がないので(じゃーやめれば?)もうちっと詳しく書くよ。

とはいえ、この公演、始まったばっかりなので、内容に関してはできるだけネタばれなしでいきます。










とにかく舞台面がヴィジュアル系(笑)

大道具が、MALICE MIZERのライブ仕様(?)でした。←行ったことないくせに

そもそもお話の基となっているのは「青ひげ公の城」というタイトルがついているとおり、シャルル・ペローの童話などで有名な“あの”話。

ある娘が、7つの謎の部屋のあるお城に住む“青ひげ公”に見初められてお嫁入りするものの、公はこれまでに3回も結婚していて、しかもその奥さんたちは立て続けに行方不明になってる・・・危なくね? という話です(←説明が頭悪すぎるぞ!)

ペロー版だと、その娘は、「決して開けてはならない」と言いつけられた7つめの部屋を開けてしまって、そこに3人の奥さんの死体を見つける。んで、娘の身を案じてやってきた二人の兄が勇敢にも青ひげ公をぶっ殺して、娘を助けて連れ帰る、という、いかにも童話らしい(悪人とされるキャラが最後にはコテンパンにやられる)残酷なお話である。

ぼくはこの話を幼少時代に絵本かなんかで読んだ気がするが、当時のぼくの感想は、

「二人の兄、ヒドス!」

であった。

正義という名の暴力に嫌悪感を持った、例によってひねくれたマセガキであった。

だって、言いつけを守らなかった娘が悪い。←えぇ〜・・・(汗)

で、ぼくと同じようなひねくれたマセガキの成れの果てが演劇界には多いようで(「感性が豊か」とおっしゃってください)、今作も、“青ひげ公”の行状への判断や物語の結末は、そういった童話とはまったく別のものになっています。

今回の舞台はもちろんまったく子供向けではありませんから、ペローの童話ではなく、バルトークのオペラを基にしているようです。

なので、ストーリーの中で最も肝心なのは、「7つめの部屋に何があるか」ではなく、そもそも7つの部屋の一つ一つの意味です。

そう、『セブン(se7en)』(ブラピが主演した、あの映画)なのです。←ネタばれっ!!(叱)

・・・こほ。

内容については、なので、以下略。



出演者について。

チカちゃん(水夏希)。期待どおり。

立ち姿の美しいことったら。

役どころもあり、ムリに女らしくせずにすんでるところも助かった(←オイどういう意味だ?)

全体的に良かったのですが、やはり、ラストシーンのオーラはすさまじかった。立ってるだけであの迫力ってのは、元男役の脊椎の(?)なせる技だと思う。

あと、劇中でSpiと踊るシーンがあるのだが(ダンスシーンはこの一か所だけ)、この、踊りに入る前の一瞬、すごい目ぢからになったのをぼくは見逃さなかったぞ!(#∇#)ずっきゅ〜うぅん(照)

ただですね、ユディット(チカちゃんの役名)、最初は髪が長いんですが、話が半分ぐらい進んだところで、なぜか髪を短くするんです。

もさい農家の娘から美しい花嫁に変身させるってんなら、結えばいいのに・・・と思うんだけど、なんで「切る」のか? そこにも深い意味があったのかもしれないけど、ぼくには、

「おや? なぜここにYOSHIKIが?(?_?)」←こ、こら(汗)

としか思えませんでした。

SUGIZOと並んだりしたら、余計に・・・(黙れ)



え、えーと、そのSUGIZO(出演&音楽を担当)

ぼくはLUNA SEAもX JAPANも全く知りませんが(音楽番組に出てた当時にちょこっと聴いたことあるだけ)、『眠狂四郎無頼控』は観させていただきました。

中世から近世(日本でも、ヨーロッパでも)にかけての舞台世界とよく合う音楽を作る人だな、と思っていました。

言うなれば「耽美&虚無」

こっちの方は、こんなぼくにも解るほど素晴らしかった(ほんとに解ってたかぁ?)

で、公爵役(別に“青ひげ”ではなかった←コラ)の方は、元来俳優ではない彼のために、演出家(スズカツさん)がうまいこと処理していて、ただカッコいい衣装を着てカッコ良く立ってるだけで(セリフも少しあったが)成り立っていた。

ああいう衣装を着慣れていて、ああいう風にステージ(“舞台”じゃない。“ステージ”)に立ってることに慣れているんでしょうね。堂々としたものだった。

ただ、カーテンコールでの階段の降り方が(そんなことにまでケチつけんなよぉ)

だって、チカちゃんの降り方のカッコよさに比べてさ・・・。まぁ、階段降りるのは得意中の得意ですけど、彼女は。

ダブル主役としては、最後の最後まで見劣りしない風情でいてほしかったぞ。

それにしても、ロック畑の方たちのこういう姿を見るにつけ、トートはこういう世界から選出してほしいなーと、思ってしまうんだよな。確かに一昨年のしろたん(城田優)キャスティングは快挙だったけど、彼は若すぎる感がある。

お願い!○ACKTがこれ以上年とっちゃわないうちに(←失礼満載発言!)

小池先生、そっち畑の人、苦手なのかなぁ・・・?(まぁ確かに扱いにくそうだが・・・って、コラ)



ほかの役者さんたちは、全員スキのない適役さんたちばかりだったので、特に何も申しません。



しかし、あのラスト、良かったな。

人間の大罪は、浄化などされるものではなく、(以下、相当なネタばれになるので略)

永遠に解明できないテーマでしょうな。


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