ささやかな日々 / 浅岡忍

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2020年08月08日(土) 
息子が育てているオクラの花が咲いた。想像していた姿よりずっと可憐な花で、思わず息子と二人で写真を撮る。風に揺れる柔らかな花姿。
朝顔の種が二つばかり採取できた。まだまだ咲き続けているけれども、最初に咲いていた子たちが種になって、もう色づき始めた。明日もちゃんとチェックしないと。
コンボルブルスとアメリカンブルーはそれぞれ毎朝律儀に花を開かせる。今日も数えられないくらいの花が咲いた。私の大好きな色たち。そして挿し木している薔薇の枝からは順調に新しい葉が開いている。このまま夏を乗り切ってくれれば、きっと根付いてくれるに違いない。それを信じて世話をする。
息子と家人がポケモンGOに興じているので、私は朝嘔吐してしまった犬を連れて動物病院へ。早朝、結構派手に、七、八回嘔吐していたのに、病院に着いた頃にはけろっとして、看護師さんたちにじゃれついて離れない。これは急いで診る必要ないね、と院長先生に笑われて、夕方の予約を取る。コロナのせいでこれまで予約制度なんてなかったのに、今月から導入したとか。これからは予約を取らないと病院に行けないのか、と思ったら、ちょっと不安に。仕方のないことなのだろうけれど。
本を読みたいのに読めない日が続いている。読みたい本は机の脇、山積みになってる。準備万端なのに、活字が記号にしか映らない。読む、という行為がまるでついてこない。読みたい時に限って、こうなるから困ったものだ。

夕方、動物病院で診てもらうと、軽い熱中症だ、とのこと。念のために吐き気止めを処方してもらい、今日から五日間の間飲ませることに。耳の方は異常なし。
夕飯は麺類で簡単に済まそうと思っていたのに、麺以外がいい、との家人からのリクエスト。息子は冷やし中華がいいと言う。どっちか決めて、と放ったら、結局棒棒鶏に決まった。付け合わせの野菜の方が多いんじゃないかと思う程のボリュームで野菜を盛り、その上に茹で鶏を載せる。

更年期障害のホットフラッシュの発作が容赦なく襲ってくる。発作が来ると、一瞬にして手の甲から腕から肩から汗の粒がぶわっと浮き上がる。額や頬にも汗の大粒。あっという間にぽたぽた垂れてくる程。ホットフラッシュが始まってもうどのくらい経つんだったか。だいぶ慣れたとはいえ、このぼたぼた垂れてくる汗はこの季節にはやっぱり辛い。何枚タオルや着替えがあっても足りない。もういい加減、発作が少なくなってくれないものか。せめて夏の間だけでも。

家人が寝付く前、ほんの少しの間だけ、家人と、自殺していった友人の話を交わす。まだまだ心の整理はつかない、気持ちはついて来ないのだけれど。でも、それでいい、と思えるようになれたら。そうしたらいちいち凹まなくても済む気がする。ひとが死ぬ。今この瞬間も地平の彼方で知っている誰かが跳び下りようとしているかもしれない。いまこの直後にも、高層マンションの屋上から一歩を踏み出そうと身構えている誰かがいるかもしれない。誰かの「死にたい」を、私ごときが止められるわけもなく。でも、止められないならせめて、隣にそっと座って、黙って同じ呼吸を繰り返したい。
そうでも思わなければ、やってられない。もう誰にも、死んで欲しく、ない。



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