左岸の日記
DiaryINDEXpast


2019年07月16日(火)

仕事が手付かずで何もできない日。心臓の鼓動だけがいやに速く鳴る。全くなにもしていないのに、体の内側では何かを焦っていた。メモを取り出して架空の物語、脚本のようなものを書き始める。こうすることでいくらか焦りが静まって落ち着いた。時々外へ出て目の前を走る中央線を眺める。どんよりした空の下、いつまでも走っていく電車を見ていると希望も期待も見えない。だから余計な心配をしなくて済む。いつからこんな風に、いろんなことを諦めるようになってしまったんだろう。あらゆる感性を、この何年かで少しずつ確実に殺めてきたおかげで今は生きやすくなった。それでも時々どうしようもなさが押し寄せてくるときもある。意味のわからない量の涙がダラダラ流れてくることもある。意味もなく人に謝りたくなることもある。それでも翌日にはちゃんと仕事へ行ける。押し殺したものは、でも消えていない。この先、溜まりに溜まったそれらが異常な形で表出しなきゃいいなと思う。

仕事が終わり真っ先に紀伊国屋へ行って、本を4冊購入した。ハン・ガンの本3冊に、ルシア・ベルリンの新刊。少しだけ近くの喫茶店で本を読み、それから電車に乗り込んで家へ帰る。

なんだかもっと、豊かに生きていきたいなとふと思って、そう思いながら歩いていたときに、とてもひとりだった。幸せそうな人を見ていたい。笑っている人が好きだ。


左岸