舌の色はピンク
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2022年11月23日(水) あぶねえ車のドア開閉、美容院、チベット民話

7時起床。雨。
よく眠れた気がする。
いつもより遅く朝を始めたが
順調にしたくは進み
出勤直前数分だけ娘をあやす時間もつくって
8時半に家を出た。

荻窪駅の手前で僕の歩いている前を
歩道にめり込む格好で車が止まり、
迷惑だなあと思いながら端に身を寄せて通り抜けようとすると
後部座席のドアが開いて中から女性が出てきた。

 あっぶねえ
まじかよこいつ…
スレスレで当たらなかったけど
車のドアの衝撃ってばかにならないんですけどね。
それでも一言謝ってくれれば可愛げあるってもんなのに
見て見ぬふりで顔を背けて立ち去っていくし。
悪辣だし卑劣だと思った。


退勤後、荻窪駅前の美容院へ。
雨降りの中ササッとビルへ駆け込む。
だが間違えた。
入り口も通路もエレベーターもよく似ていた上に
同じ三回に美容院を構えている…というだけで、
別のビルだった。
あわてて4件ほど隣のビルに向かい、
今度こそ目当ての美容院に辿り着いた。
ちょっとだけ楽しかった。

予約時間より5分以上前だったが他に客もなく、
全く待たされることなくそのまま席につき、
シャンプーも頼まず、わずか15分ほどでカットを終えた。
会話も必要最低限。
ひたすらことあるごとに
 スイマセン
の一言を小刻みに挟んでくる腰の低い人だったが、
雨本当うっとうしいですよね、
というコメントはひっかかった。
雨相手ならどんなに悪し様に扱ってもいいってのか…。

あと久しぶりにファッション雑誌読んだ。
本当は文庫本読むつもりでもあったが
美容院来ないと読むもんでもないし
刺激を得るために二冊、一読した。
観ているとむらむらと、服を買いたい意欲もふくらんでくる。
ふだんは服なんてどうでもいいという顔をして、
こだわりないような風に振る舞ってはいるが、
いい服…良質の生地、好みのデザインの服を見ると
買いたくなるし着たくなる。人並みには。
でもそういう服は一着10万とか越えてくるし、
手が出せないから諦めてるだけなのだ。
消費社会を憎む一方で、
一流のデザイナーや職人が手掛けた
消費社会ならではの高品質品を求めているというのは滑稽だが、
その思い、欲求があるからこそ思想も有機的になるというもの。
はじめから欲求してない人間の叫びは血が通っておらず弱々しい。

予想よりずっと早く19時半には帰宅がかない、
昨晩から漬けておいたまぐろを丼にして、
アボカドとどっさり海苔をのっけて味噌汁といただく。
美味い。
相変わらず娘には鳴き声で邪魔されてしまうが美味い。

食後すこしだけ娘をかまってはやれたが、
いかんせんシャンプーも省いているカットだったから、
切られた髪の毛が部屋に落ちてしまう。
寝かしつけは妻に任せきって入浴した。


妻は今日荷造りのリストだけでも作るはずが、
はかどらなかったらしい。
娘の相手に終始して、ようやく動き出せるかというところで、
まずはゲームをしたいとねだってくるから席を譲った。


僕は調べ物をしていたが
ある憂慮すべき事態に見舞われた。
カリイオのネタの一つ、密室出産のアイデアが、
あの大嫌いな、森ナントカの
 すべてがFになる
とちょっとかぶるところがある…
く…
あんなしょうもない、カスみたいな駄作と…
いや核心部分は似て非なるもので、
むしろあれを一段二段踏み抜いたものなのだが、
一方でアイデアのとっかかりとして
知らずと影響を受けていたともいえてしまうし、
少なくともあの作品を知る手合はそう見なすだろう。
困った…
でももったいないよな、全然違うネタではあるのに。
想起してしまうというだけでボツにするのか…いやだな…
でもパクリとか見なされたら心外甚だしいし…
ちょっと考えよ。


と、考えているうちに23時を過ぎていた。
授乳後ミルクをやり、寝支度していたらもう0時を過ぎている。
今夜からは読み聞かせはチベット民話。
ほとんどチベット仏教の話となるようだ。
冒頭、天地創造から始まり、
東西南北4つの世界が描写され、
そのうちの一つは千年生きる天界人の世界。
食べるものも無限にあり、
幸せそのものにあふれた時間を千年間過ごせるそうなのだが、
最後の七日間だけは絶大な痛みと苦しみとに見舞われるのだという。
なにそれこわ…おもしろ…

こわごわ寝た。


2022年11月22日(火) 迫り方、アップデートされてない価値観、アメリカのジョーク

6時半起床。晴れ。
7時過ぎに起き上がって洗濯から始める。
弁当は鶏もも肉人参玉葱豆板醤炒めにして、
あとはいつも通りのルーティンだったのだが
洗濯物を干す時間が足りなくなってしまった。
外に干す大人用の衣服だけ手がけて、
娘の服や小物は妻に任せてしまった。
「いや正確にはまだ1,2分は動けるのだけど、
その1,2分を娘とのふれあいの時間にしたくてね…。
きみが、いやそんな時間なんかどうでもいいから
残った家事をしろというなら家事するが…」
「その迫り方は卑怯だ!」
「エッ!?」
妻に任せている間、ぞんぶん娘と触れ合った。


OKストアでトイレットペーパーと食材など買って
今回は平日にしては珍しい大荷物。
明日明後日の分まで買い込んだ格好だ。
帰宅してみると妻が抱っこひもで娘をあやしている。
日中は新宿にまで繰り出したそうだ。
ふと立ち寄った伊勢丹で、一時期はまっていた
銀座でしか買えなかった金平糖が売り出していたからと、
試しに買ったそうだ。
それにまたスタイを買っていた。
午前中は娘の小児ワクチン接種の三回目を無事に済ませ、
今は放っとくと泣いてしまうからおろせないと苦笑している。
夕飯はエビチリで、
むきエビをクックドゥーで炒めればできてしまうようなものだから
下準備だけ済ませたあとすこし娘と遊んだ。

夕飯食べながらうる星やつらの3話目を見た。
面堂登場。
いいな、アップデートされてない価値観で…。
全体のテンポもいいしキャラもキレてる。
ヘリクツ抜きで面白い。


いまは娘に授乳前一日三回、
蜜状の麦芽糖を飲ませているのだが、
使うたびに封をするため、
クリップが必要となり今日会社からくすねてきた。
で思い出すのが、依然読んだ認知心理学の本で紹介されていた
アメリカのジョーク。
息子が学校にペンを忘れたといって、
それを父が説教するように諭す。
どうしてそんなことをしたんだ、
ペンならパパが会社からいくらでも調達できるのに…
これはよくできたジョークで、
妻に聞かせてみたら瞬時に意を汲み取ってくれてうれしかった。


食後の授乳が済んでからまた僕が娘をあやし、
15分ほどはぐずっていたが
その後数分くらいはまともに構えた。
嬉しい。果てしない可愛がり。


23時に授乳、ミルクをやり、
今夜でとうとうインド民話を読みきった。
長かった…。
初めて一話も抜かさずに順繰りに読み進めたものだから感慨深い。


2022年11月21日(月) ささくれ、宇能鴻一郎、4ヶ月記念

6時半起床。雨。
7時まで布団のなかでごろごろとして、
洗濯から一日をはじめる。
朝の娘への保湿時間はすっかり
サービスタイムのようなものになった。


朝イチでささくれの特集。
皮膚の専門科医から言わせると、
ささくれはあまりに身近すぎて、
医学的な正式名称がないらしい。
表皮剥離と言えもする…のだが、
これを病気とすると有病率がほぼ100%となるため、
病気とも言えないそうだ。面白っ!
また発生メカニズムも仮説にとどまるとのこと。
爪が伸びるに従って皮膚は引っ張られ剥がれる、
という話には感興を得た。

だがテレビが興味深い一方で、
娘がたいへん機嫌よく、かまうほど笑ってくれるので
あっち向いてこっち向いてで忙しかった。


宇能鴻一郎の短編集読んでる。
めちゃ面白い。
し、文章が好みったらない。
ねっとりしているのに歯切れよくかろやかで、
全脳にめりこむ感じ。気持ちいいー…


弁当は肉屋の鶏ももバジルソテー。
順当に美味い。


残業時間は無能先輩のお仕事ごっこに付き合い。
退勤後、妻に電話。
僕の帰りが遅くなる月曜は疲労が心配なのだが、
今日は比較的おとなしく済んだらしい。

帰宅してすぐ飯。
卵かけごはんにした。
今日は娘が産まれて4ヶ月記念日。
めでたいめでたい。
よく健康で育ってくれている。

妻は日中、ベビーマッサージを試みてやったらしい。
これが大成功だったそうだ。
娘はたいへん上機嫌になって、
そりゃもう可愛くってしかたなかったという。


飯食って風呂入ったらもう23時間近。
洗い物してミルクの用意して荷物整理して寝支度。
ほとんど何もできないが
今は何をしながらでもカリオリのことを考えているから
あんまり時間が空費されている感じもしない。


授乳、ミルク、民話読み聞かせて寝た。


2022年11月20日(日) 笑ってくれた、妻文フリ、数学

7時起床。
8時に妻を起こして朝食。
休日トーストとヨーグルト。
食後、妻は娘に授乳。
その直前、蜜のような薬をスプーンで
娘の口に含ませる。
それなりに飲んではくれたが
舌で撫で回すもんだから
つけたばかりのスタイがベトベトになって笑った。

家事雑事を済ませた後、僕はOKストアへ。
ごく短時間で買い物を済ませて帰宅。
娘は上機嫌で、しばらく遊べた。
笑顔を向けてくれた瞬間、
…今週はずっと目を合わせて笑顔なんて向けてくれなかったので、
なんだか泣けてきてしまった。

妻は身支度を済ませ、文フリに出かけていった。
しばらくは娘を構いつつ、昼飯の準備も進め、
娘のミルクも用意したところで泣かれだしたが、
しばらくは辛抱してもらうことにした。
できれば12時までは耐えさせたかったので。
すると便を出していた。
並盛りとはいえ数日ぶりにまとめて出してくれたわけで、
ずっと便秘を心配していた妻には真っ先にLINEで報告した。

昼飯はサンマと味噌汁。
録画しておいたチェンソーマンを見ながら食べた。
面白いとかどうこうってより、
まあ、映像きれいだねという印象。

続けて娘にミルクをやる。
かなりのスローペースで、30分かけても
110ml程度しか飲んでくれなかった。
しかしその後はちょっとあやしてやると寝てくれた。
途中何度か起きはしたものの、
放っておいてもまた寝てくれるレベルで楽だった。

娘の昼寝中はG線に集中した。
やはり終盤は劇的に面白い。
展開にムチャもあるのだけど
ムチャを押し通すから成立する面白さってあるもんな。
そしてドラマ部分で泣かされてしもうた。
わかってはいるのにボロボロ泣いた。
で見事な締めくくり。
この作品の良さの半分は、最後の最後、
ハッピーエンドと言い切れない、
主題への答えならぬ答えをたたきつけた
見事なラストシーンにある。
考えうる限り最高のラスト。
…この作品、エロゲ界では今でも語り草ではあるが、
しかし一般には残らない。
もったいねえよなあ。
アニメか漫画か…もっと大々的なメディアミックスがされないと、
これだけの名作が埋もれてしまうのだ。
だいたい声優かぶりもあってか
コードギアスと対比されがちだが
あの程度の凡作と比べること自体おぞましい。
ホンの面白さはぶっちぎってるのだけどなあ。
もったいねえなあ。


15半時過ぎになって起き出した娘を抱っこし、
しばらくあやしてやって、
落ち着いた隙に大悪司をインストールした。
それから娘にミルクをやってみると、
これがかなりの苦戦となった。
5分も飲まないうちに拒まれ泣かれてしまう。
何度か抱っこしたりいろいろと試みたところ、
飲ませ始めて50分も経った頃、
ようやく本来のペースで飲み始めてくれて、
最終的には160ml飲み干してくれた。

妻は17時に帰宅。
本はなかなか売れたらしい。
50部刷って46とか47売れたというから
ほとんど理想的だろう。
そして人混みが多かったとのこと。
あとは、前回面白かったですと伝えてくれた方がいたそうだ。
これはなによりの喜びだろう。

とりあえず胸が張っているからと
いったん授乳を試みて、
たっぷりミルクを飲み終えたばかりの娘は
くわえないかとも思われたが
数分は吸ってくれていたようだ。

娘を入浴させる直前、また便を出した。
尋常の量。
昼間と合わせればそこそこ出ている。
とはいえここ数日分としては、
まだ出てもいいところだけれども。


妻の入浴中に、
今回の妻のサークルの冊子を読んでみた。
はじめの人はとりとめない随想。
あまり中身らしい中身はなかった。
次は人文系の研究者で、
修士課程初年度の苦労を書き綴っていたのだが、
当人にとっては苦労らしい苦労でも、
傍から見ると珍しい話もなく、読み応えはなかった。
三番手である妻の漫画が最も面白かった。
ページ数は少ないがキチンと中身がある。
トリはこのサークルにおいての知の巨人で、
大忙しの中今回は参加を見送るはずだったが
一晩で原稿を仕上げたらしく、
知のよく行き届いた小文となっていた。
だが読み手にとって意味内容が充実しているかとなれば別で、
へぇとは思えてもおぉとはならない。
評論文だからいいのかもしれないが。


夕飯は肉じゃがと炊き込みご飯。
がっつりお腹いっぱい食べた。
ダーウィンを見ながら娘を抱っこしながら。
ダーウィンはミツバチの特集。
自身の30倍もウェイトがあるオオスズメバチは
ミツバチの巣を見つけると仲間にも寄らせるように
ニオイ成分をこすりつけていくらしく、
恐ろしくも面白い。
だがミツバチはさらにそれへの対策として、
ダリアの葉をかじって散らして
そのニオイ成分を中和させるのだとか。
…ハチが防虫剤つかってるってことか!
めちゃおもしろかった。
あとは熱殺蜂球に一度参加したミツバチは
寿命が半分くらいになってしまうから
次の熱殺蜂球の機会には真っ先に突撃して
中心部の最も熱の高まる箇所を担当して
そのまま死んだりするんだとか。
オモシレ、オモシレ…。


食後の授乳を終えると、
ここ最近にしては珍しく
夜でも娘が上機嫌だったから妻と二人であやした。
たっぷりと愛情を交換。
あと身長測れそうだからと測ってみた。
65cm。月齢4ヶ月間近の女の子としては、そこそこ大きい方のはずだ。
20時半に寝かしつけ。


面倒ごと済ませるために調べたりなんだりした。
広島ではホテルで哺乳瓶を洗うくらいはしてくれるそうだ。助かる。
美容院は水曜日に予約をとった。
翌日木曜日の昼に神保町でPCR検査。
抗原については即日結果が出て、
陽性陰性は翌日にメールで届くとのこと。
あと日本生命のページにアクセスしてみたら
毎週日曜の20時から翌朝まではログインできないとのことで
あっけにとられた。
ログインすらできないってあほか…。
登録内容の変更はまだしも
登録情報の確認すらできない。
あほすぎる…。


あとは静かに読書した。
数学の本、おもいのほか難しい。
幼い頃から周囲からは
数字に強いと思われがちだったけれど
僕に数学の才能はない。
せいぜい直接計算が苦手でないのと
ペーパーテストの問題文をすんなり解釈できる程度のことで、
表層でない部分に関してはすっかりハテナだ。
勉強し直そうとも思わないし。


23時に授乳。
ここしばらくはミルクをやる前に体温を測るのだが
今日は上手くいかず泣かせてしまった。
先にミルクをやってから再チャレンジ。
最終的にはことなきをえたが、
熱がありそうならまだしも
習慣のためだけに泣かせてまで測ろうというのは
本末転倒じゃないかと妻に指摘され、もっともだと思った。

民話を読み聞かせて寝た。


2022年11月19日(土) 妻産婦人科、ブータンノワール、遊んでおねだり

6時起床。晴れ。
洗濯洗濯洗濯…
今日は洗濯の日と決め込んでいる。
娘の機嫌はいい感じ。
授乳後にあやしてると笑ってくれて泣きそうになった。


午前中は妻は産婦人科へ。
無事を祈りつつ待つ。
娘は寝たり泣いたり笑ったりしていて
どの娘もたいへん可愛らしい。
妻はそう時間もかからなかったようで、
10時半ごろ帰宅してきた。
医者の見立てではほぼ問題ないでしょう、
心配なさらずとのことだったらしい。
一応検査は検査でしていて、その結果は2週間後だとか。

入れ替わりで僕は図書館へ出向いた。
予約しておいた本に加え
ふと手にとってみた新刊も入手しほくほく。

昼飯はぶっかけにした。
スパン短いけど。
今度は大根おろしをつけた。美味い。

掃除機をかけ、今日借りてきた本を呼んだ。
数学の本。面白い。ちょっと難しい。

妻と娘と散歩がてらドラッグストアへ。
オムツ2セット、保湿クリーム、
それに妻用のなんだかんだで、
平気で一万近くいく。おげえ。
店を出た後は二人と分かれ僕は西荻へ。
パン屋でパンと、肉屋で大量の肉を買った。

洗濯物を取り込み、寝具をセットし、
ベビーカーに空気を入れ、
そうしてようやく娘をあやす。
でまた妻に預けて夕飯の夕飯準備にとりかかる。
今夜は肉じゃが。
炒めて煮れば出来上がる。

入浴は早めにした。
テスト的に、自分が体を洗っている間
娘をバウンサーで待たせず、
一緒に浴室に入って
浴室内のバスマットに横たえさせておく、
という方法を試みてみた。
問題らしい問題はなかったが、
10秒おきくらいに娘にシャワーをかけてやる必要があり、
かえって手間のようだった。

夕飯は肉じゃがに焼き鮭。
人参にうまく火が入りきってなかったようで、
ちょっとえぐみを感じた。
ほかは美味かった。
録画しておいたドキュメンタリー、
家族新聞というのを見た。
70年以上続けているという、
一家による一家のための家族新聞。
この時点で面白い。ネタにしたい。
内容についてはこれということもなかったけど、
そういうものがあるって時点で十分奇想だ。


娘を20時半に寝かしつけ、
21時、ブータンノワールにご登場願った。
11時間冷蔵庫で解凍したものだ。
茹で焼きにして、パンとともにいただく。
なんか…だいぶ違うな。記憶と。
もっとガツンとくる旨味と野趣にあふれていたようだ。
美味いは美味いのだけど。
次回はグラタンにでもしてみてしまおうか。

広島行きの荷物などについて妻と確認し合った。
妻がリストを作成し、
足りないところを僕が指摘して補う。
今回楽なのは、ほとんど外に出歩く要件のないことだ。
とくに東京では、自宅前に呼んだタクシーで東京駅まで向かい、
そっから新幹線に乗るだけ。復路も同様。
最低限の用意さえしてあれば、どうとでもなりそうだ。

妻は23時まではゲームに興じていた。
逆転裁判をプレイしながら
チョット見てよと話しかけてくるのだが
その度にこちらの手が止まるから
勘弁してくれというと、
妻と遊びたくないのかとごねる。
「だっていま君はゲームで遊んでるじゃないか」
「ゲームだけじゃ足りないの」
「逆だったらどうだ、自分の作業の手をこうして止められるのは」
「最悪」
「だね」
「でも関係ないし」
強気だった。

23時過ぎに授乳、ミルクをやり、
民話を読み聞かせて寝た。


2022年11月18日(金) 軍艦島、義母から贈り物、スケジューリング

6時半起床。晴れ。
7時過ぎに起き出してあれこれをやっつける。
朝食食べて授乳してもらって、
娘を見てるとああ可愛すぎる…


なんかのワイドショーで観光名所としての軍艦島がもう危機的状況で、
あと半年もすれば取り壊さざるをえない棟があるんだとか。
フーン。
ぜひ壊してくれよ。
ジェントリフィケーションの積み重ねて
軍艦島みたいな環境をつぶしていった歴史があるのに、
こぎれいな街こぎれいなマンションに住む連中が、
雰囲気あるゥー廃墟好きィーとかいってたしなむの、
すごくグロテスクだ。
盛者必衰とか生者必滅とか取り込んどけ。


昼飯は昨日買った牛焼肉。はい美味い。
美味いし楽だけどそろそろ元の
ちゃんと惣菜作って摂る食生活に戻さないとな。
健康的に。


退勤後妻に電話。
今日は高円寺の皮膚科に抱っこひもで行ったという。
とくに問題はなかったと聞いて安心した。

帰宅してみると義母が来ていて、
手縫いの帽子やぬいぐるみを娘に持ってきてくれていた。
数分だけ会話して、そそくさとお義母さんはおいとま。
玄関まで見送り、僕は夕飯のからあげの準備にかかった。
今日はもうガッツリ食おうということで
鶏もも肉は2枚使った。

実に美味かった…
ソーイングビー見ながら食った。
幸せのとき。

食後は今夜もむすめをあやす挑戦を試みるも、だめ。
どうにも泣かれてしまう。時間帯の問題のようだけど。
20時半に妻が寝付かせた。

広島行きの予定を妻と詰める。
向こうの義祖父の都合で会食の予定が消えたから
ちょっとスケジュールを組みなおす必要がある。


寝るまで妻はゲームしていた。
僕は雑事をこなし、23時に寝支度、
授乳後にミルク、
民話を読み聞かせて寝た。


2022年11月17日(木) 精進料理とスパイス、できる後輩、職場のばかばかしさ

6時起床。晴れ。
やはり目が覚めてしまう…
7時近くまでごろごろとして動き出した。


朝食食べながらなんとなく見ていた朝イチで
精進料理にスパイスカレーが人気という特集。
精進料理でスパイスってダメなんじゃないの、
と妻が当たり前みたいな指摘をする。
「そうすると山椒もダメってことになってしまう」
「ダメなのでは?」
「まあ、こんなふざけたトコならなんでもいいんだろうけど…。
だいたいがほら、もともとはなかった物が、歴史的に後付けされていくわけだからね」
「うん」
「そもそもでいえば、仏教の発祥地はインドだぜ」
「あ、そっか」
「まあ原始仏教と精進料理とは関係ないけど」
「精進料理、いらないのでは?」
娘がはっとした顔をしていた。


昼飯は今日はフリー。
ラーメンを食べに行った。
濃い目の背脂系なのだが、
ここであっさりを選ぶとちょうどいい濃さを味わえる。
ただ店内の席の目の前にある小文がいつも気にかかる。
背脂は身体にいいのですという趣旨の文なのだが、
あまりに非論理的でメマイがする。
写真撮ったらよかったなあれもう。


仕事で、後輩に仕事を教えたら
これが久しぶりのできるやつだった。
スムーズでスマート、
所作の一つ一つから、考えながら作業しているのが伝わる。
まったく嬉しいことで、
いやこれが当たり前なんだけどねうちの会社レベル低すぎる、
とも思いつつ嬉しくはあった。

しかしおおっぴらに褒めるのはまた難しい。
同じ後輩でありながら彼女よりは先輩でありつつ
あまり仕事ができないからそうそう褒めてきていない…
という者がすぐ横にいるのに、激賞はしにくい。
まぁしたんだけど。
言葉を選ぶ必要には迫られた。

いやでもまじで有能な人物だったな…
うちの会社にはもったいないから
早いとこ見切っちゃってもいいのよとも思う。


夕飯はチャーハン。
牛肉と花椒の。
美味いです。美味い。


仕事のこと考えるとあーいらいらする。
あんなどうでもいい仕事と
どうでもいい人間たちのために
こうしてストレスかかえなくちゃらないのが
もうバカバカしい。
まあ…上の連中には、
こちらが彼らを見下してるのは伝わってるのだろう。
いま僕は自分の能力の十分の一も引き出されてない。
しょうもない仕事ばかりを、
それでも周囲よりははるかに上回る効率でできているから
一見成立してしまっているのだけど、
客観的にはもったいないったらない。
連中の仕事ごっこに付き合って時間を浪費している。
それでもバカみたいな仕事の隙間に
いろいろとネタ出しとかできるから
甘んじてるわけだ。


図書館にいろいろと本を
取り寄せ願って予約した。
新作書く前は能動的に読むもの増えて楽しい。


23時過ぎに授乳、ミルクやり。
妻にまた不正出血。
土曜日に皮膚科に行く予定を明日にして、
産婦人科の方に急きょ土曜行くことへ。
大事にいたる可能性は低そうではあるが
当人は不安がっている。
気持ち長めに民話を読み聞かせてやり、0時半頃就寝。


2022年11月16日(水) 聞き取れない東西線、ストレスフル中野駅、短い夜

6時起床、晴れ。
娘は5時半ごろから起きていて、
足をバタバタとベッドに勢い良く打ち下ろしていた。
そして回転していく。
途中、90度横になった姿勢で
足をベビーベッドの側面に打ち付けてしまったのか
かるく泣き出したが
もとの姿勢にもどしてやるとスンナリ寝てくれた。

いつもどおりのルーティンをこなして、
最後に娘を可愛がる。かわいい…。
名残惜しさを振り切って家を出た。


昼飯は牛丼弁当。
いくらでも入る美味さ。


帰路で遅延。
東西線は車中のアナウンスが聞き取れない。
何年もずっとそうだ。
走行中に、小さな音量でボソボソとアナウンスする。
駆け込み乗車時には大音量で強気なのに。
それだけならまだしも、チョコチョコ停止するくせに
その間は何もアナウンスしない。
止まっている最中はシーンと静まり返っている。
走り出して、走行音ががなりたてた頃にまたアナウンス。
というのは4,5回繰り返されて非常にいらいらした。
ようやく中野駅に着いてみれば、
この駅はこの駅で不案内であるし。
結局は大久保駅で人身事故が発生した影響の遅れらしい。
それ自体は仕方ないのだけどね。
みなさまがたお疲れ様です。
現場っていうか上がいけないのかなこういうのも。


帰宅してみると妻が疲れ果てていた。
今日の娘ははかなり泣き通しだったらしい。
夕飯はできれば肉じゃがにしたかったが、
帰宅も電車遅延のためすこし遅れたし、
冷凍餃子にしてしまった。
もとよりそのつもりであったとはいえ、
すっかり冷凍食品の世話になってきてしまっている。
まあ美味いしな…
今夜の冷凍餃子も抜群に美味かった。


食後の授乳後の娘は
今夜も上機嫌になってくれず、
いくらあやしてもだめだった。
それでも可愛くはあるのだが、
遊ぶのは諦めて寝かしつけへ。
20時半に寝室へ寝かせ、
僕は入浴、妻は爪いじり。
入浴後に様子を伺ってみるとよく眠っていた。

原神の螺旋が更新されたから挑戦。
久しぶりに難しくやりごたえがある。楽しい。

あっ
 …っ………
っというまに22時半になり寝支度。
居間にやってきた妻に、
互いに娘になりきって
ふだんあやしてる手遊びを試みてみると、
大人の身体がでかすぎてびっくりした。

いつも通り、23時過ぎに授乳、ミルクをやり、
民話を読み聞かせて0時前に就寝。


2022年11月15日(火) 腹痛中の戦い、忘れられた父、ポルノのアポロの歌詞

6時起床。雨。
今朝も早く目が覚めてしまった。
7時前に居間に出て雑事を済ませ、
娘の面倒を見る。
雨につき洗濯物は増やしたくないから、
今日は保湿着替え前に、
自分の寝間着を入れずに洗濯機をまわした。
8時に朝食、一通りの家事を済ませて
8時半直前に娘と触れ合う。
家を出たくない…
なんて可愛いのだろう、と毎日繰り返しているが、
日々想いは強まるばかりだ…
なんてベタなんだ…


外は寒く、早々に腹痛に見舞われた。
危険状態と小康とを繰り返しつつ、
早足で駅に向かい、いざとなれば中野駅で駆け込むつもりで
今日は快速の方に乗った。
だが今日に限って快速はとろとろと進み、総武線に抜かされている。
ようやく中野駅に着いてみると東西線は遅延。
相変わらず電光掲示の案内には情報が反映されておらず、
アナウンスはくぐもって全然聞こえない。
いっこくも早く職場に着いてしまいたいのに
むだに5分待たされてかなり焦った。
で始発の車内に入り込んでみると
列の後ろについていたおっさんが
舌打ちしながら僕を抜いてせわしく席についた。
始発だから…急がなくても座れるのに。
結果僕は彼の横に座することとなり、
こういう時のお約束で、おもいきり睨みつけてやった。
彼は気まずそうに目線をそむけていた。
…しかしもしここでトラブッたとしたなら、
ぽんぽん痛い自分はどう応じられるだろう…と
冷静な考えに見舞われもした。

とりあえず無事に九段下につき、
職場に到着してことなきをえた。
ほっとしたぜ。


弁当はホイコーロウ。
妻が買って残した豚バラを使っての。
ま、美味いわな。


退勤後妻に電話して、今日も無事に済んだと知る。
ちょうど授乳中だったそうだ。
18時にあげるとなると、その次が難しい。
いつもなら19時台にあげたあと20時半に寝付かせて、
23時にその日最後の授乳としているが…
今回は、18時のあとさらに20時あたりにあげるつもりだそうだ。
一回で飲む量が減ってきてしまっているからと。


夕飯はぶっかけ。
うどんが3玉あるつもりが、2玉しかなかった。
妻の方に1.3玉分ほどをやる格好にしてみた。
妻の友人からブータンノワールが届いており、
これを食後にいただければと思ったのだが、
冷蔵庫に12時間置く解凍が薦められていた。
念願のブータンノワールだから従ってみたいとし、
今日のところは諦めた。


食後、娘をあやそうとしつこく粘ったが泣きっぱなし。
ところが妻が代わると大人しくなってくれた。
で僕に代わるとまた泣き出す。
とうとうこの日がきたか…という感じ。
育休中毎日かまってた頃はあんなに仲良しだった、
お母ちゃんよりもむしろお父ちゃんの方になついていた印象まで
あったものであるのに…
いやベタなんだけど…
ショック!

娘はものを口へ運べるようになってきている。
成長していくのが楽しい。
手足もなかなか長くなった。
そしてお父ちゃんを忘れていく…


娘を寝かしつけたあと、
たわむれに、ポルノのアポロの歌詞について妻に話してみた。

 僕らの生まれてくるずっとずっと前にはもう
  アポロ11号は月に行ったっていうのに
 僕らはこの街がまだジャングルだった頃から
  変わらない愛の形探してる

まあ言いたいことはわかる。わかるよ。
うまいこと言ってる風でもある。
でも考えてみるとこれおかしいよな。
いやおかしいのは織り込み済みで、
もとよりそのおかしさを狙ってるというのもうなずけるんだけど、
今回は文法上の問題が気になったっつうか。
要は前文と後文とで対比させてるわけだ。
「僕らが生まれてくる前には」「アポロは月に行ってた」
「っていうのに」
「僕らは」「昔からずっと」「愛の形探してる」
これ、見せかけだけで対比になってない…。
一番の問題は、「僕ら」の取扱いで、
これを成立させるためには、
アポロとか飛ばしてた連中…アメリカあたりの連中が、
僕らからは除かれることとなる。
とすると、後文はいかにも人類全部に適用できそうなのに、
これではそのなんだ、僕らに含まれるか含まれないかの
いわゆる分断が生まれちまってはいまいか。
そんな話をした。
妻は紆余曲折を経て、
これは京都流の皮肉みたいだという結論を出していた。


入浴してちょっとゲームしたらもう22時。
時間ねえな…
カリオリの設定のために、
子どもを食べるということについての論文を読んでみた。
九州大学の博士課程とある。
これがかなり拙劣なものだった。
体裁は整っている。
評論としての格好はつきすぎるほどついていて、
学問的には差し支えあるようにはみえない。
だが、論理展開はハチャメチャだ。
評論のために作品があるかのごとくで、
なるほど一流の評論家が大学の体面だけの学問ごっこを
嘆くわけだと合点がいった。
いや本当にひどかった。
めちゃくちゃいらいらしたね…。


23時過ぎに授乳、ミルクやり。
妻になにげなく、退勤後に電話かけてるのは
赤子の面倒みながらで億劫じゃないかと尋ねてみたら、
 なんで? 待ってるよ。
との返事。ほっとした。
わりといい気分で、0時過ぎ就寝。


2022年11月14日(月) カリオリのメモ、九頭龍閃の例え、娘愛し妻

5時半起床。晴れ。
娘は寝てくれているのに一人で目をさましてしまった。
6時半過ぎまではごろごろとして、
それから早めに動いてやることやって、
月曜の割には余裕の朝となった。


弁当は豚焼肉。
わかりやすい味。
順当に美味い。


カリオリのメモ、かなり整理されてきた。
過去のTwitterの自分のツイートを追っていって、
もう今回は使えそうなの片っ端からぶち込んでみようかと思う。
僕の人格のA面はこれを読めばわかる、
そういう一つの集大成にしてみたい。

それでも本命の試作どまりなわけだけど。
いわば天翔龍閃の前の九頭龍閃なんだよな。
奥義のためにはここを通らざるをえないという。


夕飯は月曜夜につき自由。
妻は三週連続のそば飯で済ませたようだ。
僕は帰宅後ぱぱっと、
残り物のニラを一緒に煮込んだ辛ラーメンで済ませた。

妻からは娘との仲をのろけられた。
今日、二人は通じ合ってしまったのだという。
お互いに変な声を出し、笑い、見つめ合い、
また声を出し、笑い…
そのさなかで、
あ、これ完全に両思いのやつだ、
と実感できて、多幸感がワッとあふれだし、
つい泣いてしまったのだという。
とても微笑ましい話で、
聞いているこちらも幸せになれるのだが、
まったく同じ話を短時間で二度聞かされたからびびった。


23時過ぎの授乳後のミルクでようやく娘とご対面。
ああなんて可愛いのだろう…
うっとりしつつ、民話を読み聞かせて0時過ぎに就寝。


れどれ |MAIL