舌の色はピンク
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2022年03月08日(火) 交際記念日、育休打ち合わせ、婚外子率

雨。久しぶりの雨。やや寒い。
また食パンを買い忘れていた。抜けてるな。
やむなく冷凍ご飯を解凍して、突貫の焼きおにぎり。
鯛味噌を醤油とみりんで溶かしたものを塗って。
しかし急ぎすぎて形は崩れた。味は良かった。

弁当は鶏ももキャベツポン酢。
僕はかなり好きなやつ。

朝イチでミキサーを特集していた。
美味しいバナナジュースの作り方の紹介では
氷を使うと味が薄くなるから冷やしたバナナを使おうとのことだったが
半冷凍のバナナが最適だと思う。
さらに常温のバナナも入れるのが極意とのこと。
おうやってるやってる。
そして長く撹拌しすぎると繊維が壊れてしまうから短く決めろと。
それには経験的に頷けもするものの、
丹念に混ぜるとアワアワになるのよな。
あのアワアワは良いものだ。


会社の管理部…人事と経理を兼ねた総務の部署に赴いて、
育児休暇についての打ち合わせ。
うちの会社ではまだ前例がない。
子どもを持つ男性社員はことごとく
妻の出産などもう十数年前のできごとで、
あとはこの期間、結婚した人間すら稀にしかいない。
いや退職していった者の中にはいたか。
それにしてもほとんどいない。
だから会社の方としても手探りとなるわけだが、
全体的には厚意的ではあった。
あまり仕事のことは考えず、
都合のいいように期間を決めてくれてかまわないという。
とはいえ実際には、現場レベルでのややこしい調整は要る。
そうするとそう長期間の休みをとるのは、
気遣いのみならず、総合的に見て自身への損失もあるだろう。
ひとまずは、どんなに短くても8週間という数字だけ示しておいた。
あとは今月のうちに現場の長たちも合わせた打ち合わせをすることとなる。
問題は引き継ぎうんぬんよりも、残業日の調整だ。
「仕事が入ってくるかもしれないから残っていないといけない」体制である限りは
まとわりつく諸問題を、コレを機会に是正できたらいいのだけれど。


妻に会社での打ち合わせを報告すると
上首尾と見て妻は喜んでいた。
今では最低でも2ヶ月、できれば3ヶ月の休暇を望んでいる。
会社内の話を人にするのはつまらないからあまりしたくない。
本当につまらない。
会社の愚痴を人に聞かせる人間を嫌悪するとき、
同時にいつも複雑な感情がめばえる。あれが自分にも向けられるわけだ。
「伝わるわけがない」のと
「一方的な見方になり公平性に欠ける」のが主要因かな。


夕飯はエビチリ。
先日義母から頂戴したブラックタイガーを解凍して、
片栗粉をまぶして長ネギと一緒にサラダ油で炒め、
クックドゥーのソースを絡める。
スープはリケンのわかめスープ。
サラダはちょっとだけ豪華に、タコにガンバッてもらった。
水菜ときゅうりで爽やかに。ドレッシングはゴマ油と醤油、リンゴ酢、塩で。
まあまあ豪華。記念日だしな。
ウマカッタゼー。

食べながら、めちゃめちゃくだらない番組を見た。
妻が敢えて見たがる、再現VTRを主軸にした海外の実録サスペンスの。
下劣な。
今回はテレ東の。
今やどの局でもチョイチョイやってるけど
構成から見るにおそらくは局を問わず
請け負ってる制作会社が同じか、二つ三つしかないのだろうと思われる。
スタジオタレントの反応を見せる画面抜き出し方とか
テロップのタイミング、浮き出方、ちょっとした演出が似通うというより同じで、
よくもまぁ人をこれだけいらいらさせてくれるものだ。
付き合って最後まで見たがくだらない話だった。
点と点とは実際にあった事実であろうとも
それらを勝手に結びつけて描いた絵図をさも
「これは実際にあったことである」
と紹介する恥知らずの手口。先祖代々に謝って子々孫々に恥じ入れよ。


夕食後のデザートには妻に買ってきてもらったケーキを食べた。
今回はホールではなく1カットずつを指定した。
久我山方面にある店で買ってきてくれたようで、
いわゆる町のケーキ屋さん、という印象が強かったと強調したが、
まずチョコレートのケーキは他の味に頼ることなく
ストレートにチョコレートが美味しかった。
ただただチョコレートなのにクリーム、ガナッシュそれぞれに
食感差があるから味わい深い。濃厚なのに後味さわやか。これは当たりだ。
僕が自分でチョコレートをどうしたって、こうはならない。
モンブランも美味しかった。ラム酒がよく効いている。
甘ったるさがちょうどいい。


抱っこひもを検討。
僕の考えでは、一応あれば役立つだろう程度のものと考えている。
少なくとも新生児の間は。
だから性能は求めない。
首がすわるまでは外出の機会が極端に少なく、
その少なく短い機会には布にくるんだ上で
最新の注意で両腕を抱きしめればいいわけだし、第一ベビーカーもある。
新生児を過ぎて、その子の特性が知れてから
本格のものを導入するのがおそらくは賢い。

ベビーカーは兄から譲り受けることにした。A型のもの。
現時点で、A型なんぞや、B型なんぞやってなってるけど。
あとバウンサー。
どちらも二つ余っていて、状態のいい方をくれるらしい。ありがたいことだ。

絵本は何冊くらい置いてもいいものかと妻が尋ねるので
ピーク30冊、最終的には10冊と答えた。
妻は、少なすぎると抗弁する。
どんなに制限しても50は欲しいとのことだ。
僕からすれば、どうあれ図書館には頼るのだし、
何よりうちには大量の漫画がある。
そして実例として、僕は絵本のない環境で育った。
それでもこんなにも…情緒豊かで…お話好きで…お話を作れもする…
のだから、0冊でもいいくらいだと主張した。
だがまた一方で、絵本により育てられた妻という実例があるのも確かだ。
さらに弱みはある。
現状、何千冊という本や漫画をかかえているのだから
今更数十冊の絵本がなんだと言われれば窮してしまう。
ただなんであれ、いっぺんに数十冊をセットで買うことはないからと、
いったんは棚上げにした。


ここ数日、人口減少についての本を読んでいる。
内田樹編で複数の著述者によるもの。
今日読んだ部分では、日本の出生率について、
結婚した女性が出産する率はそう変わっておらず、
ただ晩婚化については確かであり、
これは有縁共同体に頼らずに済む生き方として
資本主義の発展に伴う成果でもあって、
先進諸国に同様の傾向はあるのだが、
重要なのは婚外子率である、
つまり日本や韓国では結婚した上での子どもという常識が根強く、
若い男女の結婚を促進するような手当や福祉政策が充実される一方で、
これがフランスとなると結婚していない男女が子どもを持つにあたっての
地位、権利の確保をしている、
すなわち婚外子率を高めることで人口減少に歯止めをかけているというのだ。
スウェーデンも似たようなものらしい。
タテの家族構造が強い国ほどこれを是とはしがたいだろうし、
一概には飲み込みかねる説ではあるのだけど、面白いとは思った。


就寝を前に、
今日もアフリカと韓国の民話を両方読んでね、と妻がねだる。
「あれ、クセになりそう」
甘いのと塩辛いのを交互に食べ進めるみたいな感じか。
脳天気アッパードラッグと陰惨ダウナードラッグ。
サウナからの冷水風呂。
健康には悪そうだ。


アフリカの民話、今日読んだのは蛇とナマコ。
お互いに足と目を交換し合って、
ナマコは目をあげちゃったから海に落ちて海中ぐらしになった、
蛇は目を得たから人間のきらびやかな生活を見るのが楽しくって
屋根裏に住み着くようになった、
というおとなしめな話。
韓国の方はまたしても女人が凄惨な目に合っていた。


2022年03月07日(月) うぐいす色、記念日プレゼント、アフリカ民話

7時起床。やや寒い。
妻が早起きしている。
反して僕は眠く、7時半過ぎまでは布団の中でごろごろとしていた。

弁当、ガパオライス。
いつもは中華だしに醤油と胡椒だけの味付けだけれど
今回はナンプラーも足した。
おかげでちょっと水気が多い。
この水分がそのまま味付けだから、
弁当に詰める際に汁気を控えた結果、
果たして薄味になった。
それでも美味しかったけど。


藤本タツキのファイアパンチを読み始めた。
おもしろ…っ。
死なない回復能力の持ち主が
死ぬまで消えない炎をまとってる、
って設定の時点で神がかってる。
ファイアパンチなんていうライトな言葉並びとの落差も
バツグンのスパイスになってるし脱帽。


21時半、荻窪駅。
妻から大量のメッセージが届いている。
どこで拾ってくるのだかLINEの可愛らしい動物スタンプで、
いつ帰ってくるのまだ帰ってこないのと寂しさをアピールしている。
電話をかけてみるとわざとらしい泣きべそをかいて
早く帰ってきてほしいとわめく。
子育てのシミュレーションをさせてもらっているようだ。

夕飯はインスタントラーメンにした。
妻は辛ラーメン、僕はサッポロ一番塩らーめん。
僕の方は卵とニラと白菜で煮込んだ。
妻にも具だくさんをすすめたが、卵だけでいいという。
辛ラーメンはそのまんまだと味気ない、美味しくないという声をよく聞く。
それだけに具を盛り込んでダシをとると化ける。
とはいえ卵だけでも十分ではある。
お互い美味しく食べた。

テレビはグレーテルのかまど。
秀吉が愛したうぐいす餅。
何がうぐいすなのかと言えば、うぐいす色の餅だから。
ところがこのうぐいす色というのが問題で、
実際のうぐいすの色ではなく、江戸時代に
うぐいすとメジロとが混同されていた影響から、
茶色がかっていたり緑がかっていたり、
なんともヤヤコシイ色となっている。
番組では、ほんのりと青みがかったきな粉をまとわせていた。
まだ青い大豆を原料としたきな粉をうぐいすきな粉と呼ぶのだそうだ。


食後、妻が作成した出産関係買い物リストを見せてもらった。
よくまとまっている。
さらに、健康保険のポイントで溜まった分の引き換えを
なんの製品にするか、候補をみせてもらった。
僕は空気清浄機とサーキュレーターに限定し、
さらに製品を絞った。
サーキュレーターは初夏まで出番ないが
空気清浄機は花粉飛散のピークに間に合うかもしれない。


入浴後、遅い時間ではあったが
フィナンシェを一つ、分けて食べた。
表面のサクッとした食感はやはり失われてしまう。
味は昨日より良い。甘みもほうじ茶の風味も増している。


就寝は遅くなった。
1時近くなって寝室に赴くと、枕元にプレゼントが。
すぐにピンときた。
0時をまわって、3月8日は交際記念日となる。
凝ったラッピングを解いてみると
中身は靴下だった。
ペンギンの柄が施されている。
僕は長年かけて動物柄の衣類をちょっとずつ集めている。
その基準はかなり厳しく、そうそう目当ての柄は目につかない。
基準からすればこの柄は、好みにドンピシャとはいかなかった。
下地が水色というのもいかにも若い。
だが単品で見たときには可愛らしさがある。
なにより気持ちが嬉しいものだ。
一筆箋には、初めての妊娠による不安を乗り越えていけるのも
君のおかげだといった旨の謝辞が書かれていた。
ラッピングにはカリグラフィーによる文字列が描かれていた。
クリスマスプレゼントの、正の意趣返しのようでもある。
総じてたいへん嬉しい贈り物となった。
僕からは何も贈れていないが
その分週末のケーキは全力で作ってやろうと決めた。


寝際に読んだアフリカの民話、大分狂ってた…。
動物カーレース。
サバンナの動物が各々自動車を用意してレースをする。
賞金を目当てに。
ガソリンとかテレビとか平気で出てくる。民話?
登場人物も割と性格壊れてるし
最終的には放屁で自動車を爆速させてごぼう抜きという
コロコロコミックみたいな展開。

さすがにこれはついていけねえ、となって
なんと口直しに韓国の民話を。
相変わらず美しい女人が犠牲になって
男ばっかりが報われていた。
…老母と二人暮らししている貧乏な青年が
今に嫁をつくってやるそうすれば母さんも楽になるんだと希望している
導入の時点で嫁を介護漬けにする気満々だ。
そして森で美しい女性と出会う。
一目で心奪われた青年は彼女を追いかけ回し、
逃げる彼女をつかまえてレイプ。
でも結局女の方も満更じゃないみたいな。エロ漫画か?
女は、兄にバレたら大変なことになるという。
兄妹は虎なのだ。
世人にたくさん害なしてきた兄は今に討伐されかねない。
代わりに私が人間につかまろうと思う、と妹は白状する。
その捕物をあなたがしてくれれば、
きっとあなたの手柄となるだろう…と彼女は提案し、
果たして決行日、青年は虎を捕縛する。
一晩だけ妻であったその虎は息絶え、
青年は彼女の企図したとおり官位を得て、
その後は裕福に暮らしましたとさ。

こう…ちょうどいいバランスの民話ないんか。


2022年03月06日(日) 欧米問題認識転倒、Z世代、「それは正論だけど」

午前3時ごろに一度起きた。妻も起きていた。
まだ身体は痛むし気だるい。熱も寒気も感じる。
眠気はある、しかし眠れない……。
水だけ飲み、布団の中でオウアウエウウと格闘していたら
いつのまにか眠れていたようで、気づけば8時。
東の窓から朝日が差している。
布団の中で、毎秒身体の機能がみるみる回復していく実感を味わった。

妻にせかされ8時10分には寝室を出て、今日も休日トースト。
身体が動いて気持ちいい。
それからチャキチャキと身支度をしてOKストアへ。
戻ってきてすぐ入浴。風呂掃除。
出てすぐ洗濯機を回し、
家事やゲームや読書をして、
洗濯物を干したらミュークルドリーミー。
今回も良かった…。
よもやドリームパートナーがミューちゃんとかそんなんありか。
考えうる選択肢を超越。
やはり子どもには難しすぎる。
ちあふるタイムももう最後かと思われたけど
アックムーちゃんはまだガンバッてる。
あと2、3回で終わっちゃうのか?
情報は探しても出てこない。
出てこないこと自体が続きのないことを裏付けるようでもある。


昼飯はアラビアータ。
今回は生のトマトから作ってみた。
トマト缶に比べると随分スッキリした食べやすい味。
甘い。まろみがある。
これ美味しいなあ…。でもトマト缶より大分コストがかかる。


読書。近代家族がどうとか。
明治初期に母性愛という言葉が流布して以来、
子どもは産みの親である母親が育ててしかるべきもの、
という認識が強烈に刷り込まれていったという説は頷けた。
江戸時代においては父親が育児に参加するのが当たり前だった、
という味方もできるらしく、
むしろ欧米からの視察団が来日して
町内で子どもをあやしたりなんだりしている光景を目の当たりにして、
いち早く近代的家族の成形を達成している彼らは
「まだ父親が家に囲われているのか」といった感想をもったらしい。
ホントこいつら…。
LGBTといい多様性といい捕鯨といい差別意識ナンチャラといいSDGsといい…
元よりお前らに発端していた問題を伝染させておいて
認識を転倒させて先駆けぶって、どうしようもないぜ。


夕方、テレビでげいのうじんがコンニャクを作っていた。
その流れで、コンニャクのユッケと唐揚げを紹介していた。
よさそう。
ユッケはコンニャクを細切りにして…あとはユッケの味付けをする。だけ。
唐揚げの方は、一度コンニャクを冷凍してから、それを常温解凍する。
そうすると分子構造がアレして味の染み込みがア・レーするらしい。
フ、フーン。
回答できたら水気を絞る。
抜くだけ抜くと、鶏肉みたいな触感になるようだ。
これに下味をつけて、通常の唐揚げのように焼くと。
今度やってみよ。


ヘンタイ・プリズン、紅林ルート。
というか実質ソフりんルートというか…。
めちゃめちゃいいな…。
ここまで2ルートはエンタメ展開のアイデアが盛り込まれてて
シナリオが進んでいく求心力が強烈だった、
でもこのルートはドラマが主軸だ。
おふざけとしか思われなかったヘンタイ・プリズンの設定が
異様なリアリズムをもって立ち上がってくる。
それがキャラクターに命を吹き込んでまでいて……見事だ。
まさかの、ぬきたしを凌駕する高クオリテイ……。
宣伝も口コミも派手には行われていないのがもったいない。

金曜に続き掃除機かけた。エライ。


妻からベビーベッドの相談。
寝室に置く予定だがどこに位置取りしようかと。
話し合った結果、ベッドの左側に置くことにした。


夕飯はチヂミと韓国風スープ。
チヂミは卵1コに対して
薄力粉100g片栗粉30g、水130ml…というレシピだが、
これだとそれなり不健康なので
粉は計120gに、水もそれに合わせて120gにしておいた。せめてな。
で塩とちょっぴり砂糖を加えてよく混ぜ合わせて、
ニラを切って入れる。フライパンで焼く。
タレは長ネギ3cm分くらいと鷹の爪一本を細かく刻んで醤油にひたす。
ゴマ油を一たらし。
スープは、ニンニクとイチョウ切りにした大根ニンジンをゴマ油で炒めて、
牛肉が余ってなかったから鶏もも肉を小さめに切って加えて、
細切りにエリンギも一緒にざっと炒めたら水を入れて煮込む。
味付けは醤油、塩、胡椒。
野菜の旨みが出るから薄味でも十分美味しいんだよな。


youtubeでお願いマッスルをかけてみた。
ついこの前、ブックオフで耳に入って気になって検索したのだ。
そしたらチョット前に話題になってたアニメの主題歌だった。
ダンベル何キロ持てる?だったか。
原作者がケンガンアシュラの人で、
僕はあれを心底クソ漫画だとさげすんでいるから見る気はしなかったのだけど
この歌はたしかに中毒性ある…。
でなんか流れで、けものフレンズの主題歌も聴いてみた。
ジャパリパーク。
なるほどノリノリだ、これも各位が虜になるのもうなずける。
ただ妻のすすめで聴いてみた、作詞作曲している男性が歌ってるバージョンは
実に実にきもかった。果てしなく……。
こんなんだったっけなあ、と妻も不思議がっていた。
清涼感を求めてミュークルドリーミー1期のオープングを見てみた。
心が洗われた。


ベビーベッドを再検討。
オムツ替えまでをも考慮して、調べたり話し合ったりした。
どうやらベビーベッドからでもオムツ替えはできそうだ。
そしてオムツ替えは、深夜に起きてまでしなくてもいいらしい。
もろもろ検討してみた結果、足元が開くタイプがいいだろうとなった。
今現在目をつけている商品の値段は40000円を超える。
でもまあそんなもんだろう。
抱っこひもは20000円しないようにしたい。
ベビー用品、初期段階で20万円くらいはかかりそうだ。
そのうち、10万円は義祖父から頂戴した現金でまかなえる。
また、東京エミッションゼロポイントだったかで得た2万円分の商品券もある。
国や自治体からの助成金もある。
もっと自己負担かかるものかと思われたけれど、
案外どうにでもなりそうだ。


21時過ぎからフィナンシェに着手。
材料余ってるから。ほうじ茶のフィナンシェにした。
あらかじめ割っておいた卵白2コ分に
薄力粉とアーモンドプードルと粉糖とほうじ茶パウダーを入れて
泡立て器で混ぜて
ちょっとだけ焦がすぐらいに溶かした無塩バターを三回に分けて入れて混ぜて
本当はここで生地を寝かせるのだけど今日は横着して
そのまま型に入れて
210度に予熱しておいたオーブンで5分半焼成、
それから190度に落として8分焼成。
横着した割には上手にできた。
表面はサクッと、中はフワッとして美味しい。


テレビでZ世代のタレントを集めてどうのとやっている。
Z世代って今更だけどなんぞやと妻と論じ合って、
今回ばかりは早めにネット検索を頼った。
つまるところは20世紀の最終世代10年分を指すものらしい。
馬鹿馬鹿しい。24のアルファベットで1世紀を10分割するのか。
「知らなかっただけで、私や君も、1980年代生まれだから
X世代だったらしいよ」
と妻が言う。
ああ、まさにこれだ。まさにこれなのだ、昨日の、NHKの例は。
「知らない間に」「世界のどこかで「自分が設定されている」。
クソッタレもいいところだな。


あと
出産やらベビー用品の参考にと
兄から頂戴したExcelのリストを見て
いかにも公務員風の表組だと妻が批評し、
これでは表計算の汎用がかなわないから、
ここをこうこうこうして直したい、
総務省のガイドラインでもそうなっている…といった言を漏らした。
「別に文句あるわけじゃないんだけど、
ていうか全然いいんだけど、中にはね、
エンジニアでこういう作りをする人間がいて、
それには参っちゃうんだ」
うちの会社でも似たようなことはある。
誰よりも組版に精通していなければならないはずのデザイナーが、
考えられないような仕様でデータを仕上げてくる。
うちの会社ではベテランほど呆れている。
だが僕はそのテの文句に辟易している。
「自分の会社のルール」と
「業界のルール」と
「相手の会社のルール」を
一緒くたに扱ってしまっているから、そういう認識になるのだ。
相手には実際、そうするだけの合理的な理由があったりするし、
はたまた非合理だったとしても、
やはり非合理なりの理由が複層的に潜んでいたりする。
妻にもそう伝えて諭した。
「それはわかるよ。それは正論だけど。だけどさあ」
「いや、ちがう。逆だ。
今は君のほうが、それは正論だけどさあって、言われてる側」
この「それは正論だけど」は
ここ数年のマジックフレーズになっていて、
僕は大変敵視している。
機会のあるたんびについばんでやる。
詐欺師を追い詰めるクロサギの気分だな。


図書館では世界中から集めた民話と、
あとアフリカの民話を借りてきた。
思うのだが、日本の代表的な民話を20ほど厳選しろと命じられても、
全然思い浮かべられない。
だいたいがおとぎ話になってしまいそうだ。
民話とおとぎ話と言い伝えと伝説と寓話と、
それぞれちょっとずつ性格が違う。
定義付け次第かね。
日本昔話なんてものは、それぞれの属性を包括している。


寝際、アフリカの民話を読み聞かせた。
起こる出来事のスケールがでかい。
神様が地球の中心に衝撃を与えて溶岩を撒き散らせて山を割って
そのかたっぽがキリマンジャロになったよ、とか。
でも語り始めや締めに呪文のようなお定まりの一言があったりするの、とってもいい。


2022年03月05日(土) ワクチン副反応ダウン、ダラダラ休日

休日トースト。
久しぶりに、カロリーハーフでないマヨネーズを使ってみた。
如実に美味しい。
こんなに?ってくらい美味しい。
頭バカんなるなこれ。
うちの休日トーストは食パンの四辺をマヨネーズで囲い
そこへ一枚あたり卵半量を落とすわけですが
囲いが十分な山になってないと卵が流れ落ちてしまうので
マヨネーズはまぁまぁな量が用立てられるわけです。
だからこれからも平時はカロリーハーフのマヨネーズを使う。
ただ2ヶ月にいっぺんくらいはこれもありか。美味すぎる。

妻は午前中から副反応で調子悪そうだった。
早々に38度越え。大人しくベッドで寝ていた。
僕はなんともなくヘッチャラで、前回も午前中は余裕だったなあと思い返しつつ、
ハーメルンのバイオリン弾きを終盤だけ読み返した。
子どものころは正面から好きで、
長じてからは読めたもんじゃねえなと突き放していたが、
今読むとヤッパリよくできている。
個性的すぎる絵も悪くない。
というか線が生きまくってるし、表情はバツグンに上手い。
そしてケストラー様のキャラはお見事。
作中に並み居るゲス野郎をはるかに上回るクズ野郎という。
何の目的も野心もないし敵も味方も気まぐれで殺す。
たいした意味もなく大量に殺す。
でもコイツが魔族の生命力の源泉だから
他の魔族は逆らいたくても逆らえない。
そして戦力差がありすぎる。一人でインフレしている。
コイツを倒すのが結局ハーメルの攻撃バフとフルートの回復バフというのは、
構図的にはよくできてるけど描写的にはちょっと無理あるよなあ…
ってくらいケストラーの威力は強烈だった。


昼飯は出前。たぬきうどん。美味い。
妻はせっかく頼んだ天そばが喉を通らなかった。
ちょうど副反応の症状がピークに達してしまったようだ。
そしてたしかに、天そばのそばは量が多かった。
暖かい汁に浸った大量のそばの麺はグロテスクだ。
泣く泣く捨てた。
妻は解熱剤を飲み下し寝室へ。
寝付くまで民話を語り聞かせてやった。


僕は午後に入ってからヤンワリと副反応の症状を感じ始めてきた。
頭痛の兆し。わずかな倦怠感。
もとより今日は何もしないと心に決めていた。
原神などプレイしてかなりズボラに過ごす。
そして13時過ぎ、妻は解熱剤が効きだしたようで
腹が減ったとねだる。
いったんは大学芋を食わせておいた。
もはや元気いっぱいで、
しかし僕の方は熱が少しずつ上っていってもおり、
あまり一緒に遊ぶ余裕まではない。
15時くらいからいよいよ悪化してきた。
17時過ぎたころには頭痛、熱。熱は38度ちょっと。
あと全身の節々がやんわり痛んだ。


この間、妻はベーグルパンを発見した。
これにバナナをサンドして焼く思いつきを実行しようとし、
さらにバターを取り出してのせたものだから、
いかに心身が参っていようと見過ごすわけにはいかず、
まずフライパンでバターを溶かすよう指示し、
そこへ輪切りにしたバナナを入れて焦げ焼きにするよう導いた。
これを、2つに割ったベーグルの切断面にのせてトースターで焼く。
僕も二口ほどもらったが実に美味かった。


僕は昼寝はできず終いだったが、
ヘンタイ・プリズンを進められた。
組長ルートをクリア。めちゃ面白かった。
いやめっちゃ面白かった。
話のたたみ方だけ、あーそうなるか……と
無難さに拍子抜けしたところはあるけれども、
王道といえば王道だし、しっかりたたまれてるからアレでいいのか。
なにより中盤の加速、飛び跳ね具合が気持ちいいしな。

あとは読書もしたが、眠れはしなかった。
夕方だいぶ具合が悪くなってきた頃、
眠りたがる妻にねだられて、
またしても民話を読み聞かせた。
相変わらず凄惨な話。

妻は18時を前に解熱剤を服用。
一日2回まで、6時間はあける必要があり、
効き目がおおよそ5時間ほどのようだ。
飲む前はかなりつらそうだったが
30分ほどで効いてきて、
食欲もあるというから夕飯はレトルトカレーにした。
妻は欧風ビーフカレー、僕はバターチキンカレー。
妻の調子に反して僕はすっかり参っていたが
やはり食欲はあったからもりもり食べた。
食べて体力を回復させるつもりでもりもりと。


妻から強く勧められて
大島弓子のバナナブレッドのプディングを読んだ。
大島弓子は初めて。
すげえ。
名を残すだけあるな……こりゃ傑物だ。
でも読むのえらい体力使う。
今日はヘトヘトになりながら読んだ。
ちょっともったいなかったか。


21時半に入浴し、最低限洗いものだけ済ませて、
なんと23時に寝室へ。
今晩もさらに民話を読み聞かせ。
韓国の民話、いいかげんにしろってくらい女が不幸になる。
若い女がすぐ死ぬ。
男もまぁ死ぬけど。
凄惨悲惨のきわみ。
この本がそうなだけかもしれないけど。
勧善懲悪的な英雄譚だってないわけないだろうし。


2022年03月04日(金) 裕福な家庭、ワクチン接種3回目、NHK論法、考え方は変わる

早めに目が覚めた。腹具合はまだ穏やかでない。
つっても昨晩よりはましか。
お腹の風邪、というやつかもしれないが
嘔吐感などはない。熱もなし。
単に胃腸が荒れているだけ?

休日トーストを食べ、洗濯機を回して、回している間にOKストアへ。
買うもん買って帰宅して、洗いもんして洗濯物干して一息。
妻が、
 子供が生まれたら何かその子のためだけの物を贈ってあげたい
という。
僕はアイヌの事例を思い出し、紋様とナイフがいいと思ったが、
さすがに通らなかった。
形のないものであれば、その子の名前専用の書体、というアイデアを
読み物("トキノ")内で採用しているが、
妻はあくまで、形あるものをあげたいようだ。


昼飯はチーズとキノコのリゾット。
キノコはシメジとマッシュルーム。
チーズは仕上げに絡めるだけ。
実に美味しい。
チーズが不健康だけどたまにはいいかも。


食後一息ついて、荻窪へ。
前も行った美容院。
美容師さんが完全に会話なしで作業してくれたので
向かいの女性客と女性美容師の会話を聞いていた。
おそらくは客が40代か50代ほど、美容師は30代ほどか。
出産やら育児だかの世間話をしている。
客は、今は女の子が多くなっていると語っていた。
「裕福なうちの子ってだいたい女の子じゃない」
というフレーズが心に残った。ちょっと面白い。
実際的には、女の子のほうが
親の見栄張りを担わされがちなのだとは思われる。
それはともかく、直感的になんとなく納得できるのが面白い。
また、遺伝子だか染色体だかの都合で、
男の子は女の子よりも先天的な障害が多いそうだ。

20分ほどでカット終了。
髪はバッチリだった。
担当してくれた美容師が
美容師らしからぬ小太り体系、清潔感のまるでない風体だったから
正直不安だったのが吹き飛ばされた。
「バッチリです、最高です」
と言葉にして再三伝えると、照れくさそうに笑んでいた。


思いの外早く終わったから、
自転車を走らせて阿佐ヶ谷まで足を伸ばした。
ブックオフに立ち寄ってみたもののあまり収穫はなし。
内田樹だけ買った。呪いの時代。
図書館で借りてからずっとほしいなと思っていたもの。

阿佐ヶ谷から荻窪へ向かう路地に
とても可愛いベビー用品店を発見した。
こうしてみるとやはり、ベビー用品は女の子向けの方が
可愛い製品が揃っていると再認識する。

今度は大通り沿いのOKストアに寄り、
明日に向けてさらに買い込む。
帰宅は15時。
布団を取り込んでセット。
夕飯の下準備もして、さらに明日何もしなくていいように、
出来る限りの家事を済ませた。
掃除機も居間だけはかけた。
16時半過ぎ、うたた寝していた妻を起こし、
支度して、近所の病院へ。
ワクチン接種にあたっては大した荷物はない。
接種券は必要事項記入済で、保険証すらいらない。
ただ前回は夏だったが、今回は冬であることに留意してなかった。
注射針を打ちにくい。
待っている間に上着を脱いでおいた。
担当してくれた女医はなんだか冷徹で、
言葉少なに目も合わせてくれない。
そして打つ際に
「ちょっと痛いですよー」
という。
前回、前々回ともあんまり注射針が細くて
全然痛みを感じずビックリしたくらいだから、
痛いですよと脅され身構えてしまい、
その強張りのためか実際痛かった。
そして筋肉に注入されゆく異物感を味わう。
ここでは逆に
「ハーイ入ってる感じしませんねー」
とワケワカラないような言葉を向けられて
「はい」
と答えてしまった。

渡されたストップウォッチで15分待って、
何事もなく終了。
妻もあの女医さんには戸惑ったと病院を出てから話を聞いた。
そして妻もまた複層には無頓着で、
よりにもよってワンピースで来てしまい、
ええいままよと下からまくりあげて
腕を露出させたらしい。豪快だ。

帰り道、図書館に寄った。
たまごクラブだけ借りてみた。


夕飯はスタミナ。
毎回ちょっとずつ改良している。
今回はニンニクを足してみた。
そして海老とイカも…。
だんだん八宝菜じみてきている。キクラゲも入れてるし。
今日はアンの具合がよく、
これまでで一番美味しくできた。


食後、大学芋を作る。
前回より醤油は少なく、砂糖は多く。
かなりキャラメル化させたから
少しは飴がけがカリッとするだろうか。
不安ながらも冷蔵庫へ。


入浴前にPCのセットアップ。
母親に続き、叔母に買ってやったもの。
富士通の、バッテリ制御ツールのアップデートがどうとかいう文句が
起動するたんびにどうしても出てくる。
非常に不快。
アップデートのためにダウンロードしろという指示に従い
落としたセットアップ用アプリケーションを開くと
自動で処理が始まるが正常に完了したものかは分からない。
とりあえず再起動してみると全く同じアップデート指示が出てくる。
ちょっとずつ設定を変えて何度か繰り返しても同じ。
いよいよ腹が立って検索をかけてみると
似たような症状に悩まされている人は多数いた。
もう無視していいから
起動アプリケーション設定を無効にすべしとの情報を得た。
自分でもそれは試してみていたのだが、
まさか全く同じアプリケーションが、
欧文名と和文名で二つ用意されているとは思わなんだ。
完全なる嫌がらせ。


ちょっとした思いつき。
NHKが、テレビを接していない世帯からも受信料を徴収する、
という取り組みはしばらく前から話題になっている。
インターネット環境さえあれば、と言い始めてもいる。
その正当性を確保するかのように、
ネット上で見逃し配信を始めるそうだ。
これを推し進めていくと、
つまり「……じゃなくても受信料を徴収します」という論法を使っていくと、
たとえば「日本在住世帯じゃなくても受信料を徴収します」と言ってしまえる。
いや言えないけど。言ってしまえるとしよう。
すなわち「世界中の人々にNHK受信料が発生している」と設定づけられるのだ。
これをひっくりかえすと、
世界中のどこかに、こんな論法で
「私たちが提供しているサービスの料金を
(そのサービスを受けているかに関わらず)世界中からいただきます」
としている企業があってもおかしくない。
僕らはすでに、知らないところで、未払い者にさせられているのだ…。

と妻に語ってみたがイマイチ伝わってなかった。
「インターネット環境さえあればNHK見れるんだから
じゃあ日本に限んないよねって考え方は面白い」という。
そこもそうなんだけど、ちょっと核心から外れている。
知らない間に自分に数値が付与されている不気味さが肝なんだけどな。
しかもそれを、回避することは絶対にできない。
請求されない限りは架空請求ですらなく、
ただリスト上で数値をもてあそばれている……。


入浴後、子育て雑誌を読んでいろいろ製品など検討した。
妻が、
 育児にあたってこれだけは譲れない
って何かあるかと問う。
これと言える具体的なこだわりはない。
虐待やらネグレクトやらは言わずもがなで
妻とはそのあたりの当たり前を共有できている。
だからあくまで方針となる。
僕の考えでは、
子育てに限らないが未来のことについては具体性をもって考えず、
抽象的な方針だけを定めておいた方がいい、
どんな未来も受け入れられるように……となる。
それには納得してもらえたが、妻としては、
でもわかんないじゃん二人の間で意外なすれ違いがあるかもしれない、
子どもを持つって初めての経験で思いもよらない考え方のズレがあるかもしれない、
だから話しておくことって大事だよと言う。
なるほどごもっともだ。
将来的に生じうる無用な言い合いを避けるため、
または緩和させるためにも現段階で先んじて
互いの考えを把握しあっておくのは賢明だ。
しかしまた、これはこれで、言質めいてしまう。
あのときあぁ言ったじゃないか、と引き合いに出されるおそれがある。
初めての経験だからこそ、これから互いに意見はコロコロ変わるだろう。
あっさり考えかたが変わっていく点については
両者とも了解しておいたほうがいい、と話をまとめ、
妻にも承知してもらった。


0時前に寝室へ。
民話を読み聞かせ、就寝。


2022年03月03日(木) メキシコ大使の日課、UFJ自動支払機、腹痛

晴れ。気持ちがいい。
防寒もほぼいらず、花粉もあまり飛んでいない、
今の時節はかなり良い。


食パンを買いそびれてい朝食がなかった。
やむなく弁当のため作っていた
鶏もも肉と玉葱人参の豆板醤炒めを朝飯にした。
冷凍ご飯はレンジで解凍して。
弁当とは被ってしまうけれど。
僕は朝食抜きにした。

朝イチでメキシコの大使に取材していた。
60代の女性。
毎朝起きたが
「大使の仕事は最高!」と口に出して
一日を始めるらしい。
カッチョイイ女の人だった。
「生きるのに重要なのは、呼吸と情熱。
深く息を吸って、吐いて…。
そして、なんでもいいから夢中になれることを見つけて、
それをやりきるの。
疲れたら深く息を吸って、吐いて…」
スバラシイ。


昼休み、時間があったから三菱UFJに行って
奨学金の支払いをすることにした。
正確には当時の居住区による母子福祉金。
三ヶ月に一度、三ヶ月分の支払い書が届く。
本当は今回は1月に支払いたかったのだが
ちょうどコロナが猛威を振るいだしていたから
やむなく見送っていたのだ。
で今日とうとう意を決して行った。
ら、信じられないくらい不愉快な目にあった。
ここでは専用の、納付書支払い専用の自動支払機をすすめられる。
この機械の勝手の悪さは前にも書いた気がする。
詳細は省くが全機能が低劣なのだ。
その上あまり自動でもなく、
納付書を機械に通すと行員がベルで呼ばれて、
結局は裏で手作業をすることとなる。
しかも納付書は1枚ずつしか受け付けられない。
僕は三ヶ月分が納付書三枚分で手配されているから、
ものすごく時間も手間もかかるこの支払いを、
三回も繰り返さなければならない。
直接の手続きであれば当然、三枚分まとめてで済むのだけれど、
向こうには向こうの都合があるから、
こちらからは時間も手間も互いにくわせるよう思われても、
なにか思いがけない企図があるのだろうと斟酌して
機械をいじくってやってるのだが
一枚目の手続きが終わった時点で
取扱中止のエラーが表示された。イラッ。
いやここで怒っても仕方ない。
行員を呼び現時点での状況を簡明に説明した。
だが今更この機械に戻っていられない。
直接の手続きなら2分とかからないところを、
すでに10分近く無駄にさせられている。
この上、まだエラーを生じかねない機械で、
同じ手順をあと二回繰り返すなどやっていられない。

……ああもう書き起こしてるだけで苛立ってくるな。
ストレス解消のための日記でもあるのに
これじゃやってられないから
もうこっからは省いて省いて簡潔に感情的に書く。

モノスゴイ不躾な行員に遭った。
機械はもういいから直接手続きしてください、
とお願いしたところ
一切詫びもせず目すら合わせず
 キョトン
の顔。
2秒くらい硬直してようやく小声で ハイ ハイ と。
「全然意味わかんないけど言うことは聞いておきます」
みたいな。

おおおおおお
てめえはどうかしてる
“通知表”もってこいよ”通知表”をよォ!?
“保護者への連絡事項”ビッシリ書いてやっからよォ!?

で窓口に頼み直したら普通に2分で済んだ。
もうあの銀行で払うのやだな。


明日のワクチン接種とその後の副反応によるダウンを見越して
やりたいことはいろいろあったのだが
急きょ残業になった。
先輩が通勤時に電車の窓を開けようと身体をねじまげたところ肩が外れ
脱臼してしまい会社を休んで病院に駆け込んだのが昨日のこと。
大事には至らず今日は出社してきたのだが、やはり痛いは痛いらしく、
悪化しそうなら無理せず休んでもらっても…とこちらから切り出したくらいだから、
今回はなんにも文句ない。お大事にしてほしい。


帰り、電車から降りたら急に
お腹が ギュー…ッ となって
冷や汗ダラダラ、痛いよりかは気持ち悪い、
でもこわごわ歩いてはいられる…という具合で、
どうにか20分歩けはしたけど
家帰ってすぐにダウンした。
食欲はなかった。
夕飯はエビチリにするつもりだったが
どうにも入る気がしない、
諦めてお茶漬けにした。
緑茶に本だし入れて、ご飯にそそいで
小葱をふりかけただけ。
ホッとするおいしさ。


それからも安静にしてたけど
本調子には戻らない。
さっさか風呂に入って寝ることにした。
寝る前に多めにヨーグルト食べた。
ブルーベリーたっぷりにして。めちゃうま。

寝際には、今日も韓国の民話を読み聞かせてやった。
悪人一家の父親が死神に余命宣告されたものの
一家で唯一心の清い娘が代わりに冥界に行って
その美徳に心打たれた閻魔大王が全部を許してやり
父親もその後は善人になりましたとさっていう。
残る母親と息子は悪人のままなんだろうから
そっちの心情が気になった。


2022年03月02日(水) 見えない誰か、分娩台での長丁場、土産話

晴れ。寒くない。気持ちい。
弁当は牛丼。


九段下駅前でティッシュ配りしているお兄さんがいた。
「よろしくお願いしまーす。
新しくオープンしたお弁当屋さんでーす」
自分でお弁当屋さん言うな。


昨日思った反戦についての考えで、
ちょっとだけレヴィナスへの理解に及べたかもしれない。
「見えない誰か」。
「顔」。
匿名の「夜」。


夕飯はうどん。
妻はぶっかけ、僕はタマゴ豚キムチ長ネギ。
どちらも美味い。


母から依頼され、
叔母のノートPCの買い替えも請け負ってやった。
15.6インチ、メモリ16GBでSSD256GB、31000円。
すげえ時代になったもんだな…。


原神。
新しいイベントが始まった。
相変わらず意味プー。
でも今や引退を見越して面倒からは開放されてるのだ。
ややこしいイベントは放置。
で、先日引けた八重さん、ネット上じゃボロクソだけど
使用感悪くないし別に割と強いのでは…。
いつのまにか敵が死滅してるパターン。割と楽しい。


まだ先の話だけど
妻の出産に伴う産院への入院について
一緒に資料を読んだ。
数日の間のできごととなる。
その間、赤ちゃんの面倒は母親が見るわけだが、
母親の面倒は母親自身が見ることとなる。
それが叶わなければ父親、つまり僕の登場となる。
そのために寝泊まりすることもありうるようだ。

また、分娩台では飲み食いできるのだと知った。
長丁場だもんな…。
さらにはアロマの設備や、
はたまたCDをかけることもできるようだった。
僕は何か持参していきたいが
妻はあまりいい顔をしない。
でも思い出の曲になりうるから何かかけたい。


女の子の名前検討。
カ撫。カは花か香か可か佳か、
いろいろ考えられるけど
ネット上で見てみると撫でるの字は
愛撫を思わせて子どもにはふさわしくないとの声が
ちらほら見受けられた。
さらには、漢字に 無 が含まれているから
できれば避けるべしといった意見もあった。
というわけで候補から脱落かな。
今のところは
「葉ユ(結/揺/侑)」
「淡」
「維乃」
の三候補。
あと2つくらい用意しておいて、
友人や家族に相談の上で決めたいところ。


ネットで知った話。
世界中のディズニーランドは
ディズニー社が直営しているそうなのだが
唯一日本のみ、東京ディズニーランドだけは
オリエンタルランドが経営権を担っているらしい。
というのも、東京TDLを開こうという当時、
来客はろくに飲食費に金を使わなかったそうだ。
アメリカ本社は失望。
こりゃろくな採算見込めないなと見捨ててしまったが、
飲食に金を落としまくる欧米と違い、
日本には土産文化があった。
欧米でのディズニーランドでは土産品などは
大して売れないらしい。
ところが日本ではこれが売れる売れる。
そうした文化の違いをアメリカ本社は
見越せていなかったのだった、という話。
面白い。
土産文化ってそうよね。
今度調べてみたい。
交易とか贈与とかも絡むだろうから
文化人類学的なアプローチしてる本は必ずあるはず。


寝入り際、図書館から借りてきた
韓国の民話を妻に読み聞かせた。
役人を呪い殺す女の亡霊の話と
姥捨てが国ぐるみのクイズ解いたことで免除された話と
龍の井戸のがつくられた話。
いずれもなんてことはなかったけれど
向こうに実際ある地名や名所の由来となっている話が
ちらほらあって興味深かった。


2022年03月01日(火) 大暮維人の絵、女の子の名前、反戦について

晴れ。あまり寒くなーい。
朝キビキビ動ける。
チャッチャとオムライス。
気分良く作り終えてから
チキンライスに塩コショウしていないことに気がついた。
まだ取り返せると思って弁当箱の上から塩コショウ振って
スプーンで混ぜた。


化物語読み始めた。漫画の。大暮維人の。
面白くない…。
オタク向けのノリがキツイというのもあるし、
キャラも薄っぺらい。
何度か見かけたことのあるアニメは
シャフトの見せ方が見事で魅入らせられて、
漫画でも惚れ惚れする作画に見惚れたけれど、
それだけに中身のなさが際立つ…。
エロゲ的な文法で構成してるのに
人物物語ドラマに厚みがなくって
マネキンの舞台を見せられているようだ。

あと大暮維人の絵はもうホント
漫画モノクロ絵の究極みたいなところまでいってるけど
全然好きじゃない。
顔が死んでるから。
藤田和日郎型の対極というか。
寄生獣の岩明均なんかは
絵の上手い漫画家として話題に上がることはまずないけど
登場人物の「芝居が上手い」。モノスゴク上手い。
目の動き一つとっても達者だ。生きてる。
大暮維人の描く人物は「芝居ができてない」。
感情の表現が単層的でつまらない。
大根役者もいいところだ。死んでる。
でも描画技術が特化し過ぎているから、
それっぽく見えてしまえるという。
ある意味では達人の妙だとも思う。
職人芸の極みというか。


女の子の名前。
「撫」の字を使いたいと思い、
「香撫」を提案してみたのだが
妻は撫の字でカナデは可愛いと同意しながらも
「花撫」を推してきた。
僕は「可撫」「佳撫」もいいと思う。
でも依然として第一候補は「葉揺」。


夕飯は牛肉と彩り野菜の中華風あんかけ。
具はニンジン、玉ねぎ、エリンギ。
彩り野菜というには足りないか。パプリカないしな。
でも美味しかった…。
ごま油で順々に炒めていって
かるく塩コショウしてオイスターソース、
あんは水溶き片栗粉に醤油と中華だし、みりん。
これだけでもう実に美味しい。


エロゲ制作について。
なんの具体性もないけれど、
エロゲと出会って20年、
なんとなく1本くらいは作ってみたいなあとは思う。
自分にできるのは企画とシナリオと一部の原画か。
エロシーンは描きたくないから無しでもいいかも。
一番の問題は、時間より資金よりノウハウより、仲間だ。
仲間がいない。
人材だけならナントカ集めることはできるかもしれないが、
ほしいのは役割を果たせるスキルもちでなく仲間なのだ。
こう…ワイワイとアイデアを出し合う制作がしたい。


妻がロシアによるウクライナ侵攻について厭悪の感を吐き出している。
ロシアに対してウクライナを支持する…だとかいうレベルではなく、
つまりどちらにつくかというイデオロギーを表明するのではなく、
そもそも軍事そのものを厭うわけだけれども
その声を上げる場がないといった愚痴だった。

やり取りの中で思ったこと。
文明が発生して以来歴史のどの部分においても
国家間の関係性の原理は限りある資源の奪い合いに根ざしている。
やれ戦争反対の声を上げろ、とか
被侵略国に寄付だ、とか
反戦デモだ徒党を組むぞ活動だなんだとか
そういうわかりやすい、自己陶酔自己満足型の安直なアクションでなくって、
ただ単に
「ちょっと消費活動を控える」
という、地味で消極的で誰の目にも止まりにくい忍耐が、
構造的にはなによりも反戦の素地を固めうると僕は信じる。
「ちょっと我慢する」。
日々。毎日毎時。
これを多くの人間は嫌がる。
そんなことより、活動するとか寄付するとか言ったほうが、
わかりやすくって楽なのだ。
そりゃそうだわな。
馬鹿馬鹿しい。
自分の満足感は一切傷つけられないまま
自分の理想を達成させたいと願うのだ、連中は。
欲望の肥大化とその成就を達成させる仕掛けが萬延しきった社会構造において、
ほとんど虚像的な不安感や不満足感を解消させるにあたっては、
あらゆる資源が有限である以上は
見えないよその誰かの何かを収奪しているわけだけれど、
それを見て見ぬふりしたり、あるいは
あぁ知ってる知ってる
などと訳知り顔する糊塗ばっかりが上手になってよ。不愉快だな。

あと
軍事侵攻に踏み切った国家は非難されるべきではありつつ、
軍事侵攻に追いやった背景にある構造だって批判されるべきだろう。
世界正義ヅラしているアメリカへの憤激がますます増す。


2022年02月28日(月) ちんけな呪い、女の子の教育、物語の価値

寒いけどたかが知れてる。
こっからは三寒四温。
こわいもんないね。
角煮を弁当にしてゴミまとめて
いつも通りの月曜日の朝をこなして
いつも通りの時間に家を出た。

駅を降りて会社へと向かう道すがら、
上司が死んでないものかと夢想する。
ありがちな会社員像だとは思う。
ザコの…。
それも20代ならまだしも…。
でもこれでいい。
万人が幸せでありますよう祈りながら、
どいつもこいつも死んでしまえと呪うのだ。


バトルグランドワーカーズ一気読み。
辺獄のシュヴェスタの著者の次回作…だけど、
アレレレーという感触のまま突き抜けてってしまった。
色んな意味で同じ作者とは思えない…。
SFバトルアクションとしては
まとまりがイイと思うけれど
それはこの先生じゃなくても描けるものだ。
絶望の中から希望を見出して強気に前を向く、
という姿勢の貫きには感じ入ったけれど
やっぱアクション先行で物足りない。
辺獄のシュヴェスタが名作過ぎた。
もったいない…。


女の子が産まれることについて考えを巡らせている。
まず費用は男の子に比べてとっても増える。
今どきは子どもでも着飾らせたりするわけだけど
男の子ならまだしも女の子相手には抗えない。
というか妻はガンガン着飾らせる気だ。
それに、気を遣う。
男の子相手なら厳しめに、何かしたいことがあるなら
自分で解決してみろと突き放してやれるが、
女の子相手には難しい。
だいいち僕自身が男三兄弟で育った身であるから
女の子相手の家庭像がなかなか結べない。
都合不都合で考えると僕にとっては不都合が多いのだ。

それでも、厳しくしてやりたいとは思っている。
嫌われ憎まれてもいいという精神で。
ものわかりよく無尽蔵の優しさで甘やかしてやることは、
僕にとってはたやすい。
しかし理不尽さを学ばせてやるのも家庭の教育だろう。
頭ごなしにダメなことはダメと叱りつける役柄は必要なのだ。
できっかな。
話聞いてやりたくなっちゃうからな。
子どものときの感情、心情がっつり覚えてるから
あっち側に立ってやりたくもなっちゃうし。
だいたいが家庭内の娘はおろか
家庭内の父親というものすら
僕はほとんど知らないのだった。


夕飯、マグロの刺し身。
昨日の夜ヅケにするのを怠ってしまっていたけれど
10分だけでもと醤油とみりんの漬け液に
ぶつ切りにしたマグロを浸しておいたら
しっかり美味しく食べられた。
あさりの味噌汁も合うし。


昨日読んだ韓国の民話、妻にも聞かせてみた。
やはり、ラストの息子の弁に難しさを感じるらしい。
妻からすると、どちらかといえば付随する事情、
オマエ狩人に育てられてるんだよな、とか、
なんか父一人が損してないじゃん、とかが気になるようだった。
僕が取りざたしたいのはやはり論法だ。
「自分が父と同じ立場にあったら同じことをするだろう”から”、
父よ私に謝らないでください」
というAだからB論法について、
そこに見られる論理のヒビ割れに面白さを感じるのだ。

あと民話やおとぎ話のたぐいは、心理描写がなくって、いい。
現代的な小説やら漫画になると
ここに「妻の思い」とか「狩人の理念」とか
そうしたノイズが入ってくる。
それだけでも1本のお話になるという。

じゃなくって、行為の羅列、出来事の連続性からなる昔話は、
だからこそ複雑怪奇な命題を表しうる。
答えのない命題の渦に聞き手を迷い込ませる。
これを「教訓」だとかいう言葉で回収させると、
途端に答えが像をクッキリ結んでしまう。
じゃなくって!
答えに辿り着けそうで辿り着けない道筋こそに
かえがえない価値があるはずなのだ。
それこそが物語の真髄であるはずなのだ。


2022年02月27日(日) 善福寺公園、オーブンレンジ検討、韓国の民話

休日トーストを食べ、日曜美術館を観る。
なんとかいう美術品収集家を特集していた。
美術鑑賞とは詰まるところ好悪であって
理屈をつけるものではないうんぬんという彼の手記を紹介した後に
なぜ彼はそこまでこの絵画に惹かれたのでしょうか…と
専門家たずねて分析しようとする番組構成には閉口した。


冷蔵庫内から豚の角煮を取り出し、
白い膜…ラードをすくって捨てて、
火をつけて放置。
なるほどこれなら余計な脂がごっそり取れる。
昨日の下茹でがあるから
今朝は1時間も煮込めばいい。


ミュークルドリーミーが実写回なのは残念だけれど
日曜午前の貴重な時間がつぶれずに済むという利点もある。
OKストアで買い物を済ませてから
帰宅後角煮ににんにく潰したのと黒酢を加え、
そっから入浴。読書。風呂掃除。
風呂出てからも角煮はゴトゴト煮ておいて、
11時45分に白米が炊け、白髪ネギをのっけて角煮丼に。
うま。
うまいけどガツンとした味にはなってないな。
やっぱラード全摘はこうなるのか。


食後一息ついて…食器も洗った上で、支度してお出かけ。
西荻へ向かいがてら珈琲豆専門店で珈琲豆を注文。
ちょうどバスが来る時間だったから乗って善福寺へ。
ここでいいのか確信が持てないまま降りて、
チョット歩くと公園まで400mの案内。
高級住宅街を抜けて、緑のあふれる敷地に出たときには声を上げた。
湖面がきらきら輝いていた。
善福寺公園には子どもが多かった。
若夫婦と幼児、老人がほとんどで、
うわついた若年層が見られない。
井の頭公園とはえらい違いだ。スバラシ。
石神井公園を彷彿ともさせる。
あちらよりは緑地や野生動物の保護区域が設定されていないぶん
やや寂しいような印象もあるが
賑やかすぎずちょうどいいともいえる。
大きな池をぐるりと周りつつ鳥を見る。
多くの鴨と、たまにサギ。
しばらく歩くとカワセミがいた。
僕にはわからないが妻ははしゃいでいる。
都内で見かけられること自体がオドロキらしい。
いい写真が撮れたと満足していた。

広い公園をのんびり歩いて、途中でアイスを買った。
セブンティーンアイス。
信じられないくらい美味い。
冬の終わりの穏やかなぬくい日、乾いた景色に晴れ模様。
こんな日にアイスはマッチしすぎている。

帰宅の経路には迷った。
荻窪駅行のバス停は近くにあるものの、
西荻で預金をした上で珈琲豆を受取りに行く用事がある。
調べてみたら徒歩20分で西荻窪駅にも着けるようだったから
ちょっとがんばってみた。
善福寺公園の南側は古い家屋が多く、
小型の住宅が密集していて、
北側の裕福さとは真逆の印象だった。

予定通り20分歩いて駅前まで着いたものの、
こっからさらに自宅まで20分歩く必要がある。
途中で共同預金。
それぞれの口座に330万円となった。
できればカフェで一休みさせたいところだったが
今もってなおコロナへの警戒は弱めていない。
よほど空いていない限りは…という慎重さのもと
どの店も見送ってしまった。
唯一、こけしやだけには立ち寄った。
だが今度の3月に建物を改装するのだそうで、
今時点で2階の喫茶室は閉じていた。
学生時代に半年だけここでバイトした経験のある妻は
さみしそうにしていた。

せめてものつもりで神明通りのパン屋に入った。
200円のチーズパンを買い二人で分けて食べたのだが
オドロキの美味しさだった。
これまた買いたい。

15時半過ぎに帰宅。
妻のリクエストで大学芋をつくった。
サツマイモを乱切りにして
15分ほど水にさらしてから水気を拭き取り、
160度の油で揚げる。
一度引き上げて、それから今度は
180度の油で二度揚げ。
小鍋に砂糖大さじ5、醤油大さじ1、水大さじ2を入れて
ジュウジュウ煮つめて、とろりとしてきたら
サツマイモをからませる。
本当ならここで黒ゴマ振りかけるトコだけど、ない。
十分美味しかった。
しかし妻は、もっと甘みが欲しいとごねた。
これだけでもあほみたいに砂糖使ってるから
到底承諾はできない。
それでも次回作る際には
ちょっとは勘案してやろうと思った。


布団を取り込みセットして、
日曜日恒例の掃除機がけをガンバッた。


夕飯はお魚。
真鱈、長ネギ、生姜を茹でて
めんつゆポン酢で味付けしただけ。
これにタクアンと、あさりのお味噌汁。サラダ。
じゅうぶんごちそうだ。


ダーウィンはニシンの大量産卵の様子を追っていた。
正確には、オスの精子で海が1km以上も白く濁るという現象を。
それにより産み付けられる卵は800億に及ぶそうで、
海洋生物としてもそうそう類を見ないらしい。
でも海の生き物って何かと桁違いだから
800億っていわれても
 もっとすごいやついそう
って思ってしまう。


ロシアによるウクライナ侵攻はだいぶ不順なようだ。
そのせいか、核戦力をちらつかせた上で交渉に入るという。
これますますアメリカがつけあがるな。


21時過ぎに、残っていた大学芋を改めて食べた。
冷やせば表面が固まるという見込みが外れたが美味しかった。


夜は延々ヘンタイ・プリズン。
ちさとルートクリア。
めちゃめちゃ面白い…。
キャラも立ってるしディティール細かいし…。
ソフりん好き。いつまでもそのままでいてくださいね。
全体的にライターの力量が高すぎる。
シナリオの構成力も演出力もバツグンだ。
こんなところで埋もれていい人じゃないと惜しみつつ、
この界隈での最高出力を見続けていたいとも思う。


妻のクレジットカードやら保険関連のポイントやらが
ダダ余りになってるという。
とりあえずバルミューダのオーブンレンジを買ってみるか、
という案が出た。
現在のオーブンレンジには一切不具合が生じていない。
タフなやつだ。気に入っている。
だが、庫内は大分汚い。ろくに手入れはしてきていない。
デザインもちゃちく、また円盤テーブルにつき
菓子作りにはあまり向いてもいない。
しかしタフだ。
気に入ってはいるのだ。
焼成の加減の呼吸も掴んでいる。
悩むところ…。


冬が終わる。
引っ越してからもずっと不安視していたものの
結局は冬の間も面倒な日課や週課をかかさずこなせてきた。
風呂掃除もキッチン掃除も、週に一度の掃除機がけも、
怠ることなくやりきったこの一冬の経験は、
未来の道を明るく照らす。


寝際、借りてきた本をチョットだけ読んだ。
韓国の民話集。をひとつだけ。
以下にお話を要約。
山を父子で歩いている。
この父は6歳の息子を殺すつもりでいる。
それは彼の父のためである。
彼の父は難病にその身を侵されている。
人の肝を食べる療法をもってすれば
ひょっとすると助かるかもしれないと知者が言う。
だが人の肝など用意できようものか。
ならば自分の肝を捧げてしまうか。
しかしそうしたら、いったい誰が、
快復した我が父のその後の面倒をみるというのだ。
だから泣く泣く、息子を殺し、その肝を捧げよう…。
と、手を下そうとしたところで、
山中に現れた狩人が割って入った。
なるほどそういうことならばやむを得ない、
だが愛しい息子を手に掛けるのはあまりに酷だろう、
だから私が代わりにやってやるといい、
狩人は息子を森林の奥へと連れて行き、
そうして取ってきた肝を父親に渡した。
果たしてこの肝を彼の父親に食わすと、
みるみる快復していった。
妻には、息子は寺に預けたと嘘をついた。
10年経てば会えるがそれまでは一切の交渉ができない。
つらいだろうが我慢してくれと説得した。
そして10年が経った。
彼の父は、孫と会える日を心待ちにしていた。
彼は焦燥した。
今もってなお、家族に真実を打ち開けられずにいる。
そんなある日ふいに出会った青年。
これが、死んだはずの息子であった。
狩人はあの日、イノシシの肝を渡したに過ぎず、
その後息子をこっそりと今日この日まで育ててきたのだった。
父は涙ながらに息子に謝った。
だが息子は、謝らないでくれという。
お父さん、あなたが病に伏せていたなら、
私も同じことをしたでしょうから…。

でメデタシメデタシって話なんだけど。
お話のギミック自体は陳腐でも、
この息子の、
「私でもあなたと同じことをした」
というセリフには複雑な論法が埋め込まれている。
父その人に向けている言葉なだけに。

これ多分面白い。
ちょっと考えてみたい。


れどれ |MAIL