舌の色はピンク
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2022年01月07日(金) |
雪道、自由恋愛の価値、気持ち悪さの学習 |
7時20分起床。 寝室のドアを開けてスグに 廊下から見える銀世界に感動した。
昨日の例があるから 大量のダンボール、ペットボトルを早めに捨てに行った。 地面は凍っている。 隣人が雪かきをしていたので挨拶してみたが あまり余裕なさそうだった。
弁当はチンジャオロース。 酒、醤油を少しだけ温める。 チンジャオロースはもう毎回、 一食してから味付けをし直すその時、 つまり弁当時に完成をさせている。
妻は朝からカメラ撮影に精を出していた。 普段は寒い、眠いといって朝まったく動けない妻だが、 自身から発した動機づけさえあればいくらでも動く。 大して着込みもせずに庭に出てひたすらシャッターを切っていた。
僕は普段より早めに支度を終えた。 徒歩で向かうにせよバスで向かうにせよ、 こんな日にはどんなトラブルに見舞われてもおかしくない。 さていつもと比べて7分前に出発がかなうぞというタイミングで 庭先の妻から呼び出された。 雨樋の垂れ下がる大松の葉や枝にツララが連なっている。 これを見せたかったらしい。 なるほど呼び止める価値のある光景だ。 いいもん見たとホクホクしながら家を出た。
路面凍結は十二分の注意がいる。 バスで行くか悩ましかったものの、 車移動は車移動で、スリップ事故が危ぶまれる。 比べれば徒歩移動の方は気をつけさえすればいい。 雪道を歩き進めていきたい誘惑も手伝って、 のんびり徒歩で向かうことにした。
駅まであともう数分というところで下り坂。 踏みしめる雪もほとんどなく、 薄氷の張っている坂道はどれだけ警戒しても 警戒しすぎることはない…とペースを落としたところで、 真ん前におっさん…お兄さん?… もう自分と同年代くらいの男性を どう読んだものかワカランくなってきたな… まあとにかくサラリーマンが真ん前に入り込んできた。 速度はほとんど変わらないが何分真ん前なので 正直ジャマだなあしかも片手に缶コーヒー持ってあぶなっかし あ ちょ あぶねってバランスあ あー と思う間もなくころびなすった。 きれいに。スッテンコロリンと。 …でも手を差し伸べたところで支えがあるわけでもなし、 かえって引き上げようとするこちらも転びかねないだろうし 見て見ぬふりが彼のためかとスルーして そのまま通り過ぎた。 その瞬間、通行人がまさに僕が諦めた 手を差し伸べて引き上げる動作を試みようとする光景が ちらりと見えた。
電車は遅延なし。 中野駅からは地下鉄となるが そこまでの3駅は高架の眺めだから 雪に埋もれた東京の街並みを一望できる。 しかしせっかくの雪景色であるのに 車中の人々はスマホいじりか 疲れ果てて目をつむっているかで 断然もったいない。 と、惜しがってる僕にしてみても 十数秒だけ景色に見惚れたあとは 日課のネットニュースを追うなどの くだらない時間の世界に戻っていた。
無事に出勤。 ほとんど誰も遅刻しているようには見えない。 リッパなもんだ。
主人恋日記1巻。 少女漫画家を母に持つ陰キャ女子高生が 主人公という設定の少女漫画。 割と好きな作家だし、 自身が三人の子どもを育てる少女漫画家ということで 「恋物語の主人公とは」 を解き明かしていくギミックは面白いんだけれど、 結局は主人公の容姿がよく、 いわゆるヘンシンもの、 シンデレラものとなってしまうのは残念だった。
職場では、僕の隣の席にはもうすぐ40になろうかという女性がいる。 お世辞にもルックスが良いとはいえない。 化粧やオシャレでどうこうなるタイプでもなく、 骨格の時点でいびつ。 仕事ができる方でもなければ、 面白いことも言えない。 では寡黙孤立の人間独特の世界があるかといえばそうでもなく、 それなりに自発的なコメントは発するのだが ことごとくが無味乾燥で頭に残らない。 強いていえば人並み程度の真面目さはあるといえる。 だがその武器一本で男性と恋愛関係を結べるかといえば、 実に厳しい。 人並みの真面目さは、今一歩で実直という美徳にもなり、 愛嬌一滴まじわれば健気という魅力にも通じるが、 この10年間その兆しも見えない。 もし自分が少女漫画の作者で、 彼女を主人公としたなら、を考えてみても、 納得のいく展開にはできそうにない。
こんな勝手な分析は彼女にとっては失礼極まる話で、 当人ならずとも不快になる人も多いだろうけれど、 僕には大事な問題意識なのだ。 「恋愛の価値」 「自由恋愛の是非」 「恋愛物語の位置づけ」 いずれも解決していきたい問い。
去年だか一昨年だったかの話題作、 転スラの漫画版を読んだ。最新刊まで。 全然おもしろくないな…。 いや、面白がることができなかったというべきなのか。 なはんて謙虚に日和るつもりもない。 中学生当時でも、つまんない扱いしていただろう。 正確にはあまり否定したくなるような要素もない。 イタイとか寒いとか下手だとかいうんではなかった。 ただなんにも感興を誘う要素がない。 ガキ向けにしてもお粗末だ。 いわゆる俺tueeeeee要素くらいしか見どころない。
ウシジマくんスピンオフの肉蝮伝説を読み始めてみた。 こちらも面白くない。想像通りの出来。 緩急がなくて初っ端からずっと暴力、非日常、凄惨だから、 本編であったような恐ろしさが全然感じられない。 非日常がスタートライン、話の基準になっちゃってて もうまったく暴力的にも見えない。 こっから面白くなるのかしらん。
東京新規感染者数900人超え。ハイペース。 去年のピークはどのくらいだったかもう思い出せず調べ直したら 8月に連日5000人超えをしていた。 よく忘れてたもんだな。 危機意識だなんだって、結局カタチだけかい。
帰宅時には雪はかなりなくなっていた。 結局はほとんど人通りのある路地しか歩いてないってことだ。 街のスミッコを覗いてみればちょこちょこ残ってるんだけど。
夕飯は七草粥。 買っておいたセットを茹でて、 おかゆだと時間がかかるから 冷凍のご飯を温めてから煮立てたもの。 うんオイシイ。 名目通り胃に優しく ホッとする感じがする。 しかし妻は食後、 七草粥はコレはコレ、コレはアレ、 と草の一つひとつを名指していくのが楽しみなのに 今年は食べるのに夢中でまったく忘れていた と惜しんでいた。
昨日の友人夫婦の話の続きをした。 ちょうど最近考えていた問題意識に紐付けてみた。 たとえば企業家や政治家が大掛かりな不祥事を起こした、 そのニュースを見かけて 責任回避に必死だなと鼻白む場面は多い。 大体、そもそもの仕組みが 責任をとりにくい、責任を所在を分散している、 誰もが責任を逃れられるようになっている…ようになっていて、 少なからぬ人々が、そのシステムを白眼視している。
が。 誰にどんな問題が起きたって、 親しい間柄の人間…親友や、親、配偶者など…は、 あなたのせいじゃないよ、と いってあげたいだろうし いってあげるべきなんだろうし 少なくとも そういえる余地はあるべきなんだろう。 とすると 誰か一人に、言い逃れできないように責任がのしかかるような仕組みは、 それはそれでよろしくもない…ともいえるかもしれない。 この観点は重要だ。 だがそれは結論ではない。 いろんな問題ごとに適用できるってだけ。
新型コロナが流行して以来 様々な言説が飛び交ってるけど 今ここで思うのは 「感染は常に誰かのせいにできる」点だ。 必ず誰かから感染したわけだから。 それは 「本当は俺は悪くない」にも通ずる。 その理非、是非はおいといて、 「俺は悪くないのに」という思いが発生しても全然不思議じゃない。 今回のケースに当てはめてみると、 夫からしてみれば、 「沖縄で誰かにうつされた」 という思いがあるだろう。 たとえば、 「俺は反対していたが友達の意向で滞在が長引いた」 「地元の人との接触は極力避けていたが向こうからグイグイこられた」 「米兵御用達みたいな場所に面白半分で連れて行かれた」 「やたら咳してるのにマスクつけてない奴がいた」 いくらでもそんな状況は考えられる。 そして 当人からすれば、 親しい人間には 「あなたのせいじゃないよ」 ととりあえず言ってもらいたいものだと思われる。 言われてから、いや自分も悪かったんだがと省みることもできようが、 真っ先にそのフォローがないと、きっと気分は害される、 というか心に余裕のないまま応答することになる。
…ってだけじゃなくまだ随分いろいろと考えたけど いったんここまで。
妻は仕事が残っているとのことで 居間にノートPCを持ち込んで作業していた。 おえらがたの作成した公文書の草稿の書式が甘いと嘆いていた。 情報の整理法がなっていないとのことだ。 「キマリゴトとして駄目なわけじゃなかったとしても、 私はこの出来上がり、すごく気持ち悪い」 その気分はわかる。 そして、相手にもこれが気持ち悪いことなのだと感じてほしい、 後輩を教育しているとこの感覚はよくある、 それを気持ち悪いと感じるように教育していきたいっていう… と継いでみると、 まさしくその通りだと妻は共感を示したが、 「これはいたるところであるよ。 人が人と関わっていれば理解と誤解と錯誤とが渦巻く。 その差の、間のところで発生するズレだから もうめちゃくちゃいろんなところであるよ。 きみ相手だってそう。 例えば部屋に衣服が脱ぎ捨てられてるのを ダメとか怒られるとかいう他律的な戒めじゃなく まず気持ち悪いって思ってほしいっていう…」 「あ、よく言ってる。それよく言ってるね。 そっかあ。ウルセエなあ」 元気な口の悪さだった。
2022年01月06日(木) |
ゴミ、積雪、余裕のないとき |
晴れ。寒い。午後から雪が降るとかなんとか。 8時前、年末年始にたまった燃えるゴミ袋を出しに行った。 まだゴミ箱には残っているがそっちは出勤がてら出すつもりで、 しかし万一収集車が先に来ていたらかなり災難だからと 出せる方を先に出したのだ。 結果的にはよかった。 出勤時に最後のゴミ袋一つを出そうとしたらもう回収されていた。 よくはないがよかった。 一つは残ってしまったがリスク回避はできたし、 今の庭ならゴミ袋一つあと3日置いておいても支障はない。 生ゴミとはいえ冬場だし。
でも年末の回収最終日に続き 今回の年始の回収開開始日にも 収集場にゴミ袋が溢れておらず驚いた。 前の住まいだったら溜まりに溜まったゴミ袋がワンサカだったもんだけど。 区域に対する住戸数の少なさ、住民の少なさ、 それに年末年始に帰省しているといった生活態が反映しているんだろう。 毛並みがいいな。
妻には鶏肉と白菜の炒めものを弁当に仕立ててやって、 僕は昼に絶対にラーメンを食べるつもりで 朝からずっと楽しみで仕方なかった。 この楽しみがあればこそ 凍えるよな冷気にも喜んで耐えられるってもんよ。
待ちに待った昼休み。 会社から出てみると、雪。 …雪! 本日12時ごろから東京でも雪が降る可能性が… と予報で言ってはいたが 本当に12時ピッタから振り始めたな。 ラーメン屋では入店早々メガネが曇って参った。 券売機のメニューが見えない。 必然、メガネをずらして操作しなければならず苦労した。 おりゃー視力0.01だからよお。 ほとんどカンであっさりラーメンを引き当てたぜえ。 そんでようやっと食べれたラーメン美味かったわぁ。
東京の新規感染者640人。昨日から倍増。 100、300,600とこれまでにないペースで増加してる。 こっぇえー。 大抵の人が一年前より危機感ないしなあ。
夕方、積雪。 思いのほか積もった。九段下の景色はなかなかきれい。 荻窪の駅前は路面がやや凍結していて危なかったが 住宅地の方が新雪を踏んでいけるので安全だった。
OKストアで買い物して帰宅。 路地裏はみごとな銀世界。 雪は止んでいて、たまに吹く風が電線上に か弱く乗っている雪をふわりと舞わせると 雪片が電灯に照らされてキラキラして綺麗。 あちこちで子どもが遊んでいた。 雪だるまを作っていたり、雪玉を投げたり、 ただ歩いたり走ったり、どの子も楽しそうにしていた。
足元に注意しつつ雪景色独特の気分に浸りながら帰宅。 玄関先に雪だるま。中くらいのと小さいのといくつか並んでいる。 妻が仕事をさぼってセッセセッセとこしらえたもののようだ。 身体を冷やすなというのに。 室外機の雪だけ取り払って家に入った。 見て と妻が言う。 「見つけた」 コタツのスイッチだった。 現在居間に置かれているテーブルは 本来ならコタツであるのだが 購入当時これをそういう用途で使うことを妻は疎んじて スイッチをどっかに追いやってしまった以来行方不明となり 今更コタツとして機能させたくてもさせられない 不遇の日々が続いていたのだが ちょっと探したらすぐ見つかった、とのことで あとで試してみることにした。
妻が言うには、降雪のさなかでも鳥はガンガン来ていたらしい。 庭を見ていると見事な美景。 妻はよくはしゃいで、カメラを取り出しあちらこちらを撮影していた。
夕飯はチンジャオロース。 牛肉だけボウルに入れて醤油みりん酒生姜ニンニクで下味つけて 冷蔵庫で15分。 その間にピーマンとタケノコ用意して炒めて 30分くらいでちゃっちゃと作った。 ご飯は冷凍を解凍。 その間にコタツをセットしてみた。 布団カバーはナシ。 着け始めは焦げ臭い。そういえばこんなんだったな。 チンジャオロースの仕上げにオイスターソースをちょろっと足して… というところで ブレーカーが落ちた。 エアコン、コタツ、電子レンジ、テレビ、電気ストーブ、 ほか待機電力もろもろ… さもありなんさもありなん。 一発はあるかと思われてきたが これまで結局落ちてこなかったんだよな。 ブレーカーはさっさか上げてコタツのスイッチを止めた。 電子レンジがいかんかったな。 しかしまさにオイスターソースを注ぐときに 明かりがなくなってしまったものだから どれだけフライパンに垂れたやらワカラナイ。 かといって味見もせずギャンブル的な味付けになった。
が美味かった! チンジャオロースはえらいな。美味しくえらいな。
食べ終わってから コタツ用布団カバーについて調べた。 正方形のかなり大きめのサイズとなるし 5000円はしてしまう。 デザインにこだわれば10000円を超える。 もともと用意するつもりのなかったコタツ設備に それだけのコストはかけたくないし、 シーズンがすぎればただただ邪魔である。 またよくいう話、部屋にコタツがあるとそこから出れなくなる。 妻がそうなるのは目に見えてるが それに加えて僕までもが出れないとなると この住まいの維持機能が絶える。 スイッチが見つかったことは嬉しいが だからといって強いて使わなければならないわけでもなく、 暖房器具ならたとえばホットカーペットなんかでも じゅうぶん効果を発揮するだろうから 検討できないだろうか、 そんな話をした。
といっている間に 先日もウチに来てくれた妻の友人から妻へ電話が入った。 一度は書斎にこもったが、 15分ほどして戻ってくるとスピーカーホンにして、 コタツをどうするか悩んでいる件を相談した。 彼女の案ではホットカーペット推しだった。
電話を切ってから、彼女から妻への相談内容を知った。 なんでも新婚の旦那さんが正月に沖縄へ旅行に行ったそうで、 沖縄といえばここ数日のニュースでは感染者激増が騒がれ 今日に至っては新規感染者数が900人を超えたが、 年末時点ではまだ収束ムードもあったことであるし、 年始の友人との沖縄旅行は長年続けてきた定例行事とのことで、 それ自体は責められない…のだが、 あいにくPCR検査の結果は陽性となってしまったらしい。 無症状ではあるものの、結果はそうなってしまった。 今は自宅で部屋を別々に過ごし、 電話にて夫婦間の会話を試みたそうだが、 彼女は茶化すつもりでもなく明るく迎えようと、 今のお気持ちをどうぞ、と記者風に応じてみたらしい。 この一言が軽率であったのか、彼を怒らせてしまった。 彼女は謝ったが彼の方の怒りは収まらず、 今のはオカシイ、他の誰かに聞いてみろ… と突き放されたそうで、 それで電話をかけてきたとのことだ。 妻は、 謝ってるんだからそれ以上ナニすりゃいいんだと、 旦那の態度に否定的だった。 加えて、それは当事者二人の問題であって、 他の人間に意見を聞いてみろというのもズレている、 といった答えを示したそうだ。
僕はそれよりかは柔和に受け入れたい。 無症状とはいえ不安はあるだろうし、 仕事への影響も大いに懸念されるし 友人たちへの心配もやまないだろう。 つまり到底余裕がない。 余裕がないと人へのあたりはきつくなる。 大抵の人間がそうであるし そうありたくないとしている僕自身にも覚えがある。 普段なら流せる失言にも厳しくなるし 理不尽な応対だってする。そういうものだ。
今夜も早めに入浴をした。 その直前、うどんを食べることにした。 雪景色の庭を見ながらだ。 1玉のうどんを2つの器に分けて、 窓を開け放し縁側に腰掛けて食べる。 寒いことには寒いがうどんで温まるし、 どれだけ身体が冷えてもすぐ後には風呂が待っている。 最高の3分間だった。
入浴後、踵のヒビ割れについて妻からレクチャーされる。 僕が調べもせずにドラッグストアで買ったものは 捨てろ とさとされて、 自前の品の中から数日間これを試してくれと渡されたものを塗った。
0時半ごろ、寝室へ。 雪の冷気により冷やされきっている。 暖房と湯たんぽの力を借りてもなお寒い。 これまでにないほど寒い。 20分ほど夫婦でぎゃあぎゃあ寒がりながら、 本を読んで寝た。
2022年01月05日(水) |
仕事始め、あきらめへの誘惑、未来からの開放 |
晴れ。 7時20分に目覚め。 休み明けでさすがに眠い。 ただそんな気力のなさを見越して 昨晩はキーマカレーにしたのだ。 弁当はご飯とキーマカレーを温めるだけでほぼ出来上がる。 ちょっとだけ醤油とオイスターソースを足した。
北朝鮮が日本海に向けて弾道ミサイルを発射したとの報道を 背に受けて家を出た。
仕事はほとんど何もない。 入ってくるはずの仕事が遅れているようだ。 弁当は美味かった。 うちの会社は基本的に各員曜日ごとの残業が定められている。 僕は月水金で今日は残業のつもりだったのだが 18時25分になってから 差し迫った仕事がなければ今日は18時であがってよかったことが判明。 先にあがっていた無能先輩が伝達できていなかったのだ。 それでも残魚無しであがれるならオイシイ、 ヨカッタヨカッタと穏やかに帰途についたのだが だんだんと苛立ってきた。 たかだか20数分のズレとはいえ 帰宅後のまとまった時間でとらえると 立ち回りに大幅な差が出てくる。 残業なら残業で、職場でできることはあったわけだし、 結果的に最も非生産的な時間の扱われ方となる決着をした。
19時過ぎに荻窪到着、 今日はうどんの予定だったところを差し替えて 豚バラと白菜と大根の煮込みにすることにして OKストアにだけ寄り19時半に帰宅、 ご飯も冷凍してあったのを温めただけで済ませたから 20時には飯が食えた。 テレビではテレ東の うちまで送っていいですか を久しぶりになんとなく見始めた。 ちゃんと見るつもりはなかったが途中から見入ってしまった。 代々木の一戸建てに住む69歳の男性。 家は広々とした日本家屋…のはずなのだが ゴミ屋敷と化している。 その中で、とくに不自由そうでもなく 明るく呑気に不衛生に暮らしている。 今は遺産だかなんだかで食いつないでいるが あと7,8年もしたらその金も尽きるんじゃないの…と笑っている。 別に死んでしまっても構わない、 おれを知ってる人間もいなくなっちまった、 親も妹も死んでしまって、 自分を知ってる人間がいないんじゃ、え、生きてる意味、ないじゃない、 という話には含蓄があった。
またその後、キングオブコントで優勝した 空気階段のなんとかモグラが まだほとんど売れていない5年前の時点で この番組にたまたま取材されていた映像を放映していた。 ギャンブルや風俗で重ねた借金が500万円あり 高円寺にある金のない芸人のための部屋に 先輩と一緒に暮らし 家賃14000円をたまに払っている… 彼が人間的にどれだけクズか、といったエピソードが語られていったが 結局は芸人の道で結果出してるわけで、 売れた今でも借金は何百万とあるそうだが これは掛け値なくカッコイイ、 どころかほとんど芸人の理想像なんじゃないかとすら思った。 大阪芸大の学費が払えずに退学したものの 落語研究会でお笑いを面白いと思い芸人を志す、 風俗のボーイなど勤めつつ 日用品などは先輩の世話になって あとは競馬パチンコしてその日暮らし… 才能がなければ落ちぶれていくだけの人生だったかもしれないところを 才能によってみごと開花させた。 いや結果は置いといても、まず捨て身になれる生き様が強い。 後先考えず…いや考えていたのかもしれないが世間一般からすれば捨て身で、 ゼロやマイナスの地点に身を置ける時点で、 ある羨ましさをもつ人は持つだろう。僕はもった。
原神の大型アップデート。 ダウンロードが遅々として進まない。 回線というよりPS4の問題かもしれない。 ルーターとPS4の両方を再起動したらマシにはなった。 その間に、だいぶ早めとなるが入浴することにした。 連日少しずつ読み進めている住まいのシェアについての本を今日も読む。 ベラルーシの長屋の事例が載っていた。 広場を中心に掘っ立て小屋が連なって、 ここで彼らは一時の共同体となり 生活用品や育児などを協同しているという。 音は隣人に筒抜けで会話はおろか夫婦の営みさえ丸聞こえ。 ただそれらは、聞いてないことにするという暗黙のルールがある。 一方で、子どもを打擲するような気配がしたなら隣人は黙ってはいない。 そういった生活模様が紹介されていた。 黒澤の どですかでん だったか タイトルも不確かだし本当に黒澤だったっけ?とも あちこち記憶あやしげだけど あの邦画を思い出した。 人間の暮らし、社会の在り方の、一つの真実があると思う。 別に現実問題ああいった生活がしたいわけじゃないが、 羨むようなところもある。 彼らは今を生きている。その日その日を。 経済観念は「未来」の観点を導入する。 ある未開の地では「今、ここ」という現実態を常に生きていると アルフォンソ・リンギスは説いていた。 吉見俊哉は大正時代の銀座を引き合いに 欧米から「未来」をまなざす視点を与えられたと論じていた。 どですかでんでバラック小屋に住む人たち、 冬には寒くて凍えて、 そうなると狭い部屋に敷き詰めた布団に 重ねられるだけ毛布やら掛け布団を …それもろくに洗われていない、ボロボロの、異臭漂うような布地を… ひたすら重ねていって、 あとはもうそこに包まって何もしないだろう。 それは現行社会が想定させる幸福像とはかけ離れている。 また当人にしてみても、 寒い、することがない、ただただ耐えるだけの夜 というのはどうにかして抜け出したい環境だったりもするのだろう。 それでも、今そのときだけを生きている。 その時空間の実現は、 どんな大豪邸に住まうよりも羨ましいと思えもする。 あきらめへの誘惑。 未来からの開放。
寝際、妻はiPadを楽しんでいた。 ドット絵を描けるアプリを試してみたところ感動したらしい。 画面の大きさと操作性、なによりペンで描けること。 これまでスマホ画面に指操作でチマチマ描いてきたわけだから 感動もひとしおだろう。 絵を描くとなればマウスで描いてきた僕にもよくわかる。
2022年01月04日(火) |
米中論、市場原理、内面の自由 |
お休み最終日。晴れ。 寝坊して9時過ぎに起床。 朝ごはんだけ食べてスーパーに繰り出すつもりが、 物価上昇のニュースを見たばかりに夫婦で議論となった。 僕は市場経済型社会の成り行きを訴えた。 中国における自由の制限は必ずしも悪しきものでもなく、 また独裁政治と呼びならわす危険性について論じた。 例えば他国における徴兵制にしてみても、 現状日本に住まう身からしてみれば、 いざとなれば戦場に駆り出される、 それでなくとも時間が浪費させられる点において、 御免こうむるという実感がある、 それは大多数の意見であるとも思われるが、 その国における地理的条件、歴史、国際情勢といった 諸々の条件のもとにおいては、「仕方ない」となるだろう。 だから他国の政情を語る際には、その国においての条件を 一通り踏まえた上で批評するべきなのだが、 日本の尺度をもってして善し悪しを語っている場合が多い。 明らかな悪が見えたとしても 近視眼的に善悪を裁定すべきではない。 また報道の偏向もあるし、そもそもアメリカ型の市場原理主義、 資本主義社会に最適化された民主主義の価値観で 物事を判定しようとする目線自体が被洗脳的であるのに、 中国や北朝鮮を見て 「この人たち洗脳されちゃってる」 と軽々しくコメントするのはかなり危うい。 それでもかわいそうな人はかわいそうだ、 と慈悲的な感情つつかれる問題についても、 それは一面的な見方に過ぎず、 ある秩序のためには必要悪として肯定されうる。 また、被害者や弱者に寄り添いたい心持ちと、 加害者や強者を糾弾したい心持ちとは弁別すべきであるし、 「何にしたっておかしいよ」 と述べてしまう感覚自体がおかしいのだと疑え、 そんな意見をあーだーこーだ述べた。 僕からすれば 内面の自由が何より大事だが、 外面的な自由を得ようとすると それは植え付けられた幸福論… 健康でなければならない、結婚すべき、 金はもっておけ、趣味を謳歌しろ、… に根差している場合が多く、 これは内面の自由を侵しがちであるから、 ホドホドでいい。 内面の自由の方も、 徹底すると山奥の仙人が理想像となってしまうが、 そこまでは求めない。ホドホドでいい。 バランスなのだ。 今は外面的自由が暴走している。
もろもろ省いて結論だけを言えば、 文学っていいぞ、 この一言に尽きるんだと言って締めようとしたが、 その文学が規制されたりするんじゃんと妻が笑うから、 規制対象となるのはあくまで出版物であって、 それこそまさに市場的な目線でしかモノを見ていない、 と話を続けることになってしまった。 妻は表現規制を何より嫌う。 それは表現を大事にしている層にとって当然の姿勢とも取れるが、 僕からすれば表現をなめている。 焚書されたってなんだって表現は生き抜く。 砂にだって絵は描けるし 耳元に囁いたって物語は語れる。 市場と作品とはあまり強固に結びつけられてしまって 表現というものがやたらと肥大化しているが 僕はもっと原始的な表現にこそその価値が認められるはずだと信じている。
1日に訪れた友人の弟からLINEが入った。 家に訪れた際には丁度風呂に入っていて挨拶できなかったが、 渡したパンデピスを食したらしく、その礼を兼ねてのメッセージだった。 感想がほとんどスパイスについて。 そういえばコイツは元々ラーメン屋になりかけていたのを 挫折したのかなんかのか方向転換して グリーンカレー専門店を開こうとしていて 折悪しくコロナの流行が始まってしまったから その計画は頓挫しているようだけれど ことスパイスについてはかなりの専門家なのだ。 パンデピスは見た目がいいから何人もにあげてきてるけど こうやってスパイスについて語ってきた相手は初めてだから面白かった。
今日は行くつもりだった温泉を諦めた。 コロナの心配が増してきているのと なかなかお休み最終日ゆっくりできそうにないので。
随分遅れてOKストアへ。 ついでに寄るつもりだった図書館は今日まで休館だった。 しっかりお休みください。
帰宅後は焼きおにぎりの準備。 あと昨日の客から頂戴した出来合いのお出汁でお吸い物。 どちらもンーー美味い。
食後、映画。プレイタイム。この前寝ちゃったやつ。 面白い。 画面全体にピントが合っていて 画面のどこを見ていても ずーっと何かしら動いている、何か起きている。 これだけ群像を描いた映画ってないんじゃないか。 誰が何をしたっていう筋がない映画はたくさんあるけれど 誰かが何かを延々し続けている映画っていうのか それもひっきりなしに その何かにもアイデアがあって面白いし レストランでの狂騒的な描写はあれ見たかった映像の一つなんだよな。 DVD欲しいな。 バックグラウンドに垂れ流しておける。 全編にわたって言うなればノイズみたいなもんだし。
そっからちょろっと原神やって、テレビに戻したらハムナプトラやってた。 見るともなく見る。 妻はずっと革細工を…トンカチを隣でガンガン叩いていた。 ちょうどその頃に義父からLINEのメッセージ。 来週か再来週に広島へ行き、 義母の去年亡くなった母の仏前に挨拶しにいくとのお報せだ。 これに妻が怒っていた。 人の気持ちを考えていない、 今さら誰になんの挨拶があるのか、 結局自分のことしか考えていない、 そういった怒りだった。 僕はこれに対して、義父だって感情のある人間なのだから そちらにも配慮した解決法が必要だろうという話をして、 そっからさらに家制度と血縁関係がどうのといって レヴィナスの親子論についてもちょっと触れて
TSUTAYAへDVDを返しに行って 肉屋に行って財布を持ってき忘れたことに気づいて 一度家に帰って本日2回目のOKストアに行った。 ひき肉に加えてみりんと醤油などを買った。
帰ってから妻のリクエストに応じて ぜんざいを作った。 作ったといってもほぼ出来合い。 小豆汁をあったまめて、焼いた餅を切って入れた。 そこで気づいたが僕はぜんざいを食べたことがない。 というかお汁粉も知らない。 味はわかる。あんこだから見当はつく。 しかし形がなんとなくしかわからない。 まあこんなもんだろというつもりで見た目整えてみたが まずは器が違うと批判された。 味噌汁椀でいいようだった。 味もイマイチ。 餅も焼きが足りなかったようで固かった。 来年はちゃんと作ってみるか。 「そういえば、家庭によってはぜんざいに、塩入れたりするんだって」 「ウン、僕が調べたレシピでも大抵は入れてたな」 「ほんとに? 私、甘いものに入れる塩って邪道だと思うんだよ」 「君が美味しがってるタルト生地には必ず入ってるよ」 「エッ!」 「タルトでも、チョコレートケーキでも…。 こっくりと味が際立つからね。レシピの時点でそうなってる」 「まじか…」 「そのおぜんざいも、塩入れたら美味しくなると思うよ。試しておく?」 「試す」 結局それなりに美味しくなった。
妻は今日は一日中革細工。 その合間に漫画を読んでいた。 37.5度の涙。病児保育を題材にしたCheeseの作品。 この先始まる子育ての日々を先取りして 読むだけで疲れるものかと思われたが 今のところは楽しんで読んでいる。 まだ他人事として読めるものらしい。
作業中はとにかく夫に近くにいてほしいようで、 そうなると僕ができる行動が限られてくる。 そういえばとYoutubeで ODD TAXIのオーディオドラマを垂れ流してやった。 5分が13話分。 ウーンようできてる。 劇場版というのが アニメ本編の再編集版であり 最終回のその後も描写しているとのことだけど 公開した頃には脚本の様々を忘れてるだろうな。 多分見るとしたらレンタル始まってからだし、 そのときにわざわざ本編を通して見直しもしないだろうし。
夕飯はキーマカレー。 ピーマン、玉ねぎ、にんじん、エリンギを延々みじん切り。 だけど今回は初めて、 ハンドブレンダーでのみじん切りを試してみることにした。 あまり具合は良くなかった。 玉ねぎは1玉が入らない。半量ずつとなる。 これをチョッパーで切り刻む。 すると細かく切れている部分と、まだ切れていない部分とが出てくる。 十分切り刻もうとすると、今度は刻まれすぎた部分が多くなって、 おろしたみたいな仕上がりになった。 だからもっと少ない量で、ちょっとずつ入れていく必要がある。 となると、あらかじめかなり刻んでから投入していくわけで、 それだったらはじめっからみじん切りにしても手間はあまり変わらない。 結果は包丁みじん切りの方が良さそうだし。 だいいち、先日のタクシー運転手のナビ依存でもそうだが、 あんまり便利用品に頼ってるとザコになる。 バナナをジュースにするのとは違って、 包丁で十分できるのだから手でやった方が何かといい。 ただ今回はテストを兼ねてはいたので、 続いてニンジンとピーマンとエリンギも刻ませてみた。 いずれも玉ねぎより水分量が低いから 刻みすぎてもあまり問題はない。 そして確かに、賽の目より細かく刻んではくれる。一瞬で。 使いみちはあるのだ、きっと。 ほとんどないけど…。
そうして出来上がったキーマカレーは味がうすかった。 おかしいな? せっかくの貴重なカレーの機会であるのに。 デブメニューだからあんまりやりたくないのよな。 塩分も知らず知らずに摂りすぎてしまう。
食後、妻はトンカチをガチコンガチコンやっていた。 僕にはやはり側にいてほしいらしく、 すぐ横のソファで読書していた。 また都市論、まちづくりの本。 勝手に悪い先入観もってた宮台真司が面白い。 屋上は何も目的がもたされていない空白の場所ってのはなるほどだ。 あといくつか示唆があって… それらは"花束"にも"トキノ"にもつかえそうだ。 でもこの休み期間中ろくろく小説は読めなかった…。 そして執筆にいたっては全くといっていいほど書き進められていない…。 正月って駄目なんだな。 去年はズーッとゲームしてたわけだし。
オッドタクシーの考察動画をちょっとだけみた。 なんかいかにも素人くさいVtuberみたいなやつの。 やっぱ苦手だな。嫌いだ。うんざりする。この手の。 何がっていろいろあるけど もう一番素直な気持ちとしては声が嫌なんだな。 口調が。 語り口が。 素人くさい声って大きらいだ。とくに男の。 じゃあ見るなよって話なので限界の二歩手前で閉じた。
昨日のタルトの残りを食べて風呂へ。 入浴後、久しぶりにバナナジュース。 東京都の感染者数増えてる。150人。 こっからオミクロン株の猛威が始まるのだろう。 年末年始の人だかりの結果もこれからだし、 真冬突入だし、 ワクチンの効果切れもあいまって、 感染者数がたやすく増えることは目に見えてる。 それでも以前とは違って ほとんどの人間がまだ平常的に日々を過ごせていけるだろう。 僕はまた自粛に入る。 1月末に呼ぼうと画策していた友達との集まりもキャンセルするつもりだ。
オッドタクシーのOPがよかったから、 クレジットされていたスカートとPUNPEEというのを調べてみた。 スカートとはバンドで、オッドタクシーの楽曲には そのキーパーソンが参加していたようだが、 スカートの楽曲そのものはピンとこなかった。 おとなしいフジファブリックという感じ。 PUNPEEの方が聴けた。 夜っぽさ、街っぽさがある。
0時過ぎ、洗濯物を部屋干しして寝室へ。 明日から仕事が再開するが全く実感がない。 お休みが永遠に続いてもらいたい。 ありがちなフレーズだな。
2022年01月03日(月) |
来客もてなし、オッドタクシー |
晴れ。 8時過ぎまで眠れた。 気持ちのいい朝。寒いけど。 朝食はフレンチトースト。 昨日の夜から食パンを浸しておいた。 卵液には牛乳だけじゃなく生クリームをつかったし ちゃんとリンゴの薄切りをジュクジュクに熱して添えた。 チョコソースやメープルシロップはないので黒蜜をかけた。 うまうま。
チャッチャと片付けして西友へ。 イチゴ600円。まあするよな、しかたない。 帰宅して入浴。入浴ばっかしてる。でも気持ちいいから…。 都市のメトロポリス、ちょっとずつ読み進めていたけど もう断念しよかな。 もっと読みたい小説ある。
昼飯はおとなしくご飯に広島菜、栗きんとん、黒豆、田作り。 あと昨日使い切らなかった美味しい牛肉。味噌汁。美味い。
タルトの仕上げ。 カスタードクリームを用意して 一度冷やしてからタルトに塗りたくり、 イチゴを乗せられるだけ乗せて 刻んだピスタチオを散らして そっからさらに 面倒がらずけちらず、 ナパージュをまんべんなくぬりたくってツヤッツヤに。 おお…きれいにできた。 言い訳なしのタルトのできあがりだ。
掃除して、お餅を焼いた。 昨日と同じく醤油海苔。 そしてリベンジの、砂糖を混ぜたきな粉。 ただここで妻が、 今更言いにくいのだが私は別に きな粉餅が好きなわけじゃないのだと白状した。 ひとえに懐かしさで食べたかっただけらしい。 コノヤローといっている間に客が来た。 妻の友人。 同年代の客を招くのは初めて。 とはいえ彼女は引っ越し時にも手伝ってくれたから からっぽのこの家は知っている。 生活環境を整えてから来るのは初めてで まずは庭並みに感動していた。 鳥がやって来やすいのは朝をピークにして14時頃までで、 15時を過ぎた今はペースが落ちるが、 それでも何羽かは見れた。 餌をつついている姿も鑑賞できた。
ただ居間でゆっくりしてもらえればよかったのだが 結局は全部屋を案内することとなった。 むきだしの寝室も、掃除の足りていないキッチンも…。 彼女の方は新婚で、一戸建てを購入したばかりの身。 話を聞いているとウッカリ暴言を吐きかねなかったから あんまり口を挟まず聞き役でいた。
タルトのお披露目。 見た目はばっちり。 美味しかったけどピスタチオの味が弱かった。 カスタードクリームの甘さに負けてもーた。 美味しいのだけどもったいない。 今回は繊細な味のほうが絶対良かったのにと悔しくなる。
妻の友人に、金剛寺さんは面倒くさい全巻を貸した。 これは是非とも勧めたいものだったから念願かなって嬉しい。 宇宙よりも遠い場所も勧めたがこれは視聴済みとのことだった。 面白かったとは感想していたが あの分だと別にハマッてはいなかったのだろうな。
今日がエアコンの効きがよく、 心配していた冷え込みにも見舞われず、 日が暮れてきてもむしろちょっとモワッとするような 暖房独特の熱気があった。 17時頃から夕飯の準備。 クレソン鶏もものスープご飯。 クレソン鶏ももを40分ほど煮出した時点のスープに 塩コショウだけして客に飲ませて、 彼女はバスで帰っていった。 妻は見送りがてらコンビニへ型紙のコピーをしに行った。
夕飯ギリギリまでその型紙の切り抜きをしているのを途中で止めさせて、 果たしてクレソン鶏ももスープごはんは大成功の美味しさ。 テレビは録画しておいたマジ歌選手権を見た。 牛乳を口に含むルールはなくしてしまったようだ。 番組は、どうにか最高人気時のノリを 維持しようと努めているのは伝わってくるが、 それでももう潮時感がイナメナイ。 大抵そういうもんだけど 初回とか二回目くらいまでがフレッシュで面白くて、 そっからは 良かったトコを踏襲し続けていこうって魂胆やら ちょっとヒネリ加えて飽きさせないようにしようって作為やらで だんだんと現場感が薄れてきて白けてくる。
オッドタクシー。 結局見切ってしまった。 最後は5話連続で観た。 面白かったな…ウンおもしろかった。 この手の、人と人との因果が立体交差して 事件が起こり収束していく、 その軌道上で多くの伏線が散りばめられ 終盤にバタバタバタッと回収されていく… という作品には覚えがあるし、 そのなかで随一とまでは思わないけど 単純におもしろかった。 くやしさもある。 最終回の、一つの場所一場面に登場人物が集まっていて… というのは、理想のクライマックスだ。 あとなんか女キャラ可愛かったな。動物の見た目でも可愛かった。 二階堂るいちゃんカワイソすぎる。 ていうかミステリーキッスが全員報われなさすぎる…。
あとはもう大人しく入浴して寝た。
晴れ。 今日の予定はとくなし。 朝から布団を洗って干した。 午前中に最寄りの西友へ。 正月でもやってるてなぁ助かる。 牛乳や野菜を買い、帰ってすぐ昼飯の支度。 玉ねぎ切ってサラダ油で炒めて ニンジン大きめに切って加えて しめじも加えてあと冷凍してあった豚バラ肉を 凍ったまんま加えてかるく火を通したら 水を足して煮る格好ととのえて弱火にして風呂へ。 入浴後、調理の続き。 カレーうどんだ! がやや薄味の仕上がりで至高の美味しさには至らなかった。
食後、オッドタクシー1話だけ鑑賞。面白くなってきた。 原神やってちょっとノンビリ過ごしてから、今度は西荻へ。 TSUTAYAで自分用の映画を一本借りた。 昨晩にも友人から二本借りたのだが、 それらは妻も観たいとのことで、 しかし連休中に一緒に見る時間はもてなさそうだから、 今夜自分一人で観るようのものを借りたのだった。 そのまま西友へ。 ゴミ箱の消臭剤と明日用の野菜買ったりした。 あの西友やっぱ気分が暗くなる。 店内BGMがアナウンス付きで賑やかぽいから騙されかけるけど 店員も客もひっくるめてろくに人の声しないし 皆だまーって売り場をウロウロしている。 帰宅後、おやつにお餅を焼いた。 僕は醤油海苔。 妻はきな粉。 だがきな粉に砂糖を加えるもんだとは認識しておらず叱られた。 後から足したがあまり風情は出ない。明日出してやるか。
その後妻は2022年の手帳の細工に取り組み。 僕はケーキ作りにいそしんだ。 タルトは毎回、なんだかんだで言い訳の発生する仕上がりになってる。 ちょっとだけ横着してしまうのだ。 タルト生地、ちょっとだけ横着すればとても簡単にできる。 だがやっぱりそれなりの仕上がりになる。 で ちゃんと作ろうとするとすごく面倒くさい。 めん棒つかって…ラップで二重にくるんで… それでも久しぶりに、ちゃんと作ってみたかったのだ。このお休みをいかして。 で 手間を惜しまなかった甲斐あって、 きれいに型に敷き込めた。 満足。精神が満たされる。
夕飯はお義母さんから頂戴した霜降り牛肉を すきやき風の味付けでドンブリにした。 醤油砂糖おだしでとったタレで牛肉をかるく煮て ご飯に盛って 小ねぎをどっさり。 ウマカッター…。これは…まじうま…。
タルトの続き。 ピスタチオのアーモンドクリーム。 ボウルに常温に戻した無塩バター40gを入れて ホイッパーでクリーム状に練って 粉糖40gを2〜3回に分けて混ぜ合わせて ほぐした卵40gも少しずつ加えて混ぜて ピスタチオペースト30gも加えてよく混ぜる。 アーモンドプードル40gを加えて混ぜ合わせたら、 キルシュ酒も少量加えてひとまとめにする。 生地にラップを密着させて冷蔵庫で1時間ほど休ませる。
でタルト生地にたっぷりと送り込む。 180度のオーブンで27分焼成。 焼いている間にオッドタクシーを観た。 順当に面白くなってってる。 順当に面白いねという感じ。
タルトはかなり上手に焼けた。満足満足。 色も形もいい。 でも底面見ると2か所、ぼっかり窪んでた。なんこれ。 表面的には見えないトコだし気にしなきゃあまあいいんだけどもよお。
そっから妻とともに妊娠中期にすべきことを確認し合った。 が16週はまだそんなに契機ともならない。 20週からまた庫とコトが動き出してくる。 ただとりあえず大晦日にタクシー呼んだ際に出せなかった ゆりかご券がどこにあるかだけ探し回った。 部屋中。20分くらい探したか。 で結局大本のクリアファイルの中にあったっていう。単純な見落とし。 ゆりかご券による妊産婦タクシー呼び出しサービスは 6事業者にのみ適用される。 などなどを再確認した。
21時半過ぎから映画を観た。 70年代くらいのフランス映画。プレイタイムっていう。 いかにも前衛アートフィルムというか、これは… ワケワカランつもりで観たわけだけど 実際ワケワカランまま進んでってかなり早い段階で眠気に見舞われ おそらく20分時点くらいで寝入ってしまった。 きもちよかった。 また明日見るか。
かなりおとなしい日だった。休めたからいいか。 そういって自分を納得させている。 正直なところ、子どもが産まれるとなると、猶予がない。 本を読み足りない。 そして書きものが書き足りない。 全然足りない…。 あと半年もしたら読書量は激減するだろう。 書きものの時間なんか取れるんだろか。 書くにはダイブがいるから、 ちょっとしたスキマ時間にというわけにもいかない。 まとまった時間がないといけない。 それなのに まとまった休みである今書けていない。 焦る。 という気持ちもよくないからと、 なんだかんだでごまかしている。
入浴してねむった。
2022年01月01日(土) |
新年の挨拶、プロジェクター、エチュード |
晴れ。 元日なのに8時前に目が覚める。いい子! 結局昨晩が遅くないからな。 起き抜けに妻の初夢を聞いた。 動物言語学研究者と虎を探しているうちに 記憶を失くしてしまってそっからまた記憶を取り戻して… うんぬんという荒唐無稽な夢で笑えた。
朝飯食って洗濯して洗いもんして… 出発前に一応バス停まで正月ダイヤを確認しに行った。 なにしろ今日は妻の体を冷やさない努力が至上命題となるので。 11時に家を出た。 玄関を出た際にちょうど郵便配達員が左隣の家に郵便物を投函し、 我が家を飛ばして右隣の家へ郵便物を投函する、 そういう光景に巡りあわせた。 いいんだ…うちは今年は喪中だから… 年賀状こないのは正常なことだからいいんだ…
最寄りのバス亭から荻窪へ。 初めて駅行きのバスに乗った。早い。楽。 ものの5分ほどで荻窪駅につき、中央線で高円寺へ。 ここでバス乗り換え7分待ち。寒い。かなりきつかった。 乗ってしまえば楽。20分ほどで板橋本町へ。 12時前に実家到着。 母、長男夫婦とその子供、次男と僕ら夫婦の7人で新年の挨拶。 甥二人にお年玉あげて 長男夫婦から妊娠期間および育児のアドバイスもらって ご馳走しこたま食ってあとは甥ッコを構い続けた。 甥はもう5歳になるが軽い。抱き寄せやすい。 頬っぺたはアカチャーンのようにぷにぷにでいつまでも触れる。 ケーキも食わせてお年賀もくれてやって 家族写真も撮って一通りの役目は果たした。 15時ごろに退散。 そのまま今度は近所の友人の家へ。 部屋に入るなり挨拶もほとんどなく 100インチスクリーンプロジェクターの披露。 3年ぶりだろうがお構いなし。 これぞ男友達ってやつだよなァとなんだか安心する。 映像はなにがいいか悩んだ挙句に Amazonプライムでピックアップされていた Perfumeのライブ映像を垂れ流し。 まじで映画館のよう。臨場感ある。 スクリーンの目の前に立って棚のDVDをあさって フと映像見てみたら臨場感ありすぎて 自分がステージに立ってるようだった。 ささいな雑談挟んで今度はBlu-layのMAD MAX怒りのデスロード。 きれいすぎる…。 映画館よりもスクリーンに近いせいか これまで見てきたどんな映像よりも高画質に見えた。 そのぶんCG部分はCGらしさが際立つようでもあった。 20分ほど観たあとは、スクリーンから目を話して、 部屋の雰囲気に浸っていた。 “花束”における部屋のイメージは割とコレに近い。 西荻窪にかつてあったカフェ、tokiが スクリーンに映画垂れ流ししていたが こちらの部屋の方が狭さといいゴチャッと感といい 僕の望む風景に近い。 これで窓からネオンの光が入ってくれれば 映画エンター・ザ・ボイドのような異界感も足されて理想なのだけど。
妻の妊娠を報告した際には絶叫的な声をあげてくれた。 結婚のときもこの男だけはそうだった。ヘンに素直なのだ。 そんな話もしつつ彼が次に撮る予定の映画の話を聞いた。 ウィークリーマンションを2週間借りてロケに臨むとのことだ。 主役は男三人で。設定脚本の詳細はここでは伏せる。 僕ら夫婦二人は面白がってしまってアレコレとアイデアを出し合った。 そのうち即興でやってみたくなって、 電気消して三人でエチュードをした。 30分くらいになった。 途中でカットしてそっからは反省会というか感想会。 どういう意図で演じていたか、 どんな設定を裏に秘めていたかなど語り合ってかなり楽しかった。 あとつまみのコーヒーナッツが美味しかった。 帰り際彼の母に久しぶりに会った。 部屋は猫による傷だらけ。新築の部屋なのに。やっぱこうなるんか。 あとじゃあもうバイバイというところで友人の彼女の話を聞いた。 21歳らしい。 年の差14歳くらい? こいつずっと21歳くらいと付き合ってんな。 真剣恋愛とも思えないけど… 向こうから迫ってくるからとかなんとか ラノベ主人公みたいなこといってる。 あと何年かまえにもらい損ねた中国旅行のお土産をもらった。 西洋絵画の贋作産業によって切り盛りしてる村で 面白がって買ってきた一枚なんだとか。 が、もうシワクチャ。 それだけにこちらも気兼ねなく雑に扱える。 シワクチャのまま持って帰った。
バス、電車、バスを乗り継いで帰宅。寒い。 帰宅してなお寒い。 暖房の予約をしていたつもりが全然効いてない。 さくさくと夕飯をつくってあったまる。 田作り広島菜栗きんとん黒豆、冷凍コロッケ、味噌汁、ごはん。 テレビはどうでもいい正月番組が見たいとの誘いに乗って、 東西ネタ合戦みたいなネタだし番組を見た。 何組かは感心する面白さだったけど 感動するような面白さには巡り合えず。 ここ数年はもうずっとそんな感じだな。
寒い、寒い。 オッドタクシーをすこし観た。 シナリオしっかりしてて 群像劇サスペンスのお手本みたいだけど 笑わせようとしてる会話さむいなあ ひねったツッコミがきつい。 いかにも人工的な会話という感じ。嫌い。 それ以外はいい感じ。 あちこちに伏線バリバリ。どれだけついていけるか。
ちょろっとエロゲやって本読んで寝た。
2021年12月31日(金) |
テレビ到着、調理調理調理、病院 |
朝から黒豆を煮る。 っつっても火つけて沸騰させたら弱火にして あとは3時間放置してやるだけだけど。
テレビがきた。デカイ。 いったんは開けずに置いておいた。デカイ。
OKストアへ行って昼飯のための牛肉を買う。 高かった。500g足らずで1200円くらいした…。しょぼん。 風呂に入って本を読み、出てからハヤシライスのしたく。 玉ねぎとニンニクとマッシュルームを炒めて煮る。 さらにはトマト缶じゃなくトマト1コを入れた。 牛肉は赤ワインで煮込むべきだったが 赤ワインは切らしていた。そのまま煮た。 ルーは市販のものに頼った。 おたふくソースを加えたりケチャップを加えたり 塩コショウを加えたりと気分優先で雑に作った割には しっかり美味かった。
食後、テレビを設置してみた。 それにあたって旧来のテレビは処分することとなる。 前の住居に引っ越してきた当時からだから、 もう7年間ほど随分お世話になった。 まだガタはきてないから売れるかと思われきや、 テレビの中古品買い取りは製造から5年以内がどうとか結構厳しいようだ。 友人まわりで誰か欲しがってくれないものか。
設置も設定もすんなりいった。 今どきカンタンなんだな。 画面デカイ。 それに綺麗だ。 惜しむらくは、レコーダーとの連携がとれなくなってしまったから、 録画番組を見るにあたっても 番組表から予約録画するにしても わざわざレコーダー用のリモコンを操作しなければならないこと。 あと リモコンの最下部に YoutubeとかHuluとかNetflixとか 6つくらいのサービスを直接スタートできるボタンがあって これが邪魔だし何より見た目が悪い。 せっかく黒のシンプル、スタイリッシュなデザインしているのに これらのボタンだけ白地に各社のロゴで台無し。きもちわる。 でもまあこっからお金入ってるとかあって 低価格が実現してるんだよなあきっと。
新しいテレビで原神動かしてみたらヌルヌル動いてびっくりした。 ちょっとしたモーションも早いし、 ダメージ表示が見やすかったりする。 どうやら今までは遅延が発生していたらしい。 てっきりPS4の性能にばかり問題があるのかと思いこんでいた。 いや、これは思いもよらなかった。 そのほか、アニメを見てみてもやはりヌルヌルしている。 デジタルのモーションに差がある。 ちょっと慣れないけど、これが本来の見え方なのだろう。
妻がたまっている日記を書くという。 昨年に義祖母が逝去してから日記がつけられなかったそうだ。 しかし日々何があったかなどろく思い出せない… というから僕の方でつけているこの日記の一部を送った。 細かい、これがあるなら私つけなくていいじゃん、 と妻は笑ったが、 自身の体験を自身が記録する意味はある。 そっちでもつけろと突き放した。
しばらくして、ほぼ書き終わったという妻は 風呂掃除のカビ取りをがっつりして、 それから居間で休みをとった。 ソファに二人座りながら、子どもの名前について語り合う。 僕の方は候補を用意してあるが妻はまだノープランだという。 候補の発表は 20週を迎えて性別が判明してからでもいいかと思われたが 話の流れで明かすこととなった。 なかなか気に入ってはくれた。 ただし、漢字よりもひらがなの方がいいんじゃないかとのお達し。 あと男の子の場合はもうちょっと思案が必要となりそうだ。
そんな話をしながら、 妻がトイレに行き、戻ってきたら 出血したという。 今度はだいぶ多いそうだ。 まずは妊婦相談のホットラインへ電話。 それからかかりつけの産婦人科へ電話。 急きょ来院することとなった。 徒歩7分の距離だがタクシーを呼ぶこととなる。 日本交通から呼び出して、到着する10分の間に支度。 手ぶらでもいいらしいが、 母子手帳と健康保険証、財布などをまとめて、 それから厚着して準備は完了した。 心配しないよう何度も言い聞かせた。 コロナ禍につき来院にあたっては付き添いナシでよろしくとのことで、 一人で行かせることとなる。 タクシー呼び出し時の案内役が頼りなく、 我が家へ辿り着いてもらえるか不安だったので タクシーの到着する前に玄関先へと僕一人で出てみると、 迎車マークのタクシー一台が隣家の前に停まっていた。 会釈して誘導。 妻を呼び乗らせて、行き先である医院の名前を伝えてみたが、 運転手が何度ナビに呼びかけても聞き取ってもらえない。 しびれを切らして 住所入力にて向かってもらうことにした。
風呂場の換気だけして、 その後は何をするにも落ち着かず なんの準備をするわけにもいかずただ待っていた。 そこへ従姉妹からLINE。本日入籍しました。 めでたいことだ。 祝辞を送りたかったが今この状況では避けたい。
30分ほどして、無事問題なかったとの連絡が入った。 ほっっっっっっっっっっっっっっっっとした。 心の底から安堵した。 さらに20分後、帰宅。 今日はもう安静にしてもらう。 ソファに横たわらせて布団をかけ、 ただただ休んでもらった。 胎盤が子宮口の領域をよりも大きく広がっているそうで、 この時期にはありがちなことではあるらしい。 二三日は出血するかもしれないが心配はいらないとのこと。 ついでに最新のエコー写真を撮ってきてもらったようで、 見てみるとすでに顔らしき部分ができていた。怖かった。
安静にさせておく環境を整えてきって家を出た。 TSUTAYAからの取り寄せが済んだとのことで オッドタクシーのDVDを6枚分借りた。 店員さんに挨拶もしてみた。 「大晦日までお疲れ様です。 自分も昔、TSUTAYAの店員してたんです。 大晦日の雰囲気、独特ですよね」 「そうなんですか。 いや、昔とは随分変わっちゃった…でしょう」 「そうですね、レジとかも、今は…」 「はい。サウンドレンタルもなくしてしまって」 「残念ですね」 「寂しいもんですよ」 「お疲れ様です。じゃありがとうございました。良いお年を」 「ありがとうございました。良いお年を」 実際この店はセルフレジ任せで、 カウンターに店員がおらず、 有人レジを閉め切っている場合が多い。 つまり常駐する店員数自体が少ない。 今だってワンオペに見える。 バックカウンターか、 あるいは休憩中にあと一人はいるだろうと思われるが、 僕は大晦日にシフト入ったときには 大晦日にまでバイトしてる3人くらいの仲間と 独特なテンションになって それはそれで大いに楽しんだものだ。 人件費の削減とかキカイがシゴトを奪うとかいうけど こういう バイト仲間のお遊び意識みたいなとこまで損なわれてるとなると いよいよだなと実感した。
ついでにOKストアにも行ってみた。 ほとんど閉店間際。 こっから3日間の休みを挟むわけだから さぞや売り切りセールしてるだろうと思いきや 全然そんなことはなかった。 ちょろっと飲食物買い足しておわり。
夕飯は年越しそば。近所の蕎麦屋に頼んだ出前。 21時以降になります、どのくらい遅れるかはわかりません…と 電話予約した際にいわれていたから そりゃあ大忙しでさぞかし遅れるだろうと思われきや、 21時10分頃には来てくれた。 それでも配達員さんは、お待たせして…と申し訳なさそうだった。
天そばとたぬきうどんをいただく。 おいしい…本当においしかった。 これまでの緊張がとかれ 安堵がどっと押し寄せてきて二人で感動しながら食べた。 あったかいねえ、 おいしいねえ、 ぶじでよかったねえ、 よかった、ほんとによかったねえ……。
それからピスタチオのパウンドケーキをつく…るつもりが、 パウンドをやるにはピスタチオペーストが足らず、 代わりに柚子のパウンドケーキを作ることにした。 先日の反省を活かしちょっとだけ柚子ジャムを足し、 また仮にも年賀品として持っていくものだからと 表面をちょっぴり飾った。 焼成している間には栗きんとんを作った。 これも明日の実家のためのもの。 サツマイモを十数分煮て、 木べらで潰して砂糖加えて、 あと今回はクチナシの実が買えなかったから 食用色素の赤と黄色をちょっと足して それっぽい色に仕立てた。 栗の甘露煮を和えてできあがり。
まだ気力あるからとパンデピスもつくった。 明日実家に行った後に寄る予定の友人用。 これもきれいにできた。 焼成している間に田作りを用意した。 黒豆もできてるし、栗きんとんと田作りで、 おせちは用意しないが正月らしい格好はつく。
テレビはなんにもない。 せっかく新型になっても観たい番組がない。 笑ってはいけない--が今年からなくなったわけだけど どうあれ観てなかったし もともと何を観てたわけじゃないが それにしてもヒドいラインナップ。 紅白はミヤジが外で歌ってるのだけ見た。
そして新年を迎えた。 二人で挨拶を交わす。 しみじみ、2021年は9月以降が濃すぎて それ以前を何も覚えてないねと振り返る。 最後の最後に小事件もあって、 無事に済んで本当に良かったと何度も言い合った。
初詣の予定は見送った。 徒歩5分地点にある神社へですら今夜は控えさせたい。 身体もおもいきし冷えるし。 外行きは断念して大人しく入浴。
産婦人科でどのような話があったか、 あらためて詳しく聞いた。 またタクシー運転手についても語った。 ある程度しかたないこととはいえ、 ナビに頼り切って道に不案内な様には失望する、 あらゆる場所から目的地へ向かうプロであるのだから ああやってウロタエられるとプロ意識が感じられず 嫌な気分になる、そういった話をした。
今日のうちにテレビ新調した実感に浸りたいからと、 借りてきたオッドタクシーを1話目だけ見た。 オープニング時点で ワーイ動物だ可愛いと妻がはしゃぐ。 しかし触れ込みによればこのアニメ、 サスペンス調に進んでいくようだが…。 とりあえず第一話時点では、 なかなか面白そうだとの感想になった。
就寝は2時くらい。 大晦日は朝まで起きているのが定例だった。 小中学生の時分にはいつまで起きてても怒られない特別日で 好きで好きで仕方なかったけど ずいぶんおとなしくなったもんだ。 あの感覚を取り戻したいと毎日のように夢見てる。
朝、年内最後のゴミ出し。 8時過ぎに出しに行ってみたところ 年内最後の割にはカゴからあふれていない… どころか普段と比べてもかなり余裕がある。 前居住地とはえらい違いだ。 最終日ともなれば大掃除の結果もあいまって 山盛りのゴミがあふれかえる光景が常であったのに。
開店直後のOKストアでしこたま食材を買い込む。 帰宅後風呂に入る。冷えた身体に気持ちよすぎる。 入りがてら昨日に引き続き今日はタイルをブラシで洗った。 入浴後、温まりきった身体でさらに部屋を掃除。 目につくところを片っ端から拭きまくる。 掃除機をかける。日和がいい。晴れの似合う部屋だ。
体力も気力もあったから窓拭きをした。 掃除機もかけて客を迎える態勢は万全。 昼、お義母さん到着。 庭に仕掛けた鳥用の餌だけ物色して、 すぐに広島焼き作りへとはいった。 今日は作り方を娘が伝授してもらう格好、 つまり妻が調理することとなる。 材料は買ってある。 まずは小麦粉と牛乳で生地作り…をしている時点で 焼きそばの麺が1人前じゃ全然足りないとのことで 急遽買い出しに行った。 広島焼き3人分とは3枚分となり、 1枚につき麺一玉をつかうというのだ。 しかも粉末ソースも。 ものすごいカロリー量だ…マジか… おののきながらもマルエツでチャチャッと買い、 往復8分程度で戻ってきた。 その間に生地作りは進んでいたが 後から聞いたところによると 一枚あたり小麦粉20g、水30ml、牛乳20mlで混ぜてみて、 あとは粘度次第で調節。 三枚焼くなら小麦粉60g、水90ml、牛乳60ml。 生地が出来上がったら冷蔵庫で寝かせておく。 こっからはサポートに徹した。 もやしは水切りだけしておく。 もやしは1袋で キャベツはざく切り。細くしすぎると水分が出る注意。 たっぷりと…1/4玉から1/2玉くらい。 塩も振らずにボウルに放置。 豚バラ肉は一枚を半分に切っておく。 一人前あたり4切れくらい? 三人前なら豚バラ肉6枚を12切れにしておけばいい。 ほか、万能ねぎ、イカ天、鰹節、鰹節パウダー、 おたふくソースを用意しておく。
ホットプレートは140度に予熱しておく。 油はほとんどいらない。 引くとしたらちょっとだけ。 お玉を駆使して生地を薄ーく広げて 広げきったら鰹節パウダーを振りかける。 160度に上げて数分待つ。 キャベツをどっさり盛って、もやし、 イカ天を割ってのせていく。 豚バラ肉を4枚重ねる。 温度を220度に上げる。 その隣で焼きそばを焼く。 焦げないように注意。 数分待ってから生地の底の様子を見てから、 やや焦げてきたくらいのタイミングで 焼いてる生地の表面に生地液を垂らして、 垂らしたらすぐにひっくり返す。 ここで押さえつけないこと。 数分待って裏見てちゃんと焼けてたら、 上面を押さえつけて焼きそばの上に乗っける。 卵を割って広げて大きめの目玉焼きにする。 生地を目玉焼きの上に移す。 全体をひっくり返して、おたふくソースをかけて ねぎ、カツオ節をどっさり盛ってできあがり。 マヨネーズはお好みで。 ヘラで切って食べる。 美味しい…めちゃめちゃ美味しい。 そりゃ美味しいよな… 見ろよこの炭水化物…糖質…油分…脂質…塩分… 近年さけろといわれている成分てんこもりでよお どえらいことだぜえ。 しかしまあ具材は焼きそばにかなり近い。 焼きそばにはキャベツももやしも豚バラも使うわけだし。 ただ単なる焼きそばでさえカロリーお化けなところに イカ天とかマヨネーズとか追いのソースとか そして小麦粉生地が加わるってなるわけだから… やっぱヤベエよ… でもこれがオフクロの味なわけだもんな…むげにできない。 いやしかし…。 でも美味いし…。ああ。
この日のために買ったホットプレートは絶賛だった。 大きさも申し分なく、 何より買いたてでこびりつきが全くない。 私も買い直そうとお義母さんは惹起していた。
一息入れて、柚子パウンドを皆で食べた。 先日買ったコーヒー豆で淹れたコーヒーも好評。 この豆を買って帰りたいとおっしゃっていた。 が明日からはまた広島だそうだから今日は見送るとのこと。 柚子パウンドはもっと柚子っけが多くてもよかった。 それにしっとり具合が足りない。焼きすぎだったのかも。 またはハチミツ加えて保水量を調整してみるか。 いや美味かったけど。
正月の過ごし方について雑談。 海老くらいは買おうかと思っている旨を伝えると、 ふるさと納税の返礼を持て余しているからと 海老1kgをもらえる運びとなった。 ただでさえ今日は良い目の霜降り牛肉をもらい、 また鯛味噌を追加でもらい、 さらに手作りのスイートポテトまでもらっている。 恐縮することしきりだ。
16時頃、広島の義祖父の方へ電話。 なかなかつながらず、11月の記憶がよみがえる。 無事に電話口から声が聞こえたときには泣きそうになってしまった。 本当にほっとした 和やかに十数分ほどお話して、それからお義母さんは帰っていった。
テレビの到着を待っていたが集荷営業所が愛知とのことで 今日の到着は諦めた。 だが佐川急便が動いている以上は 大晦日だろうが明日届くのだろうと期待できる。 年末年始に間に合わせたい一心で購入を決め込んだところもあるから ナントカ届いてもらいたい。
夕飯はブリ大根。 大根はたっぷり1時間半茹でた。 付け合わせにカボチャのバルサミコマリネ。 これはレシピ本を見て作ったもの。 生クリーム100mlにオリーブオイル大さじ1、 バルサミコ酢大さじ2、塩コショウ適量を混ぜたものがマリナード。 カボチャ1/4を、皮を洗って種を抜いてレンジで加熱。5分くらい。 これを細切りにして、熱々のうちにマリナードに混ぜる。 ローズマリーとレーズンをみじん切りにして混ぜて、 あとは容器を移して冷ます。4日間くらいはもつ。 美味しかったけどちょっとクドい。 生クリーム100mlは贅沢だし濃くなるし 次やるとしたら40mlでいいな。 大根はしみじみ美味しかった。
21時から映画を観た。この前買った、裸足の季節。 ちゃんとソファをテレビ前に寄せて鑑賞。 映画館の風情があった。 この映画を見るのは数年ぶり。 見直してみてもやはりいい。 ラストのイスタンブールがいい…。 観光でイスタンブールに行く人もいるだろう、 恋人と旅行しに行く人もいるだろう、 故郷として戻ってくる人、 出張で行く人、 出勤していく人… それぞれにとってイスタンブールの街並みは違って見えるだろう。 この映画で描かれている経験、ひいては人生を送った少女が、 あぁしてイスタンブールに到着するとき、 「実際にイスタンブールがあぁ見える」 という説得力が実感として迫ってきて、 その真実性がものすごく好きなのだ。 別に彼女らが無事イスタンブールに着いたからって、 そっから先幸せになれるとか、問題が解決するとか、 全くそうとは限らない。 しかしそんなこととは別勘定なのだ。 あの映像の美しさは、 そこにいたるまでのシーンの連続性によって下地が支えられている。 映画の醍醐味ってこうだよ。こうだ。本当好き。
23時に見終わってそっから風呂。 チャッチャと早く済ませるつもりだったが結局長風呂になった。 寝る前に黒豆だけ準備した。 鍋に水と砂糖と黒豆入れてひと煮立ち。 アルミホイルで蓋して放置。 あとは明日コトコト煮ればいい。
2021年12月29日(水) |
休み初日つまらない幸せ |
晴れ。 妻が昼過ぎから健康診断だから 今朝の朝食は自分の分だけ。 空腹をまぎらわしたいとのことで 午前中はキッチンと居間廊下の間に 薄手のカーテンを取り付ける作業をした。 廊下に備え付けられているエアコンの効きが弱いから ちょっとでも暖気を居間に送り込みたいわけだ。 取り付けはうまくいった。 余っていた物干し竿に通して布地を切ってサイズ調整して ついでに開け閉めがしやすいようにと リール式にできないものかその場で試行錯誤して 余った生地を紐に見立てて 物干し竿の端のゴム部分にS字フック嵌めて みごと目論見は大成功。 こんなに上手くいくとは…。天…才…。 創意工夫の好例に酔いしれた。
OKストアに行くついでに図書館に寄った。 ほとんど借りたいものはなく、マリネのレシピ本だけ借りた。 帰宅して、チョチョイーとテレビを買った。買っちまった。 なんかあんま悩まずエイッて。買ってしまった。 そういうことできるようになったなあ… 50インチ56000円。やっすい。 初期不良や性能使いやすさ云々よりも ちゃんと接続できるの? つながんの? って不安がやまない。 テレビってそういう不安ある。 そもそものルールがわかんねっっつか。
妻が健康診断へと出かける間際。ホットプレートが届いた。 デカイ。 いったんは開けずに廊下に放置した。
昼は自分用にカツ丼をつくった。 麺つゆ砂糖醤油で玉ねぎを煮て 買ってきたカツを投入、 卵半量でとじて蓋して数分待って蓋開けて もう半量を流し入れて半熟にしてできあがり。 アホほど美味かった…。 自分で揚げたカツなら揚げたてになって もっと美味しいわけだけど。 これでも十分だな。食材費は350円くらい。
満腹のまま昼から風呂。あほほど気持いい。 風呂掃除もした。かなりした。 風呂掃除は精神的衛生上にも良い。 文字通り心が洗われる。 あったまった身体で庭にも出てゆっくりして あぁ精神の浄化を感じるお休みっていいよなあ本当にいいよな。 つまらない幸せ。 こういうつまらない幸せ、 ここ数年は肯定的な風潮あるけど また数年したら廃れる気がする。 かつて奴隷の幸福感みたいに貶められた感覚が こっから先また危機感として蘇ってくるんじゃないか。
妻帰宅。 リクエストに沿ってぶっかけつくった。 大根おろしたっぷり。 ペロリとたいらげて、それから妻は寝た。 寝かせている間にキーチVS読み切った。 新井英樹なあ…。 ひねくれてるよなあ。 読者に媚びない、どころか甘ったるい読者を敵視して、 彼らが求めているような展開にはしてやらないぞという 強い作家エゴイズムを感じる。 それ自体はいい。 あの結末、ほとんどの読者が望まなかったであろうラスト、 とっても新井英樹らしくって、美学を感じる。 読者には勝利してると思う。 それらを踏まえても、それでも違う結末が見たかった。
夕方を前に西荻へ。 100均であほほど並んだ。 大掃除を前に掃除用品買い込んでんのかな。 クンフーが足りないので 今でもこういった並びにはいらいらしてしまう。 たかだか数分のことではあるし 誰のせいでもないし (店員の対応手つきは異常に遅かったけど) スマホでなんか見たりもできるけど それでも 時間が溶けていく…もったいねー という心のざわめきが晴れない。
しかも目当ての品は買えなかったので 何かしら外出の成果がほしくなり 前々から気になっていたパン屋に寄った。 店内に入るや壁際へ誘導され、 その地点からパンを指名する格好で注文。 おぉ…これは…。 たしかにコロナ禍の観点から見ても またパン屋の本気という目で見ても 客にウロチョロされるよりはいたって合理的だ。 そのためだけの案内員を人員に割いているから 経営的にはどちらかといえば損失とも思えるし 管理されてる感じがして客受けもよくないだろうに このスタイルを貫いてる?のはなんというか一本気でいいと思う。 クロワッサンダマンドを買った。 1コ460円。たっけえ!
西荻まわりで義母への年賀替わりの贈答品を買いたかったが 何も見つけることができなかった。 クリスマス前にも世話になった頼みのつなの雑貨店は 年末がどうとかじゃなく水曜定休であったし。
帰宅。もうまっくた。 ちょっとゲームした。 夕飯は健全に和食。 だけどそれだけじゃ寂しいから、 玉ねぎまるまる1コをオーブンで100分かけてトロトロにして 先日のミートソースぶっかけたものを添え。健全じゃないな。
食後妻が頭痛で動けないのに付き合い 一緒に座って過ごした。 午前中に注文したテレビの配送が気になって仕方ない。 ほんとにくるのかどうか。
夜、柚子のパウンドケーキを作った。 お義母さんお手製の柚子ジャムを贅沢に使った。 卵2コは早めに冷蔵庫から出して室温に戻しておく。 無塩バター90gも同様だけど 冬場だし面倒だから オーブン庫内を予熱で数十秒あっためて止めて 無塩バター刻んでボウル送りにしたものを入れて放置。 その間に粉類を計量。 薄力粉100gとベーキングパウダー5gをあわせて粉ふるいにかける。 バターはものの2分でちょうどいい具合に。 オーブンは180度に予熱しておく。 泡立て器でバター練ってきび砂糖70gを数回に分けて加え、 ふんわりするまで泡立て。 全卵をほぐして3回に分けて加えて、 その都度バターと馴染むまで混ぜ合わせる。 粉類加えてゴムヘラで切り混ぜ、ツヤが出るまで混ぜる。 柚子ジャム60gを加えてさっと混ぜる。 準備しておいた型に生地を入れる。 180度に予熱しておいたオーブンで5分焼き、 170度に下げて35分焼く。 なかなか綺麗にできた。 杏ジャムをブランデーと砂糖とともに火にかけて トロッとさせたものを パウンドケーキが熱いうちに表面にぬりたくる。 乾燥しないようにして …うちではオーブントースターの中に入れておく… 常温に冷めるまで放置。 1時間くらいしたら ラップに包んで冷蔵庫へ。 いい香り。いただくのが楽しみ。
そっからクロワッサンダマンド食った。 あっまい。 めちゃめちゃ美味いけど。あっまい。 高円寺のケーキ屋のクロワッサンダマンド美味しかったな。 あっちの方が好みだ。
明日は年内ゴミ出し最終日。 部屋中のゴミをドカドカとまとめていった。 といっても大した量にはならない。 以前よりもチマチマと、小規模掃除も中規模掃除もしてるので。
お休み初日だが 妻の頭痛がおさまらず 夜更かしどころかだいぶ早寝した。 23時くらいに寝室行って読書して寝た。
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