舌の色はピンク
DiaryINDEXpastwill


2021年12月18日(土) 吉祥寺買い物、タウンセブン40周年、小金井水汲み場

朝食、洗濯を済ませてから図書館へ。
海野十三で検索すると大物しかなかったが
返却が年末年始の休館を挟んで三週間後であるし
思い切って借りた。
あとレシピ本と妻用にリノベーションの本。
帰ってきて即風呂に入った。めちゃきもちよい。
しっかり風呂掃除も済ませてやった。

妻が言うには
このリノベーションの本は内容どうこうよりまず真っ先に
序文にある
「どの家も優越つけがたい」
という文章が気になると苦言を呈していた。
「優劣つけがたい、だよね?」
「そうだろうね」
「のっけからこういうことされると、
信用して読めないじゃない?」
「わかるよ。これは著者の責任? それとも編集者?」
「編集者でしょ。文筆家の本なら別だけど。
DIYとか工作系の人が著したってだけで、
文章のプロじゃないんだから、
編集者が直してやんなきゃいけないとこだよ、絶対」
「そらそだ」

今日は荻窪タウンセブンに入っている家電量販店に
iPadを見に行こうとの予定があったが、
妻のつわりが軽くなり始めているので
吉祥寺にまで出向くことにした。
のんびり支度して11時過ぎに出発。
道中はかなり寒い。
妻にニット帽をかぶせてやると
ヤメロヤメローと口先だけは抗う。
「虐待?」
「ぎゃくたい」
「暖かい?」
「あったかい」
「ぎゃくたいあったかい?」
「ぎゃくたいあったかい」

今日の昼飯は西荻に向かう道すがらにある蕎麦屋で。
妻は天ざるを、僕はたぬきうどんを食べた。
一口もらった蕎麦は、この前入った高級店には
やや敵わないものの、十分美味しかった。
しかしそれ以上にたぬきうどんが出色だった。
外気温、体調などのタイミングもあってめちゃくちゃ美味い。
大満足だった。

正直な話子ども欲しかった?と妻が不意に言った。
何を言っても失言になりそうだね、
と僕は予防線を張ってから考え込み、
理詰めで考えていくと欲しかったことになる、
今はそういう答えになってしまうと正直に伝えた。
「私もそうかも」
「まだまだ実感湧かないからね」


西荻の手前でTSUTAYAに寄った。
なにか興味のある漫画があれば年末年始に借りてやるから
今のうちにチェックしとくといい、と言って数分泳がすと、
3月のライオンと、ミステリと言う勿れに目をつけていた。
どちらももともと買おうか検討していたくらいだから、
この際年末年始に読み切ってしまおうと決意した。


中央線で吉祥寺へ。一駅。
何も考えずヨドバシに向かう。
まずは本命、1FのAppleの売り場でiPad airを触る。
思ったより小さいねと妻。
こんなもんだろうと僕。
しばらく触ってから、たしかにと納得していた。
僕はお絵かき機能も試してみたが
これはかなり高度なオモチャだ。
ペンの感知が優れまくっている。楽しい。
買うのは妻で僕のものにはならないが、たまに使わせてもらいたい。
導入が楽しみになった。

購入は一旦保留した。
中古販売も検討したいといった事情も鑑みて。
周辺機器なども見回ってから2Fへ。
妻がカメラを見ている間に僕は手洗いを済ませて
3Fでホットプレートを見た。
遅れて妻も一緒に見た。
やはり大きい。
キッチンの限られた収納スペースに置きたくはない。
用途もかなり限られている。
だが今回、妻が自身の母親から広島焼きを伝授してもらおうというのは、
ことここにいたってちょっと特別な響きを伴っている。
お義母さんは、先日亡くなった義祖母からの習いを思い出して
ゆずジャムを作ったそうだ。
こうした親から子へ継がれる味を無下にはできない。
ホットプレートでさえなければ…。

こちらも一旦購入は見送り、
続けて6Fへ。
妻は貴和製作所でアクセサリを見ていた。
僕はDAISOを物色。
念願の、畳の上でも問題ない靴底をしているルームシューズを買った。

ヨドバシを出てブックオフへ。
手前の中古デジタル機器店にも立ち寄ったが、
どちらもiPad airは定価より数千円安い程度で、
これならば新品を買おうかと結論した。

そっからアトレへ。
富澤商店が目当てだったのだが、
どうやら店舗を東急に移したらしい。
妻はまだ体力的にはもつようだったから、
繰り出しついでにソファも探すことにした。

途中でたい焼きを買う。
酔狂で初めてカスタードクリームを注文してみたかったが
7分ほど待つことになるという。
寒空の下これは呑めない。
「どの味ならすぐ出せそうですか?」
「ええと…えっとですね…」
ウソだろ…。
出来上がっているたい焼きストックを前に販売員は絶句していた。
味4つくらいしかなくて、
カスタードについては答えられてるのに。
まだ不慣れとかそういうレベルの話じゃないと思った。
「この、つぶあんだとすぐ出せますか?」
「その…ちょっと待ってくださいね…」
他の味はどうあれプレーンならば即答できるだろうと思われきや
黙って考え込んでいる。
見かねた調理員が、出せますよと横から口出ししてくれた。
二つで500円近くするびっくり価格。
順当に美味かったけど気分は良くなかった。
販売員への悪感情はないけれど
いい加減な商売してるなという経営面への不信感。
しかし妻のホクホクした顔を見て和らいだ。
いつもならハンブンコとするところを
今日は1コずつにしてやったのが驚きだったようだ。
なんていい人なんだ、とくりかえしていた。

東急の富澤商店では目当てのリスドォルとライ麦粉を買えた。
ついでに刻みオレンジピールも。
これでパン・デピスが焼ける。
妻はお年賀品を物色していた。
さんざ悩んだ挙句、ウチ用には煎餅を買った。
柿山というお店。デザインが凝りに凝っている。
缶入りの2000円の製品を買ったのだが高級感があった。
3000円以上には見える代物。

さらにPARCOにまで足を伸ばした。
ホテルなんとかいうカフェに入る。
だがこれは名前負けで、
ホテルなんか何も関係ない安っぽい店だった。
値段だけはしっかりとっていたが…。
エスプレッソも専用カップじゃなく
なんだか汚らしい陶器だったし
カフェラテはアツアツにもかかわらず
マグカップに取っ手がなくてびっくらこいた。
だけど席から交差点を眺めることができて、
久しぶりの光景をノンビリ楽しみはした。

パルコの地下のインテリアショップは
記憶よりもずっとしっかりしていた。
むしろ高級品が多い。
ちょっといいな、と思った椅子や机が
何十万とする。
カタチだけ高価な家具というより、
現代的で小洒落てて実をともなった高品質の物が並んでいて、
見ているだけでも楽しかった。

そっからさらに別のビルへ。
Loftの方のピなんとかいう建物に入ってる
モモなんとかいうショップ。
で数ヶ月前に惚れ込んだソファと再会。
これが欲しくて自由ヶ丘に行ったりもしたが
結局買えないまま。
今回は店員さんから話を聞いた。
なんでもウレタン素材と羽毛とのバランスに
トコトンこだわった品なんだとか。
16万ほどかかってしまうがかけてもいいと思える出来。
デザインも座り心地も、
それに感度を刺激する霊性もビンビン漂わせてる。
が、製品の在庫が覚束ないようで納期は3月中旬となる。
さらに最も気に入った麻の生地となるといつになるか未定とのこと。
かなり後ろ髪をひかれながらも一度退散した。
だいぶ時間を食って17時。
テラスでは寒空の下マルシェが開かれていたが
ちょうど店じまいをしていた。
僕の方は今日空振りが多かった印象だったが
妻は久しぶりに外へ繰り出せたということでホクホクしていた。
それなりの満足感で荻窪へ。
青山フラワーマーケットで花を見ている妻を待つ間に、
僕は惣菜コーナーでおはぎとよもぎ大福を買った。

このままバスで帰宅するつもりが何十人も並んでいて、
しょうがなく歩きだしてみると
さすがに妻が疲れだしていた。
そして、何度も行き損ねているカレー屋、すぱいす屋にさしかかる。
ここで休憩を兼ねて飯を食べてしまうか…
まだ18時になったばかりだし
夕飯の食材も買ってあるけど…
それなりに悩んだ末、結局GOした。
妻は大喜びだった。
チキンカレーとキーマカレー、ポテトサラダを注文。
ポテサラは自家製マヨネーズな気がする。やたら美味い。
そしてカレーは、店名の通りスパイスがふんだんに効いている。
おいおいマジかよってくらい美味かった。
次回はエビも試してみたい。

スパイスの効能でポカポカした身体で帰宅。
妻は花をせっせと処理し、
僕は洗濯物取り込むなどにいそしんでいた。
テレビは録画しておいたドキュメント72時間をつけておいた。
小金井の地下水の水くみ場。
地域の人達が集まってくる光景はなんともよかった。
蛇口から水を出すためのハンドルは備え付けられていない。
地域住民は500円で鍵代わりのハンドルを買う。
これを持参して差し込むことで水を出せるのだ。
部外者が勝手に頂戴することはできないようになっている。
つまり登録を兼ねている。スバラシイ取り組み。
近頃だったら即会員制、個人情報をうんぬんとするところだ。
本当にスバラシイ。
本当にスバラシイよ…。

荻窪の、というかタウンセブンの情報冊子を読んでみた。
40周年なんだとか。
そりゃあなかなかのモンだなあと感心して頁を読み進めてみると
ルミネ荻窪の同じく40周年とのこと。
これには驚いた。
もっとずっとポッと出感あったので。
なんでもタウンセブンのルーツは
戦後の闇市であって
その当時の商工会が名前を変えビルをおっ立てた、
それがタウンセブンらしい。
その設立にあたってルミネは招致したとのことだ。
タウンセブンの社長のコメントが載っていたが
当時の番頭の言葉というのが心に残った。
「社長、アタマのいいやつは、十人に一人はいる。
しかし度胸のあるやつは、千人に一人だ」
面白いことをいうなあ!

あとタウンセブンに入ってる西友も40周年なんだとか。
これも近くにあった西友に交渉して
タウンセブンに招致したものらしい。
しかし昭和の時代の、タウンセブンができるまえの
市場的な商店街の様子が写真付きで紹介されてたけど
どうみても当時のほうが魅力的だ。
街が生きていて。
今でも変わらない魂を…とかなんとか抜かしてるけど
やっぱあぁいうショッピングビルの中に囲われた八百屋や魚屋を魅力的には思えない。
これは生理的に。

あとほんのついでに西友の歴史を調べてみたら
無印良品てもともと西友のプライベートブランドだったんすか。
知らんかったな…。
西友の某さんが当時
記号化されたブランドによる消費活動の限界を見越して
ノーブランドであることを第一に据えたビジネスモデルを
展開したんだとか。
それの成れの果てが今のあれだものだ。皮肉なもんだ。


それから聖剣伝説2に付き合った。
プレイしながら妻が、子どもに習いごとさせるとしたら
具体的に何かあるかと問う。
「それも、物心つく前にっていう。英語とか音楽とか」
子どもの学習能力、ことさらに物心付く前のそれを
どう活かすかに関して世間では重大問題として扱っている。
最近の僕はこのテの作為を好かない。
ありがちな言葉でいえば、ノビノビ育てたい。
学ばせようとして学ぶこととなる、
そういうやり口は好まないとかなりハッキリ語ったが
妻はあまり聞いていなかった。
音楽を学ばせたいらしい。


念願のパンデピスを作った。
結婚式以来だから2年ぶりか。
卵がSサイズしかないからやや不安になりつつやった。
パンデピスは調法は相当ラクチン。
計量する材料の総数が多いのが面倒なのと、
あとは飾り付けか。
しかしナパージュを買い忘れていやがる。
僕としたことが…
杏のジャムもないし、今回は飾り付けはナシだ。


夜、二人でなんとなく庭に出てみると
裏の家から少年の笑い声。
父親と思しき楽しそうな大声も聞こえてくる。
アタマの悪そうな声質…。
「なんだか、これは…。
これは、下卑た幸せって感じだ。
でも、下卑た幸せって、なにより最高の幸せだ、きっと
「下卑た幸せ」
「下卑たシ・ア・ワ・セ」
「語呂いいな」


バナナジュースはなし。
きもち早めに寝た。


2021年12月17日(金) 選択肢による悲劇、奴隷の幸福、日本語文問題

6時過ぎに目が覚める。
そんなに寒くない。
7時頃から雨が降り出してきた。
ダンボール、古本雑誌古紙、ペットボトル、不燃ごみを
一挙に捨てるにあたって大災難。
というかやはりこれらが一つの曜日にかたまってるの
ホントやめてくれえと思う。
なんとか2往復で出したが身体は冷え冷え。

弁当は茄子と鶏挽き肉の豆板醤炒め。
オイスターソースもちょっぴり入れてある。
冷凍のご飯を切らしたから
今夜21時50分に炊けるよう予約して家を出た。


メモ。
選択肢があるから生まれる悲劇、というものがある。
はじめからすることが限られていれば起きない葛藤。
判断が生じるから判断ミスがある。
勉強の余地があるから不勉強を責められる。
女性の社会進出の動機づけのひとつとして
機会、可能性を拓くという「正しさの実現」があるが
それによって生じる悲劇は少なくない。
しかし、依然としてそれは正しい。

奴隷の幸福。
中絶医療が発達すると産むか産まないかの判断が生じる。
産前からその子どもが障害持ちとわかったとき、
余計な判断を迫られる。
どちらを選んでも責任が伴う。
選択肢を与えられるとは、責任が生じることでもある。

個人、自由、責任。
これもまた主題だ。


無能センパイの無能采配で退勤が10分遅れた。
退勤後、九段下の図書館に久しぶりに立ち寄りたかったが
そのためにあきらめた。
正確には妻に電話した上で、
図書館に寄れればスラムダンクを借りてこられるがと伝えてみたところ
それなら夫が早く帰って来る方がいいのとお達しだった。


夕飯は茄子の蒲焼き。ちょっと甘めの味付け。
山椒がきいている。美味い。


Twitterでバズっている日本語文問題の話。
「自分と父」が「叔父を見送り」に「急いで空港に行った」
という意味の文を成立させるにあたって
次のうちどの文章が最も誤読されないかみたいな問題。
よくできてるんだけど、
ネット上で反応している声のいずれもが的外れに感じた。
正解者は悦に浸っている場合じゃない。
世の中にはこんな問題もわからない奴がいるのか、
と呆れているトンチンカンこそ気を引き締めろ。
「間違えないようにしなくっちゃな」じゃない。
自分と正しさとしかリンクしてなくて
読み手のことを考えていない浅はかさ。
人はいっぱいいる。
お前が考えているよりいっぱいいる。
この程度の文章すら成文化できなかったり誤読する、
という人間が世の中にそれなりにいることを念頭に置けよ。
それは下のレベルに合わせて文を書くよう心がけろ、
なんて単純な話じゃなくって、
常日頃の意識として
もっと見えざる他者への視界を広げよって思うのだ。な。


2021年12月16日(木) かっこいいギャングの逆説

晴れ。
弁当は妻の分のみで、鶏肉を唐揚げ風に焼いて
ニラをタレとしたもの。ニンジン、サラダ。
テレビはいつも通り8時までNHK。
そっから朝ドラのバカみたいな曲が流れ出してしまい
慌ててチャンネルを回した。
最近はよくどの番組もこの時間帯、動物特集をしている。
今日は妻がそれに引っかかってしまった。
可愛い、ってだけで抜群に釣れるからな。
フクロウはたしかに可愛かった。

朝から病院に行く妻を元気づけて、
ゴミをまとめて家を出た。


10時過ぎ、妻からLINE。
問題なし。無事だったとのこと。
ホッッッッッッッとした。
子には手足ができていたという。こわ。


昼休みは歯医者。
みがし残しが歯石になりかけとのこと。
以前は歯石除去でタイヘンな思いをした。
それに比べれば今回はずいぶん楽だ。
いっそう歯磨きに気をつけることと、
1,2ヶ月に一度歯医者にかかればいい。

30分もかからなかったのでそのまま中華屋で飯を食べた。
ついた席のすぐ横の窓が空いていて身体が冷えきった。
店内でそこだけっていう。
コロナ禍だから勝手に閉められないし。席も移れない。
冷風をなんとか耐えて食べたチャーハン。うまかったぜええ…。


夕飯はサバの味噌煮。
フライパンに少量の油引いて
味噌をかるく炒めて醤油みりん料理酒砂糖を溶き、
生姜と長ネギを並べ、
サバを乗せて熱を通していく。
美味いのだが、妻はどうしてもぶっかけがいいと譲らず、
やむなくそっちも作ってやった。
なにぶん美味しいからな、ぶっかけは。

空手バカ一代。
ギャングの一人が格好良かった。
機関銃の使い手で、組織の中核を邪魔者扱いして
容赦なく撃ち殺す残忍な男。
だが一方で、居住地では子どもたちのヒーローでもあった。
そのスラムではギャングは憧れの存在。
マシンガンの撃ち方教えてくれよ、とせがんで聞かない。
「かっこいいよなあ。
カロルは死ぬときだって、ニカッと笑ってみせるんだぜ!」
フラグは十分に立っていた。
さてそのギャングは飛鳥拳とともに敵対組織へ乗り込む。
飛鳥が殴る飛ぶ蹴る、ギャングが撃ち殺すという荒っぽい攻め方だったが
なんとか目当てのボスを仕留めることができた。
がギャングは撃たれてしまっていた。
もう長くないと悟り、
せめて最期にあの子どもたちに言っておきたいことがあると言い、
飛鳥に運んでもらった。
さて子どもたちの前へたどり着くと、カロルはヒィヒィ喘ぎ、
みっともなくのたうちまわり、
死ぬのは嫌だと泣き叫ぶ。
その情けない姿に子どもたちは幻滅し、
なんだよがっかりしたぜ、
ギャングなんてカッチョわりい、と言い捨てて去る。
ギャングは満足して息絶える…。


夕食後、聖剣伝説2に付き合おうとした矢先、
ネットスーパーから大量の商品が届く。
米10kgは大物だ。頼んだ甲斐がある。
飲食品に消耗品と、整理するだけでも大仕事だった。
ゲームは30分ほどだけ。
洗いものをして、ほうじ茶と塩大福を出した。
もんくなく美味しい。
この家には和菓子が合う。
似合うというだけで美味しさにブーストがかかる。


胎児の写真を見せてもらった。
たしかに手足らしきものが生えている。
ほとんど枝だ。
こんなものがお腹にいるのかと思うと空恐ろしい。

「そういえばさ。関係ないんだけどさ。
生前って言い方あるけどさ。
死んだ人に対して、死ぬ前のことを指して言うけどさ。
実際、言葉通りの意味に照らしたら、
この子っていま、生前じゃない?」
「その文法に従うと、慣用的に整然と言い習わしてる状態は、
死前ということになるね…」
「いやだな」


入浴後、バナナジュース。
やはり見るものがないと締まらない。
ダラダラと夫婦でテレビを見て過ごす。
この時間はこの時間でかけがえのないものだけれど。

妻は0時頃寝室へ行き、
僕は30分ほどだけ読みものを書き進めた。
タイトルは
「だれがトキノを救うのか」
に改題した。
まだどうなるかわからない。


2021年12月15日(水) 完全防寒、鳥が餌を食べに来た

まあまあ晴れ。
寒い。全然エアコンが効かない。
年内中に業者に頼ることにした。

朝食は、僕はトースト。
妻にはリクエストに従い焼きおにぎりを出した。冷凍の。
朝にトーストが食べにくくなったから…というのは仕方ないが
焼きおにぎりはかえって食べやすすぎるようで
もう1コと言い出す始末。
要求は棄却したがトーストをひとかじりだけやった。


今日は完全防寒にした。
半袖肌着の上にホッカイロを張りさらに長袖肌着、
シャツ、薄手のカーディガン、ジャケットを羽織ってからのコート。
手袋。ニット帽。ネックウォーマー。マスク。
ウオオオ最強だぜ。
真冬になったらコートは今より厚手で
肌着も長袖二枚重ねにするし
靴下を二重にする。


弁当はナシゴレン。
熱して合えればいいだけの。
めっちゃ濃かった。
もうコレは買わんかな。


15時休憩の間に
病院へ電話してインフルエンザワクチン接種の予約をとろうとしたら
予約は受け付けていないのだという。
土曜の午前にまた連絡して、その時点で在庫があれば
土曜の15時から17時のあいだに摂取しに行くことになるとのことだ。
フーンそういうもんか。


退勤後妻に電話をしてみると重めの声音。
今日出血があったらしい。
折悪しく産婦人科は水曜だから午後おやすみ。
ただ電話相談してみたところによれば、
おそらくは心配しないでいいはずとの見込みで、
今日のところは安静にしておいて
明日朝イチで産婦人科にかかる…という話に落ち着いたようだった。

帰りの電車で調べるだけ調べてみたところでは、
10週時点での出血はそう心配はなさそうだった。
妊婦の数割は経験することのようであるし、
出血量も多くなく激しい痛みも伴わないのなら、
なんらかの感染症などのリスクはあるかもしれないが
流産のキケンは低そうだった。

帰宅してその旨を妻に伝えた。
そもそもなるようにしかならないものね、
と気を取り直していた。

夕飯はモツ鍋。味噌の。
ニラとキャベツを切って煮込めばできるやつ。
これにご飯が合うのよな。
と思われたけど妻は入らないようだった。
僕が多めにたいらげた。


食後、妻に写真を見せてもらった。
今日の日中、鳥が餌を食べに来たのだ。
数週間から週ヶ月は来ないかもと覚悟していたようだが、
随分早いことだ。
毎日のように来てくれればいいのだけど。


僕が原神を15分だけプレイするつもりでいると
妻が
「ゲーム終わったら言ってね。終わったら一緒にゲームしよ」
という。
聖剣伝説は2Pプレイが楽しいわけだが、一日のゲーム時間が増えるのには参った。
が今日のところは、その後妻は調子をやや崩し、はやめに寝室に行って高橋葉介を読んでいた。
僕も洗濯物を干してかんたんに家事の始末をしてから、0時半には床についた。


2021年12月14日(火) 愛は防御力、粗大ごみ始末

…曇りの雨。
弁当はホイコーロウ。
朝自宅を済ませてから庭に出てみると雨が降り出していたから
バスタオルを取り込んで家を出た。


メモ。
愛は防御力。
 愛のおかげで強くなれる
みたいな言い方あるけど
その強さは攻撃力じゃなくて防御力。
でも防御力にブーストかかることで突貫できる、
転じて攻撃力になるというのは
ゲームでもありがちな仕様だ。


帰りは西荻から。
サンドラッグで妻のためのCurelを買う。高い。
TSUTAYAでiPadを見て、八百屋で野菜を買い、
肉屋で鶏もも肉を買う。


帰宅。
妻は久しぶりに残業。
19時半までの予定というから
僕はホワイトアスパラガスのリゾットを作り始めた。
瓶詰めのホワイトアスパラガス茹でて
オリーブオイルで玉ねぎ炒めて米を半合加えて炒めて
少量の酒でジュワッとさせて
茹で汁をお玉4杯分入れて水分飛ばしたら
あとはちょっとずつ茹で汁を加え続けて15分くらい。
塩、ブラックペッパーで味を整えて、粉チーズをふりかける。
庭からイタリアンパセリを摘んで乗せればできあがり。
めちゃおいしかったぜ…。


食後、妻が買っておいてくれた粗大ゴミのシールに名前を書いていく。
1枚につき2ヶ所。それが12枚分。
地道な作業。
これ金持ちでも同じことやるんだよなと思うと不思議な気持ちになる。
いや連中は業者任せにするからこんな手間はいらないのか。
小間使いでも入ればナオサラだしな…。


妻が聖剣伝説2に参加させたがっているのをヨソに
楽天西友ネットスーパーで買い物。
500円クーポンを使うには6000円分の買い物が必要となる。
米10kgと洗剤多めに買っとけば
あとは雑多な商品入れてきゃスグだろと思われきや
目当ての洗剤がなくてうろたえた。
なかなか6000円に届かない。
飲食品はできればOKストアで買いたいし。
向こうのほうがずっと安い。地域で消費したいから。
他のことしながら30分くらいページ内を右往左往して
なんとかでっちあげてからゲームに参加した。
このテの協力プレイ、
メインプレイヤーの意向が伝わらないとすぐ仲悪くなるんだよなと
小学生の頃の気味合いをおもいだした。
そして総じて、なかなか伝わらないものなのだ。
今は大人になったからいいけど。

しかしこんなところでも、主題は立ち上がってくる。
これもまた、
「どうしてそんなことするの」と
「一人の正しさを軸にしておけば正しい」の連続だ。
僕からすればカンタンな話なのだけどな。
まっことこの世はやりにくい。


ゲームを切ってなんとなくNHKにしていると
プロフェッショナルがウェディングプランナーの特集をしていた。
40代くらいの美人。
結婚式は未来へのお守りなのだという。
今はなんとなくわかる。


23時前まで待って、ベッドのパーツを門扉の前に出した。
重いしでかいし寒いし濡れている。
ちゃっちゃか粗大ゴミのシールを張り、
せっせせっせと外に出した。
門扉の前を塞ぐ格好になった。やむをえん。

そのまま入浴へ。
「武士道の系譜」読み終えた。
武士道の歴史を、要所要所ではあるが歴史の視点としてありがちな
俯瞰的な目線でなく、水平的な目線で読ませようとする試みが印象的だった。


出てすぐバナナジュース作って飲んだ。
原神をちょろっとだけプレイ。
荒瀧一斗が登場。
全然惹かれなかったはずなのにお試しで触ってみたらやたら楽しかった。
これ…引いちゃってもいいかも…。


妻は明日はやめとのことで、
今夜は0時過ぎには寝室へ。
それぞれ高橋葉介、キーチを読んで寝た。


2021年12月13日(月) 口座開設、ピロリ菌検査結果、流星群空振り

目覚めはいい。
全然寒くない。
この布団だか毛布はかなりいい仕事をしているようだ。

今日は通院のため午前休。
弁当は妻の分だけ。カンタンに冷凍食品で。
ゴミ出し、キッチン掃除などを済ませて、
いつもより10分遅れて家を出た。


西荻窪駅前の三井住友へ、開店となる9時ちょうどに到着。
言われるがまま、端末で登録が進んでいく。
手書きよりもかったるい。
通帳は今時分、手数料が年間550円かかるらしい。
Web通帳なら無料とのこと。不愉快だが呑んだ。
デヴィッドカード、これはあたかも標準搭載みたいにされてるが
機能をつけるかつけないか選択できることを説明しない。
で当たり前みたいにつけることにして話を締め出したから
ストップをかけて
オトクなことはわかるがこちらの勝手でその機能はつけないでいただきたい、
と打ち切った。
担当の方は悪くないのだが
こういう商売している銀行が恨めしい。
さらにアプリのダウンロードをさせられた。
我慢ならない。
折しも昨日、docomoのさいあくなアプリについて、
AppleStoreで初めてのレビューを書いてやったのだった。
文句の付け所しかないあのアプリ。
クチコミレビューにも雑言が並び星も1と2がほとんどなのに
なぜか平均星数は4超えというあからさまな操作。
ああ思い出しても腹がたつ…。
あの恥知らずのアプリと同程度とはまさか思わないが
アプリの時点でオンラインでないといけない、
接続不備がある、認証の手間が増える、アップデートを強要される、
といった不都合が多い。
まったく不愉快きわまりない。
とことん窓口の担当の人は悪くないだけど
だからこそ腹が立つというのはある。
「目の前の人に怒ってもしょうがないから」
という泣き寝入りシステムが組み込まれている。

口座は無事開設できたから、
ついでとばかりに相談してみた。
今回口座を開設にしたのは、
もともと妻の名義で三井住友の口座に二人で預金をしているが、
これを夫婦で分けようと思う、
しかし夫婦間とはいえ何百万も金を移すと贈与税がかかると思われる、
例えば今この12月に100万移し、
年越しを経て1月に100万移したら
年間の申告必要額に達することなくことを運べると思われるのだが、
これで問題ないだろうか、もっといい方法はあるだろうか…と。
そしたらこの担当の方は即答できんかった。
少々お待ち下さいと引っ込み、
結局は国税庁のページで確認したらしく、
僕の方の案が一番良さそうとの答えに落ち着いた。

銀行員、こと金と金にまつわる法律、税制については
プロ中のプロという信頼感はあったからショックだった。
しかも割と初歩的なケースというか…
がっかりだった。

あとそうだ、
印鑑も端末に向けて押印して登録というのはビックリした。
こればっかりは不覚にも感動してしまった。


予定より早く電車に乗り飯田橋へ。
そっから歩いて水道橋の病院へ。
ピロリ菌を除去できたかどうかの検査結果は成功とのこと。
診察室には1分もいなかった。
でも1000円はかかるという。


神保町まで歩き、中華屋で唐揚げ定食700円。
ライトがちらつき読書にならない。
しかしスマホなら気にならないのだった。


時間ダダ余り。トロワバグへ行った。
かぼちゃのムース。シナモンパウダーが振りかけてある。
美味いけど、自分でつくったものの方が美味い。
これで500円。
ブレンドが600円。
しめて1100円。
席代としてはやや高いけどまあいいか。
読書ははかどった。


12時25分ごろ会社につき、13時から仕事。
忙しくも暇でもない。
なんということもなし。
やる気もなし。


夕飯は妻用にぶっかけ。大根おろし入り。
僕は味噌ラーメン。メンマ入り。
テレビはソーイングビー。
食後はゲーム。
聖剣伝説2を二人でプレイするために待っていたという。


妻にiPadの購入を勧めた。
端末依存になりそうで、本来なら倦厭するところなのだが、
折しもPCを買い換えようという算段があるわりには、
妊娠の都合上使用頻度は低まると考えられ、
どこでも好きな姿勢で視聴、作業できるiPadは
これからの時期にあまりに適していると判断したのだった。
iPadAIRも容量を抑えておけば7万も出さず買える。
まずは週末に荻窪のノジマで実機を触ってみようということにした。


入浴後、洗濯。
バスタオルだけ外に干すのに合わせて二人で庭へ出た。
今夜はふたご座流星群が見られるのだという。
部屋の電気を消したら月がまぶしすぎて驚いた。
空は澄み渡り冬の星々がちらついていたが
流星は見られなかった。
もっと月が失せてから、遅い時間帯が見頃だったようだ。

いつか絶対に星空を見に行こうねと妻が言い、もちろんと僕は承る。
満点の星空はずっと見損ねている。
「私ね、昔見た星空がね。満点の星空がね。忘れちゃってて…」
「忘れられなくて…じゃないのかよ」
「全然思い出せなくて。だから見に行きたいの」
「この構文、どっちでも見に行きたいってなるんだな」


昨夜に続き、高橋葉介の梦幻紳士とキーチを読んで寝た。


2021年12月12日(日) ダブルベッド伝来

休日トーストを食べて洗濯。
Amazonから妻が買った荷物が届く。
鳥の餌用の装置。木工で、なかなか凝っている。
これに置くひまわりの種も入っていた。
庭に設置して、なんとか鳥に餌を施してみたいようだ。
僕には落花生を買ってきてもらいたいという。

西荻に行って双亡亭を返し、サンドラッグで洗剤を買う。
部屋干しトップは売っておらず、
おしゃれ着用の液体洗剤だけ買った。
そのまま西友へ。
ここにも部屋干しトップはない。
そもそも粉末洗剤が時代遅れなのだろうけれど。
妻から頼まれている落花生は買えた。
そのほか野菜とバナナ、豆乳、巻き簾などを買った。


10時半からはミュークルドリーミー。
大掃除をするという回だったが
夢の国のお城の連中は怠惰だから途中で諦めていたし
ミューちゃんも「仕方ないミャ。大掃除は来年に持ち越しミャ」
とかいって投げてた。スゲーな。教育にわるっ。


昼飯はキノコのピラフ。
昨日に続き、ネットで見かけたレシピ。
バターで玉ねぎ、鶏もも肉、エリンギ、ひらたけを炒めて
0.7合の米をさっと炒めたらそのまま炊く。
水は140ml。
15分間蓋して炊いたらその後火を止めて15分蒸す。完成。
水分量が多かったようでかなりベシャっとした仕上がり。
でも美味しい。
ただちょっと油っぽかった。


炊いている時間をつかって居間用のエアコンのフィルターを掃除した。
9月にクリーニングが入っていたはずだから
今はまだそう埃も溜まってないだろうけど
ちょっとでもマシになってくれるのならやる意味がある。
ただ、シャワーで流していってみたら
思いのほか埃の塊が出てきて
排水溝を詰まらせてしまいそうでびびった。

妻は食後、落花生のリースを作っていた。
針金に落花生を通していって、
てっぺんと底にそれぞれハサミで穴を開けている。
飼ってもいない鳥に向けてご苦労なものだ。
食べに来るかどうかもわからないのに。
ちょっとだけ手伝ったが、
僕の方はベッドの解体作業に乗り出した。
六角レンチとドライバーでちまちまと、20分くらい。
お世話になりました。
パーツはかなり重い。玄関先に置いておいた。
布団と毛布は一旦、居間に温存しておく。
ベッド本体骨組みとマットレスは水曜日に粗大ゴミに出す。


さらに並行して、かんぴょう巻も作った。
かんぴょうを塩もみして冷水に15分放置。
そのあとは醤油みりん酒砂糖で煮込み、
強火、中火、弱火とだんだん火を弱めていって、
最後は煮詰める。

熱々のご飯をすし酢と和えて
濡れ布巾かぶせてちょっと冷ましたものを
海苔を置いた巻き簾の上に配して
かんぴょうを乗せて巻いたら
てきとうすぎてかなり不格好な出来に。
そもそも巻き簾の使い方をわかっていなかった。
小学校低学年以来だもんな。

でも味は美味しかった。
次はもっとうまくできる。

午後15時過ぎ、ダブルベッドが到着。
組み立ても含んだサービスで手間いらず。
妻と聖剣伝説2を遊びながら待っていると
ものの15分程度で滞りなく終了した。
さっそく寝具もセットしてみた。
シングルより幅だけが広まった都合上、
すべてタテヨコがこれまでより分かりづらい。
こりゃあ大変な面倒だ。
しかし無事仕上げてみると感動がある。
二人で寝そべってみたが、
これまでのストレスからは無事開放されそうだった。
ただ布団、毛布ともに薄く感じる。
これで寒くならないかは不安だった。

聖剣伝説2はボスが強すぎて面白い。
妻がレベル上げを嫌うこともあって、
毎回トライ&エラーを繰り返し、ギリギリで買っている。
あと音楽がいい。
なんとなくところどころ覚えている。
たしか友達の家でたまにプレイさせてもらってただけなのだけれど。

妻はとにかくチマチマ食べ続けていたいとのことで、
夕方を前にわらび餅とお茶を食べさせたり、
冷凍食品の焼きおにぎりを食べさせたりした。
今がつわりのピークのようだから、
あと1週間くらいはしかたない。


夕飯は昨日の残りの、豚肉のみぞれ煮と野沢菜。
日曜恒例、ダーウィンを見ながら。
北海道のある島に何百万と集まる、なんとかいう鳥。
ヒナのために魚を何十匹と取っては、
カモメやウミネコにかすとられていた。
カラスの鳴き声にびびって巣の中で奥に潜もうとするヒナが可愛かった。

食後、ちょっとだけゲームに付き合って、
それから妻は自分の親に電話をかけていた。
僕も自分の親に電話した。
正月はケーキを持っていくことにした。
妻の方の話を聞くと、祖母の死にはやや不審な点があるようだった。
どうやら病院側の不手際とのことで、
義母は今度カルテを見せてもらおうか、検討しているらしい。
四十九日は1月の中旬にあるが、
さすがにまた広島へ飛んで行くのまでは辞退となった。


妊婦のためのテキストを読んでいた妻が、
妊娠期間が進んでいくと食べる量増やすことになるんだ、と驚いていた。
僕にとっては当たり前のことだったから
驚いている妻のほうに驚いた。
「そりゃ、栄養が奪われていくわけだからね。
ダーウィンでだって散々見てきたろ。
“お腹に赤ちゃんがいるこの時期、
赤ちゃんの分までたくさん食べないといけません”…」
「見てきた。
でもほら、私、学習が結びついてないから。
神戸に県庁があることに気づいてないやつだから…」


それから妻は昨日の件について
友人Yに改めて連絡を取っていた。
その電話が終わるのに合わせてメロンを切った。
お葬式のときにもらったもので、
ジュクジュクに熟している。
1/4だけ出して、残りは冷凍にした。


入浴時、バスマットにナメクジがいたらしかった。
僕は気づいていなかったから目が悪いとは怖ろしい。
おそらくは、外に干していた際についたのだろうと思われる。
今の時期はまだしも、やはり夏はへたに外には干せない。


今日はバナナジュースを飲んだ。
DVDを見ながらじゃないとなんだか味気ない。
本当はやまとなでしこを見返したいのだけど
実家に置いてきちゃってるのよな。


就寝。
おニューのベッド。広い。気持いい。
妻は高橋葉介を、僕はキーチを
それぞれ20分ほどだけ読んで寝た。


2021年12月11日(土) ダブルベッドお迎え準備

晴れ。
朝からウッキウキと洗濯。
とりあえずは尋常に干して、
二回戦は寝具を洗う。
それらは庭に設置した物干し竿のデビュー戦を飾った。
干しっぷりはよい。
だがあまり陽が当たらない。
この庭に万全に陽が射すのは朝の短い時間だけで、
布団などの大物を干す際には細やかな位置取りが必要となりそうだ。


最低限の家事だけ済んだら、
何はさておきとりあえず西荻へ。
肉屋と八百屋、TSUTAYAに寄る。
道すがら、路地に…なんらかの店のものだったのだろうか、
ご自由にお持ちくださいの張り紙とともに
小型の電気ストーブが置かれていた。
普段なら譲るところだが
今のあの家で妊婦がこれから真冬を過ごすにあたって
一つ電気ストーブが増えると大助かりだと思いもらってきた。

帰宅後、今週もまた昼風呂をした。気持ちいッ。
愛しのアイリーン1巻読みきった。
オモシレッ。オモシレッ。
キャラが完全に生きてるもんなあ。
その場その場のシーンで生きてるし、
生きてるから動いて、
動いたからその結果として話が転がっていく、
いちいち自然なスバラシイ作劇だ。


午前中に届くはずの寝具が届かず
待機しっぱなしとなった。
妻がゲームをしたがり、
では久しぶりにこれはどうかと、
SFCクラシックを取り出した。
妻は聖剣伝説2に目をつけた。
なるほどこれなら今の体ヨワヨワ期間でも対応できるし
何より二人でプレイが可能だ。
PS4と違うからダウンロードもインストールも要らない。
さっそく始めていた。
ゲームをするスペースのすぐ横に設置した電気ストーブも仕事している。
なかなか楽しんでいるのをヨソに、早めに昼飯を作った。
今日はおにぎり。
かたっぽは、万能ネギをごま油でかるく炒めて
牛そぼろををちょびっと足してラー油。
もうかたっぽは焼きおにぎり。
醤油とみりんで少量の味噌を溶いて、
三角おにぎりの両面に塗って
オーブンシートしいたフライパンで焼いた。
うん美味しい。

飯を食べ終わってすぐくらいに寝具が到着した。
午前中の予定をやや過ぎた12時15分。
寝具3点と衣類まで入ってるのに箱が軽く小さくて驚いた。
絶対に足りてないだろ…と思ったが開けてみるとしっかり入っている。
最新の真空梱包によりこれ以上ないほどコンパクトになっていたのだった。


あとは明日のベッド到着に向けて掃除をした。
寝室を重点的にやった。
引っ越し以来放置してきた最後のダンボールも始末できた。

妻にはハーゲンダッツのラムレーズンをやった。
相当好きのようで、大いに喜んでいた。

洗濯物を取り込み、従来のベッドにシーツを装着。
長年世話になってきたが今夜で最後となる。
それを惜しむ気持ちも兼ねて、夜を待たずにゴロゴロした。
双亡亭は23巻まで読んだ。
いよいよクライマックス。
泥努いいキャラしてる。すぐ怒る。坂巻激怒だこいつは。

夕飯はネットで見かけたレシピを試した。
豚ロースのかたまり肉を洋風に味付けして
それを大根おろしとともに煮込むみぞれ煮。
豚肉は塩を揉み込み1時間放置、
水気をとったらオリーブオイルで炒めて
余計な脂拭き取ってあとはニンニク1片とともに
煮ればいいだけとして、
大根1本をおろすのは大変だった。
いやレシピ上は半分でいいのだけど。
せっかくだからと多めにおろして、一部を冷凍しておくことにしたのだ。
まぁキッチンが狭くなる、汚れるとかいった不都合はあるが
大変なだけで難しくはない。
そっからは1時間煮込むだけ。
ちょっと味を足したくなって、
ネギの青部分と醤油をひとたらしだけした。
果たしてめちゃウマだった。
肉の柔らかいのもそうだけど
何よりスープが。
大根おろしがあまーくなっててじんわり体を温めてくれる感じが。
かなり感動的だった。
ただ脂っけは多め。
もうちっとはじめに焼くべきだったな。
でも脂っこいところに野沢菜が活躍してくれた。


飯食い終わって洗いもの済ませてすぐ、OKストアへ。
20時41分に家を出て45分に到着。
この店は閉店間際になっても客を追い出そうとする調子がない。
むしろ金を落としていくなら
ギリギリまで粘ってやるぞという商売根性が見える。
10分で買い物を済ませた。
55分になってようやく蛍の光がかかりだしていた。


妻が友人Yに電話をかけてみると。
Yは共通の友人であるK夫妻と一緒に飲んでいるところだという。
Yは新婚ホヤホヤで、持ち家に引っ越してきたばかりであるのに
早くも土曜の夜に1時間半かけてK夫妻のところまで繰り出したとのことで、
Yの結婚を快く思っていない妻はたいへん笑っていた。
しかし複雑な電話になったと僕は思った。
Yとしては妻に対し、Kと一緒に遊んでいる出し抜き感を露呈してしまったこととなり、
また妻としてはKに対し、Yへ電話している出し抜き感を露呈してしまったこととなり、
なかなか入り組んでいる。
いや実際にはそう余計な気をまわすまでもなく
彼女らはちゃんとした信頼関係にあるからいいのだろうけど
勝手に僕の方で”人心”を楽しんでいた。


それから一呼吸して、散歩に出かけることになった。
今日一歩も外を出ていないという妻に
僕の方から提案してみた格好だが、
必然的に僕も連れ添うこととなる。
妻との散歩は好きだけれど
今日はもう活動ストップのつもりでいたから
僕も出ることにはちょっと渋った。
でも行った。
近所の小さい公園まで。
往復20分だけ。
なんだかんだ夜気は気持ちよかった。
帰りにコンビニに立ち寄って、入浴剤だけを購入した。
帰宅後、即入浴。
バブみたいな安い香りで懐かしいと妻は喜んでいた。
やけに人工的というか、こういう低品質の入浴剤も
たまには恋しいらしい。

さきほどの電話でYに妊娠を伝えたとのことで、
ではこの場合Kに対してはどうなるのかという話をしてみると
不安がってしまった。
いたずらに煽ってしまったようで悪い気がした。
明日Kに確認をとろうということになった。

入浴後のバナナジュースは省いた。
その代わりに要求通りカルピスソーダを出してやった。
妊娠前からその向きはあったが、いよいよ手足となっている。
毎日何杯も飲み物を差し出している…。

寝る前、双亡亭読み切った。
正直なところ1巻がもっとも面白かった。
なんかよくワカランけどこの建物を皆がブッ壊そうとしてる、
っていうワクワク感はちょっと他では味わえないものだったので。


2021年12月10日(金) 子供の頃の思考、地方のテレビ

さっむいけど体がやや冬馴れしてきた感がある。

弁当はナスと豚ひき肉豆板醤。


子供のころを思い出すべく
ミスチルの名もなき詩を聞きながら、
子供の頃は何を考えてたっけなあとふと思った。
要所要所の思考は覚えている。
あのとき何を思ったか、何を思いついたか、
どんな悩みにどのような思考を展開させていたか、
それらはかなり思い出せる。
だが要所でない普段、毎日十数時間もあった自由時間のうち、
なにかに集中しているわけではない数時間、何を考えていたろう。
言葉で埋めつくされていたのかどうか。

そもそも他人に対して、思考が同時間あると、なかなか想像できない。
田舎に住んでるデキの悪い不良青年は毎日何時間も何を考えてるのか、
そこにはどれだけの言葉の密度があるのか、
彼らの言語感覚でそれは充満させられるのか、
それとも言葉ではない何かで思考しているのか?
昔から不思議だ。
不思議で不思議で仕方ない。


そういやあこの前広島に行った際に
ホテルでだらだらとテレビを観てて、
地方行ったときに観るテレビの不思議な感じの正体をちょっとつかんだ。
あれはなにかこう、出し抜いてる感というか。
東京人に観られてるとは思ってないだろう、みたいな。
いやそんなことはないのだけど、でも感覚的にはそう思う。
法の抜け穴をかいくぐってる的な。


今夜も帰りは西荻から。
TSUTAYAに寄って双亡亭を最終巻まで借りてきた。
こっからは一気読みしていきたくなりそうだから。

夕飯はぶっかけ、かけうどん。
かけうどんっていっても卵落としてるけど。
あと豚バラ肉も半切れだけ入れた。
薄味。うまい。


テレビ見ながら妻が
IT系企業のCM広告が大体
女性新入社員と男性管理職の組み合わせで腹が立つと息巻いていた。
なるほどたしかにその印象はある。
記憶に寄る限りでは必ずといっていいくらいだ。
そっからSDGsへの怒りに話が傾きだしたのを契機に
僕の方もSDGsへの怒りを語り、
また妻は外来種が在来種がと生きもんの話を語り始め、
入浴時間がだいぶ遅れた。


双亡亭を21巻まで読んで寝た。


2021年12月09日(木) 物干し竿設置、スーパーの大福、VISUALBUM

晴れ。やや寒。
洗濯物干したらからだ冷えっ冷え。
そっからお湯で洗い物するとむしろ気持ちいのよな。
家事の順序って大事だ。

弁当は妻の分だけ。
鶏肉玉ねぎ長ネギ豆板醤。
ニンジンはサラダの方に入れた。
ブロッコリーも添えた。

僕はラーメン。…食べたかったのだ…。
前にも行った背脂系。
あっさりでもやっぱ濃い。
こってりにしたらどうなっちゃうんだ。
いや全然ちっとも、試そうとは思わないけども。
実に美味しかった。

先週すっぽかした歯医者の予約を入れ直した。
広島行きで頭がいっぱいで、キャンセルの連絡をしていなかったのだ。
電話応対してくれた人…たぶん医師当人は快く受け付けてくださった。
来週の木曜日。


今日は西荻から帰った。
久しぶりにこの駅の西友に立ち寄り買い物。
周辺の買い物事情に馴れた身としては
もはやこの店で買いたいものは少ない。
ただクレソンが欲しかった。
あとおはぎかわらび餅が買いたかったが断念、
やむなく粒あんの豆大福を買った。


妻は今日産婦人科に連絡した上で、整形外科にかかったらしい。
なんともいえない、多分大丈夫だろうとりあえず様子を見ましょう、
というところに落ち着いたようだ。
先日の都のセンターといい
なんだかみんな強気だナーという印象がある。
ことがことだけに慎重体制、責任とらされないよう
万一の事態をおそれて臆病なまでにことを進めていくのかと思われきや、
全体的に「まぁ大丈夫だろ」で話が進展していく。
本当に大丈夫なんか…ハラハラハラハラ…。


夕飯はクレソン鶏ももスープごはん。
前回からのスパンが短いけど
今は妻が食べやすいもののレパートリーが限られているので。
あーうっま。
空手バカ一代。飛鳥拳が人体破壊する様を目撃したくて。
なんとか東郷さん登場。
アメリカ人プロレスラー相手に八百長を持ちかけられ
私に考えがあると五十嵐さんを説得する飛鳥。
が蓋を開けてみれば試合開始早々東郷さんをたたきのめして
アメリカ人たちに正々堂々戦おう!と宣言。
全然策略なくて笑った。
ナレーションもよかったな。
あっけにとられたアメリカ人たちの闘志に火がついた!
いや良回だった。


庭に設置する物干し竿を組み立ててみた。
でかい。
伸縮するから普段使いのサイズは大したことないけど
本気出したときのでかさがでかくてでかい。
これでダブルベッドの寝具がこころおきなく干せる。
かなり安定感もあるし、これはいい買い物だ。
とりあえず尋常の洗濯物を乾かすこととなる土曜日が楽しみ。


西友の豆大福、
カフェインレスのお茶と合わせてみたが美味しい。
和菓子屋さんの2割くらいの値段でコレか…。
美味しさ、満足感に差はあるにしても
味に5倍の開きがあるわけじゃないんだよな。
いやそれでも基本的には和菓子屋さんで買うけどな。
スーパーでばかり買う層を責めらんねえっつうか。

入浴後、
バナナジュース飲みながら今日もVISUALBUM観た。
荒城の月。
すっげえなあ…。
視聴者がつっこみながら観るものなわけですけど。
大きな笑いがあるわけじゃないけど
ずーっとニヤニヤできてしまう。
子どもを相手取って
ある種の革命思想を植え付けようとしている夫婦の時点で
がっつり悲哀あるし
いちいち拍手させたり合奏の練習させてたりするのもうたまらん。
あの夫婦は狂人的なんだけど
当人たちの間では間違いなく正常で
そのバランス感覚が絶妙なんだよな。
あースゴイ。


双亡亭を読んで寝た。


れどれ |MAIL