舌の色はピンク
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2021年11月28日(日) |
寝具買い物、蕎麦、読書 |
休日トーストを食べ、布団を選択し、掃除機がけ。 週に一度の掃除機かけは今のところ 引っ越し以来皆勤できている。 洗濯物を干し、支度をして妻と家を出た。
快晴。空が青すぎる。 絶対に中野区より空が青い、と妻は言いきった。
荻窪についてまず、タウンセブンで寝具を見た。 西川チェーンの寝具は品質には信用が置けた。 だが値が張る。 店員さんは、いかにも老舗店の知識豊富な老紳士で、 なかなか実用的な話も聞けたが、 タオルケットのサイズ違いをカタログから参照できずにしまった。 店員さんによる提案の一つで、 ダブルのベッドに対して 掛け布団をそれぞれシングルで1枚ずつというのは、 僕らにはなかった発想だった。 僕らは商品にあたりをつけられたことに満足して、 いったん店を出た。 フロアを昇り無印良品へ。 これで十分だろうと思える寝具を発見できて安心した。 即日配送も可能だから、 その気になればベッドが届くぎりぎりまで粘れる。
それでも一応ニトリも見ておこうと、 中央線に乗って新宿へ。 ニトリの入っている高島屋は遠い。 それでも街を歩きながらならいいのだけど 商業用の建物の通路を延々歩かされる時間は 無駄としか思えず 精神がいちじるしく摩耗するし わかりやすく気分がむかむかしてくる。
さいわいニトリは空いていた。 以前来たときは、まだオープンしてから間もなかったからか、 人が充満していて有るきづらかったほどだ。 これならば、と全フロアを覗いてみた。 そんなには悪くないソファが2万円ほどで売っていた。 ただ妥協は妥協で難しい。 妥協する中でもベスト、というモノを探してしまいたくなる。 2万円でこのサイズで…となると もうちょっとデザインがいいものだってあるだろう… そう思ったらもう買えない。 今日のところは見送った。 本命の寝具は、こちらでも収穫があった。 シーツ、ベッドカバー、掛けぶとんを それぞれ無印とニトリの通販で買うことになりそうだ。
荻窪へ戻り、毎度食べ損ねているスパイスカレーの店へ。 今日も営業していない。 土日の昼は休業なのか。何も案内はないが…。 今度は平日夜をねらうことにする。
ランチ先をブルーベルに切り替えたがこちらも臨時休業。 妻の身体の具合はあんまりよろしくない。 いったん座らせてから、昔何度か行った蕎麦屋に向かった。 僕は蕎麦を好まないし、この店は高い。 その上混んでいる。 ただランチライムに間に合うようでもあり、 妻が他の選択肢をよしとしなかったから、 今日のところは折れた。 せいろは1000円超え、 天重は2500円超え。 不意のランチとしては高くついた…が、 天重は信じられないような美味さだった。 海老も衣の揚がりもタレも、 ご飯と愛し合っている…。 もはやラブストーリーな味の良さ。 さらには、一口だけもらった蕎麦の美味いこと。 よくいう、うどんはどうあれある程度美味いが 蕎麦は不味い美味いに大きな開きがあるというのを 強く実感した。 これは美味い。 一口といわず三口ほどいただいた。 ふだん食い意地の張っている妻も、 蕎麦嫌いのきみが美味しがってくれるのは嬉しいと、 今回ばかりは食べさせてくれた。
帰り道、やや遠回りをしてミニストップに寄った。 妻が大学時代に初めて一人暮らしをしたマンションの 目の前にあるミニストップ。思い出深い。 ソフトクリームを一つだけ買って分けて食べた。 空気は冷えているが空が果てしなく青い。 幸せだ、いい日だと妻は笑って言った。 が僕が一口、二口食べるにつれ、 独り占めできるものかと思ってたと、口をとがらせた。 美味しい、今日はいい日だと僕も笑った。
14時ごろ帰宅。 洗濯物の配置を替え、シーツを裏っ返し、 乾ききるのを待つ。 今日は昼寝がしたいのだ。 そのためには寝具が乾ききるのを待たなければならない。 なんとか15時には体裁が整った。 二人で漫画を読み始め、 30分ほどしてウトウトしてきたらから昼寝。 僕は40分間ほどで目を覚ました。 少しだけゲームをして、それからOKストアに買い物しに行った。
夕飯はシチュー。 シメジをあほほど入れる。二袋分。 しかし煮るとすぐにかさが減り、 あれだけあったシメジよどこにと訝りたくなるほど 行方をくらますのよな。 今回は牛乳の代わりに豆乳を入れてみた。 全然問題ない。むしろ美味い。 もっと早くやってればよかったくらいだ。 健康的には抜群なわけだし。
あと鶏むね肉を長ネギと一緒に スイートチリソースで炒めてご飯のおかずにした。 今週のダーウィンは奇天烈な魚。 身体が細長く、顔はさらに細長い。 掃除機の先端ノズルという例えがはまっていた。 生態はろくなやつじゃなかった。 獲物は掠め取るし。 大きな魚に執拗にまとわりついて 輪郭を一体化させるようにして騙し討ちとか。 番組は好意的に見せようとしてたけど。
食後も妻はダウンしていた。 夫が足りないとごねる。 「3体は要る」 「夫が」 「うん。私のために働いてくれる夫と、 でも休ませてあげたいから休む用の夫と、 あとずっと私の側にいてくれる夫と…」 「あと外へ買い物しに行ったりする夫と…」 「4体要る…」
なにか毒にも薬にもならないようなテレビ番組でも つけておいてくれというから一通り回してみたが Eテレの能くらいしかない。 これも 「陰気」 の一言で切り捨てられ、 やむなく録画ストックの中からザ・ノンフィクションを再生した。 北海道の牧場に嫁いできた女性とその一家の12年間を追っている。 長男が中1、次男が小学校6年生の折、 友達夫婦の小6の双子が二人とも不登校になったとのことで、 一時的に引きとり。牧場の手伝いをさせつつ 生活の面倒を1年間見ていた。 りっぱな人だ…。 双子は北海道の学校には通えていたようだったが、 小学校卒業と同時に地元へ帰る。 その卒業式の翌日、牧場には二家族と クラスメイトたちが大集合していた。 誰も彼もが泣いている。 大号泣。 なかなか見ない画だった。
ほどなくして入浴。 今日も天井の換気扇から水滴がしたたっている。 「やっぱりね、難しいみたい」 妻は妻で調べたようだ。 入浴中だけ換気扇のスイッチを切る、という手立てがあるらしい。 なるほど、これは悪くはない。 大きく開けられる窓の換気能力に頼れば、 夏場に比べてカビへの警戒をちょっとは怠れる今、 少なくとも試す価値はあるだろう。 さっそく明日やってみることにした。
入浴後、間を開けずにバナナジュース。 気まぐれにバニラオイルとラム酒を、 ほんの香り付け程度に加えてみた。 だがアーモンドミルクの風味が強く、負けてしまった。
とらドラ、22話。 ずっと亜美ちゃんだけまともでエライ。 そして前回視聴時は意識しなかったけれど BGMが橋本某さんなんだな。 要所要所で流れる音楽がお見事。 演出で泣かされちゃうのよな。 いや泣きはしないのだけれど 感動の波を勢いづかせる。
小山田浩子ちょっと読んだ。 読みにっく。 文章書く人間にとってはおもしろい文章だ、 でもそうじゃない人間にとっては退屈なばっかりじゃないだろうか。
昭和史も読んでる。 ちょうど、双亡亭壊すべしの因縁の数々とリンクする。 双亡亭壊すべしは二日間で8冊も読んでしまった。 面白い。ここまで息継ぎなし。急、急、急できてる。 タイトルのピンとこなさで敬遠してきたけど 読んでみるとこのタイトルのかっこよさに感電する。
原神、何週間も火魔女聖遺物掘りし続けて、 ようやく星5の炎ダメ%が出た…長かった…。 しかもサブオプが会心率ダメHP%という特盛り。 スゲエ。いよいよ螺旋36突破なるか。
ちょっと創意から離れぎみ。 かろうじて割拠だけ、数行ずつ投稿し続けてる。
2021年11月27日(土) |
親の終活、和菓子、夜散歩 |
快晴。 休日トーストたいらげて はりきって9時半過ぎに図書館行った。 リサイクル図書のイベント日なのだ。 が、どうやら10時からだったらしい。 一度出て、西友で買い物を済ませ、 コンビニにも寄って母親に渡すための 先日の写真を現像した。便利な世の中だな。
なんだかんだで10時は過ぎた。 そしたら、リサイクル図書のための部屋の前に 10人ほどの列ができていた。 時間さえ見誤らなければ…。 だいぶ時間が惜しまれたが大人しく待つ。 だが先客の面々は随分じっくり見ている。 僕の後ろに並んでいた爺さんが職員を一喝した。 「部屋、スカスカじゃねえか。これで待ってろってえのか」 職員は、すいません、お待ちいただいております、としか言えない。 そりゃそうだ。不憫だ。
15分ほど待ってようやく入室。 じっくり吟味のうえ、東京に関する本を4冊ほどと、 バレエを人文学的に批評してる本、 昭和史についての本などを頂戴した。
一度帰宅して、今度は西荻へ。 肉屋で肉を、八百屋で野菜を買い、 加えて前から気になっていた和菓子屋に行った。 列ができている。 販売品がいまいち外からは伺えない。 本業は餅屋のようだった。 行列は10人にも満たなかったが時間がかかった。 それも、僕の後には誰も並ばなかった。 タイミングが悪かったようだ。 10分程待ってようやく買えた。 おはぎ二つに黒豆大福、いちご大福。 これで1000円近く。 洋菓子より単価は安いものの、 おもいがけない出費となった。
TSUTAYAでDVDを返し、新たに1枚を借りた。 漫画本も。 双亡亭壊すべしを10冊。
帰宅後、安く間もなく昼飯。 といっても簡単だ。 鶏もも肉と長ネギを加えればいいだけの、 出来合いのサムゲタン。 これに、冷凍ご飯を電子レンジで温め直して加えて食べた。 かなり美味かった。 安いし美味いしなかなか健康的だから この冬の間ちょいちょいやっていきたい。
昼飯後、妻と双亡亭壊すべしを読みながら待機。 13時、義祖父母から電話。5分くらい。 とりあえず義祖父の声が聞けてほっとした。
ほどなくして僕は家を出た。 高円寺時代より20分ほど遠くなった実家へ自転車を走らせる。 寄り道なし、大きな信号待ちもなく進んだところ、 目算どおり約55分で到着。 月に一度の運動にはちょうどいい。 はじめ15分ほどは寒いが 徐々に身体が暖まり 最後の10分ほどは暑いくらいだ。
親には妻の妊娠が正式なものになったと報告した。 第一子を孕んだ折には、 それと知らず雪の中空手の寒稽古をしていたらしい。 しかも組み手までしていたとか。 あとで発覚して笑い話にしたそうだけど 相手からしてみたらたまったもんじゃないな。 でも仕方ないよな、気づくもんじゃないもんな…。
先月分と今月分を合わせて現金3万円置いてきた。 現像した写真も。 金とイベントごとと月に一度の顔見せと、 あとはよもやま話の聞き手になれていれば それで息子の義理は果たしたつもりでいるが、 今度親が病気で倒れでもしていったならわからない。 祖母は認知症の気がまだ出てきているようだ。 だからといって、行動を制限させたくはない。 祖母はもうじき90になる。 ならばもう好きにさせて、 それで亡くなるなら満足だろうと思う。 車の運転はしないし。 人さまに迷惑はかけるかもしれないが、 害はなさないだろう。 母親はここ数ヶ月、部屋の整理をしている。 自分を慕ってくれている人に手伝われて、 無駄なものを処分して、 部屋をカフェのように作り変えたいらしい。 しゅうかつもあるからね、と発言の合間に混ぜていた。 終活。 たぶん、遺言も用意しているのだろう。 我が家にたいした財産はない。 せいぜいが15坪の持ち家だけれど、 これは長兄に行き渡るのが自然だろうと思う。 すると長兄は公平な、 公平すぎるほど公正な判断を下して、 兄弟の経済を都合するだろう。 しかし仮に長兄が全てを占めても、 次兄も僕も文句はしない。 兄弟間にそういう信頼関係はある。
整理をしているさなか、 僕のプラモデルが出てきたという。 母が捨てかけたところ、 長兄が止めたらしい。 多分アイツのだから、捨てるにしても一度聞いてみたほうがいいと。 Zガンダムとνガンダムの1/100プラモデル。 ぎょうさんあったプラモデルを 高校時代に処分しまくって、 最後まで残していたのがこの二体だ。 思い出深い。 捨てる前に手に取れてよかった。 これで惜しくない。処分してもらうことにした。
実家に残しっぱなしにしていた漫画も ほとんどを処分してもらうことにした。 今更買い集めにくい古めの漫画だけ持ち帰ることにした。
予定よりだいぶ遅れて実家を発った。 練馬を経由して、千川通りから中村橋、 上鷺宮を過ぎて環八へ入り、 井荻を越えて荻窪へ。 高円寺の病院に行っていた妻は、 僕が帰宅してから十数分後に荻窪へ着き、 疲れてはいたがこれを迎えに行くことにした。 妻の書き置きを見たから。 居間のテーブルにこれ見よがしに置かれていた書き置き。 カンタンに描かれたオンナノコが いかにも元気なげな立ち姿で、 死ぬ…死ぬ…。 と言っている。 本当に余裕がなければこんな絵は描かない。 まだ余裕があるのならと茶化すつもりで、 な を足して 死なぬ…死なぬ…。 に書き換えて、その上オンナノコが身体から 強力なオーラを放っているように線を描き足してやった。
ただどうあれ弱ってはいるのだろう。 その見当は正しかったようで、 迎えを随分感謝された。
帰宅して絵を見た妻は 「かっこよくなってる!」 と叫んで写真に撮っていた。 僕も気に入ったから、捨てずに廊下のボードに貼っつけた。
ほうじ茶を淹れておはぎを食べた。 「これまで幾度となくきみから聞かされてきてさ。 もう毎回言わなくていいよって、飽き飽きしてたら なんか逆にわかんなくなっちゃったんだけどさ。 つぶあんとこしあん、どっちがいいんだっけ?」 「つぶあん」 妻がつぶあん、僕はこしあん。 あんも餅の具合も最上等で美味しかったけど 僕らが馴染んでいるおはぎではなかった。 見た目もきれいだし。 おはぎなんてものは、もっと見た目がきちゃなくて、 味も粗雑な感じの方が、らしいんじゃないかと意見し合った。
夕飯はサバの味噌煮。美味い。 魚かァとがっかりしていた妻も、しっかり平らげていた。 インスタントのはまぐりのお吸い物もよく合っていた。 柚子の香りが嬉しい。
21時を過ぎて、妻が散歩に出たがった。 体調は持ち直してきたし、 気分的に外歩きしたいという。 「行ってらっしゃい」 「一緒がいい」 「僕はこれでも今日トータル3時間自転車こいでるんだけどな…」 「きっと楽しいよ」 30分ほどで切り上げるからという言葉を信じたわけではなかったが、 いかんせん散歩は好きだ。付き合った。 バスで荻窪へ向かうルートをなぞり、途中から外れた。 環八に出て、妻が前から気になっていたという デザイン事務所をのぞいた。 活版印刷のサンプルが展示されていた。 小ロットで受注してくれるらしい。 妻は、ここ知ってるとぼやいた。 「文フリで見たことある。 ていうか、買ったよ、私」 奇妙な縁だ。 おそらく、実際にそのうちここを尋ねて、 製品の相談をする機会もでてくるだろう。
この時点で引き返せば往復30分の散歩で済んだが 遊び場公園この先400mという案内板に惹かれ 妻は先へ進みたがった。 南荻窪の知らない区画。 見ごたえのある家が多い。 目当ての公園は、だだっぴろい敷地に ちょこんと井戸が据えられていた。 なんらかの敷地を公園化して、 井戸だけ撤去できていないという体だ。 ボール遊び禁止。遊具もない。 遊べる時間は17時まで。 なんて管理的なんだろう…。 裏手には荒れ果てた林が広がる。 ここもひっくるめて何らかの用地だったのだろう。 こんな一等地に、いや一等地だからこそなのか、 何者かの権利が働いている。 その先にもあほみたいな豪邸がちょこちょこある。 なかでも群を抜いて化け物じみたお屋敷があった。 敷地の全貌は伺えない。 門の先にずっと道が続く。 天使な小生意気で見たような、規格外のお屋敷だ。 妻がかるく調べてみたところ、 戦前および戦時中に三回総理大臣を勤めた政治家ゆかりのものらしい。 あれこれ観察したかったが 万全のセキュリティが敷かれている。 面倒事になってはかなわんと退散した。
結果的には1時間以上の散歩となった。 帰宅後。一息ついてからいちご大福。 これは美味し過ぎた。 …が、買ってから時間が経っていたのが悔やまれる。 皮がやや固くなっていた。 今度こそは作りたてを食べよう。
入浴。 とらドラ、バナナジュース。 双亡亭壊すべしを読んで寝た。
2021年11月26日(金) |
専門家の誤謬、成人男性への警戒、「男卑女卑」 |
快晴。 でも洗濯は諦めた。 なぜなら朝から唐揚げをつくっていたから…。 昨日のうちに下味仕込んでおいた鶏もも肉の水分とって、 小麦粉片栗粉まとわせて揚げ焼き。 すっかりこの揚げ焼きには慣れた。 今日はさらに、ネギダレも用意した。 少量の油で長ネギとニンニク炒めて 醤油酒黒酢砂糖で煮詰める。 砂糖よりハチミツにすべきだったと後から思った。 弁当の唐揚げをべしょべしょにしたくないから タレの水分は控えめ。 濃い味のついたネギとニンニクをのせたくらいの仕上がり。 これにキャベツとミニトマト。 朝のうちからお昼が待ち遠しいったらなかった。
実際美味かった。 がやっぱり弁当だと格が落ちる。 美味いは美味いけど。 揚げたては激ウマだからな。
仕事で不意打ちの加残業。 …かと思われきや免れた。 でもこれで1時間長引いたとしても受け入れられたろうな。 今回のはちょっとした不運の積み重ねというか、 誰に非があるわけでもないものだから受け入れられる。 立場的にはトバッチリに過ぎないけど。 恨まずに済むっていいな。
夜はサムゲタンのつもりが、 妻のリクエストで今日もぶっかけに。 つわりはこっから3週間ほどがピークのようだ。 僕の方はインスタントラーメンにした。
たまひよの記事に誤りがあったと話題に挙がっていた。 妊娠出産育児系はかなりデリケートなのだろう。 しかし、原文を読んでみたところ、 「誤ち」が見受けられるような書きかたでもなかった。 「うっかり誤解されかねない」文章ではあった。
今回は専門家による指摘が発端で燃え上がったらしい。 専門家には正しい知識、正しい情報があるのかもしれないが 正しい読みができるとは限らない。 今回の批判は的外れだった。 しかし、発言自体に非はないからややこしい。
たとえば、 「公園で遊ぶとケガをするかもしれません。気をつけましょう」 こんな意見があったとして。 これに 「公園で遊ぶこととケガすることとを結びつけられるエビデンスはありますか? 公園に行かなければケガしないで済む、だから子どもは公園に行かせるべきじゃない、 という見方ができてしまいます。 安直なコメントは控えてください」 と噛み付いたなら、これは不当だと大体の人は思えるんじゃないだろうか。 言ってること自体にはそう間違いはない。 ただ、つっこみどころが不当なのだ。ずれている。 しかしこの指摘した人間がその道の専門家となると、 途端に全面的な信頼を寄せ付けてしまう。 的外れに気づきにくくなる。
妻が、男女の犯罪率について不思議がっていた。 凶悪犯罪は男性ばかりに引き起こされているのか。 僕は、数字を見たわけではないが たしかに男性ばかりなのだろうと応えた。 もちろん、無差別でなければ女性だって、放火もするし恋人を刺しもする。 毒を盛ったりひき逃げしたり、はたまた虐待もあるだろう。 ただ少なくとも、怨恨ひいては因縁のない他人相手に どれだけの危害を加えるかといえば、 成人男性に比べてよりキケンだということはないだろう。
僕は、成人男性が警戒されるのは仕方ないと思う。 ましてや幼い子どもがいる人々にとっては。 「声をかけただけで事案発生」 とする現代の行き過ぎたような過剰反応は、 男性とくに独身男性にとっては笑い話になりがちだけれど、 女性とくに子持ち女性にとっては過剰でも何でもない、 という見方を、 男性側がろくろくできていないのは問題だ。 「そういう目で見られるから子どもが転んでても何もできねえよ」とか 「生きてるだけで加害者扱いされて、どっちが弱者だ」とか 「自意識過剰な女が多すぎる」とか どれも的はずれだ。 それら意見の一つひとつは、ある立場からすれば正しい。 単純な話、それを言ってる本人の立場からすれば正しい。 だが相手の立場を度外視している。 幼稚で非社会的で独りよがりの意見に過ぎない。 でも「正しい意見」という価値にすがって、 強固な鎧をまとってしまう。 「正しい意見」のインフレーションに気づかずにいる。 ガキなんだな。
ところで、成人男性が警戒されるのを是とするのは、 あくまで犯罪を軸にした場合で、 この命題の軸は男に据えるべきではない。 社会的逸脱、社会病理という観点からは、 たとえば自殺率とか引っ張ってきたら たやすく男性の方を「社会の被害者」と扱えてしまうから。
そもそも男と女をやすやす比べるなよっていう。 男と女を比べたい連中の比喩はいつもずれている。 みんな同じ人間だよ、もみんな別々の人間だよ、も どっちも正しくきれいごととして成立するが、まやかしだ。
この前なんとなく、 自分がSFのディストピアを描くとしたらを ふわあと考えてみて、 「男卑女卑」の社会を思いついた。 男はこれこれこういう理由で卑しい。 女はこれこれこういう理由で卑しい。 だからどちらも等しく卑しい、ではなく、 それぞれはそれぞれの理由で独立して卑しい。 平等ではないが比べるべくもない。 男はある観点から徹底的に社会的差別をされ、 女はある観点から徹底的に社会的差別をされる。 またトランスジェンダーは尚更卑しく差別される。
ジェンダーギャップ、男女格差を埋めようとする理念の行き着く先は、 「男尊女尊」だと思われるのだけど聞いたことない。 でも「男尊女尊」を目指すべきでしょう。 その目的地への道筋を明快にするために 「男卑女卑」の社会像を見せつける、 これはアリだと思われたのだ。
「男らしさ」と「女らしさ」が非対称な美徳であるのが好きなのだ。
快晴。 本当なら洗濯するところだけど 昨日妻がやってくれたから今日はサボり。
ひさびさに岡本かの子読んでる。 家霊って文庫本だけど、表題作以外は読んだことある。 老妓抄すさまじいな。 小説でも強力な文章のあるページには折り目つける僕だけれど これは全ページに見どころ満載だから かえって一つも折り目つけていないという。
出勤時点からもうカツカレーが食べたくて食べたくて仕方ない。 キッチン南海が閉まって以来ご無沙汰だったけど かの店のものが跡地の近くに出店しているのは知っている。 ただ遠い。 遠いっつっても徒歩10分ちょっとだけど 昼休みに行って、並んで食って帰っては忙しい。 でもせっかく日和だしな! 気分もノッてるし、 何より木曜日に歯医者がないのは夏ぶりなんだ。
で行ってみると案の定、店の前に列。 しかし並んだのを最後に、それから5分近くは誰も並ばなかった。 以前だったらひっきりなしに客が足されて、 それでも回転数が異様に早いから次々に列が捌かれていく調子の良さがあった。 店内の席数は前よりやや少ない。 で厨房の人数は半数となっている。回転が悪い。 結局30分待ってようやく店内へ。 以前は着席から十数秒で注文品が出たものだけれど そっからさらに5分ほど待った。 そして登場したカツカレーは、以前のものと相違ない。 見た目もボリュームも、味も変わらない。ほっとした。 ガツガツくらった。 食べ終わってみると12時53分。 小走りをまじえて会社にもどった。
きっかり1時間、ただならぬ眠気。 糖質の成果。 襲来という表現がぴったりくる。 今眠ってしまえたらどれだけ幸せなことか… と夢想するにとどめたけど 今度やってみようかな。休日に。 昼ドカカカッと食って、風呂入って昼寝。 ぜいたくだこりゃあ。
マイホームヒーロー、 ブレイキング・バッドをスッカスカにしたような 序盤のサスペンスドラマから、 鋼鉄の鼻っ柱みたいなストーリーテリングに ノワールアクションを加えて大分ましになった。 ただアクションとして割り切ってみると 今更主人公がチンピラを殺そうが何しようが 全然大したことに思えないし 葛藤の描写には白けるばかり。 あと絵が上手い。 序盤は絵についても魅力ないなと思ってたけど ここまでただ上手くなってると スーツのシワを見てるだけでも楽しめる。
夕飯はうどん。 妻にはぶっかけ、僕の方は豚バラと長ネギ、卵を加えた温かいうどん。 先日録画しておいたNHKの番組を見た。 江戸時代の工芸職人。 見事な動きのからくり人形や、時計、 そのほか多様な発明をしている機工分野の天才で、 幕末には佐賀藩に招聘されて兵器の開発に携わったりもしたが、 明治に入ってからはまた趣味の発明に没頭し、 なんと80歳を過ぎてから上京、会社まで興している。 その会社が東芝の前身の一つでもあるというから驚きだ。 からくりサーカスの才賀家を思い出す。 たぶん、参考にしているのだろう。
食後妻はダウン。 横になれるよう居間にいくらかのクッションを整えて、 ハイスコアガールをあてがった。 妻は7巻くらいまでは読んでいたはずだが 当時はまだ完結しておらず、最終巻までは読んでいない。 1巻からおとなしく読み直していた。
とらドラ16話。殴り込みじゃあい。 大河おおあばれ。この話が観たかった。 アニメーションの作画もスバラシイし、 こっからみのりんが動き出せるという展開がおみごと。
就寝を前にほんの数行小山田浩子を読んだが、 昼にちまちま読んでいる岡本かの子と競合するのでやめた。
2021年11月24日(水) |
性的搾取、限局、なること |
快晴。 妻は休みをとっているから洗濯を任せた。 弁当は玉ねぎ炒めて牛肉解凍して一緒に炒めて 焼肉のタレをかぶせて煮詰めただけのもの。
昨日の話、性的搾取についても話したんだった。 法律上がどうあれ、現実に起きた損害がどうあれ、 潜在的な性的被害者は女性の中に数多くいる。 そうした人たちにとって、 「性的搾取」「性的消費」は かなり上手い表現として受け入れられた。 けどこれは上手すぎた。 なまじっか、多くの、広い意義を内包し得たために、 意味が不確定なまま乱発されてしまった…。
って話は一旦置いといて。 区分、限局の話。 名前がつけられて世界は整理されていく。 ごったにだった塊が、切り分けられて独立する。 空に虹が浮かぶ。虹は七色となる。 しかし”花は自分の名前を知らない”。 ここに他者性の神秘がある。
“be”. なること。 本質と表象。 名前は本質ではないが、 本質を規定し、保証する。 本質は、本質の時点では”何物でもない”。 空。 無。 全であり一、一であり全。 梵我一如。
名付け、ひいては言語によって、 本質は「何物か」を規定される。 「何か」から「何物か」へ。 「何か」ははじめからそれであるのに、 名付けられて「何物か」に”なる”(be)。
あーこんがらがる頭狂いそうになる。 ちょっと、試しに実証してみよう。
動物になること。労働。 これに適用すると… 呼び名において(言語による区分において) 人は動物になる(”be”)。 動物においては、生きることと労働とは不可分である (言語により切り分けられていない。一色の虹。虹は空)。 存在と生きることも不可分であり、”労働”とは”ある”ことと変わりない。 労働が労働として解放されるとは、 “本質としての(何物かでしかない)<労働>”が “言語による規定的な(何物かとされている)<労働>”から 解き放たれることである。
非唯名論者としてのプラトン(実在論)。普遍性の存否。
あーこんがらがる。
夕飯はもうメンドーだから 冷凍パスタにした。らくちんだ。 わっかりやすく美味いし。 サラダはつけた。 サラダ菜とトマトとリンゴ酢だけのサラダ。 なんか芳しいアルコールの風味で美味しかったけど これリンゴ酢が発酵してるのか?
冷凍メロン、溶けかけがシャーベットじみてて シャリッと鋭い甘味が口内を刺す気持ちよさある。 バナナジュース。 とらドラ15話。シリアス色強くなってきた。 就寝前の漫画はなし。
2021年11月23日(火) |
妻文学フリマ、フェミニズム、家族 |
祝日だが出勤。 妻は文学フリマにサークル参加。
朝は早めに出て、西荻TSUTAYAで漫画とDVDを返却。 街に人通りがない。 祝日の朝の醍醐味だ。 外気はもう冬の白さ。 けどまだ風は鋭くなくて、ただただ外歩きが気持ちいい。
昼飯にはラーメンを食べたくなった。 ただ何度か使ったことのある店が休みだったから、 どこに入るかは迷った。 いつも行列のできている店が今日はすいており、 おぉじゃあ入ってみるか、と足を踏み出しかけてから尻込み。 嫌な予感。 店の外からはどんなラーメンを提供するのか全く伺えない。 ただ、思い出してみると行列はいつも男性のみだった。 行列のできるラーメン店というのは、それなりに女性やカップルも多いものだ。 この店にできていた行列の客層は服装もスマートではなく なんていうかモテなさそうな立ち姿が並んでいた。 二郎系な気がする…。 普段ならこれから入る店の検索なんぞしない(生きるのがつまらなくなる)が 今回ばかりは調べてみた。二郎系だった。 あぶねえあぶねえ。 二口でウェップってなるからな。 しかし外からでもわかるようにしておけよ。
でいろいろ悩んだ結果 別の背脂こってり系の店に入った。 濃い目が食べたい気分ではあったのだ。 とはいえあんまり濃い目でも困る。 そのややこしい気分を汲んだように、 メニューにはあっさりラーメンがあった。 背脂系ラーメン屋のあっさりラーメンは全然あっさりではなかった。 おそらくここの普通のラーメンは わかりやすくドロドロしたものなのだろう。 あっさりラーメンは世間一般と比べれば濃いが、 じゅうぶん常識的な濃さではある。 なんだかんだで、今日の僕の気分にはピッタリだった。 ただカウンター前に貼られた、 豚の背脂は実はこんなに健康なんだぞという発破がかった文章が やたらうさんくさかった。
退勤後、荻窪で妻と合流した。 今は電車によってひどく疲労してしまうらしく、 ロータリーで休憩した。 5分ほど休んでからルミネをかるく冷やかし、帰路へ。 スパイスカレーを食べたかったが目当ての店は休業していた。 断念し、バーミヤンへ向かった。
文フリは成功といえる首尾だったようだ。 売れ行きは芳しく、バックナンバーを含めて53冊売れたとのこと。 浮わついていない社会評論でこの数字は相当優秀だろう。 当人も実に満足げだった。
ただし、お客がそれなりに来ていたのと 歩き疲れを警戒して、 会場買い歩きはほとんどしなかったらしい。 買ったのは2冊だけ。 そのうちの一冊、お隣のサークルでお付き合いで買ったという、 フェミニズムについての冊子を読ませてもらった。 サークルは男性一人で、過去には都知事選に出馬したこともあるという30代の男。 しかし一方的なマシンガントークで、 何を言っているやらろくろく要領を得なかったようだ。 冊子は、「フェミニズムを辿る」という自前の書籍の上澄み、 基本となる部分を最低限にまとめたもののようで、 まったく読み応えがなかった。 小学生のよくできた自由研究みたいっつうか。 情報の切り貼りで体系だっておらず、 資料を再編成した資料でしかないのに、 資料としての有用性もあまり認められないような粗末さ。
しかしいい機会ではあるし、 妻とフェミニズムについて語ってみた。 現在はフェミニズムも随分と細分化されているはずだ。 妻は金銭事情や労働条件といった明らかな不利益を まず優先的に是正してもらいたいという即物的な立場でいる。 こうした立場は、声を上げている女性それぞれで差異があるはずだが、 聞き手はフェミニズムという大枠で捉えがちである。 本来ならばもっと細分化されるべきであり、 実際ちょっとでも勉強すれば(調べれば) 細分化された名もつけられているのであろうけれども、 聞き手には浸透していない。 ただ、時代を経るにつれて、細分化は進む一方である。 であるならば、時代を遡るにつれて、 細分化される以前の、根源的なフェミニズムを追えるはずである。 フェミニズムを是とする立場も非とする立場も、 まずはそこから思想の成り行きを辿り直してみたら、 きっと議論が進展しやすくなるのではないか。 そうした理念を込めて、 この「フェミニズムを辿る」は上梓されてるんじゃないか…。 と僕は語ってみてやった。 更には、かつては戦場に赴いて命を落とす、 あるいは領地に攻め込まれて防衛しなければならない男たちが、 生活環境のあらゆる面で優遇されていたとしても それは世界的歴史的に見て妥当である、少なくとも正当性はあったが、 これが平和な現代に適用できるかとなれば話は変わってくる。 それでも高度経済成長期には、 男たちの戦場は会社へと変遷した、 彼らは”企業戦士”なのだという理屈がまかりとおったが、 皮肉にも女性たちが労働者として企業勤めできるようになった今、 やはり従来の見方は通用しないはずである。 ただし、今この時点で戦争が勃発したとなれば、 「男性だけに赤紙が届く」。 そうした現実が訪れた際に、 男性は、そしてフェミニストはどんな声をあげるのか、 はたまたあげないのか、 といった話をした。 そこから、ここしばらく話題の温泉娘、玉袋なんとかまわりの話題を展開しつつ、 餃子、春巻き、エビチリ、あんかけチャーハンをそれぞれ平らげた。 妻は、男性一人でフェミニズムの研究だか運動だかをしている (おそらくはツイフェミを敵視している) この書き手が、自身の立場や動機づけを表明していない実状を、 卑怯であると直感しているらしい。 それはもしこの書き手が女性であったとしても、 ほとんど同じように「土足で上がり込んできて」という反感は もつだろうとのことだった。
「きみは帰納的に、 自身が被っている不利益を是正させたいから、 それが女性の立場の向上に結びつくこととなっている。 “自分がたまたま女性だから”。 ところが聞き手は、とくに男性である聞き手は、これを演繹的にとる。 主語を”女性”として聞く。 そして”女性であるあなたは”という論法で議論する。あるいは聞き捨てる。 ここにズレがある。 ズレの発生自体は愚かしいとも思わないが、 ズレに自覚的でない連中が多すぎる。 同じルール、同じ土俵で闘っていない。 一つのボールを取り合っていない。 誰ももうネット上で議論の真似事なんかするな」 という語りで結び、帰宅した。
妻がゲームをしている横で、 今日妻が売り上げた本の残りを1冊買い取り、読んだ。 読み初めてすぐ、肩版の不備に気がついた。 これについてはすぐにツイートさせた。 また執筆者四人のうち一人目にあたる人の原稿に、 脱字や組版上の不備が目立った。 おそらくは元々のテキスト時点で、いつも問題があるのだと思われる。 それをいつもなら校正しているはずの組版担当者が、 今回は時間不足、寝不足、注意力散漫のなかで 見落としまくってしまったのだろうと思われる。 ただし内容は、その組版担当者が書き上げた原稿が最も面白かった。 今回のテーマである「働く」に最も沿っていた。 蟻にしてみても働き蟻は一部であり、 多くのアリはキリギリス的である、 人間にとって働かないとは何か、 遊んでいれば働いていないのか、 何もしなければ働いていないのか、 これは言語の領域によるものであるのか。 人であること、動物になることとは何か…。 しかしやはり時間がおっつかなかったに違いない、 結論が飛躍的で理解が及ばなかった。残念。
もし次回のテーマが「家族」であったなら きみは何か書けるかと妻に問うと、書けないとの答え。 おそらくは僕も書けないだろう。 そこから、クラナドの話をした。 あれは「父になる」「家庭を築く」話だが、 実はそのテーマに真正面から取り組んだ物語は少ない。 というか自分がパッと挙げられない。 所与の家族についての家庭問題はいくらでもドラマになっている。 また、築かれつつある家庭におけるドラマも多くある。 その中間となると育児モノになりがちで、 それは「家庭が築かれていく」経過を描いてはいても 「家庭を築く」人間の話にはならない。 せいぜいが過去のエピソードとして語られる程度で、 現在進行形に「家庭を築く」話は斬新だった、 クラナドがウケた一因はそこにあるんじゃないかという話をした。
「武士道の系譜」を読み始めた。 これ 「フェミニズムを辿る」 と類似的だなとおかしくなった。
入浴後、今夜は漫画もアニメもなし。 バナナジュースだけ飲んで、 1時半過ぎに寝た。
雨。 出勤時は曇り。 毎日のように使っているトートバッグの側面に 折り畳み傘を収納できるポケットが備えられているのに 今日気づいた。 ちょうべんりじゃん。 これまでもったいなかったとか 今更気づいて恥ずかしいとかより ちょうべんりじゃん嬉しいって気持ちがまさった。
弁当は昨日の残り。 鶏肉のトマト煮込みを野菜中心に 詰めただけ。 やっぱ月曜は楽にしないとな。
定期忘れた。またやっちまった。 土曜日に妻に貸したままだ。 ウッウッ 720円…。 720円あったら 食材のランクをめいっぱい上げられるのに ウッウッ…。
マイホームヒーローを読み始めた。 ちょっとダークでえげつない感じの漫画が読みたくて 検索してみたら各所で絶賛されてたから。 どこにでもある普通の家庭、 普通のサラリーマンである主人公が 諸々のめぐり合わせから殺人を犯してしまい どうすればこの犯罪が露見しないか、 家族を守れるか…というハラハラドキドキが売り物のサスペンス。 今のところ超つまらない。びっくりする。 小学生向きという感じ。 でも僕が小学生の頃は こういう漫画読んで なんてしょうもないのだろうって怒り狂ってたから 小学生相手でも人を選ぶ。
夕飯、茄子の蒲焼き。 ヘタだけ切り落とした茄子をラップにくるんで レンジで3分加熱。 温かいうちに包丁で切り開き、 油を引いたフライパンで両面に焦げ色を付けたら、 醤油砂糖料理酒を煮詰めたタレをかけて 山椒振ってできあがり。 これに味噌汁つけりゃあもうかんぺきよ。
また玉子サンド作った。 明日妻にもたせるよう。 10枚切りが買えなかったから 5枚切りをパン切り包丁で切り割ってみた。 すごくキレイにできた。できたよー。
抹茶のケーキの残りを美味しく平らげた。 美味しいケーキは 無糖アイスティーを美味しく飲ませてくれる。 ちょっと逆説的だけど あの甘味を口に運んでから アイスティーを口に入れるまでの数秒間が まったくもって幸福なんだよな。
入浴時、新生児の死亡率について話した。 産まれてさえしまえば 亡くなるのは1100人に1人程度の割合。 日本は世界でもトップらしい。 そっから派生して、じゃあ世界では、他の国では… と中国の事情へ話が及び、 ここ数日世間を賑わせているテニスプレイヤーの失踪について語った。
失踪は昔との比較が難しい。 高度に情報化された社会では、 わずか一日連絡がとれないだけで行方不明、 二日連絡がとれないだけで事件性あるいは事故が疑われる。 これが携帯電話はおろか、電話すら普及していなかった時代なら、 話はだいぶん変わってくる。
また、巨悪についての話もした。 オリンピックなんてもう辞めてしまえ、 という考えをもつ人々による反感の正体の一つには、 本来ただスポーツの祭典であるべきオリンピックが、 利権やカネまわり、政治に絡め取られていて、 醜い思惑が不快であるし、それにより損をする人、 振り回される人が後を絶たず、破綻している… そういった見方があると思う。 しかしまた一方で、 個人商店が経営難に喘いでいれば、感情的に味方してやりたいなと思う。 彼らにしてみても、オリンピック需要を当て込んで 商売のプランを練ってきた点でいえば、 これも利権の端くれであって自己都合の塊であるのに。
どんなに大きい組織も人の集まりからできている。 だがその人々は、組織の肩書を負っている限り、 個人…私人とは見なされにくく、組織の皮膚として人の目には映る。
自営業の経営者には、それをする権利や権力がないだけで、 もし巨大組織の上層にある人と立場が入れ替わったなら、 自己都合を軸にやることは大差ないだろうとも思う。 つまり人格ではなく、システム、秩序の問題なのかと見える。
大きな組織、端的にいって国家や国際的な大企業は、 敵視しやすい。 その敵視しやすさによって 批判にバイアスがかかり 正当性は歪められてしまいがちなんじゃないか、 そういった話をした。
とらドラ、14話目。つなぎの回。 一期がここまでだったんだっけかな。
かぐや様は16巻目。 こっから石上メインになってくのよな。 この漫画の美点の一つは 主人公格二人に恋のライバルがいないとこ。 少女漫画でも一般ラブコメでも、 なかなかお目にかかれない。 早い話、恋のライバル配置したら それなりに話も展開しやすいわけだから。 がまた一方でこの漫画は人気が出てしまったから、 作品が異様に長引いた。 そして問題が浮上する。男キャラが少ない。 そこで、会長が焦点から避けられた結果、 石上に女キャラが集中する…という構図が この後の展開の一因としてあると見ている。
レンタルはここまでにしておいた。妻も承知した。 完結したらまた続きを読むかも。
休日トースト、ミネストローネ。 どうにも妻は、食べると具合が悪くなるらしい。 食べれるけど食べたら不調子になる。 口と胃が不一致なんだとか。 朝のスープは当面なくていいということになった。 こちらは楽ではある。
午後の来客のために掃除を仕上げ、 妻の身体の事情から早めに昼をとった。 妻にはぶっかけ。 僕の方はカツオ節だけのせた素うどん。
義母と義弟は13時半の予定を ちょっとだけ早めて来た。 義母は電車とバスを乗り継ぎ、義弟は自転車で… という予定が翻ったようだ。 荻窪から二人でタクシーに乗ってきたとのこと。 家に招き入れ、間取りを案内した。 この家は見れば見るほど見どころがある。 それなりの時間をかけて、 細部にまで興味を示していらした。 全体的にはベタ褒めだった。 とくに庭がお気に召したようで、 これについてはほとんど誰もが異を唱えないだろう。
居間にて腰を下ろしてもらい、 妻がコーヒーを淹れている間に 抹茶のケーキを仕上げた。 庭に栽培しているミント乗せて、 冷凍ベリーと黒豆をあしらっただけで、 かなり可愛い見た目となる。 味も良かった。 スポンジの食感は今一つだったけれど…。
歓談は庭から見える鳥や花についてから始まり、 この家での生活について、 それから義弟の生活についてと話題が移っていく。 義弟もすでに彼女と同棲しており、 結婚式のプランも練っている。 8月21日だそうだ。 入籍についてはまだタイミングを決めかねているとのこと。
話の合間にバナナジュースを出した。 完熟バナナと牛乳とアーモンドミルクと豆乳。 アーモンドミルクの味がやや強かった。
口の中が甘ったるくなったところで、 鴨のスモークと柿のわさびソースがけ。 これはなかなか好評だった。 味が強い、というところさえクリアすれば、 旨味の塊みたいなものだからさもありなん。
しょっぱいものを食べたところで、 メロンとシャインマスカットを出した。 今しがた引越し祝いにといただいたもの。 メロンは熟れ熟れ。見るからに甘い。 大皿にキレイに盛って皆で食べたが、 妻は飲み食いの末もののみごとに不調子に。 その流れで妻は妊娠の件を伝えた。 お義母さんは一瞬驚きを見せてから、 パアアアァッと顔を明るくしてみせた。 その表情の移り変わり方が うちの母親と同じだったから興味深かった。 まだ安定期前でわからないから くれぐれもまだ喜ばないように、 という旨を ところどころ婉曲的に、 ところどころダイレクトに伝え、 一通り承知してもらった。
お義母さんは当時ほとんどつわりがなかったらしい。 妊娠初期にはそれと気付かず東南アジアに旅行していて、 リンボーの棒を飛び越えるジャンプまでしたのだとか。 ただ現状における妊娠にまつわる話題の繊細さは 暗黙のうちに了解されており、 早々と別の話題になっていった。
義弟にはシャーリーテンプルを出した。 クランベリージュースと解釈したようだったが、 訂正はしなかった。 そらそうよね。
広島に住まう義祖父母へテレビ電話をするという予定もあったが、 義母がどれだけ電話をかけてもつながらない。 15時半ごろからかけはじめて、 スマホと家電とに5分おきくらいにかけるが出ない。 今日は一日中家から出ないと言っていた、 もしかしたら何かあったんじゃないか… と心配する義母の予感は正しく、 16時近くなってようやく電話がつながった 義祖父によると、義祖母が家の前で転んで 救急車を呼んだらしい。 家の前で転んだだけのこととはいえ なにぶん高齢者であるし、 以前にも身体を怪我してはいるから 安心はできない。 それでも意識はある、大事には至っていない… とのことだから一旦は連絡を終えた。 何もできることがなかった。 それどころか、 何もいえることすらなかった。 心配です、とか、 大事に至らないならよかった、とか、 そういう空虚な言葉だけが宙に浮いた。
ちょうど頃合いということで お二人は席を立った。 帰りはバスでもタクシーでもなく、 駅まで歩いて帰っていった。
見送り後、妻はダウン。 寝るよりかはゲームをしていたいとのことで、 させておいた。 僕はOKストアへ買い物に。 戻ってきてからは妻の横で読書。 お義母さんからLINE。 今日の挨拶と、義祖母の具合について。 なんでも骨折してしまったらしい。 何もできることはないが 何かあれば言ってくださいねと、 わかるようなわからんようなコメントを返した。 妻はダウン中につき僕が返事の一切を託された格好だが、 横を見ればゲームしている。 「ゲームしているなあ」 「してる」 「LINEでは、きみの具合やお祖母さんの具合について 話してみているけど、 実際には、ゲームしているなあ」 「こういうダウンの仕方だってあるよ」 「うん、ある。あるよ」 そう、あるのだ。 何も世にはばかることはない。
ただ、本当につらくなると テレビゲームもできないという。 そこで二人用カードゲームを検索してみた。 が僕の方が面白がっても仕方ない。 ページのURLを妻に送ってみた…つもりが、 間違って義母義弟とのグループLINEに送ってしまった。 慌てて送信取り消しをしたが一瞬遅く、 既読1。 おそらくお義母さん。 おかげで僕が、心配は上っ面だけで 本当はゲームだけしていたいという軽薄野郎に… なってしまいかねなかったが、言い訳はしなかった。 きっとわかってくれる。
夕飯は鶏肉のトマト煮込み。 ニンニク一片をオリーブオイルで炒めて、 鶏肉、玉ねぎ、ニンジン、茄子、シメジを順々に炒めていき 最後にトマト缶をあけて煮込む。 トマト缶は昨日のアラビアータの残り。 煮込みは炊飯時間と同じく50分くらい。 塩で味付け。ブラックペッパーはきもち多めに。 妻が食べやすいよう、 いつもより柔らかくすべく長く煮込んだ甲斐あって、 よく売れた。
食後、余していたメロンを食べた。 完熟特濃。 ねっとりした甘さが舌を蹂躙する。 ほんの一口でお腹いっぱい。 妻は1/8をペロリ。 まだ1/2コ残っている。 調べると、最小単位にカットして冷凍保存が勧められるらしい。 その通りにしてみたが、 なにぶん熟れに熟れきっているので水分量が多い。 カットしたての状態でパットに置いて 冷凍庫に入れたけどこれでいいのかわからない。
さらに玉子サンドを作った。 ちゃんとレシピを見てつくった。 ゆで卵の黄身だけをペースト状になるまで潰して マスタード、塩胡椒、砂糖をよく混ぜる。 白身を刻んで和える。 パンに挟む。 …うまかったけど、 単にゆで卵を塩コショウマヨネーズでぐっちゃぐちゃにしたのと あんまり変わらんなこれ。
人類学の本読み終えた。 感想に困る。 面白かったけれど漫画部分がやはりいらない… わかりやすく図示されたというだけで…
とらドラはようやく面白くなり始めた。 文化祭編、文化祭のラブコメのノリがキッツいなーくらいしか ろくろく覚えてなかったけど、 みのりんがキレるとか 大河パパの振り回しとか これまでのお気楽調子が崩れていく展開はこっからなんだな。 アミちゃんの一人振り回されない常識人ぷりも。 タカスくんは主人公として別に魅力ないけど あれはあれで高校生らしいガキくささでいいと思う。 思慮、分別が働ききらなくていいのだ、あのくらいのガキくささで。
かぐや様の方も文化祭編が終わった。 ウルトラロマンティックは、 あれは若い読者向けの青い展開ではあるけれど、 ただただ一人の人間のために 目の前の空間をまるごと塗り替える、 世界を一変させてしまうというのは そのへんの男子一帯が見習うべき心得だ。 男女関係における男、かくあるべきという姿。 ただこの誤ったやつはサプライズの方面にいっちゃう、 さいあくフラッシュモブみたいなバカげた悪道にまで 転がってしまいかねない恐れがあるけれど… 中学生あたりはキケンだな。 その頃にこのテのロマンティックを植えつけられると 何年も時を経てそれらしい機会が訪れた際に発症する。
ところで伊丹十三の「女たちよ!」読み終えた。 食と女が8割か。面白かった。 最後にあった「これから花婿となる男に向けた教訓的小話」は 彼の創作なんかな、ヒジョーによかった。 一つ二つってやつ。
休日トースト。ミネストローネ。 妻は残した。 その分まで食べて朝からお腹いっぱい。 洗濯。 明日の来客を踏まえ、 今日のうちに布団を洗う。
妻は高円寺の病院へ。今日は呼吸器科。 12時半過ぎに帰宅すると同時に、 昼飯のアラビアータを出してやった。 ミネストローネとややかぶりだけど、 妻はアラビをこよなく愛してるので。
食後は図書館に寄ってから荻窪へ。 ブックオフと西友、富澤商店。 戻ってきたらもう15時近い。何もしてないのに。へこんだ。 そっから抹茶のジェノワーズを焼いた。 明日のためにケーキづくり。抹茶のショートケーキ。 ショートケーキは一晩寝かせるとテキメンに美味くなるのだ。 まずはスポンジ生地だけ。 18cm丸型に型紙を敷き込む。 冷蔵庫から卵3つを出しておく。 無塩バター12gを、牛乳17mlに浸して湯煎で溶かしておく。 薄力粉65gと抹茶小さじ6は、合わせて振るっておく。 オーブンを180度で余熱。 ボウル大に卵をほぐし、きび砂糖90gを加え湯せんにかけ、 もったりするまで泡立てる。 粉類を加え手早く混ぜ、牛乳バターも加えツヤが出るまで混ぜる。 18cm型に流し入れて、180℃のオーブンで22分焼成。 粗熱をとったら冷凍庫へ。 続きは夜。
15cm丸型のレシピを18cm丸型にするのは ただ比率を計算するだけだからいいのだけど 焼成時間は別だ。誰も教えてくれない。 それに今回は元々のレシピが、生地が多めに仕上がるものだった。 そうした悪因の結果、ふくらみの悪い仕上がりになった。 次回にいかそう。
そっから西荻へ。 TSUTAYAで返すもん返して、借りるもん借りた。 肉屋で牛肉と鶏肉、ハチミツを買い、 土曜日の2割還元で320円割引券もらった。 ほんと破格だな… 一週間もたないからまた火曜か木曜に来ることになるわけだけど…。
肉はいいとして 八百屋をめぐるがクレソンが買えず。 一度帰宅してから洗濯物を取り込み、 横になりたがる妻をなだめてベッドシーツをセットして、 それからOKストアへ。 無事買いたいもん買えた。 帰ってきてから、掃除。 夕飯作り。 休憩時間がないから 考えようによっては平日より忙しい。 主婦が言うところの忙しさ、 こういうところがあるんだろうな。 ここに子どもの世話なんてもんが加わるわけで…。 学校行かせてようと、 学校関連の面倒がまたぎょうさんあるわけで…。 嘆くわけだ。
夕飯はクレソンと鶏肉のスープごはん。 今日はたっぷり1時間以上煮込めたから もうスープが美味しくて仕方ない。 コンソメと塩だけで十分美味いところに ニンニクチップ乗ってるからな。うっまうま。
食後、ケーキの組み立て。 冷凍庫でやや固くなったスポンジ生地を3枚にスライス。 黒蜜と水をよく混ぜ合わせたシロップを用意。 生クリームにグラニュー糖を加え七分立てにし、 熱湯大さじ1で溶いた抹茶(小さじ5)を加えて 柔らかく角が立つまで泡立てる。 スポンジ生地の表面にシロップを塗って、 泡立て直したクリームを塗り、スポンジを重ね…と繰り返す。 側面にもシロップを塗ったらナッペ。 黒豆とミントの葉を飾ったら完成だけど その最後の仕上げは明日やる。
自分の時間。 原神して本読んでPC。 あとシャーリーテンプルを用意してみた。 富澤商店でナントカカントカシロップを買えたので。 カシスなどのベリー数種やレモン果汁などが ミックスされたシロップで、 これを炭酸水で割る。 しかし、高円寺のドッグベリーでよく飲んでいたような味にはならない。 いわばかき氷のようで、ややお子様っぽい。 そこでスパイスを加えてみることにした。 水を少量沸かし、 カルダモン、シナモン、クローブをちょっとずつ溶かす。 これを注ぐと、いっきに大人っぽい味になった。 がこの風味は 自家製ジンジャーエールに近い。 もちっと研鑽が必要だ。
この日記は なるべく当日に書いてるけど 土日の日記はだいたい月曜に書いてる。 から、あんまり出来事は思い出せない。順序も。
妻のつわりがかなり辛くなってきたようだ。 まだ吐いてはいない。 が喉元まではこみ上げたりするという。 「軽い車酔いがずっと続いている感じ」 という妻の表現はしっくりきた。 気を紛らわすのが一番とのことで、 意味のあるなしを問わず ほとんど一日中会話している。
花金。 朝、ダンボールを出しそこねた。大ショック。 8時半では遅かったのだ…。 週によって差があるようだ。 しかしペットボトルとカン・ビンと、 ダンボール古紙が同じ日ってのは 今もって嫌気が差している。 なにも理不尽な話ではないから 受け入れるべきなんだけども。
弁当はビビンパ。混ぜればいいってやつ。 一人前を二人分のご飯にあてるから 焼肉のタレをちょっと足した。 ほうれん草のナムル、目玉焼きも。
出勤時ブランキーを聴いた。 昨日の夜も聴いたのだけど、 いくつかの曲はほんとカッコイイだけだな。 カッコイイでブッちぎってて、 それ以外の意味を削ぎ落としてて、 ほんとカッコイイ。
夕飯はカジキマグロのバジルソテー。 ニンジンを添えてイタリアンパセリを飾った。 やわらかうま。
入浴後、バナナジュース、とらドラ。就寝時にはかぐや様。 安定のルーティン。 寝る直前、妻がどうしても うどんつゆが飲みたいとねだるから応じた。 だだあま。 醤油とめんつゆとみりんとだしの素だけで 具も何もない汁は それはそれでそれなりに美味い。 麺が一本だけほしいともねだられたが、さすがにない。 しかし乾麺の供えさえあれば、 一本二本という運用もできはする。 今度買ってみよ。
ところで ねだる は 強請る と書くのか。 ゆする も 強請る だよな。 漢字じゃわからないじゃない。ね。
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