舌の色はピンク
DiaryINDEX|past|will
7時半起床。快晴。 今日は午前休をとってある。 いつもよりのんびりと朝支度。 トーストにヨーグルト。 妻のための弁当には冷凍しておいた鶏団子を茹でて、 その茹で汁にワンタンを入れて塩コショウ、 ごま油ひと垂らしして小ねぎを散らしたら りっぱなワンタンスープになった。 うまい…。 肉たっぷりワンタン嬉しい。
洗いものを一通り済ませて西荻へ。 今日は西荻の西友が5%オフ。 だがこれに縛られるのもそろそろ癪だ。 よほどの買い物計画がなければ気にしないようにしよう。 二百円やそこらの差で人生が窮屈になる。
9時半に戻ってきて、病院への準備だけ済ませて そそくさ家を出た。 荻窪から飯田橋へ。 飯田橋から水道橋へは一駅歩く。 今日の清々しい日和で、 読書しながら歩いていかないなんて手はないぜ。 めちゃきもちよかった。
11時までの受付にぎりぎり間に合わせる格好で着いた。 病院では提出すべきものを提出するだけだったから ほんの10分程度で終わり。 会社のある神保町へはそっから10分も歩けば着く。 まだ出勤するには早い。 時間があるので散歩し、昼飯先を探したが、 店に入るよりは外でパンでも食べようと思いついた。天来の妙計。 路地裏の小さな古いサンドイッチ店でロースカツサンドを買い、 コンビニで紙パックのカフェオレを買い、 専修大学併設のカフェでビーフカレーパンを買って、 そのまま構内のフリースペースで 日差しと風を浴び浴び、水谷隼を読みながらたいらげた。 幸せな時間。
12時25分に出勤し、自席で一眠りこいた。 20分ほど眠れた。 昼寝にしては深く眠れたようで、 チャイムとともに起きてからもしばらく眠気が 頭全体に乗っていた。
退勤後、週末に行きたいと予定しているレストランに連絡したが不通。 10年前に何度か行った荻窪のイタリアンで、 結婚記念にはうってつけなのだけど。 ただ懸念はある。 妊婦にはNGな食べものはそこそこ多い。 最低限でも生ハム、生魚、非加熱のチーズは コースから避けてもらうよう伝える必要がある。
駅からの帰り道、20分近く歩くから 度々妻に電話している。 すると妻の方も今、夜道を歩いているという。 今日は新宿にウォーキングシューズを買いに行ったらしい。 そのテストを兼ねてただ南へ歩いていったら富士見ヶ丘に着いたそうだ。 来た道を戻っているだけなのに 知らない町だからか迷子の感に見舞われているようであたふたしていた。
夕飯は中華粥。 予定通りワンタンの皮を揚げた。ごま油で。 具のメインである鶏もも肉は少量。 こちらもごま油で少々皮目を焼いた。 レンジで戻したどんこは切り刻み、 戻し汁は出汁にして、さらに中華だしを加え、 塩コショウで味付け。 ウーン美味しい。 ワンタンの皮がいい仕事している。
食後、バナナジュース。 でっかいバナナ買ったらバナナの割合増えて ねっとり濃厚で驚いた。 そりゃそうなんだけど。
入浴後、洗濯物を部屋干ししながらとらドラを再生した。 先日DVDを一枚目だけ買ったのだ。 オープニングとエンディング見れるだけでもいいと思って。 居間で調べ物していた妻も、見るともなく見ていた。 続き買おうかどうか悩む。 要所要所が良いんだよな。 お寒い部分もあるが…。
曇りのち晴れ。 朝飯だけ食べて、すぐさま西荻へ。 鮮度の問題から昨日買わなかったハマグリを探し回る。 が…ない。 魚屋も開いていない。 アッチコッチ回った末、近所のOKマートでかろうじて、 小さいハマグリを買えた。これでよしとする。 午前中はずっと料理の準備。 妻は荻窪に、母に贈るための花を買いに行ってくれた。 昨日にも買ってくれたのだが、 「華々しいもの」という唯一の条件を満たしていない ひっそりしたバラの鉢植えだったから、 これは流石にと難色を示したところ、 鉢植えは一応私も欲しかったからこれは私が引き取る、 また新たに買う…と転回した結果、 みごとに華美な花束を買ってきてくれた。
昼飯にはピザを食べた。 250度のオーブンで8分暖めるだけの冷蔵品。 がこれが美味い。 これから母をもてなす時間に 相伴あずかるつもりだから、 一枚を半分に分けて終いにした。
母は予定より30分ほど早く着いた。 バス停まで迎えに行くと、 このバスもシルバーパスで無料だったのだという。 3日に70歳となった母は、 今月から都営地下鉄、都営バスの運賃が無料になった。 ここまでも200円程度で来れたとのことだ。
家の案内は妻に任せた。 この家に招く初の来客となる。 居室以外の一通りを見せて、居間に落ち着かせた。 今日のもてなしおおよそは 僕の振る舞うご馳走によってなされる。 まずはハマグリのお吸い物。 丁寧に出汁をとって蓋付きの漆器に注ぎ、お麩、三つ葉を浮かせて。 お次は小鉢で、小松菜の煮浸し。こちらは薄めの味つけ。 油揚げの油でニンジンを炒めて、どんこ少々を足して、 サッと煮た小松菜を乗せたもの。 キャロットラペにはかるくローストクルミを和えた。 また、スパイスはクミンだけでなく カルダモンとオールスパイスをほんの少し足した。 続けて漆器に盛った鯛のもみじおろしポン酢。 玉ねぎスライスは十分に辛味を抜いておき、 真鯛の刺し身を重ね、もみじおろしと小ねぎを乗せて、ポン酢を注ぐ。 口の中をサッパリさせたところで高野豆腐。 少量のコンソメの含め煮にして、 どんこ、タケノコ、小ねぎ、刻み生姜のとろみ餡かけ。 海老を添え、深みのある鉢で提供。 鴨肉と柿スライス。普段はケーキ用に使っている黒い皿に。 スライスした柿を軽くオリーブオイルでソテーして 薄めにスモークされた鴨肉と交互に並べる。 ソースは、醤油と少量のナンプラーを煮詰めてワサビを溶かしたもの。 ふろふき大根で口直し。 丁寧に炊いた大根に、 熱したみりんで溶いた白味噌をグラサージュ。 最後はいろり鍋。鶏もも肉とセリと煮ただけの鍋。 国内産のブランド鶏を2時間煮ただけあっていい出汁でてる。
トータルはそれなりの量になるから 残していいというつもりで提供したが、 母はご飯のおかわりまでした。 全体的に好評だった。やった甲斐がある。 デザートのみ妻に任せた。 抹茶パフェ。 生クリーム、大納言小豆、コーンフレーク、 黒豆、抹茶アイス、白玉。 白玉は僕がこしらえたもの。 これも美味しく好評だった。
食事しながら、母からいろんな話を聞いた。 勤め先の学校の愚痴やら、主催しているコンサート、 不動産のよもやま話、兄や甥の近況… 年配者に向かって話をしていく僕らではないから、 ごく自然な流れで、しゃべり好きの母の話を聞きっぱなしでいた。 最も我々をおののかせたのは、 母がYoutuberになったことだ。 なにか勘違いをしているのではないかと思われたが、 本当にチャンネルを開設し、4本の動画を公開していた。 長らく続けていた太極拳を下地に、 体と心をめぐる気の話などをしているようだった。 10年ほど前にブログを始めたときにも驚いたけれど 今回はその比ではない。 しかも奇妙な変装までしている。 素顔を晒すよりはいいが、ピンク髪のカツラにサングラス。 いちじるしく異様だ。 それでも当人が楽しんでいるなら何よりである。 面白かったのは動機づけで、 彼女は承認欲求から動いているのではない。 すこしでも固定視聴者をつかんで、 ゆくゆくは副業で営んでいる占いの方に 誘導したいというのだ。 なるほど彼女らしい。 つくづく思考が商いでできている。 それはビジネスではなく、肌感覚とともにある商いの精神。 この人はこうして70年生きてきたのだ。
食事を終え、会話も一段落ついたところで、 妻の妊娠…?を伝えてみた。 本来なら安定期まではまだ明かしたくもないが、 今時点でも母の喜ぶ話題ではあり、 また彼女は人生経験を豊富だから心配ないだろうと踏んで。 これが妻の方のご家族となると、 何分まだこの世代に子をなした事例がないという事情も手伝って、 過大な期待が寄せられてしまうことになるから、 こちらは慎重に、安定期に入るまでは伝えないと決まった。
「まだ確定じゃないけど」と散々念押ししたから 母も込み入った話はしなかったが、 伝えた瞬間にはわかりやすく パアアァッと顔を輝かせた。 喜んでもらえてよかった一方で、 いうなれば、 よくやった! 的な…前時代的な価値観ありきとなりかねないから、 妻への配慮もあり、こちらも話は深入りさせなかった。
それから花束をやり、写真を撮って、 土産を持たせておいとまとなった。 タクシーを手配してやるつもりだったが 彼女はこれを固辞して、 行きと同じくバスと電車を乗り継ぐ経路で帰っていった。
妻はやはり疲れたらしく、ダウンした。 僕は延々と洗いものをして、 それからは先日配本してもらった本を読んでいたが、 妻の勝手に付き合って一緒に漫画を読んだり、 何もせず過ごしたりなどした。 ところへ親戚から連絡が入った。 従兄弟の一人が入籍したそうだ。 めでたい話が続く。 母にとっては実に嬉しい一日だろう。 と思っていたらその母から電話がかかってきた。 今日の件については随分喜んでいた。 また、さっそく土産のわらび餅も開けたそうで、 これも美味しい、おしゃれだと喜んでいた。 写真まで送ってきていた。 実に美味しそうだ。 絶対に食べたい。 近日中に僕もわらび餅を買うことにした。 わらび餅、作りたいしな。
夕飯は昼と似たような献立。 残りもので確認できる味は、やはりいずれも美味しかった。 天才…。
食後に妻と義母が電話しているところ、 少々代わってもらって挨拶した。 昨日いただいた花の礼だ。 花はわからないが気持ちは嬉しい。 いつでも来てくださいねと伝えた。本心だ。 今日を経たことで客をもてなす確信が得られたから。 お義母さんは、娘が禁煙できているかどうかを気にしておられた。 かなり大変そうだがちゃんと続けていると言うと驚いた様子だった。 今は妊娠という事情も加わったから、もう完全に禁煙コースまっしぐらだろう。 だが妊娠についてはまだ言えない。
妻の弟くんもじきに入籍する。 挙式にあたっては、へたすると 妻の出産時期とかち合う可能性もある。 やはり早めに伝えておく必要があった。 安定期に入る直前を目安とした。
それから図書館から借りてきた妊娠出産についての ガイド本を二人で読んだ。 女の負担は大変なものだ。 単純に、損な役回りだ。 この 「単純に損」 という極めてシンプルな話が、 一部の男性に伝わっていない気がする。 高邁なフェミ思想や立派な人権意識、 勉強を必要とされる人文理論などは置いておいて、 まずはこの 「単純に損」 だけに焦点を絞っても、 入り口としては悪くないと思うのだけど。 どうにも 「複雑な損」 に話が傾きがちなのよな。
妻は今は食欲があり、 それどころかずっと何かを食べていたいくらいだという。 とくに朝、もっと食べたいらしい。 それも何かこう、肉だとか… とリクエストするから跳ね除けたが、 しばらくして一考し、 手持ちの食材から ワンタンスープという最適解を導き出した。 中華粥にワンタンの皮を揚げて入れようと計画していたから、 そのためだけにワンタンの皮を買ってある。 さらに一昨日の担々麺のための豚ひき肉が余っている。 ワンタンなら肉の量も少ない。 体を温めたいに飲ませるスープとしても、 ワンタンスープはうってつけだ。 天才…。
夜も更けていたが せっせとワンタンをこしらえた。 ひき肉はチューブ生姜とニンニク、醤油、酒、胡椒で 2分ほどこねたのみ。 包み始めてから、ワンタンの形がよくワカランことに気づいた。 途中から三角形にしてみたらそれらしくなった。
今夜も咲を読んで寝た。
晴れッ! 喜び勇んで洗濯をしまくり布団を干した。 午前中は在宅しておいて、お義母さんから贈られた花を受取り。 9日が結婚記念日だからと、そのお祝いでくれたものだ。ありがたい。
図書館行って返すもん返してリチャードクレイダーマンを借りた。 明日客として招く母が好きなピアニスト。 あと妊娠出産のガイド本を一冊。 西友は5%割引日。高井戸東に行って米とか買った。 昼飯はサンマにたっぷりの大根おろし。うますぎる。 もうこれさえあればいいって気になってくる。 しかし妻は相変わらず焼き魚を好まない。 妊娠時に焼き魚は食べないほうがいいとかないのか、 などとぼやいていた。
飯食ってからすぐ荻窪へ。 やはり嫌いだこの街は。つまらん街づくり。 ブックオフで本を少々仕入れた。 あとは西友とおなかすいたで食材をしこたま仕込んだ。 湯たんぽも買った。 蓄熱式の、水の入れ替えの要らないものを。3500円くらい。 しかし母へのプレゼントが買えない。 どれもこれもピンとこない。 そのまま西荻へ向かった。 雑貨店などいろいろめぐったが、 結局めぼしいものが見つからず何も買えなかった。
帰宅後、掃除。 妻とともに、引っ越し以来放っておいた 最後のダンボールを開けて始末したり、 細々した物を処理できて充実感があった。
夕飯は担々麺。 挽肉と青野菜だけ自前で用意して、 麺とスープは出来合いのものを。花椒はいらんねえ。
食後も掃除。 21時を前に、理想的なところまでできた。 バナナジュースを入れて映画鑑賞。 先週と同じ監督の、三部作二作目。 蜂蜜。 冒頭数秒で映像美に胸打たれる。 森の風景が映し出されている遠方の奥から人影が歩いてきた時点で、 あぁこの映画はきっとこの人物が画面手前に歩いてくるまで ずっとこのまま映し出すぞと直感した。 その通りだった。 全編に渡ってゆったりした映像の流れ、 細部に沁み入る音の鳴り、 ちょっとした光線のゆらぎなどを楽しめる。 途中で寝た。 映像版イージーリスニングだ。 シナリオを追っていかないもったいなさもあったから また再度観ることになるだろう。
季音って名前を思いついた…けどちょっとおたくくさいかな。 おキネちゃん呼ばわりが可愛いと思われた。 できれば古風な音がいい。 フネもいい。おフネちゃん。 しかしこちらはいい漢字がない。
2021年11月05日(金) |
一面においては正しい |
快晴。 今日も会心の秋晴れ。 気分も良くなるってもんよ。
昼、弁当のホイコーロウをガッガッガッと平らげて(美味かった)、 図書館寄って朗読CDとレシピ本返却して、 妊娠関連の本はいまいち弱かったから借りずに出て、 九段下駅のカリグラフィー専門店に行って 母の古希祝い用のレターセットを買った。 手紙書くつもりはないから一言二言程度だけど。 後で写真を納めて贈るわけだ。
しごと。 今の上の方針と最もギャップを感じるのは、 上はあくまで仕事を「業務」の中において、 その完結性を高めたいとしている点で、 それはある一面では確実に正しいのだけれど、 全面的に正しいとは僕は思わない。 出版物を扱っている以上、 著者の思惑や読み手の感受というものを僕は大事にしたい。 だが、完結性の高い業務においては、これらは全く優先されない。 「やると決められたことをやる」「それ以外のことはやらない」 これが鉄則で、そっからはみ出した取り組みの一切は悪とされる。 まったく一面においては正しい。 でも、一面においてだけでしょう。 それをさも全面的に理法として適用しているもんだから面白くない。 早い話、明らかな誤字や作画ミスがあっても、 「編集部から指示されていない以上ウチは知らんぷりする」 という判断をとるケースが多い。 まったく、まったく一面においては正しい。 これがこちらから編集部へお伺いを立てるとなると、 ある政治が発生する。 そうカンタンに話は済まない。 その時だけの件とはならず、事例になる。 あちこちへ事情は波及する。 目に見えてデメリットが生じる場合もあるし、 見えにくい損失が生じる可能性もある。 わかる。 わかるけどダメ。 もう全然ダメ。 そうしていると仕事に魂を込められなくなる。 そっちの影響、そっちへの波及を全然考えられていない。 結果、腑抜けができあがる。 職場には腑抜けばっかりだ。 今は、決まりごとを徹底して守る人間だけが評価されている。 まったく一面においては正しい。 愚かだね。
創作者、制作物を愛していない人間の手によって 作品が世に送り出される嘆かわしさ。 思えばあの人の ネタバレが全然気にならない という性情は伏線だった。 未完結の作品は無価値 とする見方も同じくで、 つまるところ作品を生きた事物としてではなく、 もっと表層的な、所与の、器物のような扱いをしている。 精神のEDつうか。 言い出すといくらでもぼろくそに叩けてしまうな。 自重自重…。 ここの手記では自重する必要はないけれど あんまりいき過ぎると精神に悪影響がでかねない。 自分の精神の安定のためだけに、 ある程度は愚痴も吐くし、 ある程度は悪徳を自重する。 ここはそのためのスペースなのだ。
ちはやふる。 やっぱくどい。 この漫画を芯から好きな人というのはきっと、 すなわち原田先生が好きな人だろう。 原田先生のキャラクターにノレるかノレないかが分水嶺と思われる。 すごくよくできた良いキャラだと思う。 ある意味では理想的中年像で、 おっさんかくあるべしという 愛嬌と格好良さ、 さらには欠点までを兼ね備えている。 しかし、女性的だ。 女性の描くおっさん像だ。 僕はノレない。 ぼかぁこのキャラは好きじゃない。
前々から狙っていた 西荻駅前の熊本ラーメンを食べた。 注文は野菜ラーメン。 野菜に味がとってかれて魅力がよくワカランかったな。 ノーマルのラーメンにすべきだったか。
店員さんが若く、明らかに不慣れで、 案内はたどたどしいし動きの一つ一つが覚束ない。 声だけでも張れれば断然違うと思うのだけど、 こういうときに軽妙なオッサン然として 「あんちゃんガンバレヨッ」 てな励ましを与えてやりたいのに、できない。 度胸というより貫禄の問題だ。 僕に言われてもピンとこないだろう。
妻、今夜は飲み会だった。 もちろんアルコールは飲まず、 食べ物も控え気味に…というのは本人から自重してるとして、 それでも心配ではあった。 いいかげん参加だけはしておかないといけない会社の集まりだったそうだ。 無事に戻ってきてほっとした。
数日前に原神で胡桃と護摩の杖引いたのが じわじわ多幸感。 あーいうのって普通は引いた瞬間に ヨッシャー!とかいって 白目向いて痙攣、 脳汁ドバドバ分泌されるのを楽しむもんだと思ってたけど 自分は瞬間的には平熱で そっから何日間もじわじわほのかに幸せな気分になれるようで これは良い、健康的だと思った。
いい名前を思いついた。 かなり条件を満たしている。 とくに音がいい。
晴れ。 秋の会心の晴れ。
弁当は妻の分のみ。 豚肉をキャベツと炒めて レンジであっためたジャガイモも足して コンソメ塩コショウで味付けしたもの。 ご飯には牛そぼろ。
昼は歯医者。 滞りなく銀歯が嵌った。 今日は4890円。 支出が続くーゥ。
また仕事で馬鹿げた流れに付き合わされてる。 わざわざ書き残すのも馬鹿馬鹿しいから もういいかとも思ったけど やっぱり苛立たしいので 精神衛生の都合上ここに書く。
先日の、他部署の余剰人員をこちらの部署で使うという話が本格化して、 案の定(あまりに想像通りに)面倒事が露出してきている。 彼女の座席に作業環境を整えなければならないという都合は こちらが渋った理由の一つであったはずなのだが、 彼女に作業を教えるにあたって、 彼女の席では”密になるから”それは避けて、 こちらの部署内で教えてくれろという。 まさか本当に”密になるから”なんていう馬鹿げた理由ではないだろう、 なんらかの事情や謀略があると察するのだが トータルひっくるめて馬鹿げている。 こちらから「ください」と引っ張ってきた人員ならまだしも、 向こうの都合から始まったことであるのに不都合を押し付けられている。 こんな事情に振り回される当人も可哀想だし。 おそらく向こうは、ゆくゆくはこちらの部署に吸収させてしまいたいのだろう。 その思惑を直感したからこそ、 早い段階で 「命じられたなら承知するが」 という言葉で応じてみたのにそのときははぐらかされた。 つまり、 “その人員はいらないからお前の部署によこす、 ただしそれは命じたものではなく、 あくまでお前の部署が、いるというからよこしたのだ。” という決着にするつもりなのだ。汚い。汚い…。 向こうからの意向を取り次いでいる無能先輩も 向こうそのものも引っくるめて もう全然信頼できない。 信頼できないと思わせるような立ち回りをするのが、 まさに馬鹿げている。 もう十分辞める理由になるな。 でも全然伝わらないだろうな。
荻窪に寄ってブックオフで ロメールのDVDがないか物色してまわったが、ない。 さらに咲-saki-の抜けてる巻探しをして 結局は怜-toki-の2巻を買ったが 帰宅後確認してみるにこれは間違いであった。 2巻がダブった…。
夕飯はブリのガーリックステーにするつもりが、 やけにブリが高かったばかりに諦めた。 代わりにタラの照り焼き。ニンニク強めで。 味噌汁とよく合う。美味かった。
食後、妻が 「これ陽性かなあ」 とおそるおそる見せてきたそれは 果たして妊娠検査薬であった。 うっすらと線が出ている。 説明書には、薄くても出ていれば陽性と記述されていた。 早期発見の検査薬だからまだ確実性は求められないが、 数日前から気分の悪さを訴えていたこともあり、 可能性は高いと思われる。
妊娠か…。 時期や時節や時勢を鑑みて、 なにやら複雑な心境…… に、 なるかと思われたがまったくなかった。 前々から計画立ててもいたし、 かといって全然できないじゃないかと嘆くほど苦戦もしておらず、 不安も焦燥も達成感も今はなく、 いわゆる「実感がない」が正直なところだ。 子をなすことよりも、目の前の妻の体調のほうが心配される。 身重とあらば食生活をはじめ 生活習慣のことごとくを見直す必要がある。 もともと心身ともに健康を逸しやすい妻だから、 これからはさらにデリケートな身柄となる。 とかなんとか思案していたところ、 まだ確定じゃないからね、と妻に念押しされた。 来週の土曜にでも産婦人科にかかり、 そこで正式な結果が判定される。 できていたとしても、早期流産は十分にありうる。 だからぬか喜びしてはならないし、 安定期に入るまでは周囲にも言えない。 「できていようとできていなかろうと、 できていて思わしい結果にならなかったとしても、 すべて受け入れていこうね」 と言葉をかけて、互いに了解し合った。
ただ、なんというかこれは、言いたくなる。 主に友達に報告したくなる。 いや実は妻がね、と。 言わないけども。 ただ言わずにいるのも騙しているような感じだ。 無事に安定期に入ってくれればいいと願う。 もう気が早い。
一通りの話を終えてから、 妻はゲームを買いたがった。 割と久しぶりではあるし、 長時間プレイはしないというから承知した。 2000円くらいのインディーズゲーム。 3D酔いが心配される。 時間帯は遅かったがバナナジュースを豆乳で入れてやった。 バナナは妊婦に必要な食物繊維も葉酸も摂れる上、 ビタミンB6がつわりの症状を軽減させるらしい。 豆乳も妊婦にはいいみたいだから、抜群の飲み物だ。 ブレンダー買ってよかった。 毎日のように飲ませてやろう。
妻の知人である出版業の方から本が届いた。 ちょっと前に漫画製版の助言?をしたのが見事出版され、 その配本をよこしてくれたのだ。 ウーン美しい。 わずかでも自分が関わってるとなると 異様に良く思えてくる。 中身は文章と漫画が半々。 装幀の立派さに比べると まぁ漫画パートはやや見劣りしてしまうけれども 十分形になっている。 僕は、本は中身がすべてと思っているから、 平気でページの端を折るし風呂でだって読む。 だけどこれは流石に大事にしたい。 就寝前の時間をつかって読むとする。
2021年11月03日(水) |
丸の内、自動化回転寿司 |
快晴。 祝日だが出勤。 退勤後に丸の内で妻とショッピングする予定を見越して ちょっと若めの服で家を出た。
妻の昼飯は鶏肉とキャベツのニンニク黒胡椒炒め。 僕の方の昼飯は、悩みに悩んだ挙句 キッチンジローにでも行くかと九段下駅まで歩いていってみたものの 祝日につきお休み。 というか周辺の飲食店軒並みお休み。 まあな、オフィス街だもんな…。そうなるよな。 昼食難民となってしかたなく吉野家へ。 カルビ丼と味噌汁、サラダ。 まあ、ウマイかマズイかでいえばウマイけども、 なんの面白みもない味。 金と、それ以上に貴重な食事機会を逸したのが悔やまれる。 かなうなら一回たりとも飯をハズしたくない。 内臓器官のために挟む健康食ならまだしも 味付け濃い目の外食で無駄打ちってのはゼロにしたい…。
祝日だから 最近の傾向として 早上がりが許されるかとも思われたが 各部署の意向以前に上からそのお達しが今回は下されなかったから 忙しくもないのに定時までいた。 まぁこちらは仕事がなくはないのだけど 他部署は明らかに終盤3時間くらい暇を持て余していてカワイソーだった。
退勤即、神保町から大手町へ。 駅構内を長々歩き丸の内KITTEへ。 妻と合流。 近年グッドデザインを受賞した品物の数々を取り揃えたショップで いろいろと物色してみたものの、2年前とそう変わらない。 他の雑貨店でも似たようなところがある。 これはHakoaのショップで顕著で、 ある時期にググッと新作が増えたっきり、打ち止めになってしまった。 ただ今はこちらに、和雑貨を求める需要がある。 そういう目で見てみるとちらほら面白い物品もあった。 が僕の方はろくろく買わず。 妻の方があれこれ買っていた。
ショッピングの雰囲気を味わうだけでも 本日の目的は達せられたつもりでいる。 アンテナの感度が高まるのだ。 本当なら丸ビルまで足を伸ばしたくもあったが 各所は20時で閉店。 おとなしく西荻までまで戻って、駅前の回転寿司に入った。 入店して即座に客案内の装置があり機械操作で座席へと誘導され、 席についてからは一席に一機設けられた端末操作で寿司を注文する。 目の前に板前はおらず、レーンはあるが寿司は回転していない。 ただ端末操作で注文したら、 二分とかからず厨房から寿司が高速で流れてくる。 皿を受け取ったら、受け取りましたのボタンを端末でタッチする。 掛け声も呼び声も要らす、店員とのふれあいは一切ない。 コロナ禍に最適化された接客法ともいえるけれども、 おそらくはコロナがなくてもいずれはこうなっていたという、 ある種の合理性の極致を見た。 味も悪くはないし、二人で4500円なら高くもない。 だが二度とは行かないだろう。
つまりまー この感覚は TSUTAYAやBOOK OFFみたいなもんだ。 各地に展開されたこれらの店舗は、個人経営で商売していた レンタルビデオショップや古本屋を 次々とことごとく駆逐していった。 もともとその分野を愛好していた面々からすれば、 いくら資本力に優れたそれら店舗が 一見安かったり一見使い勝手がよかったりしても、 その業界での培われてきた流儀や伝統、 広くいって文化が死んでしまう憂いがあり、 大勢に抗っていたい一方で、 駆逐されてしまったならばもはや受け入れざるをえず、 むしろ愛すべき店々を食いつぶしていっただけに その分だけ頑張ってもらおうとする心理まで働きかけてきたところへ、 今度は新手のサービス、配信主体のビジネルモデルに押されて 「さんざん駆逐してきたはずの」TSUTAYAやBOOK OFFが 今度は駆逐される側にまわるという、 自由競争のあまりに自然な成り行き。
僕(ら)には、回転寿司とはこういうもんだって 一端のこだわりがあるけれども、 その時点でも本来の寿司って文化からはかけ離れてる。 そもそも寿司を回転させるって意味わからないしな。 で、その回転寿司が新たな時勢に塗りつぶされる如く まるまる様変わりしてしまったとしても、 これはもう、「そういうもの」なのだ。
…と踏まえた上でなお、 各世代は自分の世代の「懐古的正当」の感覚を、 肯定しきっていいと思う、 その主張を僕はかかげてる。 今回の回転寿司の件は、今度いくどとなく思い返すだろう。 うん、来てみてよかった。
久しぶりにちはやふる読んでる。 30巻くらいまでは持ってるから、 そっからの続きを。 やっぱ脂っこい…。 感動シーンとか名言みたいな 決めゴマの置き方に食傷する。 いや面白いし上手いし、 決めゴマはものすごーくキマッてるのだけど、 ずっと焼肉食わされてるみたいでウェップってなる。 このへん、あさひなぐは見事だったと思う。くどくなくて。
晴れ。 お洗濯が気持ちよくって小さなしあわせ。 弁当は茄子と豚ひき肉の豆板醤炒め。 ニンジン、鶏胸肉、リーフレタスだけ添えて、 オーソドックスなシンプル弁当。
電車に乗り込む際に緊張感を伴うようになった。 先日の京王線の影響がしばらくは続くだろう。 それは他の乗客にとっても同じで、 皆で似たような怯えと疑いを 互いに向けながら乗り込む電車というのは なかなか不思議な感覚だ。
実際にはあまり怖がれない。 交通事故のほうがよっぽど怖い。 確率もそうだし、もし遭遇したときの被害も、 きっと交通事故のほうが多大だ。 世間的に交通事故がなめられすぎてる。 ミギーの言葉に耳を貸せよ、 言ってたろ寄生生物による殺戮リスクなんかよりも 交通事故に気をつけろって。
仕事は余裕あり。暇がある。 仕事における暇と 私生活における暇は違う。 さらいは、私生活における暇も一緒くたには語れない。
暇の重要性。 平日の予定と予冷の間、 スケジュールの隙間の時間に空白が生じることがある。 または休日に、ぽっかりと至適の行動が見当たらないことがある。 それらの暇は不純な暇で、 なにかしなきゃ、 何をしたらいいのだろう、 何もしないのも時間がもったいない… と意識してしまうような、追われるような感覚が伴い、 これには全然価値を認められない。
そうではなく、たとえば閉鎖空間で、 何をする要件もなく、 また何もできないような暇な時間。 これこそが尊い。 たとえば新幹線での移動中にスマホの電源が切れて、 手持ちの本もなく、 また話し相手も居ないような状況。 眠るでもなくただぼんやりと時間を過ごし、 風景を眺めたり、 座席のまわりの細工を見たり、 つまらない考えごとにふけったり… といった時間が心を救うのです。
というか スマホがあるともう最悪。 時間を無駄にしない、 という目的意識はほとんど逆効果で、 おおよその人間はおおよその場合において、 隙間時間のスマホで 自分を無駄にして ドンドンと腑抜けの馬鹿になっていく。 時間の無駄遣いより自分の無駄遣いを恥じろ。
今日初めて 骸 って漢字を書いた。 残骸と書きながら、 あぁ多分この字を書くのは初めてだなと 奇妙な感覚に見舞われた。 知ってるのに書いたことはない。 外国人が驚きそうだ。 あれだけ多くの漢字を覚えておいて、 実際に書くことはないのかと。 逆に、 英語圏の人が英文書きながら このスペルは初めて書く とか言い出したら エーなんのために覚えてんだよ って思っちゃいそうだもんな。
夕飯は冷凍餃子。味の素の。 ラー油買っておいて…良かった… 美味しすぎるぜ。
原神、祈願がフータオピックアップとなった。 例によって妻に引かせてみる。 しょっぱなですり抜け、モナを引く。 恒常の5人のうちでは一番美味しい。 それから50連させたところ見事にフータオを引いてくれた。 さらには護摩の杖も出たし、 これまでで最もフィーバーって感じだった。
「瞳をとじて」完成。 投稿。 無反応。 いいけどね…いいけど…。 完成させるのが第一なのだ。 自分は出来に納得している。 でもう次を見据えてる。 次は現代のおとぎ話。御髪山。
晴れ。夜には雨。 眠気を感じながら7時20分に起床。 弁当は唐揚げ。 昨日の夜に仕込んでおいた鶏肉を揚げる。 あぁなんていい匂いなのだろう…朝から…。 ニュースは昨日の続き。 トップは選挙結果、続けて京王線刺傷事件。 犯人の映像を見て、 さらに供述を見て、 何も言えないとうなだれた。
死刑になりたいと思った、 人を殺せば死刑になると思った
多くのところで取りざたされているけども、 まず第一に これは犯人のそのままの発言ではなく、 調書的なコードに乗った言葉並びが報道されているにすぎないのだから、 ことを単純化しちゃいけない。 この発言をそのまま受け取って ああだこうだ言う連中の浅ましさといったらない。 第二に、 ああだこうだ言ったところで それは犯人には織り込み済みの意見にすぎない。 一番ありがちな「じゃあ勝手に死ねよ、人に迷惑かけるなよ」的な。 なんにも響かない。なんにも左右しない。
そのようなことを考えていたら、 何も言えないとうなだれた。 ああだこうだ勝手な批評している連中には文句あるけど。 ただしまあ、 犯人に対してではなく犯人像、 ひいては将来的に犯人になってしまいかねない予備軍に対して 風潮や秩序を整える意味では、 雑多なノイズにも意味がないとは言えない。 まあ、そんな人々に対しても 「じゃあ勝手に死ねよ、人に迷惑かけるなよ」 みたいなしょうもない意見が ほんのわずかでも響くとは到底思えないけど…。
アマプラにロメールが入るらしい。 ほんと癪だな。 ザ・シネマの方はサービスの開始が去年で、 その売出しの先鋒がロメールだったようだから、 一旦様子見てから版権まわりを整えて… とするとちょうど今くらいの時期になるのだろう。 ニッチな弱小サービスを楽勝でつぶすわけだ。 もっとも、商売の世界は拓けていて これこそ自由競争の実現だと冷ややかに見つめられなくもない。 どちらも作り手であるわけでもないし ましてや初めに世に送り出す劇場ですらない。 加えて、本家アマゾンに意向があり 実はアマゾンジャパンがどうこうじゃないのかもしれない。 まだまだ怨念でものを見てるのか。 でもその自覚をもったうえでなお憎いのだよな。 アマゾン憎い。 すっごいわかりやすい少年漫画の悪役だと思うのに、 まわりが 「でもやっぱり便利だから、不本意だけど使っちゃう」 とか 「使わない意味がわからない」 みたいな意見ばかりで辟易する。
弁当美味かった。 トマトを添えたのが天才。 ミニトマトはなかったけど 小ぶりのトマトがあったから丸ごと入れてみたのだ。 唐揚げにはトマト。 旨味が倍加する。
年に一回の、ストレスチェック調査票が配布された。 前年は提出しなかった。 自身で整理できているストレスを ことさらに顕現させて まざまざ再認識するのは逆効果と思われたからだが、 その後人事部から、次回は出してくださいねと念押しされた。 会社として提出率の数字はシビアなのだろう。 向こうがそういうのだったら遠慮はいらぬ、 次がきたらボロクソに本音っからのストレスを反映させてやろう… と、いうつもりでむしろ待ち望んでいたくらいなのだが、 実際には拍子抜けするほど問いがあっさりだった。 こんなもんだったか…? なんかもっと濃厚だったような。 あんまり詳細的だと逆効果だって再検討されたのか。 とりあえず遠慮なしで答えていった。
月曜日は頭痛がする。 今日はカフェインを摂取していたのに 結局午後から頭が痛みだした。 何もしたくない…が飯は作る。 煮込みうどんにするつもりが、 なぜだか今夜は肌寒さもなく陽気だから、 妻の勧めに従いぶっかけにした。 それだけだと寂しいから 鴨肉も添えた。 先日と同じく、かるく焼いた柿とワサビのソース、 それにカマンベールチーズを添えて。 チーズの風味はかき消されてしまっていたが、 まろやかさが…とろける食感がマシマシになった。 食後にはケーキも食べた。 バナナジュースはおあずけ。
妻に奇次創作を読んでもらった。 昨日も読んでもらったのだが 頭が働いていなかったというから 改めて。 そして感想をいただく。 面白かったと前置いてから、 「長い」 「主題が見えない」 「サビがほしい」 「わかりにくい」 「若い子のほうが楽しめる気がする」 「男が面倒くさい、うるさい」 「面白いエピソードやネタが散逸していてもったいない」 といった指摘を頂戴した。 今更書き上がったモノを改変はしないが、 大いに参考になる。ありがたいことだ。 こちらからは正式なタイトルの相談をした。 『瞳をとじて』でいいものか決め兼ねていたところ、 それでいいと言ってもらえたから腹は決まった。 明日完成させるとする。
いいかげんバレエを観劇したい。 積年の想いをとうとう去年かなえてやるかと意気込んでいたのが コロナで躱されてしまっていた。 しかし東京の新規感染者数はとうとう一桁となり、 これまで通りの感染対策さえしていれば 2時間半の観劇もかなうのではないか…と目論んでいる。 ロシアを拠点とするキエフバレエ団が2年ぶり来日ということで、 調べてみたところチケットはまだある。 ねらうはA席13000円。 ただ座席の位置取りが、選べるだけに悩ましい。 舞台近くの側面寄りか、 舞台から離れた中央席か。 今すこし調べてみてから決めるとする。
咲を読んで寝た。
2021年10月31日(日) |
ハロウィンケーキ、映画、刺傷事件 |
9時起床。 9時! たっぷり寝た。 昨晩は就寝が3時を過ぎたとはいえ。 休日トーストをほおばって、一息ついてから 妻と庭に出た。 のんびりコーヒーをすするぜいたくな時間。 緑と土まわりはもう冬に近い気配で、 生き物の姿はすっかり見えない。 僕はどちらかといえば安心しているが 妻の方はかなり寂しいようだ。 カナヘビを毎日見たいらしい。
午前中はケーキの仕上げのためチョコレートに手を出した。 クッキーにくっつけるための。 また、ジェノワーズをカットしてみた。 うまくいっていた。 思惑通り二本がきれいに接続される形になった。 中断して昼飯。 きのこの雑炊。 今日は甘いもの食べまくるわけだし 健康的にしようと思って ほとんどきのこのダシ頼りに作ってみたら パッとしない味になってしまった。 せめてワンタンの皮を揚げたものを加えるべきだったが、 すっかり失念していた。
昼食後は再びケーキ作り。 BGMは先日借りてきた朗読CDにした。 太宰治の人間失格。 太宰の簡明な文なら音で聞いても問題ない。 何度か読んだ作品だしするする頭に入る。 朗読しているおっさんの声も抜群に上手だ。 だがケーキには苦戦した。 求肥はかなりイメージ通りの仕事をしてくれたが、 肝心かなめの顔が、うまく書けなかった。 コルネで絞るためのチョコが固かったのだ。 というのも、チョコを溶かした後に 生クリームで半液化するはずが、やや足りなかった。 昨日のうちにほぼ使い切ってしまったのだ。 同様の理由でチョコ細工も失敗した。 そのほか…細々とミスをしていて、 結果的には 見た目も味もイマイチという不出来に終わった。 何日も計画していたのに…。 美味しいは美味しいし、 見た目だって余人はまぁ褒めてくれるだろう。 だが僕はビックリさせたいのであって、 どれだけ頑張ろうとこれでは0点みたいなものだ。
ケーキをつまんでから妻と西荻へ。 雨が降っているのか止んでいるのか、 どちらとも言いかねる天候だった。 途中にある花屋に行きたいというから付き合った。 ずいぶん長々悩んでいるから僕の方は外で待っていたのだけど 会計時に呼ばれた。 持ち合わせが足りないらしい。 会計は4500円だった。 なんでもない日の、観賞用の花に4500円…。 ただ妻も禁煙に踏み切ったことだし タバコ代が花代にと思えばまぁ…まだ…。
今日はハロウィンにつき 仮装した子どもたちがちらほら見える。 どうやら地域のイベントで、 時間指定してお菓子を配っているらしい。 素晴らしい取り組みだけど 仮装の衣装がないコ、 用意できない家庭とかもあるんだろうな。 「なんでもいいんですよー」 とか 「数百円でできちゃいますよ」 とか 「手持ちのあまった布地でも、ほら!」 とか そういう問題じゃないのだ。 そういう問題じゃない。
駅前まで来て三井住友共同口座に預金。 610万円。 こうなると1000万まで遠いなという印象になってきた。 帰り道ダイソーに寄って防寒グッズなどを買う。 庭用のサンダルも買い足した。
夕飯はさばの味噌煮。生姜とネギ多め。 高野豆腐の含め煮。コンソメスープに浸して三つ葉添えて。 サラダには皮を焦がし気味まで炒めたパプリカを加えた。 さば美味しい。 ご飯が上等に炊けていればいるほど美味しい。
食後は映画を鑑賞した。 トルコ映画。卵。 なにが卵なんだかよくわからない。 音楽もなく台詞も少なく、 映像で魅せていく真面目な映画。 いい…映像がいい。 とくにドライブシーンがいい。 なんども車中からのフレームで ドライブのカットが入るのだけど そっから眺める建物の並びや 強い西日、遠くに望む街の光がたまらなく美しいし、 臨場感があるのだ。 映画の醍醐味と凄味を堪能した。 写真でも絵画でもない、 ホームビデオでもテレビでもCFでもない、 映画だからこそ実現しうる映像の妙味。 エンタメ映画はこうはいかんのだ。 何気ないシーンの一つひとつも空間を捉えている。 三部作があと二作控えてると思うと幸せだ。
あと先日見た アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督 (珍しく名前を覚えたからすぐ言いたくなる) の映画でも思ったけど、 こういう大人の男にはどうやってなるのだろう。 孤独で寡黙で低めの重みがあって…。 いやまず日本人の型ではないのだけれど、 つまらない人間や愚かな人間、 なんの面白みのない人間でも、 こうした大人の男にはなれるはずなのだ。 なんとなく、 新自由主義がはびこるさなかにあっては 達成されにくい人間像なんじゃないかと直感した。
鑑賞後、やはりエリック・ロメールも観たいと思い検索。 サブスクには嫌悪感あるものの ことここにいたっては アマゾンなどの大手じゃなければ一考の余地がある。 アートフィルム系ばかりを寄せ集めた配信サービスが きっとあるだろう…と期待してようやく一件、 ザ・シネマという、ミニシアター系特化のサービスに辿り着いた。 月額550円と割安。 これなら月に1本レベルでも高いとは思わない。 ただ、PCで観るなら面倒無いけれども、 テレビ画面で観るとなるとストレートにはいかない。 何より問題なのは作品数で、 観れる作品はわずか60ほど。 そのうち20ほどは観たことがあり、 20ほどには興味がない。 一年間で6600円払って 20本観るなら悪くはないけども、 作品選びにも偏りがある。 しかたないことだけど、監督作品でまとまってたりとか。 だから60作あっても、 監督作品で分けたなら20名分ほどだ。 世界が狭くなるし、選択の幅がない。 しかしとはいえ…うーん… どうあれ12月にしよう。
雨もあがったしDVDを返却しにTSUTAYAへ。 夜にとろとろ自転車こいでくのは気持いい。 だけれどそれは体感的な気持ちよさで、 それが気分にも影響しているだけといえばだけだ。 車の方は、…夜のドライブは、気分にダイレクトに接続される。 映画を観た直後だからなおさらそう思った。 今なお交通事故、車社会への嫌悪が強いから 到底そっち側に行こうとは思わないまでも、 自分の中にあるドライブ嗜好の欲求が久しぶりに吠えた。
今回は期日前投票したから実感うすかったものの 今日は衆議院選挙投票日。 蓋を開けてみれば自民圧勝。 というか立憲民主党が大敗。 そんなさなかに速報。 京王線で通り魔による刺傷事件。 一人重体で一七人が怪我したらしい。
電車内だから通り魔って呼び名がしっくりこない。 報道でも通り魔とは言っていない。 なにか別の呼称が要るのか。 今は、無敵の人と表現しておけば 無差別に他人に害なしたという意味まで汲み取れるけども。 しかしもっとカッコワルイ呼び名が要る。 無敵の人、は表現として優秀に過ぎて、 絶対そう見なされたくない、呼ばれたくないとは誰も思わない。 暴走族を珍走団と呼び変えたのは、 あれはかなりヒドイ…非人道的なやり口だけども、効果的ではあった。 しかし適した呼び名がパッとは浮かばない。 かなり大事だと思われるのだけども…。
久しぶりに割拠を書き進めるなどして 0時に入浴。
伊丹十三の本に、 イギリス人は紅茶を飲んでばかりいる…という記述があり、 それ自体はどこでも目にする情報で、 何かにつけ茶、茶、茶と かねてより本当かよと冷笑的だったけど 考えてみればこちらの生活だって似たようなものだ。 紅茶に統一こそされていないが、 アイスティーとコーヒー、日本茶とかわるがわる 何かにつけて飲んでいる。 ただ連中のすさまじいのは、 いちいち茶葉から淹れている点だろう。 やっぱおかしいな。
入浴後もすこしだけ割拠を書いて、 2時近くなってから寝支度をし、 妻に付き合って咲を読んで寝た。
2021年10月30日(土) |
キッチン立ちっぱなし |
8時過ぎに起床。 割とぐっすり寝れた。 今朝は珍しく休日トーストにポークビッツを添えてやった。 健康的にはかなりよくないのだが、妻たっての願いに応じて。 洗濯物だけ干して西荻へ。 西友とTSUTAYAに寄り映画を借りた。 DVD取り寄せを試してやるぞーワクワク、 と胸弾ませていたのに エリック・ロメール監督作品は 取り寄せ含めて取扱いなしだった。そんなん… つーことで 前々からねらっていた トルコのなんとかいう監督の三部作の一作目を借りた。 帰ってすぐ焼うどん調理。 かつおぶしたっぷりが美味い。 洗いもん済ませて ちょっとだけゲームしてから荻窪へ。 雑居ビル3Fの美容院。 店内を街に向けて”見せる”美容院とはかけ離れた店構え。 そういえば高3の終わり、 初めて髪を染めるのに利用した池袋の美容院も 雑居ビル内の狭小な店だった。 そこよりはずっと綺麗で広い。 資本力のある美容院と内装には大差ない…のだが、 入り口にも受付にも、手書きで 予約時間に遅れた方は、キャンセルとさせていただきます とある。 ウーンあやしい。 よほど手痛い目にあったんだろうが、 手書きもそのへんのマジックで そのへんの裏紙に書きましたという感じで、 おしゃれさとはかけ離れいる。 さらにレジにも手書きで クレジットカード使えません というメモ書きが貼られていた。 美容師さんには変わったところはなかった。 ただ、周囲は明るく盛り上がっているのに 何ひとつ話しかけてくる風でもない。 たしかに僕は目をつむりがちだったし 近年は昔と違って 会話を好まないお客様への配慮みたいなものを 美容師側へ感じもする。 が、初めての来店でもあるし、 多少なりともこちらのキャラクターを伺った方が 仕上がりにも上手いこと反映されるのではないか…美容師よ… と心のなかで何度か呼びかけた。 こちらから話しかけるわけでもないのに。 先月こっちに越してきたばかりなんですよ、 とか 今日はこれからハロウィンケーキ作るつもりなんです、 とか かなり広げやすい話題を今日は引っさげてるというのに。 結局そのまま終わった。 会計時、現金支払って終わりだったから 会員証やポイントカードはないのか訊いてみたら 渡してませんでしたーとカウンター内をまさぐり 会員証でもポイントカードでもない紙片をくれた。 店舗情報と、何月何日に誰が担当したかだけが確認できるカード。 いらないけど…今更いらないとはいえない。 ただ、次回もまた利用させてもらうかなというつもりで、 「引っ越してきたばかりなんです」 と切り出してみた。 しかし、 はぁそれで…? みたいな顔をして、「そうなんですか」とだけ相槌ち。 エー! もうちょっと営業しようよ。 「今度からこちらのお店、お世話になってくかもしれないです」 と、なぜかこっちかアプローチするようなやりとりに陥った。 もう来ないかも。
いやでもこの前の病院の例もあるしな… 一回じゃわからんのよな。 もう一回だけ行って決めよう。 次は1月かな。
荻窪では 環八沿いにある小さなインテリアショップにだけ寄って 2万ちょいのベンチにだけ心を惹かれつつ 何も買わず帰った。
帰宅してみると妻が シャボン玉をしようと誘ってきた。 コンビニで買ってきたらしい。 庭でしばらく楽しんだ。
それからケーキづくり。 久しぶりにジェノワーズ失敗した。 18cmスクエア型、買って以来ムースにだけ利用していて 初めてオーブンレンジに入れてみたところ 入るは入るものの回らない。 近頃のオーブンレンジは庫内を回さず 均等に熱してやれるらしいが うちのオーブンはどうか。 試すつもりで焼成してみた… …が…ダメ……! もののみごとに底面が焼き崩れた。
泣く泣くやりなおし。 材料だけで言えば 卵3コ砂糖90g無塩バター20gハチミツ牛乳少量だから まあ100円くらいのことだしな… 手間暇というか時間は惜しいけど。 で今度はパウンド型2つで焼いてみることにした。 スポンジをパウンド型で焼くのは初めてだ。 しかし今回のケーキは20cm以上の長めに仕上げたい。 そのために二本焼いて連結しようというわけだ。 果たしてうまくいった。 それから続けてクッキーを作った。 本当ならパンプキンパウダーと紫芋パウダーでやるところ、 確保できなかったから 通常のバターとアーモンドプードルに 色素を足して作ってみた。 カボチャ色は赤くなりすぎ、 紫色は黒ずんでしまった。 正確には、生地時点ではまずまずの色合いだった。 …が…焼いたら…ダメ……! …焼いてしまったら…変わる…つく…焼き色…! 味や形は悪くないだけに残念。
製菓はいったん中断して夕飯。 バターナッツカボチャのグラタン。 バターナッツはどこにでも売ってるわけじゃないし 時期も限られるから諦めかけていたところ 近所の八百屋に大ぶりのりっぱなやつが売られていた。 しかも250円。一も二もなく買った。 バターナッツは半分に割って 種とワタを抜き出したら ラップしてレンジで5分加熱。 そっから中身をくり抜いていく… …が…ここで計算外…! 中央部は固くてくり抜けない…! まぁ計算外ていうか忘れてただけなんだけど そこいらのよりずっと大きいのを使ってるからなのか レンジで加熱しても周縁部が柔らかくなる程度で 肝心の中身は固いまま。 ナイフとスプーンを駆使して必死に掻き出していった。 一年に一回やるるかやらないかだから 反省点を覚えていないのだ。 そういえば以前同じように掻き出していって ナイフで怪我をした気もする。 嫌な記憶ばかりある。 まぁそのおかげで今回は慎重になれた。 時間はかかったが無事に形を整え、 玉ねぎしめじマカロニのホワイトソースを入れて チーズをたっぷり振りかけ パン粉を散らして オーブン200度15分。 マカロニがパスタだからと 今日は米を用意せず、 グラタンとサラダのみ。 がっつり美味かった。
食後、バナナジュース作ってから求肥チャンジ。 簡単にできた。白玉粉は偉大。 なにせ、白玉粉と同量の砂糖、倍量の水を ゴムベラでいっぺんに練って、 そのままレンジ6分加熱。 もう一度練って、さらにレンジで1分加熱。 もう一度練って、まとまったら 片栗粉をまぶしたパットに薄く広げてできあがり。 めっちゃめちゃ感触がいい。 ふにふにのふよふよ。
それから洗いものをして、くたくたになりながらムースをつくった。 失敗はしなかったけど カボチャの割合が少なすぎる。 かぼちゃのムースですと言い張るにはかなり頼りない出来になった。 今日は丸一日キッチンに立っていた気がする。 トータルどれだけの洗いものをしたろうか…
入浴前、妻の体調がよくないようで、 気分の悪さを訴えていたから ほうじ茶を淹れて庭に出た。 100円ショップで買った小さい椅子が活躍している。 冷たい透き通った夜気に触れて 温かいほうじ茶をすすっているうちに、 それなりに調子を取り戻したようだった。
風呂では伊丹十三のエッセイを読み始めた。 映画は「たんぽぽ」を観たっきりだけど エッセイ間違いなく面白い。 上手であるし上手なばかりではない筆運び。
あとはもう疲れてエロゲやって寝た。
|