舌の色はピンク
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2009年09月11日(金) 引きこもりは孤独か否か

ネットや携帯、その他の交信手段すら絶った引きこもりは
よし物理領域なら孤独を手に入れるでしょう、
でも観念的には?

引きこもりが現代社会の患いだったとして、
現代社会てのは偉大なる先人たちの歴史のつみかさねなわけですよ。
あらゆる天分の才が、
科学技術、政治形態、文化水準、
産業、医療、食糧、娯楽、安全、
などあらゆる社会の因子に攻究を重ね貢献し、
近世近代を経て現代に辿り着いたわけですよ。
その結果が引きこもりの登場なわけですよ。
無数の天才たちが導いた。
これって孤独なんかじゃない。

徳川家康が実在したかは科学的に実証し得ないけども、
徹底した懐疑論さえ持ち込まなければ、
徳川家康が実在したとされる時代に、
確実に、間違いなく我々の先祖は科学的に実在していたんですよ。
これって孤独なんかじゃない。

歴史が人から孤独感を奪う。


2009年09月09日(水) 無垢ゆえのブルー供給

そうそう昨日荻窪の神社でお祭りしててですね、
神社の近くの電気屋の前に、何らかのキャラクターを模した
空気で膨らませてある置き物があって、
倒そうとしても重心が安定してて倒れないタイプのやつ、
それに対して男の子2人が殴る蹴るの暴行を加えてるところまでは
まだよかったんだけど、
その光景からまさに通り過ぎようとしたとき
「ふー。もう行こうぜ! あっちお祭りしてるし」
と言って男の子2人があっさり去っていってですね、

そこに幼さの残虐性を見た。
グロテスクだと思った。
残された置き物の変わらない顔から
彼の感情を読んだりしないよう勤めるのに
相当量のテクニカルポイントを要した。


2009年09月08日(火) iチャネル天気予報

9月8日 午前8時確認
「曇り後雨  午前中は雨に注意」
え…?
午前…曇り…雨…え…?

この事情を先輩(埼玉在住)に話すと
すぐにご自分の携帯を見てくれた。
「曇り後雨  高波に注意」
え…?
高波…埼玉…内陸…え…?


2009年08月12日(水) 今年もゲリラ豪雨

ゲリラ豪雨ってなんなんですかね、
色々ツッコミどころ多い新語ですけど、
一番気に食わないのは、なんですか、
天気予報側が負けを認めてるというかね、

だって予報向上意欲の放棄じゃないですかそんなもん、
「予期できない、突発的な」を意味するために
ゲリラを採用した時点で負けでしょ、誇りゼロですよ、
予報の限界に踏みとどまってへらへら笑ってるというか、
自らの使命から一歩離れた地帯で遊んでるというか、
要するに負けを認めてないですか、

比べて地震速報の方はすごいですよ、
地震なんていわば毎回がゲリラ地震なわけで、はなから予測を諦めたって文句ないのに、
なんでも今度の静岡の地震では直前に「地震起きますよ」の報を
マナーモードの携帯にも大音量鳴らさせる仕組みで市民に届けたらしいじゃないですか、
これぞゲリラ予報!
ゲリラにはゲリラをの精神、大自然に正面から立ち向かってるってもんですよ、
歴史の積み重ねの表現ですね、美しい人間像がここにはある…

/

「"ゲリラ豪雨"ってことばに一番踊らされてるのはおまえだ」
と指摘されたときの抗弁はもってない。


2009年07月24日(金) 平素

大学の課題に向き合ってる恋人の横で、
あるぅひ もりのなか くまさんに であぁった のくまさんがマゾだったらー とか
ゆぅやぁけ こやけぇの あかとぉんぼ のあかとんぼがマゾだったらー とか
つらつら物語ぽく一人語りしてたら
「きみ一人でいるときそんなことばっかり考えてるの?」
といぶかしまれた。

四六時中そんなことばかり考えてます。


2009年07月20日(月) 先輩にバシーン

「だから要は、俺が携帯持たないのは、携帯が便利だからかな」
「道具の便利さ受け入れると自分の能力の減衰を感じますよね」
「そうそう、世の中便利になりすぎてる」
「じゃあコンビニなんかも嫌いなんですか?
コンビニエンスっていうくらいですし、便利さの象徴じゃないですか」
「やだねぇ、俺は認めてないねえ」
「でもこの前使ってませんでした? 僕見ましたよ」
「そうだね、まぁ夜とか時間ないときとかね。仕方ないときは、やむ得ず使うときもあるよ」
「あー、なるほど」
「うん」
「……その"仕方ないとき"に活用できてる時点で、便利さ認めてるじゃないですか!」

快感果てしない完璧なツッコミが決まった。


2009年07月12日(日) 巨人伝説

我々人間たるもの、身長が1.5倍になっただけで世界は憂いに満ちる。
猫背を強いられたりとかそういうの。
なのだから、100倍、1000倍と伸長して巨人に変貌を遂げようものなら
まったくもって悲惨極まりなく、
まず「空気が薄い」と嘆くことだろう。
デフォルトで高山病。
また高層ビルに倣って、上半身には夜チカチカ点滅する赤いライトを設置せねば
建築法に抵触するやもしれぬ。建築物でもないのに。
雲から飛び出た上半身は常に日焼けしているし
雨が降ったら下半身だけ濡れてる気色悪さに懊悩する毎日。
悲惨。なんにもいいことない。


2009年07月05日(日) 転回

道端で中年男性と激しい口論になり、
もう我慢ならねえ、すぐそこに空き地があるから
ブッ飛ばしてやると意気込まれて
2人並んで歩き始めたのはつかの間、
「…あれ、空き地…どこだっけ?」
迷いはじめるおっさん、
「……えっと、こっちじゃね……じゃありません…でした?
そんなに…自信ないですが…ハハ」
「あ…あぁ。そうかも、…そうかも!
悪いね、年とるといけませんねえ、ハハハ」
「ハハハハ、いえいえ」

冒頭の剣幕は霧散して
なんだか2人して敬語や笑顔交わる楽しい雰囲気になってきて
空き地見つからぬまま肩組んで居酒屋行って笑いあった。

男は拳いらずでも友情分かち合えるものなのか。
うーむ、妙な夢だった。


2009年07月03日(金) 気球に乗って

高所から猛スピードで落下する、
タワーハッカーに代表されるような絶叫アトラクションには
かるい偏見をもっていたのだけど、あれはやってみると案外楽しい、
しかしやはり心からは好めない。
アレって恐怖を馬鹿にしてる娯楽だ。
「あぁ、怖い、怖い。まぁ安全なんだけどね。え、恐怖さんよ」
みたいな軽さがある。

僕はまだ乗ったことはないが気球には本物の恐怖がある気がする。
恐怖に対して誠実。
僕は無生物に対してもつねづね礼儀正しく振舞いたく、
ならば形而上の感覚に過ぎない分野に対してもすら、
極力謹直に臨むべきなのだ。
だから恐怖も賓客として丁重に扱う。
気球に乗る日がいつか訪れるまでこの気持ちを忘れるな自分。
そしてタワーハッカーを礼儀正しくこきおろせ。

/

「気球にー乗ってー どーこーまでー行ーこーうー」
そんな歌を小学校のとき合唱させられたが
ちょっと好きだった。
「星をー越えてー 宇ー宙ーをーはーるーかー」
と続く。幼心にそんな馬鹿なって思った覚えがある。
「星座ーのー世界へー どこまーでもー行こうー
そーこーにー輝くー夢がーあーるーかーランランラララランランララララーン
ラーンランランラララララン」
21世紀の精神異常者。


2009年06月23日(火) ほぼ1ヶ月放置

もうtwitterばっかり。

数年分にわたるテキストはきっと長い長い自己紹介なのだな、
たんに記録のつもりで日記してきたつもりだったけれど。


れどれ |MAIL