日々の泡

2012年12月21日(金) 冬至

晴れ。
冬至。
一番ガラスの一声に起こされて朝日を浴びにベランダに出る。
カラスたちが朝日に向かって飛んでいく。
とたんに小鳥たちがチイチイあちこちで目覚めて行く。
陳腐なまでの表現だけれどまさしく交響曲。
年休をいただいて掃除に励む。
選挙結果に呆然とした一週間だった。
夕餉は何にしよう…
昨日は蓮とごぼうとにんじんの金平
大根の味噌汁
納豆
お寺?我が家は…
厚揚げが冷蔵庫にあるので 厚揚げの野菜あんかけにでもするかな…
お寺と言えば最近読んだ本にはふたりの料理上手な尼僧が登場した。
「雪と珊瑚と」 梨木香歩著
「安閑園の食卓」 辛永清著
「雪と珊瑚と」ではシングルマザーの主人公に助力する元シスター。世界中の修道院で暮らしたことのある元シスターはくず野菜や残り物からおいしいケーキやスープを作り出す。母から育児放棄されいつも空腹だった主人公は食事が人を癒やすということに開眼していく。
「安閑園の食卓」は戦中の台湾で育った著者の回想録。
著者一家が特別な来客を最上級の精進料理でもてなす。そのために禅寺から凄腕の尼僧が呼ばれる。
知性をフルに生かして限られた食材から目を見張るような逸品が並ぶ。
それぞれにとても贅沢。



2012年12月15日(土) 雨の土曜日

雨。
駅前
立候補者一団から大声の挨拶で迎えられるが
通り過ぎる刹那 こちらへの微かなあざけりを感じる
わたしへか
点字ブロックの上の一団をどかしてくれた老人へか
いずれにしろ 
小さなとげ
わたしの住む国。
今のこと
中華まんが蒸けるには結構時間がかかるのだ。
わたしとオットーと家族とわずかだけれど友人と
無償の愛をくれる通りすがりの名もない美しい人たち
湯気の中
すばらしい未来がやって来る
やってくる…
うわごとのように繰り返す



2012年12月14日(金) 流れ星

曇り
13度
新月。明け方に流星がひとつ流れたのを見たよと同僚。
夕餉はにぎり寿司さ。


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茉莉夏 [MAIL]