はぐれ雲日記
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2005年11月13日(日) スタンド・バイ・ミー

ロブ・ライナー監督、リバーフェニックス主演の映画。
主題歌はジョン・レノンも歌っており、私はこの歌がとても好きだ。
映画は「E.T]に次いで感動した。次々と新作が発表される中、チャンピオンベルトは譲らずというところだ。
男の子しか出てこない。男の子のロマンが描かれた映画になぜこんなにも惹かれるのだろう。
行方不明の少年の死体を探しに行くという生と死の重いテーマが心の琴線にひっかるのか?
線路の橋を渡っている最中に後ろから汽車が迫ってくるという危機一髪感の印象が強烈だったのか?
狼の遠吠えを聞きながらのおっかなびっくりの草原の野宿が何かを思い出させるのか・・・。

トムソーヤ―の時代から、冒険を夢見る少年時代の果てない夢はいつもあった。
昔少年だったすべての大人がスクリーンに昔の自分を投影して見た名作である。
人々を感動させる要因はいろいろあるが、惹きつけてやまない原因のひとつに
主人公のリバー・フェニックスの演技に負うところが多いだろう

リバーフェニックス。 ヒッピーの両親のもとに育てられる。
リバーフェニックス。 いかにもそれ風の親からもらった名前ではある。
5人兄弟の長男として生まれ、学校教育はいっさい受けさせてもらえなかった。
オレゴンに生まれベネズエラ、ロサンゼルスとジプシーの旅のように住居を変えた。
極貧の中、何が育まれ、何が壊れたのか・・・。
青年期の彼の心は映画の凛々しさとうらはらにもろく、不安定だったようだ。
薬物による中毒死という23才の旅の終わりは胸がつぶれるほど悲しかった。
勇気と暖かさを漂わせた瞳にもう会うことはできない。
悲しいというより、くやしくてくやしくてくやしくてたまらない出来事だった。


去年の冬、次男は近所の川のほとりに友人達と4人でテントを張り一晩を過ごした。
野良犬に吼えられたり、酔っ払いやホームレスの人にからまれそうになったと
後日談を聞いてびっくりした。
夜中に心配になり、暗闇の中を北風に吹かれながら壊中電燈で居場所を探した。
魔法瓶を片手に探し当てたら、露骨に嫌な顔をされてしまった。
あ〜、出番じゃなかった。 男の子のテリトリーは母親が首突っ込んじゃあいけない場所がある。
スタンドバイミーとは友への呼びかけ。 女はおよびじゃないんだと! 




2005年11月12日(土) 昭和33年

東京タワーができたんだって。正直、よく覚えていないんだよね。
この時代は。
フラフープで遊んだことくらいしか。
ニュースや雑誌であとから読んだのを実体験と勘違いしているかもしんない。
知人さんみたいに聡明で問題意識のある子どもでもなかったし。
でもまあ、「子どもらしい子ども時代を送る」ことができたのは確か。
確かだよ。

昨日は太宰の、人間失格を読んでいてまるで現代の子どもたちのようだと思ったよ。

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 恥の多い生涯を送って来ました。
 自分には、人間の生活というものが、見当つかないのです。自分は東北の田舎に生れましたので、汽車をはじめて見たのは、よほど大きくなってからでした。

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うまい。うますぎる。
太宰はどうしようもない天才だと思いますね。
最近活字が楽しくなりました。
でも


2005年11月07日(月) セェイセェイセェイ! ALWAYS三丁目の夕日」

今日は仲間と「ALWAYS三丁目の夕日」を観てきました。原作は、西岸良平の人気漫画「三丁目の夕陽」
でも「ALWAYS」はナンダロウ。余計ですよね〜。
この時代昭和33年ころののんびりした期間って案外短かかったんですよね。。
60年安保で世の中が殺伐とし始める 前のはかなくも美しい時代でしたから。

山崎貴監督は、「土曜日のような時代だったと思う、 どんなに辛くても明日は日曜が来ると信じられた時代」
とインタビュウで言っておりましたがまさに至言だと思います。
こういう映画こそ深く静かに潜航して欲しいものですが、日テレのCMの観客の涙シーンはウザイですね。
「三丁目で大儲けしてやるゾ〜」 みたいな姿勢が見え見えです。
この大仰な宣伝の違和感と不気味さは西岸の漫画ファンならみなさんきっと感じることでしょう。

漫画の登場人物は鈴木オートの一平一家と従業員の六さんと、駄菓子屋の芥川さん、怪人X、甘党の猫、
鼻たらしの 養子の男の子吉行淳之介(爆)など。映画では六さんがなぜか女の子になっていましたが。
映画はとても上手くできていて最初の「ああ上野駅」のシーンから引き込まれますよ。(佐藤さんは特に〜)
トーホグからの機関車に引かれた集団就職列車から降りてきた素朴な少女六子。
迎えたのは、一帳羅のスーツ姿の「鈴木 オート」社長。もちろん車はミゼット。
少女が「社長秘書」を夢見た「鈴木オート」とは、何のこと はない、社長が一人だけの下町の自動車修理工場でした。。。家族同様になじんで行く六子。それから近所の人間模様がいろいろと・・・。

全体的に特に何かを訴えようというメッセージは感じられなかったけど家族愛。下町の人情などがぐいぐいとココロに
入ってくる感じがしました。草むらのつゆを足に感じるような。教科書を初めて開いたときの印刷インキの匂いのような
不思議な映画。
過去の「キューポラのある街」「名も無く貧しく美しく」「橋の無い河」「ノンちゃん雲に乗る」近くは「フーテンの寅さん」「学校」などでは
感じられなかった「人肌」のぬくもりが感じられました。
あ・・・・・。ネタバレになってはいないですよね。なってない?あ。そ。それはよかった!。


昭和33年は赤線が廃止になった年でもあります。






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