私の雑記帳
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2013年05月04日(土) 「おのれナポレオン」観劇




5月4日の夜、池袋の東京芸術劇場で「おのれナポレオン」を観た。
三谷幸喜の舞台は前から観たかったのだが今まで1度もチケットが取れたことがない。しかし今回は大好きな内野聖陽と山本耕史が出ると聞き尚且つ天海祐希に野田秀樹である。こんな豪華な顔ぶれの舞台、見逃したらもう2度とこんなチャンスはないと思い必死でチケットを確保。中央より後ろの上手寄りの席だったがチケットが入手できただけでも有難い。
舞台の感想は今更ながら期待通り面白かった。演劇について語れるほどの知識も無い素人なので感動してしまうのかもしれないが。とにかく面白い作品、ライブを堪能した。

内野聖陽は仲代達矢を連想させ、芸達者な役者の姿を見せてもらった気がする。天海祐希は映像ではそれほど凄いと思ったことはないが流石は宝塚、舞台映えして輝いていた。やはりこの人は舞台で一番映えるタイプなのだと思う。THE演劇人であるところの野田秀樹、舞台も観たことがなく何一つ知らないこともあり注目して観たのだが、なるほど今回の舞台だけで言うのもおこがましいけれどこういう人であったのね。こんなに有名なのに映像は僅かに大河を見たのみなので、舞台を見ない限り演劇人としてどんな人か殆ど知り得なかったので良い機会に恵まれた。ただし今回は役者としてのみだが。

ちなみに今回のナポレオンの役柄の印象は、その無邪気な振る舞いから全然関係ないけどNHKの人形劇「新三銃士」の年若い王様ルイ13世(声は山寺宏一)を連想してしまった。

山本耕史も想像以上に舞台栄えがして素晴らしく期待通りでした。父が生きていたら「磐音(NHK「陽炎の辻」)を生で観て来たよ」と話しただろう・・。

今回そういう国とか時代だからだろうけど「ベルサイユのばら」を連想してしまった。一世を風靡した宝塚のイメージもあるのかもしれない。

やはり舞台は生ものだとしみじみ思う。脚本、演出、役者の良し悪しとか出来不出来も含め、生で見てこそ伝わるものがあり、これを映像化したものだけ観たのでは良さは全ては伝わらない。まぁ言うまでも無くそれが舞台というものだろうけど。

有名な人達のものはなかなか観られない。観に行くまでは色々と大変だったけど、そこそこの位置で観られてよかった。
5月9日のライブビューイングも可能なら見たいけど、当地ではそれも叶わない。夏にWOWOWでやるらしいのでその時までお預けかも。(それも我が家では見られないので知人に頼むのだが)




今井朋彦は声がいい。聞きとり易くよく通る。調べてみたらこの人も文学座で、なるほど上手なわけです。浅利陽介は「キッズ・ウォー」から見ていたけれどまさか舞台で観る日が来るとは感慨無量、事前にブログもちょっと見ていたのでわくわくしながら舞台を観ることが出来ました。

とにかく、才能のある舞台人達の創り出す舞台を観て楽しんだという幸せな舞台観劇でした。


2013年04月24日(水) 一周忌

今日は父の命日。

父が亡くなって一年が経った。
何かが変わってしまったけれど、
何一つ変わらず同じスピードで時が過ぎてゆく。

私は相変わらず、酷くビクビクして生きている。

一周忌は特別なことは何もやらない。
私たち家族だけで父を偲んで家で食事を摂っただけ。

「お父ちゃん おとうちゃん」と何度も呟いてみる。
これが現実であるという実感のないまま時間は過ぎてゆく。

悲しいよね。
悲しい思いをするために生まれてきたみたいで。
辛いよね。
心があるから辛くてたまらない。


2013年03月03日(日) NHK「緋色の記憶」が気になって

ふとしたことから、(←発端は久しぶりに聴いたNHK「サイゴンから来た妻と娘」の主題歌「美しい昔」について調べたことから)
どういうわけか2003年のNHKのドラマ「緋色の記憶」にたどり着く。
このドラマ、確か最終回を見たと記憶している。
You tubeなどでほんの少し見られるのだが、
とても上質なよい作品だったと思う。
もう10年も前のドラマなんてちょっと信じられない。
國村隼が三谷幸喜の「HR」に出ていたのと同じ年の作品だった。
とにかく音楽も映像も美しい。鈴木京香が本当にきれいだった。
そしてキーパーソンとなる少年を市原隼人が演じていたと知りびっくり。
最近見ているCXの「カラマーゾフの兄弟」では
主役の次男をなかなか好演しているのだが、
あらためてこの「緋色の記憶」のあの少年(というか青年)が
市原隼人だったとは驚きであった。
10年も前なので当然、市原隼人もまだ15〜6歳、声も今とは全然違う。
子供ではないがまだ大人にはなりきっていない青年未満だろうか。
國村隼と鈴木京香の組み合わせも、大人の雰囲気がなかなか素敵だった。

脚本(2004年に自殺した野沢尚)も良いし演出も音楽も良い。
こういうのは流行ドラマにはなり得ないがさすがNHKという感じがする。
再放送も無いらしくビデオ化もされていない。
哀しい話なので何度も見たいとは思わないが、
夜の湖でのボートでの密会シーンなどの演出は映像が良いので見たい。

最近では朝ドラ「梅ちゃん先生」に銀粉蝶が出ていて驚いたけれども、
この「緋色の記憶」にも出ていた。
なんというかアングラのスパイスという気がする。
こういう大人の観賞に耐えうる作品は少なく、
万人受けしないものを作ることが出来るのもNHKだけだろうと思ってしまう。

私のまわりにドラマ「サイゴンから来た妻と娘」「緋色の記憶」
「HR」「カラマーゾフの兄弟」をまとめて話せる人がいない。
誰かと語り合ってみたいものだと思うが、
今の生活の中にドラマファンそのものがいないのでとても寂しく思う。

誰かと共有したいと思うのは、やはり私が寂しがりやだからなのだろうか・・。

※「サイゴンから来た妻と娘」は林隆三主演で、子供の頃に見た記憶がある。主題歌の旋律は数十年ぶりに聞いても思い出すことができる。
原作は産経新聞のジャーナリスト近藤紘一氏のノンフィクション。(近藤氏は昭和61年に45歳の若さで病死)







2013年02月18日(月) きっと大丈夫

たまに書く日記はたいていが愚痴で
読み返すと更に気が滅入る。

明るい話題で書きたいとは思うが、
そういった状況にないので書きようが無い。

きっと、明るい話題を書けるようになると強く思う。
そう思うことで、未来は変わっていくような気がする。

最近私は、私を踏みにじった人物を大変恨み、憎み
地獄に突き落としてやりたいと思う。
でも多分、因果応報でそうなるのだと思う。
過去にもだいたいがそうだった。
私に酷いことをした人物は、その後幸せになったと聞いたことが無い。
むしろ驚くほど落ちぶれたり不幸になっていることのほうが多い。
酷いことをしたら結局はその人自身に還ってくるのだと思う。
私を傷つけ踏みにじったのなら、その報いが必ずやその身に
降りかかるはず。
私がいつまでも呪いのように憎んでいなくても、
黙っていても相手はぬくぬくと幸せにはなれないのだ。
だから、負の感情にいつまでも私自身が支配されることは
無駄なことだと思う。
それに支配されている限り、私自身もまたマイナスの渦から
抜けられない。

私が笑って暮らせるようになりたいと思っているのなら
時間がかかってもきっとそういう人生になるのだと思う。
良くも悪くも未来は今の自分のなれの果て。
負のオーラから抜け出して、穏やかな人生を送りたい。


2013年02月16日(土) いつまで生きる?

今年は県立美術館で行われた、娘のピアノの発表会が終わった。
ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」を弾いたが、
嫌々やっていたこともあり全く冴えない演奏だった。
飴と鞭、大量の飴を撒いてやらせたところで、
親を憎むだけのようで虚しい。

昨日だったか、渋谷駅2分という新築マンションの広告が
新聞の間に入っていた。
最初はどこの渋谷?と思ったが、こんな田舎にまで東京のマンションの
広告が入るなんて・・。
1LDKでも4千万以上。
でも、お金があったらぜひ買いたい。
父もいなくなった当地に未練はない。子供も巣立ってゆく。
私は一人になる。
渋谷は好きじゃないけど、銀座線も井の頭も始発駅と思うと、
悪くないかな、と思う。
3億あったら買うかな?
それとも当地の超高層の新築高級マンションの方がいいかな。
実家のある町内会を憎んでいるので、この街から離れられればよいのだ。
実家は残すけれど、私は住みたくない。

もう、何もかも嫌で面倒。
そうして何も成し遂げず、不平不満とため息だけで
私の一生は終わってゆくのかと思う。
もう、今更何者にもなれない。


pearl〈パール〉 |MAIL

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