私の雑記帳
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2009年02月02日(月) |
毀誉褒貶(きよほうへん) 覚書 |
「毀・貶」はそしる、「誉・褒」はほめる意 悪口をいうこととほめること。世間の評判。
・ ―相半ばする
・ ―定まらず
妹が今週で閉店する駅ビルに最後に二人で行くために2年ぶりに帰省した。 10時に駅に着いて、2時台のひかりで帰った。 たった4時間だったが、二人で思い出のデパートに行き、屋上にも行ってみた。 何もかも懐かしがっていた。
閉店する駅ビルには、ずっと前のリニューアルで思い入れのある食堂は残ってはいないので、お昼は、駅前の松坂屋の大食堂に行ってみようということになり数十年ぶり?に言ってみるといま改装中でがっかり。 結局時間が無くなって、思い出とは関係のない、ちょっと美味しいパスタ屋で、たらこいかのスパゲティを食べた。
子供の頃、デパートの大食堂(和洋中なんでもある大衆食堂)なんて、滅多に連れて行ってはもらえなかった。生まれて初めてナイフとフォークが出てきて、驚いたのも、エビフライにタルタルソースがついていたのを食べたのも、その松坂屋の大食堂だった。 妹が「30年も昔は今ほど外食産業のノウハウなどが進歩していなかったから、たとえばフライなども冷凍物を揚げるのではなく、厨房でちゃんと衣を付けてその場で揚げていたから、美味しかった」と言った。なるほど、そうだったなと思う。ファミレスで出るような不味いフライなんか存在しなかったわけだ。
進化は便利だけど、便利が美味しさを駆逐していく。 食事に限らず、進化や進歩と引き換えに何かを失っているのかもしれない。
2009年01月14日(水) |
どうしたらよいのか?もうわからないよ |
色々苦しいが、どう頑張ったらいいのだろう。 いつも自問自答する。 なにか突破口を見つけたい。
妹宅にヘルプにいき、嘔吐下痢をもらってきてしまった。 噴水のように吐き、生き地獄。おまけに吐き気が少しおさまっても腎臓界隈が痛くて痛くて眠れない。一晩中のたうちまわる。翌日に受診したら点滴を勧められ、血液検査でCRP(炎症反応)が7.9あった。 深夜にオイオイと泣いてしまった、痛みと苦しみで。
子供にお年玉をくれるというので、伯母の家に行った。 たいして広くはないが、かつて飛び切り美味しい梨(新水、幸水、豊水)や、とうもろこしを作っていた畑は、おととし伯父が亡くなる直前に、高齢のために作物をやめてしまっていた。 その土地は貸し出されて、今やセブンイレブン(土地を貸し出してあるだけなので店は直接伯母たちとは関係ない)が建っている。(伯父はセブンイレブンのオープンの日に、突然倒れて亡くなった)
昼に伯母が、なんでも好きなものを買って食べて、というので私の子供や父(伯母は父のすぐ上の姉)と買出しに行った。 広い店内を見渡し、かつてここに梨の木が植わり、大きなハウスにイチゴやとうもろこしが作られていたことに想いを馳せた。 新宿高野や千疋屋でも食べられないと思えるほどの極上のおいしい梨だった。そして本当に甘いとうもろこしだった。(無人販売で出しておくと、1度食べたら忘れられぬほど美味しいので、家まで押しかけられて、何が何でも分けてくれと頼まれることがあったそう)
そんな美味しい梨もとうもろこしも、つい2年前まで毎年食べていたのに、もう2度と食べられない。
1年に1度でいい、旬の時期に本物の味を口にしたいと思う。子供にも本物の味をその舌で覚えていてもらいたいと思う。そういうものは高級店でも買えるかもしれないが、実際に作っているところで買うのがなんといっても1番である。 当地は生のシラスが食べられるが、地元のシラス販売所では驚くほど安い。金額の問題ではなく、ぴんとした生のシラスは銀座のすし屋で食べることは不可能だ。本当の贅沢というのはそういう本物を味わえることだと思う。
太るのは困るけれど、本物の美味しいものを食べるささやかな楽しみも、捨てがたいものである。
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