* たいよう暦*
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いいことと肩透かしと半分半分の一日でした。
「吉野家がすごい行列だよ」 と、会社のパソコンに友人が写メールを送ってくれた。
携帯の小さな写真からでも、十分伝わってくる人人人・・・。
発祥から一世紀。 思いもかけないことで、一時日本から姿を消す牛丼。 一度も食べたことはないけれど、今の私の生活からは身近だった食べ物。 まさかこういう形で消えるなんて半年前には、誰も想像もしていなかった。
「うちの業界どうなるんだろうなあ〜」 ため息まじりに語る人がいたけれど、この未曾有の大災難が、私にはちょっとおもしろい。 おもしろいなんていうと、真剣みが足らないと叱りそうな人もいるけれど、いや、真剣だからこそおもしろいんだけれど。 問題は山積みで、先行きも読めなくて。 この事態の着地点も定まらない中、予測をたてて問題解決にあたっていくのが、力量がためされているようでおもしろい。 一歩でも二歩でも周りよりも先読みして進まないと、なしくずし的にまわりと同化してだめになっちゃいそうな今。 頭と経験と想像力と行動力を使って、いろいろと動き始めている。
こんな時だからこそ。 だめになっちゃうか抜きん出ていくか、はっきり別れていく。
頭も体も使いすぎて、かなり脳疲労肉体疲労気味だけど、だからこそ、おもしろい。だからこそ、最後まで見届けたい。 さてさて、半年後。 どうなっていますかね。
2004年02月09日(月) |
失せ物みつかる・・・? |
お気に入りをなくすのは、心がすうすうする。
先々週の木曜日の帰り道、お気に入りをなくしてしまいました。 ずいぶん前に買ったものですが、暖かさも配色も肌触りも、とても気に入っていたので、かなり悲しかった。
あちこちに電話をかけたけれど、見つからずじまい。 あれから一週間半。ほとんどあきらめていたら、突然電話がかかってきた。
うわ〜。みつかったかも・・・?! ちょっとうれしい。 ううん、かなりうれしい。 ご対面は明日になりそうだけど、ほんと、私の失せ物だったらいいのになー。
私に帰巣本能が備わっていないのは、有名な話だ。
知らない土地ばかりか、知っている土地でも東西南北がよくわからなくなる。 地図を正しく見るまでに、時間がかかる。 時には、正しく見られないこともある。 たぶん、こっち。と思った方向は、たいがい逆。 3回以上曲がると、道が覚えられない。
そんな典型的な方向音痴で、よく道に迷うけれど、まったく道を見失ったのは久しぶりだった。
友人宅からの帰り道、日が落ちて暗かったことも手伝ってか、駅まで歩いて5分程度の道を、20分かかってしまった。 人通りの少ない暗い道を、不安に思いながら歩くのは、かなりどきどき。 こんなときに限って、道を聞けそうな人は誰もとおりかからない。 このまま暗闇にまぎれて完全に道を見失ったらどうしようか・・・とかなり真剣に考え始めた時、やっと駅が見えた。
友人宅への行き道は完璧に覚えていたんだけどなあ。 帰り道は、いつも友人が送ってくれたので、漫然と歩いていた。 だから、曲がり角や目印をよく覚えていなかったのだ。
「行き道と同じところで、曲がればいいやん」 と人はきっと言うだろう。 でもねー。行きと帰りじゃ目に入る景色が違うから、曲がり場所もわからなくなっちゃうんだよー。
漫然と今まで歩いていた自分が悪かった。 これからは、人まかせはやめて、きちんと自分で目印を覚えよう。 そう決心した私でしたが、来なれた道なのに一人で駅になかなかたどりつかなかった私のことを不安に思ったのか、友人は「少々遠回りだが、2度しか曲がらずに駅までいける道」を教えてくれた。
自分的にも不安だったので、とりあえずその道を覚えた。 さて。 これで退避路は確保できた。 敗因もはっきりしたし、心を入れ替えなくては。 いつも歩く道を、一人でも、いつでも、悠然と歩けるように、練習にはげむといたしますか。
あったかい車の中と。 宇多田ヒカルの曲と。 月光浴と。 つるつるひかったうどんと。 なにげない会話に。
癒された夜でした。
本格的な登山靴。 というものを、いつか買おうと思っている。 というわけで、今日はお店をのぞきに行ってみました。 登山靴というものは、はいてはいて履きまくって、自分にあうものを選ばなければならないらしい。
「では、これを履いてみてください」 「はい」
・・・・・・・・・・。
「はい、歩いてみてください。どこか、違和感ないですか?」
・・・・・・・・・・。 全部が違和感ありすぎて、わからない。 とにかく、「靴」と想像していたものと違って、固いのだ。 だから、歩くと、どうも自分の足で歩いていない感じがして、とにかく違和感の固まりになってしまう。
「どうですか?」
どうですか?といわれても・・・困る。 正直に感想をのべるとしたら、「ガンダムな気分です」と口走ってしまいそうだ・・・。
「では、左右違う靴をはいてみましょう。どうでしょう?履き心地の違いがわかりますか?」
えーと、えーっと、ワカリマセン。 だって、両方とも、ちょっとかんじは違うけど、固いなあ。という感想しかわいてこない。
「どちらの方が履き心地がいいですか?」
ええ?どっちも悪いのですけど・・・。
うまく答えられなくて、店員さんもうまく私から答えが引き出せなくて、お互い困って黙り込んでしまった。
「・・・・・・・・えーと、また、見に来ます」 「とにかく、登山靴はたくさん履いた方がいいですからね。自分にぴったりのものを、みつけてください」
そんなの、みつかる日が来るんだろうか・・・?
「はい、また、来ます」
うーん、今日の質問はむずかしかったなあ。 とっても答えにくい質問だった。
2004年02月05日(木) |
残念ながらパンの会欠席 |
母が高熱を出して、赤い顔して、熱ぴたシートをはって、ふうふう言いながら寝込んでいる。 その横で、心配そうに、犬が一匹、猫が二匹布団の上を取り囲んでいる。
「・・・・・・・・・あんたら、重いねんっ!!」
時々思い出したように、病人が3匹を追い払う。ところが、心配なのか、単に寝心地がいいのかわからないけれど、また5分もすれば母の布団の上に戻っている。
もしもし?あなたたち、とっても迷惑になってるわよ? そんなことしてたら、治るもんも治らないわよ?
「もううう〜、どっかいってえ〜! ただでさえ熱であついのに、あんたら3匹もいたら余計にあついい〜!!」
ほらほら。39度の人が叫んでいるんだから、どきなさい!
でも、また5分後には元のとおり。 ほんと、心配してるんだか、邪魔してるんだか・・・。
えぇ〜?!そうだったのぉ〜?!? えっ、ほんとに? えーっ?だって・・・だって! な、一日でした。
どうしてそんなにえらそうに言えちゃうのかなあ。 あなたが背負ってる看板は借り物であってあなた自身ではないんだよ。 看板を背負っていない、素の人間としてあなたと向き合ったとしたら、絶対お友達になれないな。なりたくないな。 いつか看板をおろすときがきたら、そんなにもえらそうな物言いは誰にもできなくなる。 なにか、勘違いしていないですか? それは、あなたじゃない。借り物の、あなたですよ。
「厄とは災いにあらず。人生の節目に反省を促す昔人の知恵」
なるほど。なるほど。 ちょっと、どきどきしていたのがおさまりました。
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