一番辛いのは、辛いときに辛いと言えないこと。 好きという気持ちを、素直に出せないこと。 辛いときはもっと素直にわんわん泣きたい。 好きなんだよってあなたに伝えに行きたい。
初めてあなたから離れようと思った。 あなたがトレーニングしてるから、先に帰ろうと思った。 2人の間でちょっとした決まりになってたことを破れば、 あなたと距離が生まれると思った。それでいいと思ったから。 でも、できなかった。 ジムの階へと上がるとあなたはもう着替えに言っちゃったみたいだった。 「まさと、うち先帰るね。ばいばい。」 そう言おうと思って心の中で決めてたのに、言えなかった。 結局照明も落ちたジムの中で一人まさとを待った。
いつものようにクラブを出て、いつものように駅まで歩いた。 帰り際、ううんもうバイバイしたあなたは、 自転車を押し始めたわたしに向かって、 「ありがとう!」そう言ってくれた。 急だったからあたしが「ん?」て言うと、 「待っててくれてありがとう」 今度はしっかり聞こえるように言ってくれた。 わたしはただ「ううん、またね。ばいばい」、と。
帰り道、訳もわからずな泣いてしまった。 自分でもびっくりしてしまうくらい、 心の中はなんだかとっても苦しかった。
昨日りえがあたしにこう言ったの。笑顔でこういうの。 「こうたとあこ、ちょっと良い感じなんじゃないの?」って。 あまりにも突然だったから、目をぱちくりさせてしまったよ。 同じクラスのこうたは浪人してるから私の一つ上で、お兄ちゃんみたいな感じ。 最近ファッションにも興味持ち始めたみたいで、よく話すようにもなった。 どうやらこうた、最近のあたしを見てて、 「あこ可愛くなった。」って言ってくれてたらしい。 りえはあたしの今の苦しい恋を知ってるから、 きっともっといつでも笑顔でいられるような幸せな恋愛をしてもらいたいんだろうな。 こうたは確かに話してて楽しいし、自然体でいられるし。 今度買物一緒行こうって誘われたし。 りえに言われて少し考えてみたの。 もしこうたと付き合うことになったら、って。どうなんだろうって。 きっと苦しくなったり、夜眠れなくなったり、きっとそういうのはないんだろうなぁって。 いつでも傍で笑ってくれる人がいて、そういう幸せを噛み締められるんだろうなぁって。 でも。 きっと、ううん、ずっと忘れられないんだろうね、まさとのこと。 楽しく過ごせるはずの時間も、そこにまさとを重ねるんだろうなぁって。
やっぱり無理なんだね。きみのことを諦めるのは。 ねぇ、ねぇ、あたしはね。あなたしか見れないんだよ。
昨日あゆん家お泊りしたりなんだで、今日はバイト中ぐったり。 まさとがもしかしたら顔出しに来るかも、って言ってから楽しみにしてたんだけどな。
これからメールいっぱいしようって思ってまさと専用受信フォルダ作ったのに。 最後のメールは4月27日。 彼女さんといるのかなって、またメール返ってこないのかなって考え始めたあの日から、メールは送れてない。 『あきらめるしかないのかな』 そんな弱音を吐き始めた自分に気づいた。
まだ、頑張れる。 でも、もう無理だよ。 どっちも本音。
【今月のいて座の男の子】 意中の女の子のことしか考えられません。 だって。
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