あなたの鍵をこの胸に。

2005年05月10日(火)

「あこ、この恋で強くなったね。」
親友のあゆはそう言ってくれるけれども、そんなことないんだよ。
夜になると、一人になると、色々な想いを馳せ、胸が苦しくなってしまう。
ため息ばかりが出てきちゃう。いつでも笑っているって決めたのに。
今頃まさとは何してんだろうな、って考えると彼女さんの隣で笑っている姿しか想像できないんだよ。



2005年05月09日(月) たとえば

たとえばこの先別の誰かと付き合うことになったとして。
そのとき、わたしにとってまさとは思い出になってしまうのかな。
そんなのいやだ。絶対無理だよ。
ねぇ、あたしが他の誰かを好きになるなんて考えられないよ。
まさとを忘れたりなんてできない。そんな寂しいことできない。
今は辛いけど、苦しいけど、それでもわたしにはあなたしかいらないよ。




2005年05月08日(日) どんなに想っても。

まさとが彼女さんの話をする瞬間が一番胸が痛い。
その話を聞く私はどんな顔をしているんだろう。
みんなまさとの近況を楽しそうに聞いていて、
だから私も一生懸命平気な振りをしてしまうよ。
でも、ほんとはいてもたってもいられなくて思わず席を立ってしまった。
誰にも気づかれないようにそっと、逃げるように。
辛いとき、トイレへ逃げる癖は高校の時から変わらない。
目を瞑り、ため息のような深呼吸をする。
全部が嘘だったらいいのになって思う。
けど同時に現実を突きつけられたような気がして、
先はなく、暗いということを知る。
まさとに会うときは必ずつけることにしてたネックレスも、
Tシャツの中に隠してしまう弱いわたしがそこにいた。

『あこは好きな人できた?』
ふとけいちゃんからの質問に、顔を斜めにしてしまった。
うんと縦にふるほど勇気もなく、首を横に振るほど自分に嘘をつきたくなかった。
『あたし、ほんと不器用なんだ。』
けいちゃんに顔を向けて、でもまさとにも聞いてほしくてそんな話をした。
好きな人ができても、素直になれないって。
笑顔が作れなくなっちゃって、どうしていいかわからなくなる。
目も合わせられなくなっちゃうくらいだって。
全部全部、それがまさとへの今の状況なんだよ。

まさとと仲良くなればなるほど、あぁこの恋は難しいなって痛感するよ。
まさとがわたしに振り向いてくれる可能性なんて
ほとんどないんだなって確信するばかり。
それでも好きなんだ。
どんなに想っても、想いは届かないのにね。


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あこ [MAIL]

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