2013年03月15日(金) |
■病院生活での発見!その15.病棟内ブラックリストにのる |
車イスの自力走行がなかなか許されない Nさんに、ワケを聞くと、Nさんは、 「自分は、ブラックリストにのった」 というのです。
「えっ?ブラックリスト? ブラックリストって?」 「ほら、あれだよ、 要注意人物ってことだよ」 「じゃ、Nさん、この病棟の 要注意人物になったの?」 「そうらしいんだな…」 「いったい何をしたの?」
すると、Nさん、 こんなことを話はじめました。
「オレさ、動いちゃってさ。 歯を洗おうとしてさ、看護士さんを 呼ぶのも悪いなと思って、 丸イスに腰掛けて、洗面台まで、 ズリズリと動いたんだよ。 片足と手を使ってさ。 手術して、そうだな3日目くらいに。 そしたらさ、 それが、見つかったんだな、 ちょうど、看護士さんが部屋に 入ってきて、
「Nさん、なにやってるのっ!」
って、見つかったんだ」 「ひぇ〜そんなことしたの?」
Nさんは2人部屋で、その部屋には、 小さな洗面台があるのです。 その洗面台まで、ベッドから3メートルくらいの 距離だったので、これなら大丈夫と思い、 丸イス移動を決行してしまい、 それが、見つかったらしいのです。
「そうなんだよ、 看護士さんたちが吹っ飛んできて、
「そんなことやめてください、 もしものことがあったら、 どうするんですかっ」
と、怒られるわ、 次の日、主治医の先生も来て、
「手術した足に、 何かあったらどうする、 大変なことになるから、 やめてくれ〜」
と、懇願されて…さ」 「そりゃそうだ、 何かあったら大変だもん」
「うん、それに、患者が転んだりすると、 看護士さんたちは、始末書を書くことに なるらしいんだな… オレ、そんなこと知らなかったからさ。 で、それから、監視されて、 車イスの自力走行も許されなかったんだ」 「あら〜そうだったの。 でも、それは仕方ないね〜」
「うん、そうなんだけど、さ、 看護士さんたちに、手間かけてもな、 と、その時には思ったんだ。 それが、要注意人物になってね〜 ブラックリストさ」
ということだったのです。 もちろん、しばらくした後、 Nさんも自力走行許可されたのですが、 それからも、Nさんの監視は、 なかなか厳しかったようです。
あとで、看護士さんに聞いたら、 このようなことはよくあるようで、
「看護士さんが忙しそうだし、 手間かけて悪いし、 なんとか自分でできるから」
と、勝手に判断して動き、 転んだりする方が いるのだそうです。 もし転んで、手術したところが、 どうにかなったらそれこそ 再手術になり大変なことになります。 (現実にいたそうです) さらに、そのたびに、 看護士さんたちは始末書を書き、 大変な思いをするらしいのでした。
入院しているということは、 いつもの自分の体ではないし、 体調も万全ではないし、 その上、薬を飲んでいれば、 もうろうとしていることもあるのです。 なので、看護士さんに介助を素直に お願いするということが大切なのですね。
看護士さんに、Nさんは、その後、 何度もこう言われたそうです。
「何かあったら、 ナースコールしてね。 遠慮なくね。 忙しくても、それが、 私たちの仕事だから、 そうしてくださいね」
その後、Nさんは、まめに ナースコールをするようになったとか。
入院している間は、自分でできると思っても、 主治医の先生、看護士さんの指示に従うこと、 例えば、
「今日から、歩いても トイレにいってもいいですよ」 と、許可が出るまで、 勝手に自分で行かない、とか、 「一人では、動かないでください」 と、言われたら、動くときには、 必ず看護士さんを呼ぶとかね。
幸い、私は、入院初体験だったので、 病院のおきてがよくわからず、 主治医の先生と看護士さんに言われたことは、 素直に受け入れ、守りました。 そのおかげで、車イスの自力走行が、 すぐに認められたのです。 よかったです(笑)
そのほかにも、まだまだ、 学んだことがありました。 ありがたいことばや、さらなる、 病院内のおきてなどなどなど。
また、次回報告しますね。
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2013年03月13日(水) |
■病院生活での発見!その14.病院のおきて |
少し間があいてしまいました。 病院にいながら、ちょっとバタバタとしてました(苦笑) 新しいリハビリが始まったり、 仲良しになった方々が退院したり、 大冒険もしたりしてました。 これは、すごい体験でした。 (この話は近々する予定です)
もちろん日々のリハビリは、 きっちりしております。 そして、なんと、
この↓嫌いな機械による膝の 曲げ伸ばし角度は、
130度まできました。 つまり、膝が50度まで 曲がるようになりました。 あと、5度ほど曲がると、 この機械での曲げ伸ばしも 終りになります。
また、膝に体重の2/3ほど 負荷をかけつつ歩く 練習を始めています。 片松葉杖で。 来週からは、全体重をかけて 歩く練習に入ります。
で、 この17万円した装具↓ですが、 えっとですね…
使わないことになりました! 松葉杖での練習の方がいいということで。 結局、使ったのは、わずか、 8日ほどで、短い命でした。
でも、最初から、主治医のK先生に、 一週間で使わなくなる人もいるし、 一ヶ月使う人もいると、と言われていたので、 使わずにすんだのは、幸いなことで、 よかったあと、思っています。
そんなわけで、装具はこのように、 窓際に放っておかれています(笑)
退院のめども見えてきました。 全体重をかけてよくなれば、 松葉杖を使わないで歩く練習になり、 それがうまくいけば、 自力で歩くことが出来、 そうなれば、退院です。 嬉しいです!
と、私の状況はここまでにして、 今日は、病院の「おきて」らしきものに ついて話したいと思います。
例えば、車イスの使用。 これにも、 おきてがあるのですね〜 (病院的には決りだと思うけど)
私は、比較的早くから、 自力走行を許可されました。 自力走行とは、車イスを自分で運転して、 トイレにも行けるし、売店に買い物もいけるし、 地下の食堂にも行けるということです。
自力走行ができないと、車イスを使うとき いちいち看護士さんを呼ばないといけないのです。 勝手に、乗ってもいけないし、 もちろん、移動してもいけないのです。
そして、この車イスの自力走行を 許可されるかどうかは、 病状はもちろんありますが、 その病状が安定していれば、あとは、 車イスのストッパーができるかどうかが 許可されるかどうかの目安になります。 ストッパーとは、車イスを止めたときに、 左右にあるレバーを引いて、 車輪が動かないようにするものです。
車イスは止ったときに、 ちゃんとストッパーで止めないと、 ひとりでに動いたりして危険なので、 看護士さんに、何度も何度も、
「ストッパーして」 「ストッパー忘れているよ」
などと、注意を受けます。 そうして、ストッパーをきちんとかけることを、 学んでいくのです。
私は、幸い、すぐに覚えたし、 膝の状態も安定していたので、 手術後早々に自力走行が許可されたのです。
でも、それだけではないのです。 前回のそんな病院あり?で、でてきた、 同じ病棟のNさん(60代男性)は、 ストッパーも車イスの運転も うまくできるのに、 許可されなかったのです。 しかも10日間も。
なぜか…
そこで、私は、Nさんに 「ね、なんで自力走行、 許可してもらえないの?」 ワケを聞いてみたのです。
するとNさん、 「あのさ、おれ、 ブラックリストに のっちゃってさ」
と、言うのです。 どうやら、病院のおきてをやぶり、 ブラックリストにのったと言うのですね。 さて、どんなことをしたのか。 この話は、また次回書きますね。
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2013年03月07日(木) |
■病院生活での発見!その13.えっーー、そんな病院あり? |
《お詫び》
すいません、記事内で、 乾癬(かんせん)を疥癬と 間違えて書いてしまいました。 お散歩女医さんから、 教えて頂きましたので、訂正いたしました。 乾癬(かんせん)と、疥癬では大きな違いですよね。 大変失礼いたしました。<(_ _)>
お散歩女医さん、教えていただき、 助かりました。 今のネット環境では、コメント欄に返事が できないので(どうも調子が悪くて) この場をかりて、お礼申し上げます。 本当にありがとうございました。
さて、病院内でのおつきあいで、 またまたびっくり仰天のこんな話を聞きました。
「えーーっ、 そんなことあり? そんな病院ってあり?」 と、話を聞きながら、 憤慨してしまいました。
それは、かかとを骨折して入院している 同じ病棟のNさん(60代男性)と、 ひなたぼっこをしつつ聞いた話です。
リハビリの先生から、日差しを浴びるように、 そうすると骨のつきがよくなるから、と言われ、 いつもNさんと、ズボンを引き上げ、 スネを出して、ひなたぼっこをしていたのです。
その最初のひなたぼっこのときのです。 2月の中旬頃でしょうか。 そのNさんがズボンを引き上げ、 スネを出したとき、赤くただれたスネが 現れたのです。 私はびっくりし、Nさんに、 思わずこう聞いたのです。
「Nさん、どうしたの? その足、アレルギー?」
すると、Nさんは、 こう言ったのです。
「ちょっと前まではね」
私は、不思議に思い、 続けてNさんに聞きました。
「ちょっと前までって、今は?」
するとNさん、 こんな話をし始めたのです。
「いやぁね、実は、 この足と背中に、この赤いただれがあって、 もう10年以上も、皮膚科に通っていたんだ。 それも、結構有名な皮膚科にね。 紹介してもらって、4カ所くらいかなぁ… 大分、お金もかけて、 いいと言われる皮膚科に行ったんだ。
保険外の薬を飲んだり、 漢方薬を飲んだり…ね。 大分、かかったな、お金も。 ところが、さっぱり治らない。
皮膚科の先生に、こんな症状だと話し、 前の皮膚科でアレルギーだと言われと話し、 でも、全然よくならないから、 この病院にきたと説明すると、 新しい薬を処方してくれる… でも治らない」 「あらら…大変でしたね」
「そうなんだ。 ある病院で処方された薬を飲んだら、 肌がむけてきちゃってさ。 あわてて病院に行ったら、 あ、少し強かったですね、 じゃ、中止にしましょう、 なんて、言われちゃってさ。 その薬、飲むのをやめたら、 すぐに肌のむけもおさまって、 なんだ、この皮膚科と思ったよ」 「ありゃりゃ、ひどい話」
「本当に、ひどい話だよ。 そんなこんなしているときに、 1月末に骨折して、この病院に入院し、 2月6日に手術をすることなったんだ。 そのとき、この病院の先生がこの足を見て、 これはひどいから、この病院の皮膚科の 先生に見てもらうことになったんだ」 「うんうん、それで?」
「この病院の皮膚科に言って、 今までの病院の経過、今までの症状、 今の状況なんて話したんだ。 すると、この病院の先生は、 こう言ったよ。
「Nさん、これは、 アレルギーではないですよ、 乾癬(かんせん)ですよ、 今までの薬は、全部 やめてください」
と。 いや、もうびっくりしたよ。 アレルギーでない、ってすぐに判断して、 今まで飲んでいた薬を見せたら、 どの薬も捨てろって」
「ひぇ〜、そんなぁ」 「そしてね、言われたとおり、 乾癬の薬を飲んだら、すぐに 治り始めてね、これでも、 大分よくなったの。 あっと言う間だったよ。 女房も、びっくりして、 いったい今までの10年間は なんだったんだって(苦笑)」
「本当だ、でも有名な皮膚科でしょ?」 「そうだよ、全く、金かえせだよ。 この病院にきたら、すぐに乾癬と わかったんだよ…驚きだよ」 「全くだ、全くだ」
「だからね、すっかり良くなったら、 オレ、あの病院に行こうと思うの。 これ見せに。 なんて言うか、確かめたくてさ」 「そりゃ、そうだ、 しかし、なんで皮膚科でそんなことが わからなかったの?」 「オレが、最初に、アレルギーだって、 言ったからかもしれないけど、 でも、調べたらわかるんじゃないかなぁ。 ここの先生は、病気の百科事典にも 乾癬は、書いてあるっていうんだから… 別に特別な病気ではないっていうし。 だから、今は、アレルギーでなくて 乾癬、ってわけさ」
と、Nさんは、笑うのでした。 そして、Nさんの足は、 今ではそのすっかりキレイになり、 ほとんどわからなくなりました。
10年間も、苦しんで来た病気が、 この病院で、1ヶ月で治ったのです。 しかも、骨折が元になって…
「オレさ、思うんだ… 骨折しなかったら、まだ皮膚科に 通っていたろうと思うんだ。 だから、骨折して良かった、とまでも 言わないまでも、骨折のおかげだって 思うんだな。 今まで、この足のおかげで、温泉にも 行けなかったけど、今度から行けるよ」 「うん、そうだね、 よかったね、治って。 しかし、ひどい病院もあるんだね」 「うん、あるんだな、 絶対この足、見せにいってくる(笑) この病院で、ホントよかったよ」
などと、話し合いつつ、 またWBCの話などしつつ、 Nさんと天気のいい日は、 ふたりでスネをだして、 ひなたぼっこをしているのでした。
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2013年03月06日(水) |
■病院生活での発見!その12.驚きのおじさん |
前回からの続きになります。 私と同じ、膝の複雑骨折をした 78歳のおじさんが、来週退院できることなり、 現在、退院に向けて、元気に日々杖無しで歩く、 リハビリに取り組んでいます。
そのおじさんと話をしていると、 こんなこともわかったのです。
「事故、って言ってましたよね?」 「ええ、バイクに乗っててね、 赤信号でトラックの横に止ってたの。 私は、歩道側に止っていたんだけど、 信号が青になったので、発車したら、 その信号をまだ渡っている人がいて、 その人に、ぶつかったらしいんだな。 私は、トラックが横だったので、 その人が渡ってくるのがわからなかった… で、その人とぶつかって倒れて、 すぐ、救急車。 でも、その時の記憶がなくて、 気がついたら、病院だった。 その運ばれた病院が ひどい病院だったんだけどね」
「えーーっ、 じゃ、人がぶつかってきたんだ 渡りきってない人が」 「そうらしい、私は、ともかく、 信号が青になったから、発車したけど、 そのあたりのことは、もうわからなくて… 人とぶつかったかどうかも覚えてないんだ」 「まぁ、大変でしたね」 「うん、膝の他、肋骨とかもおれたし、 肩とかも打ったしね。 でも、今は、もう大丈夫」
「で、そのぶつかってきた人は、 どうなったの?」 「それが、その人は2,3日、病院に通った だけですんだらしい、こっちは、2ヶ月半 以上も入院したのに…な」 「それは、あんまりですね〜」 「そうなんだよ」
などと、話していたのですが、 その後、このおじさんは、 びっくり仰天することを 言ったのです。
「あのね、私ね、 よくなったら、バイクにまた、 乗ろうと思っているんだよ」
私は、驚いて、 怖くないかと聞くと、
「事故の瞬間を覚えてないので、 事故の恐怖感がないんだ。 それに、今まで 60年間も乗ってきたんだ、 バイクに乗るのが楽しみでね」
と、おじさんは、よくなったら、 また、バイクに乗る気でいるのでした。
私は、自分が自転車で転倒した瞬間を 覚えているので、恐怖感があり、 しばらく自転車は乗れないな、と思いますが、 このおじさんは、乗ると張り切っているのです。
「もっとも、家族は 大反対してるけどね」
私も、家族は反対だろうなと思いました。 だって、心配だもん。 でも、おじさんは、乗る気まんまんで、 せっせと病棟で、歩く練習をしているのでした。
こんな光景をみていると、 私も、やるぞ、と 元気になったりするので、 情報交換はかかせないのですね〜
また
「えーーっ、そんなことあるのぉ? それは、ひどいですね、 ひどすぎっ」 「それが、あるんだよ、 ひどいだろ?」
なんて、話も聞きました。 病院もいろいろなのだと思いますが、 この話には、憤慨しましたね〜 あまりに、お粗末で、ひどくて。
この話は、また次回に書きますね。
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2013年03月03日(日) |
■病院生活での発見!その11.病院内のでおつきあい |
病院生活は、意外に忙しいと実感しています。 私だけかもしれませんが… 例えば、一日はこんな感じ。
■6時30分起床(検温、血圧測定)
■骨をつきやすくする器械を40分やる 挽き立てコーヒーを買いに1階に行く
□7時30分〜8時 お待ちかねの朝食(パン食)
■9時〜9時30分 自主リハビリ (膝の曲げ伸ばし、ストレッチ)
■10時〜ご近所さん挨拶、情報交換 おつきあい(2〜5カ所)
□12時 昼食 (ときどき食堂で食べる)
■シャワーが出来ればする (2〜3日に一度くらい)
■14時20分〜15時 リハビリ室にてリハビリ
■15時30分〜16時30分 ベッドの上で、あの嫌いな機械によるリハビリ
■16時30分〜16時50分 装具リハビリ (約17万円の装具使用)
□18時〜18時30分 お待ちかねの夕食
■20時〜20時30分 自主リハビリ (膝の曲げ伸ばし、ストレッチ)
■22時消灯 就寝
といった具合。 間、間の時間はあるけど、細切れといった感じ。 そのほうが、退屈しないのでいいのですけど。 また、土日は、リハビリ室でのリハビリは お休みなので、少しゆったりと出来ますね。
この間に、ありがたいことに、 家族やお見舞いの方も来てくれたりして、 また、メールをしたり、こうして、 アップ作業をしたりして、思ったより、 退屈せず、充実?した日々を過ごしています(笑) もちろん、早く退院したいですよ〜
と、そんな私の病院で1日はさておき、 今日の話は、病院内のおつきあい 情報交換についてです。
1ヶ月も入院していると 当然ながら、 顔なじみも出来、 話の合う方も見つかり、 同じ膝の骨折した方と 情報交換したり、 他の方の症状を聞いたりも できるようになります。
そこで、午前中に、 知り合った方の病室に顔を出したり、 ディルームで話したり、 廊下であって、話し込んだりするのです。
例えば、こんなことを聞くと、 やはり力になりますしね。
同じ、膝を複雑骨折した男性の方が 来週退院することになりました。
「よかったですね〜」 「ええ、本当に、もう78歳にもなるから、 どうなることかと思いましたが、 2ヶ月半で、歩けるまで回復しました。 今は、立ってあるけますよ〜 まだ不安だから、杖は必要ですけど」
「後は、歩くだけですね?」 「いつでも退院していいと言われたけど、 リハビリをもう少ししたくてね、 それで、来週にしてもらったんですよ。 来週中には、杖無しで歩けること目標だな」
「リハビリは、辛くなかったですか?」 「いやぁ、昔のことはもう忘れました(笑) 最初は、悲鳴をあげたこともありましたが、 今となっては、もうどんなだったか、 あまり覚えてなくて。 それより、幸いなことが多かったし。
私は事故で、最初、とんでもない病院に 運ばれて…1週間くらい何もしてもらえず、 これは、どうにもならないと、 この病院にムリに入れてもらって… すると、すぐに応急処置も 手術も手配してくれて、 こうして回復することができました。 本当にありがたいです」
「私も救われました。 お互いに良かったですね」 「はい、ところで足の裏の感覚ありますか?」 「いえ、まだあまりないですね、 ちょっと気になるのですが…」
「心配することないですよ、 その感覚も徐々に戻って来ますから。 時間はかかりますが、大丈夫です 心配いりませんよ」
と、やや不安だった、 足の裏の感覚のなさの心配が解けたりするのですね。 先生にも、そう言われていたものの、 同じ膝骨折が治られた方の話だと、 説得力があるのですね。
また、こうして、歩けるようになって退院する、 という方を見てると、力がわいてくるのですね。
でも実は、この方の話、 この後、 もっと仰天するような 話も聞けたのです。 いやぁ〜 驚きました。
この話は、次回書きますね。 本当に、驚きましたよ(笑)
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2013年03月01日(金) |
■病院生活での発見!その10.ロボット足で歩けるようになりました |
《お知らせ》
■本サイト「ことば探し」に、 「今日のことば」2月の人気ベスト5をアップしました。 ★http://www.kotobasagashi.net/kotoba/vest5.php
「なぜ、ウサギがカメに負けたか」のことばが いちばんポイントが多いことばでした。 どんなことばか、ぜひ見てみてくださいね。
驚くべきことに、先生は、 こう言ったのです。
「これがあれば、 歩くことができるから、 退院する人もあるんですよ」
私は、仰天して、
「えっ、退院? これで家に帰るの? 外歩くの?」 「はい、これで、 退院する方もいますよ。 そして、これをはいて、 外来に来る方もいるし、 リハビリに来る方もいるんですよ」
「でも… 外歩くの危なくないですか? 転んだりしたら、危ないし…」 「何度か練習してからだし、 慣れると、歩けるんですよ。 若い方なんて、松葉杖なしでも、 歩いちゃうしね」
「ひぇ〜、松葉杖なし… 階段なんてどうするんですか?」 「階段用のリハビリをしますよ。 もし、まゆさんが、外泊するなら、 外には、必ず段差があるので、 階段用の練習もしますけど」 「いいえ、私は、これで外に出ない。 とても自信ないし、なにより… 不便だし…」 「慣れると、それなりに、 使えるようになるものなんですよ」
と、先生は言うのでした。 私は、心で、
この装具に 慣れたくないもん。 できるだけつけないで すませたいもん、 と、思ったのでした。
そして、階段練習はさておき、 この装具をつけて、いよいよ 病院内を歩く練習が始まりました。
先生が、後ろからそっと支えてくれて、 私の、歩き方の感覚をキャッチし、
「もう少し、左足を揃えて」 とか、 「右足の出し方を小さく」 とか、 「松葉杖の地面につくときの音を静かに」
などと、注意されつつ、 一歩一歩練習をしたのです。 リハビリが終わると、今度は、 病室に戻って、病室のあるフロアでも 歩く練習をしました。
そして、ついに、 両方使っていた松葉杖が 左の片方だけの松葉杖に なりました。
できるものかしら、と心配でしたが、 意外なことに、片方だけの方が軽く歩け、 しかも、右手はフリーハンドになり、 自由に使えるようになったのです。
もっとも、歩く練習だから、 右手が使えるようになっても、 何も持つものもないのだけど、 なんとなく、 なんとなくだけど、 成長したような気になったのでした。
ということで、 約17万円した装具での練習をして、 筋力をつけたり、歩く感覚を 取り戻したりしています。
あ、もちろん、 外にはでませんよ〜(笑)
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2013年02月28日(木) |
■病院生活での発見!その9.約17万円の装具の歩きごこちは…? |
おっと、「立つ」その前に、 こんな会話がありました。
「先生、これどうやってはくの?」 「えっとね、膝のところの金具をおろすと、 膝が曲がるようになるから、 曲げてから、足を入れていこう。 この装具は、座るときには、 膝が曲がるようにできているんだよ」
ほら、金具を外すと、 曲がるんですね。
そこで、言われたとおり、 膝のところを90度に曲げて かかと、ふくらはぎ、ももと 順番に足を入れました。
「先生、これでいい?」 「そうそう、そしたら、まず、 かかとから、マジックテープでとめる。 それから、ふくらはぎ、そうそう。 ここまできたら、脇にあるかかとを あげるバンドをして…」
「先生、これのこと?」 「うん、それは、かかとを上げて、 膝に負担がいかないようにするバンドだから、 しっかりと止めてね」
このバンドが、調整機能を 果たしているらしい… だから、大事らしい、とても。 これをしっかりと止めた。
「それから、最後にももをしっかりと 固めにマジックテープをとめて。 そこは、強めに止めてね」 「(ぎゅうっ)ふぅ〜〜 これでいいですか?」 「うん、いいね」
ということで、5分くらいかけて 足にセットし(始めてだからね) その後、
「じゃ、立ってみようか」 「ははっ、わかりました!」
になったのですね。 平行棒の前で。 そして、
「先生、立ちますっ、えいっ」
平行棒の左右の棒を持ち、 かけ声とともに、 立ち上がってみたのです。
「どれどれ、ちゃんと、 装着されているか、お尻の位置が あっているか、ちょっと確認させてね。 ちょっとお尻さわるね」 「どうぞ、どうぞ」
先生は、お尻の位置を確認しました。 この装具は、説明しづらいのですが、 お尻の骨で受けるようになっているので、 そのお尻の骨の位置がとても大事なのですね。
「おっ、大丈夫だね、いいね、 じゃ、平行棒に捕まって 歩いてみようか」
ということで、平行棒につまかり、 ゆっくり歩いてみたのです。
当然ながら 歩きづらい。 今までにない感覚。 足が地面につっかかるし。
もたもたと歩くと、
「装具をつけた足は、 横に円を描くようにしてから、前に出す。 そうしないと、下がつっかかるからね。 その後、左足を装具につけた足と 同じところに置く、そしたらまた、 右足を、ゆっくりと円を描くようにして、 前に出す…この繰り返しね」
座るとき以外は、装具はまっすぐな状態なので、 これを、上手に操らなくてはいけないのですね。
「まずは、横に円を描くように…して、 次に左足をだして…っと」
と、ぶつぶつ言いながら、 集中してゆっくり歩いていると、 だんだんコツを覚えてきました。
ちょっと嬉しくなって、 平行棒を、行ったり来たりを、 汗をかきつつ、何度もやりました。
なんとか、コツをつかみ、 ホッとしたら、先生は、
「じゃ、明日は、松葉杖を使って 練習しようね。 そうしたら、病院内も、 車イスでなく、歩けるから」
と、言うのです。 そこで、私は反論しました。
「先生、これで歩くより、 車イスの方が、楽だもん。 病院内なんて歩かないもん、これで。 倒れたら、大変だもん」
すると、先生は、 驚くべき事を教えてくれたのです。 これはまた次回書きますね。
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