まゆのウォーキング、ぼちぼち日記

2008年08月07日(木) 責任とりなさい!なんだか気の毒だね…その2

今日も昨日から引き続き、


「あららぁ、
 なんだか気の毒だね〜」



と、思ったものたちだ。
それらは、さりげなくおかれていたり、
放置されたりしているので、


「これを置いた人、
 ちゃんと最後まで責任とりなさい!」



と、ぷんぷん怒ったりしている。
でも…切ないが、今日のこのものたちは、
どうやら、ほとんど責任をとってもらってない。
頑張って働いてきたのにね…





さて、最初はこれだ。
それはこんなところにあった。







最初は、ただ


「あっ、シーサー?
 勇猛って感じだね、
 沖縄料理の店かしら」



などと思って通り過ぎようとしたが、
ふと足元が乱れていることに気がついたのだ。






いったん気がつくと、
それをどうしても確認してみずに
おれないのが私の性格だ。
近寄って、まじまじと見てしまう。
すると、こんなふうになっていた。







「あらら、気の毒に…
 壊れているよ、足元が。
 がたがただよぉ〜
 なんとかしてあげて」




と、思わず、声を出してしまった。
誰も聞いてなかったけどね。
シーサーの足元は、ぼろぼろの状態だったのだ。
ずっとここにいて、頑張ってきたと思われるのに、
このような状態のまま放置されている。

店の看板でもあり、このシーサーが
あるので、「沖縄料理」なんて気がつくので、
その看板がこんな状態ではいけない、
店の姿勢としても、なんとかするべきだ、
と、強く思ったのだった。



「ちょっと手直しするとか、
 台をきれいにするとか
 できないのかしら?」




などとも思ったが、おそらく、
気がついても誰もやる人はいないのだと思う。
ちょっとしたことなのだけど、
そのちょっとしたことをやるかどうかは、
それをやろうと思う気持ちがもてる余裕のある人だけだと思う。
どうやら、この店には、
そういう気持ちを持った人はいないらしい…


「頑張って働いているのに、
 気の毒だね…
 ご苦労さま。
 直してもらえるといいね」



と、ひとまず声をかけてきた。
慰めにもならないと思うけど…





さて、次はこれだ。
それは、こんなところに隠されていた。







それは、こんなものだった。







「こらこら、
 こんなところに隠したって、
 ダメなんだからねっ
 見つかるんだからっ」




とこれまた、怒ってしまった。
隠されるように捨てられているこの
中国風食器に言っては気の毒なのだけど。

またまた、膝を折ってまじまじと
これらを見てしまったのだが、
家庭用で使われていたものに見えた。



なんでこんなところに、
捨てるんですかねえ…
これだけの量なら、
燃えないゴミの日に
出せばそれですむのに…




これらの中国風食器だって、
役立って来たに違いないのに…
怒りの気持ちでいっぱいになった。


「お役目、ご苦労さまでした」


と声をかけた。
この日は、ゴミ袋を持っていなかったので、
この食器たちを拾うことはできなかったが、
しばらくしてまたこの道を通ったら、
この食器たちはなくなっていたので、
誰かが、処分してくれたのだと思う。

ものを買うときには欲しくて買うし、
そして、それなりに使うと思う。
そうしたら、その役立ったものたちに
感謝の気持ちを持って欲しいし、
捨てるときにも、感謝の気持ちで捨ててほしい、
しみじみそう思ったのだった。




というわけで、道ばたで見つけた、
気の毒なものたちでした。
毎日歩いていると、こんなものたちによく出会います。
見つけても、何もできないことが多いのですが、
ねぎらいのことばをかけるようにしています。






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2008年08月06日(水) これは、なんだか気の毒だね…その1

今日は、ウォーキング中に見つけた、


「あららぁ、
 なんだか気の毒だね〜」



なんて思ったものたち、その1だ。
こんなものたちも、あちこちにあるもので、
見つけるたびに、なんとかすればいいのに、
と思ったりしている。
もっとも、そう簡単に処分できないから、
置かれているんだろうけど…




今日のそれは、これだ。
少し入り組んだ路地で見つけた。







そう、この犬の置物だ。
ビクターの犬ですかね?







「気の毒だね…
 なんだか、困っているよだね…
 悲しそうだね…」




なんて、思わず思ってしまった。
路地そのものも、置かれている場所も、
暗い感じだったので、
余計そう感じてしまった…

ジャマになったから、こんなところに
出されてしまったのだろうが、
ジャマになったからといって
簡単に捨てられないのが、このような置物だ。
なんとなく思い出があったり、
捨てるのはかわいそうだなんて思ったりして、
こんな片隅に置かれて忘れ去られてしまうのだ。
(たぶんだが)



そして、ふと、
もし、これが
ビクターの犬だとしたら、
何か歴史があったはずだぞ、
と私は思い出した。




私は、以前、ビクターの犬の話を
読んだことがあるのだ。
そこで、家に戻ってから、
本とネットで調べてみると、
こんなことがわかった。
簡単にまとめると、


「ビクターレコード店は「HMV」で知られているが、
 HMVとは、
 「His Master’s Voice」の略で、
 訳すと「ご主人さまの声」になる。

 ビクターの犬は、この「ご主人さまの声」を
 聞いているブルテリアの
 ニッパーという犬がモデルになっている。

 ニッパーは、イギリスの画家(フランシス・バロード)の
 兄のマークの飼い犬だったが、マークがなくなってから、
 弟のフランシスが飼い主となった。

 ある時、フランシスがラッパ型蓄音機で、
 以前吹き込まれていたマークの声をニッパーに聞かせたら、
 ニッパーは、そのラッパ型蓄音機の前で、
 不思議そうに耳を傾け、マークの声に
 じっと耳をすませて聞いていたそうだ。

 そのニッパーの姿に心を打たれたフランシスが
 ニッパーの絵を描き、この絵を蓄音機会社に売り込み、
 広く知られるようになり、
 それが日本ビクターの目にとまり、
 ビクターの象徴して活躍することになった」



ということだった。
この話を読んでから、この路地を通るたびに、


「もしかしたら、
 これはニッパーかもしれないね。
 すると、やっぱり…
 気の毒だね…
 ニッパー、ご苦労さま」




などと、声をかけて通ることしている。
まっ、実際には、
ニッパーかどうかはよくわからないのだけど。
(日本ビクターに聞いたら、このような
 大きなニッパーは、出してないという)

この犬の置物は、見つけたのが昨年だが、
今もなお、この路地に置かれている…
なんだか、いつも気になるのである。


というわけで、今日は気の毒その1でした。
明日また、気の毒その2を書きますね。





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2008年08月05日(火) へぇ〜こんなふうになったんだね。

今日も、引き続き、
このところ見つけた、


「へぇ〜、
 こんなふうになったんだ…
ふぅ〜ん」



なんて、思ったものたちだ。
きっと、知っている方もいっぱいいると思うが、
私には新鮮な驚きだったのだ。




さて、最初は中央線の電車である。






先日、用事があって久しぶりに、
中央線に乗って


「へぇ〜
 変ったんだね〜」



なんてちょっと驚いた。
それが何かというと、これ。







そう、つり革だ。
知らなかったけど、
今は、こんな黒い色の、
大きめな三角形になったんだね。
ちょっとびっくり。
おしゃれさんに
なったんですかね?




でも、なんとなくだけど、
黒い色が目立っていて、
にぎにぎしい感じがして、
私は少し違和感を覚えた。






白の方がいいように思ったが、
白だと汚れが目立つのかな?
それか、視覚障害者の
方々への配慮かな?
黒の方が見えやすいとかの。
もっとも他の電車は白が多いけど…
うるさくないし…ほらね。






どう思いますか?



でも、この方が、
握りやすいのかな?




そう思ったので、立ち上がって、
この黒い三角形のつり革を握ってみたが、
安定感があるような、ないような…
ちょっと不思議な感じがした。

何か意味があってこうしたのかもしれないが、
そして、混んできたら、底辺部分が大きいので、
二人でつかまることはできるけど、
私は別に、黒い△でないほうが落ち着くな、
と、勝手に思ったのだった。




さて、続いて今度はこれだ。






これが何かというと、
自転車を置かせないための柵だ。
ほらね、禁止って書いてある。






この場所は、大分以前に行ったとき、
かなりの放置自転車が置かれていたので、
こんな柵をつけて防御するようになったのだと思う。


もっともこの柵があっても、
「ちょっとだけ」
と言い訳しながら、柵の前に、
自転車を止めることもできるが、
確かに、止めづらい。



いつも自転車をぶっ飛ばし、
あちこちに自転車を止める私としては、
やや抵抗を感じる柵だった。
でもまぁ、このくらいしないと、
簡単に止めちゃうね、とも思った。


てなわけで、街で見つけた、
やや、驚いたものたちでした。
いろいろ変るんですね、
知らない間に…





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2008年08月04日(月) この中身はどうなっているんだろう?

さて、今日も引き続き、
わかっても、知っても、どうでも大差ないが、
どうなっていんだろう?これは…
なんて思ったものの紹介だ。



今日のそれは、これだ。
そう、夏場においしいメロンだ。
我が家はメロンが大好きなのだ。







そこで先日、メロン産地の直売の時に、
まとめ買い(4つ)したら、その中に、
妙な形のメロンが紛れ込んでいたのだ。


どうやら、
おじさんが入れ込んだらしい…
「おいしいよ〜
 安くするよ〜」
なんて言いながら。
ほら、こんな。






メロンの中から、もう一つのメロンが
出てきそうな感じで、
先端がぷっくりとふくれている。



ふぅ〜ん、
こんな形のメロンもあるんだね。
出来そこないかな?
だから、安くしてくれたのかな。
このメロンはおいしいのかな?




メロン好きの私としては、
何となくそう不安に思いつつ、
ひっくり返してみたり、
この先端部分をつんつんしてみたりして、
いろいろな角度から観察してみたが…
このふくれた方にも重みがあることがわかった。
どうやら中身はつまっているらしい。
ずっしりと重みはある。



こうなると、興味は、
この中身だ。
中は、どうなっているのかな?
このぷっくり部分は
どうなっているんだろう…




そこで、冷やしもしないで、
大急ぎで、
このメロンを切って中身を
確認してみることにした。
どれどれ、
どんなふうになっているかな?


すっーすっー
(包丁を入れた音の感じ)
こてっ
(二つに割れてひっくり返った音の感じ)





すると、
こんなふうになっていた。









もっと近寄ってみると、こんな。






一方の種が、先端部分にのびていて、
でも、外側は普通の外側だった。


ふぅ〜ん、
こうなってるんだ…
別にどうってことはないね。
でも、この先端部分は、
おいしいのかな?



と、今度はそう疑問を持ったので、
この先端部分だけを切り取って、食べてみた。
この部分の味と、本体の味は違うのか、
これは、大事なことだからね。



どれどれ…
もぐもぐ…




あっ…
まずい…




じゃ、本体はどうか
どれどれ…
もぐもぐ…




あっ…
本体はちゃんと
おいしい…




ということで、
この先端分は甘みもなく、おいしくなく、
でも本体はちゃんとおいしいということが
判明したのだった。

つまり、この先端部分があることで、
少し食べる分が多くなり、トクするかと思ったら、
そうではないことがわかったのだった。
ちっ…


というわけで、
この先端部分は切り捨てて、
おいしい本体部分の皮を厚めにむき、
食べやすいように切って、
大急ぎで冷蔵庫に入れて冷やしたのでした。
冷えてから食べたら、さらに
おいしかったです。
メロンは、おいしいですね。
形はどうあれ…ね。





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2008年08月03日(日) 夏の夕方に見つけた「これはなんだろうね?」

毎日、暑いですね〜
こんなに暑いと、ウォーキングも夕方遅くに
することが多いのですが、夏の夕方は、
とても独特の雰囲気があるように思います。

日中の暑さが少しだけやわらぎ、
誰もが、少しほっとしたような表情を
見せているように感じられるのです。
このほっとした感じが、私はとても好きです。

道ばたで、涼んでいる人もいたり、
花にたっぷりと水をあげている人もいたり、
犬さんの散歩も、ゆっくりとされています。
そんな方々に思わず声をかけたりしながら、
夕方のウォーキングをしています。


さて、今日は、
そんな夏の日の夕方に見つけた、
はっきり言って、本当にどうでもいい、


「おやっ、
 これはなんだろう?」ね。



ほっとした夏の夕方にも、
目についちゃうんだな、これが。
そのたびに、立ち止まって、
まじまじと見てしまうのだ。




それは、
先日、汗をたっぷりとかきながら
夕方歩いていて見つけた。
こんな、小さな通りでね。







それが、どれかというと、
マンションの入り口付近にある、
□(四角)の窓だ。


「ふぅ〜ん、
 これは何だろうね、
 何のために
 こうしたのかしらね…」








この四角い窓の大きさは、
だいたい、70センチ角ってとこ。
底辺部分には四角い大理石のような
石が敷いてある。




気になって近寄り、
この空間に体を曲げて座ってみたり、
通り抜けたりしてみたりして、
感触を確かめてみたが…
何の意味も見いだせなかった。
そして、居心地も悪かった。



どうやら、座ったり、
遊んだりするためのものでは
ないらしい、。
何か見通しをよくするための、
工夫なのだろうか?




でも、見通しをよくするためなら、
かえってこれがない方が、
すっきり見えると思う。

だって、反対側みると、
こんなふうに見えるもん。
しかも、この角にぶつかるらしく、
角を保護しているし。






「ふむ…
 でも、確かにこの窓がないよりは、
 見通しはあるけどね、
 どのくらい役立っているんだろう」



などと、思ってしまった。
そして、もしかしたら、見通しより、
デザイン重視で、マンションの
かっこよさを演出しているのかもしれない、
もしくは、当初は、
植木鉢をおくためのものだったかもしれない、
でも、実際に植木を置いてみたら、
ジャマだったのかもしれないなどとも考えた。


しかし…まぁ…
人んちだからね、
私がどうのこうのいうまでもあるまい。
私があれこれ考えてもね。
これは、こういうものなのだ、
と私は結論づけた。



もやもやしたものは少し残ったが、
人んちのことだし、
どう考えても答えは出ないので、
よしとすることにした。



ということで、夏の夕方、道ばたで
見つけた謎ある四角い窓でした。
何か意味があるんでしょうかね?





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2008年07月31日(木) へぇ〜こんな使われ方もありなんだね

長らくお休みを頂きましたが、
やっと気持ちも身体も落ち着きました。
これから、いつもどおり元気にUPしていきます。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

書きたいことは山のようにたまっていますが、
この休みの間の仕事もたまっているので、
当分は、いつもより、短めになると思います。
どぞどぞよろしく大目にみてください。
ぼちぼちいきますので。



さて、今日も、
ウォーキングしていて、
道ばたで見つけて、
思わず、


「へぇ〜」
「ふぅ〜ん」



だのと、
つぶやいたものたち紹介のその1だ。
それほどの意味は全然ないと思うが、
どうしても、目に入ってきて、
「道ばた変なものハンター」
の私としては、
無視することができなかったのだ。



まず、最初はこれだ。
それは、こんな通りで見つけた。







別に気がつかずに
通り過ぎたが…
しかし、ふと、


「あれっ?
 なんだか…ね」



と、目に入ってきてしまったのだ。
こうなると気になる。
いったん目に入ると、気になって、
どうしても確認せずにはおれない性格なのだ。
なになに?どれどれ?と
思わず、近寄ってしまった。



それが、何かというと、これね。
床屋さんのお知らせ看板ね。
よーくみると、なんだかちょっと
にぎやかな感じがした。







そこで、さらに近寄り、
まじまじと見た。

すると、こんなものたちが
いっぱいついていた。







そう、
言うまでもなく…
おっきな洗濯ばさみたちだ。
(竿などに使うタイプ)
これが活躍していたのだ。




思わず、


「へぇ〜
 こんな使われかたもあるんだね、
 大きい洗濯ばさみったら、
 地味だけど、
 役に立っているじゃないの」



などと感心したのだった。
なるほど、この感じだと、
これ以上の留め具を見つけるのは
むずかしいかもしれない。
取り外しも簡単だしね。
100円ショップでも買えるし、
確かに、ぴったりだ…


「ふぅーん…
 まゆカット500円
 小顔パック500円か…」



などと、思わず、中身まで
確認してしまった。


洗濯ばさみの活躍に
妙に感心はしたが…
あまりビューティフルではないね、
まゆカットや小顔パックするには、
もう少しなんかこうオシャレな感じが
必要なのでは…などとも思ったのだった。



でも、まっ、全く余計なお世話で、
私はこのお店でまゆカット、小顔パックも
やらないからいいのだけど。

ともかく、
オシャレより、ビューティフルより、
実用的なことを選んでいるのだと思う。
まぁ、これはこれでよしっ、
洗濯ばさみ、頑張っているしね、
と、納得したのだった。


この続きは、また来週から書きますね。
いろんな「へぇ〜、ふぅ〜ん」を
連発していきますので、どぞ、よろしくです。





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2008年07月18日(金) 横柄な中央の高級官僚の話…その結末

《お知らせ》

身内に不幸があったので、一週間くらい、
お休みいたします。落ち着き次第再開します。
どうぞ、よろしくお願いいたします。




さて、昨日からの続きです。
今日もこの本↓からの紹介です。

「「抜く」技術」







「限界がきたときどう振舞うか」より
(P153〜160Pから引用 ここから)
※強調はこちらでしました。


すると、その人は、



「これほどの規模の計画に、
 これっぽっちの金額では
 ダメですよ」




と言いながら、
その場で私の出した数字に
ゼロを一つ足してくれたのです。
その数字は、当時、
助教授として勤めていた大学の
年間の研究費の倍に相当する金額でした。
個人が受け取る予算としては
ケタ外れのものです。



私は喜ぶ前にびっくりして、ともかく大学の
了承を得なくてはと佐賀にとって返しました。
学長以下、みなさん半信半疑であり、
助教授ふぜいが出過ぎたまねを……
と叱られもしましたが、
ともかく最終的には億の単位に届く予算をいただけました。


このお金があったからこそ、
海洋温度差発電の
研究開発に大きなはずみを
つけることになったのです。




その後、この担当者の方とは個人的にも
親しくおつきあいするようになり、
私は、気にかかっていたことをたずねました。


「最初のとき、
 なぜテーブルに足を
 上げたんですか?」



答えはこうでした……



あれは山ほどある陳情を
断るための戦術です。
真剣でない人を追い払うための
儀式のようなものです。
あれをやると、たいていの人は
腹を立てて二度と来ない。

学者はプライドが高いから
なおさらそうです。
しかし、先生は腹を立てながらも、
何度もやってきた。

計画の中身もさることながら、
その熱意に私は
ゴーサインをだしたんですよ…




この担当者の方は、かつて小荘官僚として、
大阪万博のプランを練り、当時は、
新エネルギーの技術開発計画である
サンシャイン計画を指揮しておられました。

その後、役所を辞められて、
評論家や作家として活躍し、
「知価革命」
「峠の群像」
といったベストセラーを出し、
経済企画庁長官も務められた経験もあります。
と、書けばおわかりのように、
通産省時代の堺屋太一さんだったのです。



現在、海洋温度差発電が実用化に
大きく前進していることに対して、
堺屋さんはまるで自分のことのように
喜んでくださっています。
堺屋さんとのこの劇的な出会いが、
研究者としての私の人生にとって
大きな契機となったことは言うまでもありません。


この体験から私は多くを学びました。
たとえば事をなすには粘りが大切、
百回やってダメなことでも、
百1回やれば成功することがある。

まして、数回やっただけで、
事の成否を判断するなという点です。
さきほどいったように、
成長するためにはまず何より忍耐が必要です。

また、ダメだと断られた話ほど、
脈があることもそうです。
私が堺屋さんの「戦術」に腹を立てて、
席を立っていたら、海洋温度差発電は
計画のままで終わっていたかもしれません。



《引用終り》



なるほど…こんなこともあるのだと、
何かを通すときには、こうした壁があり、
忍耐強さ、粘り強さも我慢も、
絶対に的に必要なのだと思った話だった。

私などは、1回ダメだと、
がっくりときて、めげてしまうし、
もうダメだ、などとつい思ってしまう。

そして、1回ダメだっただけで、
力がないとか、
こんなことをやっても、
何の意味もないのではないか、
やっても無駄なのではないか、
などと、ついつい思って、
1回で引っ込めてしまうこともある。
あきらめてしまうこともある。


しかし、違うのだ、
何度もやってみる必要があるのだと、
いや、何度もやってみてこそ
答えが見えるものもあるのだと、
逆境の中にこそ、光があるのだと、
この話を読んで、思ったのでした。







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