| 2008年01月21日(月) |
こんなものあるんだ!これまたびっくりだね |
さて、今日も昨日からの続きで、 大いに違和感をもったものたちの紹介だ。 いろんなものたちと出会え、今年も幸いだと思う。 もっといろんなものに出会えるといいと 心から思っている。
さて、そんな話はさておき…
今日の最初はこれだ
壁に描いてあるイラストだ。 スキューバダイビング関連の仕事をしているらしい 会社の入り口に描いてあるイラストである。 ほら、こんな。

もっと、近づいてみると、 こんな。

思わず…
「呆然としている、 おっちゃんオットセイナマズ?」 (そんなものはいないが…)
なんて言いたくなる。 (描いた方には申し訳ないが) いったい何者なんでしょうかね。
しかし、たぶんだが… この者は、 「いらっしゃいませ」 とか、言っているのだと思う。 手と口がそうなっている。 (気がする)
でも… でも…
やや、しょぼくないか? 目が埋もれてないか? ちっちゃくないか? どうにも元気ないように見えるのは、私だけか? それに、口もしめた方がいいようにも思う。 (「いらっしゃいませ」と 言っているのだと思うが)
もうちょっと元気があるイラストで 「いらっしゃいませ」を表した方が いいと思うな、なんて勝手に思ったのだった。 とりあえず、
「元気で行こうぜ、 しゃっきりね」
などと、言って来た。
さて、次はこれだ。

あっ、 これは我が家にある、見ればわかるが 「たこ焼き器」だ。
だいたい、直径4センチほどの大きさの たこ焼きが、18個ほどできる。 いただいたものなので、実はまだ、 焼いたことがないけれど、 そのうち、焼こうと張り切っている。 (粉はもう買ってある) たこ焼き好きの私としては、楽しみな一品だ。
と、 こんな我が家のたこ焼き器自慢の 話をしたいのではない。
そうそう、 コレですよ。 紹介したいのは。

どうですか…
みればわかるが、 たった2個のたこ焼きをつくる 「たこ焼き器」だ。 しかし、ただの2個ではなくて、 なんと、直径8センチもの巨大な たこ焼きが作れるしろものなのだ。
なにしろ、売り文句が、
「あなたには ひっくり返せるかな」
だもん。
「ボムたこ焼き器」というらしい。 写真があまりうまく撮れなかったので、 もっとよく知りたい方、ほしい方は、 こちらのページをみて頂いた方が すごさがよくわかります。(下の方まで見てください) (「ボムたこ焼き器」)
すごいね…
たこ焼き…というより、 おむすびといってもいい大きさ。 思わず、これを見つけて、 売り場で立ちすくんでしまって、 まじまじと見てしまった私だった。
うまく食べれるんでしょうかね? どのくらいのたこ入れるんでしょうかね? そんでもって、大きいたこ焼きを、 両手で持って、ハフハフなんて言って 食べるんでしょうかね? 生焼けにはならないでしょうかね? なにより…おいしいのですかね?
なんて、つぎつぎと疑問を 感じずにはおれなかった。
まぁ、あってもいい商品だが… なくてもいい商品って感じだ。 ちなみにこの店での価格は1980円だった。 いかがでしょうか? おひとつ、じゃんぼたこ焼き器?
私は、我が家ので充分いい、 大きさも、個数も… と、ひそかに思ったのだった。
てなわけで、 いろいろなものたちを 見つけたのでした。
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| 2008年01月20日(日) |
違和感のあるものたち…いたいたここにも… |
さて、今日は、「違和感があるものたち」 第3談話である。 なにしろこのところ、そういうものによく出会うので。 道ばたの楽しさですね。 そのたびに、
「いたいた、 ふっふ、ここにも…」
なんて思うのである。
まずは、これから。
それは、こんなところにあった。 どこにあると思いますか?

もうおわかりですね。 はい、近づいてみましょう… ほら、ここにいるのですね。 道の入り口付近に。 鎮座して…

で、これがなにかというと… ほら、これ。

そう… ずんぐりカエルだ。 横から見ても、 ずんぐりカエルだ。

しかしである。 このカエルの他、回りには何もない。 ずんぐりカエルが一匹ポツンと いるだけ、なのである。
なぜ、ここにこのカエルが ポツンと置かれているのか。 しかも、素人目にみても、 立派な彫り物カエルに見えるし、 堂々としているように見える。
奥に「カエル神社」とかあるのではないか、 その参道ではないか、という意見もあるかもしれないが、 そんなものもないようだ。 (奥の奥まで入ってみないからわからないが) 少なくてもこの入り口から、そんなものは見えない。 最初の写真でわかる通り、住宅街に続く道に見える。 その道の入り口にいるのだ。
このカエルは何なのか? こんなところにいて いいのか? 誰が置いたのか? 大いに疑問だ。 (そう思うのは私だけだと思うが)
もしかしたら、この道ができる前に、 家があり、その家からの残りものかもしれないが、 もしそうだとすれば、新しい家に、このカエルも 連れて行ってほしかった、という気もする。
または、誰かが、引っ越しの際、 このカエルの置き場所に困り、このところに こっそりと捨てて行ったんだろうか…
どちらにしても、このカエルは、 この道を通って帰ってくる人々を 毎日ひっそりと、ここで待っているようだ。
もしかたしら、 ご主人様を待っているのかもなぁ… 威厳を保ちながら、 1人で、じっと頑張って…
「ご苦労さま、 しっかりね」
と声をかけずにおれかなった。 でも、気になるなぁ… 誰が、何のために置いたんだろう…
ともかく…道ばたのあちこちには、 こんなものたちが、ひっそりといるのです。 明日も、またこの続きを紹介します。
みなさまも、こんなものを見つけたら、 ぜひ、ご一報くださいね。 紹介させていただきます。
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| 2008年01月17日(木) |
あららぁ!!こんなものもありですか… |
さて、今日も引き続き、
「あるね、あるね、 違和感あるねぇ〜」
なんて、ものたちの紹介です。 見つけると、本当に嬉しくなっちゃうものたちで、 こんなものたちがあるから、 ウォーキングはやめられない、 なんて思ってしまいます。
さて、そんな ウォーキング促進してくれる違和感あるものたち、 まずは、こんなところにあった。 人通りも少なく、ややさびしいところだ。

もっと、近寄ってみると、 こんな感じのところだ。
そのものは、 この狭いショーウィンドウの中にいるのだ。 はじっこにいる。

さらに、もっと近寄ってみると、 ほら、これだ。


梅干しのような おばあちゃんではなくて、 ミイラじゃなくて、 そう…ETだ、宇宙人だ。 (だと思う)
以前からここにいることは、気づいていたが、 このたび、おめでたく お正月バージョンの服装になっていた。 黒いシャツと蝶ネクタイ風がおしゃれさんだ。 (以前は裸同然だった)
宇宙人は、 本当にこんなにしわしわなのか? それにちょっとお疲れ気味ではないのか? なんて疑問も持つが、それよりも、 この宇宙人が、なぜここにいるのか? なんて疑問もある。
出版会社のショーウィンドウでもあるような、 そうでもないらしいような… よくわからない使われ方をしているのだ。
だからなのか、よーく見てみたら、 何となく、悲しそうにみえた。 でも、この日は、おめでたい服装をしていたので、
「今年もよろしくお願いします。 元気で行こうね」
なんて、頭をさげて挨拶してきた。
そのせいか、 私は、再び宇宙人と 出会うことになった。
しかも、相当 意外なところで。
それは、こんなところにいて、 意外な恰好をしていた。 ほら、これだ。

あと、こんなのも あった。

へぇ〜 こんなところにも いるんだね… 意外とあちこちで 活躍しているらしいと、 実感した。
そして、 この宇宙人は、しわしわではなくて、 しわなしだから、若い宇宙人だね、 帽子も着こなしているしね、 なんて、やや気の毒に思いながらも、 思ったのだった。
ともかく…、宇宙人達が、 日本で働いていることは確からしい。
少しばかり違和感があったが、 せっかくだから、 日本で元気で活躍してもらいたいと 思ったのでした。
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| 2008年01月16日(水) |
なにげなく違和感のあるものたち…あるんだな、これが。 |
さて、今日から、いつもの「道ばた編」だ。 この冬休み中も、できるときにはウォーキングをし、 そして、いろんなものたちをせっせと見つけていたのだ。 そして、こう思ったのだった。
あるね、あるね〜 いろんなものたちが、 今年も。 ふっふ…
今日は、そんな冬休みに あった、あったと、 わくわくしながら、 見つけたものたちのの紹介だ。
もちろん私は、 人さまの趣味に文句を言うつもりは毛頭ないし、 人さまの意図にもの申すつもりも全くないが、 しかし、これらを見つけて、 ふと立ち止まってしまうと、 やっぱり…
「あるね、あるね、 違和感あるねぇ〜」
なんて独り言のひとつも言いたくなる。 今日はそんな、
「なにげなく違和感のあるものたち」
紹介だ。
まずは、これだ。
元気にてくてく歩いていたら、 ふと、白いものが目に入ってきた。 ともかく目についたものは、 必ずチェックすることにしているので、 その白いものに近寄ってみた。 なになに?

すると、こんなものだった。

そう、このごろよく見かける 異国情緒ある像の置物。 背中に植木鉢なんか乗せるやつね。
今は、何も背負ってもいなくて、 マンションの入り口付近の飾り庭に ポツンと置かれていた。
この、 なにげない違和感から 最初は、この像は、 ここにはなかったと 私は推察した。
だって、この像の後ろには、 こんな石が、で〜んと置かれていて、 このマンションが造られた時には、 和風の、今よりは統一感ある庭だったと、 思われるのだ。

もっとも、 この石も、この庭にして、
でっかすぎるんじゃないのぉ〜 存在感ありすぎなんじゃないのぉ〜
なんて、言いたくはなる。 そう…この石も、 充分違和感を醸し出してはいる。 そして、この違和感ある石の前に、 この違和感ある白い像がいるのだ。 違和感と違和感がいっしょになって、 違和感が倍増しているのだ。
これから察するに、オーナーが この像がほしくて買って、そのうちに、 いらなくなって、そして、じゃまになったので、
「そうだ、玄関先の飾り庭に置こう、 あそこになら置けるぞう」
なんて、決めたのだと思う。 よーくみると、この庭には、 植木鉢も無造作に置かれているしね。 この庭はもはや、かつての雰囲気から、 全然違ったものなっていると、私は推測した。
でも、この像は、異国の地で、 頑張って働いているように見えたので、
「春になったら、植木鉢をちゃんと、 置いてもらうんだよ、そうすれば、 ちょっとは違和感がなくなるからね」
などと、声をかけてきた。 違和感がなくなるかどうか、わからないけどね。
さて、そうそう、石といえば… こんな石も見つけた。
ほら、 で〜ん
(落ちているわけではない、ちゃんと設置されている)

ありゃりゃ、 じゃまそうな石だね、 と近寄ってみると…

ごく普通の、 でっかい石だった。
「なんで… こんなところに石が…」
夜になって、暗くなったら、 この石にけつまずく人だっているのではないか、 この石があるのは、繁華街だし… そんなことも心配になってくる。
私のような凡人の目には、 階段の上にあるただの違和感ある石にしか見えないが、 何かこの石に意図があるのだろうか?
意図をさぐるべく、 違う角度からみると、 こんな感じだ。

うーん、 どうみても、ただの 立派な違和感ある石だ。
凡人の私には、意図はわからなかったが、 しかし、石は、存在感があったので、
「まっ、頑張れよ、石」
と、ぺんぺんして力づけてあげた。 これからも、この石は、 ここにずっといるのだと思う。
というわけで、道端でみつけた、 なにげなく違和感あるものたち、 その1でした。 明日は、その2を書きますね。 まだまだあるんですもん。
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| 2008年01月15日(火) |
「私の友人Kの変身」…人間のすごさ、奇跡 |
さて、昨日からの続きです。 今日も、この本からの話です。
「超一流の年収を稼ぐスーパーセールスマンになる方法」
Kさんは、 ついに重い口を開きました。 その話はこんなものでした。
同時多発テロにあったとき、Kさんのオフィスは、 飛行機が激突したすぐ側にあり、怒声と悲鳴とビルの警報音が 入り混じった暗闇に包まれ、口では言い表せないほどの 恐怖に包まれていたそうです。
そこで、なんと恐怖でKさんは、腰を抜かし、失禁までして、 動けなくなってしまったというのです。 恐怖のあまり「助けてくれ」という声さえ出なかったとか。
しかし、そんな中で すごいことが起きたのです。
〈ここから本からの引用〉
そんな哀れなKを助けてくれたのが、いつも彼が 能力を馬鹿にしていたアメリカ人の同僚ポールでした。 ポールは自分の付けていた酸素呼吸器を外し、 青くなって動けないKに吸引させると「大丈夫か?」 とひと言語りかけました。 そして、Kを抱きかかえると逃げる人々であふれ かえる非常階段を駆け降りていったのです。
混雑して動けない場所では周囲の人たちに、 「こいつはケガをしている。悪いけど優先させて くれないか?」と呼びかけながら一段一段地上に 進んで行きました。
その場に居合せた人たちも一致団結協力しあい、 年配者や女性、そしてKのようにケガをしている 人々を優先させてビルからの脱出を試みました。
Kは私に、もし自分が腰を抜かしていなかったら、 ケガ人なんかほっといて1秒でも早くその場から 逃げ出していただろうと告白しました。(略)
脱出している最中にもKは自らも粉じんまみれの 多くの人々に 「大丈夫か?」「頑張れ」「俺たちは絶対助かるぞ」 と声をかけられ、励まされ続けたそうです。
Kは大泣きしました。 その涙は最初は 恐怖からきた感情だったのですが、 次第に、人々の温かみと それに対する普段の自分の 傲慢で卑劣な行動への強烈な 悔やみからわき出たもので あると気づきました。 〈引用終わり〉
何とかビルから脱出でき、ポールの家にたどり着いた時、 Kさんは、ポールへの心からのお礼と、今までの数々の 不遜な言動、行動を心からわびて許しを請うたそうです。 ポールはただ黙って笑い返しうなずいてくれたそうです。
緊急時のときにこそ、本当の「人間力」が出る と言われますが、まさに、ポールは、 本当の「人間力」のある人だったのですね。
Kさんの話は、さらに続きます。
〈ここから本からの引用〉
「ポールがいなかったら俺は確実に死んでいたよ。 もっとも、そのずっと前から俺の心は 死んでいたようなものだったけれど…」 と、Kがすべてを悟りきったような穏やかな口ぶりで しみじみつぶやいたこのひと言が私の心に響きました。
Kはそれまで自分の高慢な考え方を猛省し、 翌日からたまっていた有給休暇を使って テロ事件にあわれた人たちの ボランティア活動に励みました。
そして、そこで自分が 本当に求め続けていたものを 見つけ出したのです。
テロ事件前のKはつねに自分の心のどこかで何か 充たされない覚めたものが存在していると感じていました。 その正体は自分で把握できず、他人の凡庸を小馬鹿にして、 自分を偉ぶることで、いつもその感情をごまかしていたのです。
でも、もうそんなごまかしは必要なくなりました。 いま、同士とボランティア活動をしているときに感じるこの 心の平安こそ、いままで体験したことのない多大な喜びを 彼にもたらせるに充分なものだったのです。
「これこそ、自分が 求め続けていた 天から与えられた 使命だ」 と、そのとき、 彼は確信しました。 〈引用終わり〉
Kさんは、この後、大手銀行を退社し、地域ボランティア 活動に参加しているそうです。親や兄弟には反対された けれど、奥さんは快く同意してくれたそうです。 そして、今、信じられないくらい毎日が充実し、将来は、 ボランティア活動の会社設立も考えているということです。
そして、著者の吉江さんは、こう思います。
「本当に大事なこと、 人間にとってかけがえのないこととは、 決して成功だけでは語り尽くせない。 もっと各々の心の根源に脈々と 波打っている唯一無二のものである」 と。
とても考えさせられるお話でした。 ポールの人間力、Kさんの気づき、変身… 簡単にコメントを言えるような話ではなく、 ただただ「こんなことがあるんだ…」と まさに、奇跡を読んだように感じました。
そして、ふと、 こんなふうに思いました。
人間の「奇跡」を信じるぞ。 生きる「奇跡」を信じるぞ。 自分の「奇跡」を信じるぞ。 そして、 人間そのものを信じるぞ。 人生そのものを信じるぞ。 自分そのものを信じるぞ。 だって、人間ってすごいんだから。
そして、さらに、今年は、 小さな「奇跡」、心が温かくなる話、 いっぱい見つけていくぞ!おーーっ! などと思いました。
今から、とても楽しみです。 今年も、どーぞよろしくです。
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| 2008年01月14日(月) |
「私の友人Kの変身」…考えさせられました。 |
みなさま、遅ればせながら… 今年も、よろしくお願いいたします。 <(_ _)>
道ばたに落ちているあやしいこと、楽しいこと、 発見やら、驚きのものやこと、役立つ本の紹介など、 今年もいっぱい見つけて紹介していきたいと思ってます。 今年も一年、ぼちぼちいきますので、 どぞ、よろしくです。
さて、今日はお正月に読んだ本から見つけた、 とても心に残ったお話を紹介します。
今日のお話は、この本からの紹介です。 「超一流の年収を稼ぐスーパーセールスマンになる方法」 この本は、 「超一流の年収を稼ぐスーパービジネスマン養成講座」を 主宰している著者が、調和のとれた豊かなビジネスライフを 教えてくれる本ですが、この巻末の方にこの話が書かれていました。
「私の友人Kの変身」 (注/強調部分はこちらの対処です)
この本の著者、吉江 勝さんにKさんという友人がいたそうです。 このKさんは、金融マンで、学生時代から頭脳明晰で、しかも 頭だけでなくスポーツも万能で、普段から明朗な上に、礼儀正しく、 正義感にもあふれ、ハーフのようなルックスも味方し、誰もが 彼の友だちになりたがるほどの方だったそうです。 そしてKさんは、世界貿易センターにも入っている とある銀行の優秀な金融マンとなったそうです。 このKさんのお話です。
しかし、Kさんには、 別の人格もあったのです。
〈ここから本からの引用〉
彼は私に会うたびに 「世の中は10%のできるヤツが残りの90%の凡人を 支配している。勝利の女神は俺たちに惚れているんだ」 とか 「同僚のアメリカ人はバカが多いから扱いやすいよ。 ちょっと心理操作すれば簡単に尻尾をふってきやがる。 根が単純な生き物なのだろうな」 など、いつも自分の優秀さを吹聴しては他人を 誹謗中傷していました。(略)
文で書くとすごく傲慢でイヤミなヤツと感じますが、 Kが日焼けした端正な顔で微笑みながら話すと 「世の中そんなものかもしれないな」と誤解するほど、 彼の魅力は他に類を見ないものだったのです。 〈引用終わり〉
この魅力的なKさんが、 2001年9月11日 世界貿易センターの同時多発テロ攻撃に 出会うのです。
そのことを知り、著者は、何ヶ月後にKさんに 電話かけます。そしてこのときには、日本にいたらしい Kさんと銀座で会う約束をします。 しかし著者は、 「会ったら会ったでまた彼の自慢話を聞かされる と思うと途端に会うのが億劫」になっていました。
〈ここから本からの引用〉
Kはいつも約束の時間より遅くくる男だったので、私も時間 ぎりぎりに待ち合わせとした銀座の喫茶店に到着しました。 カップルが2組とカウンターに知らない男がいるだけで、 喫茶店にKの姿は見つかりませんでした。
私はいったん店の奥のテーブルに陣取り、レジ横に置いて あったスポーツ新聞を取ろうとして立ち上がりました。 すると先ほどまでカウンターに座っていた男がニコニコ しながら私の席に近づいてきたのです。 それが、Kであることに気がついたのは、それからさらに 数秒後のことでした。
彼は風貌や立ち居振る舞いから 態度まですっかり別人に 変身していたのです。(略)
以前、私には垣間見せていた人を小馬鹿にするような 対応はすっかり影をひそめ、いつも第三者に見せていた、 いや、それ以上に何か一皮も二皮もむけて人間が完成された ような実に温厚な紳士的な振る舞いに終始していました。(略) 年をとったということを考慮に入れても、素敵に年齢を重ねた 清々しさを感じさせるほどでした。 〈引用終わり〉
そして、Kさんは、風貌だけでなくて、 態度も変わっていました。 以前は、著者が聞き手に回り、Kさんの成功論や人生哲学を 聞いていたのが、この日は、Kさんがほとんど聞き手に回り、 興味深く著者の話を聞いていたということです。
〈ここから本からの引用〉
ようやく自分だけ興奮してしゃべっている状況に気づいた私は、 途端に気恥ずかしくなり、彼にテロの体験を尋ねました。
しかし、Kはテロの話をしたがらないのです。 相変わらず私の家族や職業、あるいは最近の 私の関心事などを興味深そうに質問し続けてきました。
いつも自己中心的だったKをこれほどまでに 変えたのはテロ事件に違いありません。 そうなると、今度は私が無性にKの体験した話を 聞きたくなりました。
彼は「テロの話は勘弁してくれ」と 拒否し続けていたのですが、私がしつこく何度も 催促したものですから、とうとう根負けしたらしく、 9月11日の惨状について、ひとつひとつ 静かな口調で話しはじめました。
この話は私にとって 実に衝撃的なものでした。 〈引用終わり〉
この話の続きは、明日書きますね。 この話は、私にとっても衝撃でした… そして人間って…すごいんだって、 しみじみ感じたのでした。
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| 2007年12月28日(金) |
忘れものから見える「人生模様推理」 |
《お知らせ》
「ぼちぼち日記」今年は、これにて終了です。 今年1年、ありがとうございました。 <(_ _)> 来年は、1月14日からぼちぼち活動開始いたします。 (その中間に、ご挨拶UPする予定) また来年も、どぞどぞ、よろしくお願いたします。
さて、昨日からの続きです。 今日は、道ばたの忘れ物(落とし物)たちだ。 さりげないものもあれば、
「なんで、こんなところに…」
なんて思うものもある。 ともかく、みんな忘れたり、 落としたりしてして行ったのだ。 そして、それをみると、 人生模様が見えるのだ… (勝手な想像の人生模様ね)
まず、最初はこれだ。
こんなバス停のイスの上に ちょこんと置かれていた。


あらら、 忘れ物だわ
なんて、近寄ってみると、 それは、こんなピンク色のかわいい 膝掛けみたいなものだった。

バスを待ちながら、 これを膝にかけていたのか、肩にかけていたとか、 もしかしたらベビーカーに使っていたのかも。 が、ともかく、
「あ、バスが来た!」
と思った瞬間に、はらりと落として、 そのまま忘れていってしまったのだ。 気の毒だけど、何かの瞬間、 このピンクのものは、 すっかり忘れ去られてしまったのだ。 こんなところにポツンとね。
持ち主が、探してくれるといいけど、 このものが、持ち主の元に戻る確率は、 20%以下と私には思えた。 なんとなくね。
次は、これだ。
こんな交差点にそれはあった。 こんな赤いマフラーね。

そして、誰かの好意によって、 こんなふうに結ばれていた。

私は、立ち止まって写真を撮りながら、 マフラーをじっと観察した。 そして、こう思ったのだった。 (どうでもいいことだけど、 いちいち推理しないでおれない)
「このマフラーの色形からすると、 どうもヤング(古い)だね。 アダルトではないね。 ふむ…そしてだ、 交差点にマフラーを落とすなんて場合は、 朝、とっても急いでいて、交差点の信号が、 青になったので、走って渡り、その時に、 マフラーを落としてしまった。 この日は、マフラーを首に巻く時間もなかったので、 とりあえずバックに入れて、それから落ちたのだ。
でも、大丈夫だ。 きっと、帰りに、この道を再び通って、 このマフラーを見つけて、 あったぁ!なんて喜ぶな」
などと、思ったのだった。 きっと、持ち主の元にこのマフラーは 戻ることができると思う。
最後は、これだ。
陸橋の角にポツンと置かれていた。 ここね。

「おっ、何か置かれているぞ」
なんて、近寄ってみたら、 男性物の手袋一式だった。 片方ではない。 ちゃんと、一式だった。
「なんで、こんなところに、 手袋を忘れたんだろう…?」
落としたのかな? 片方だけなら、ああ、落としたのね、 なんて簡単にすませられるが、 両方一式となると、どう落としたのか、なんて、 ついつい推理してしまう。 (しなくても全然いいのだが…)
私の推理は、こうだ。 何の根拠もないが。 そして、余計なことだが…
この手袋は、おそらく40〜60台の人だ。 ファッションは、ジャンバーを着てる。 そのジャンバーは、やや濁ったモスグリーンって感じ。
で、だ、 この日は、朝は寒かったが、 だんだんあたたかくなってきたので、 この手袋をとってポケットにつっこんだのだ。 でも、ちゃんと入ってなかったのだ。
そして、その人は、 この陸橋の階段をせっせと上ってきて、 あがりきったこの場所で、 「やれやれ、ふぅ〜」 なんて思い、少し、背伸びなんてしたのだ。
そして、その瞬間に、 この手袋がぽとんと落ちたのだ。 そして、落としたことに気がつかずに、 その人は、すたすたと行ってしまったのだ。
この手袋が、 持ち主のところに戻れる確率は、5分5分とみた。 持ち主が、いつその手袋をなくしたのか、 その日の行動を振り返ってみて、 思い出せるかどうかによるが、 まさか、この陸橋の上とは思いつかない 気がするからだ。
ともかく、持ち主が探してくれて、 戻れるといいね、とこれまた思ったのだった。
てなわけで、忘れ物、落とし物たちから 勝手に推理したお話でした。 マフラーや手袋は、きちんとしまっておかないと、 落としちゃうかも知れない、 気をつけなくちゃね、と思ったのでした。
みなさま、どうぞ、 よき年、楽しき年を お迎えくださいませ。 また来年、お会いしましょう。
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