電話で話した声は、とても心地良い 話す内容も誠実に思えた
離婚経験者で子供がいることを告げた私に 「僕も同じような境遇だから」と言った
私は彼も離婚経験者だと判断して、会ってしまいました その頃は、もう既に彼を信用して、彼に惹かれ始めていた
二度目のデートの夜、彼に妻子がいることを告げられる 「結婚していても冷め切っている」 「ただの同居人」 「もうSEXもしない関係」 そんな言葉を私は信じて、海さんと付き合うことを決めた
メル友の内から妻帯者だと知っていたら 間違いなく、私は海さんと個人的に会うことはなかった 私はメールで不倫相手を探す人種は、好きになれなかったから
(したい人はすればいい・・・あくまでも私の主観であるだけだから) それに、一度目の不倫で私は二度と不倫なんかしないと思っていた 人を傷つければ、いずれ自分にも返ってくる 古臭いけど、おばあちゃんに言われた迷信を私は信じてもいるんだ
そんな私が再度不倫を始めてしまった 海さんは「不倫」と言う言葉を嫌った
そして妻と暮らしていても、妻への愛情はないから 私と対等でいると思っていたようだった
独り身の私にしてみれば、海さんと私は対等ではない 根本的に思考が違っているから、ぶつかり合う
私は寂しくて海さんとお付き合いが始まったのに いつも会えない海さんのことを考えては、泣いていた日々だった
こんなに哀しくさせるなら、何故ウソをついてまで私と会ったりしたの? 何度も心でそう思った
誓って言う 私はもう二度と、不倫はしない
会えばホテルへ行ってSEXをする SEX抜きの不倫なんて有り得ない
奥さんにときめかなくなった男性が、他に快楽を求める・・・
今はそんな風にしか思わない
それを純愛だと思っていた私は、バカだ
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