Hiro's Diary
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最近手に入れたプリンストン・アンプはさすが良い音がします。が、昨晩軽〜く感電してしまいました。やはりアースがきっちり落ちていないようです。米国ではアース端子つきの3極電源プラグを使用するのですが、これはまだ当時のままの2極プラグでした。
早速リペアに出して「パワー・コード交換及びキャパシターのチェック」を依頼しました。
もうひとつはセプターです。 ネック・リシェイプが主な依頼ポイントです。ついでに自分でも出来ることですが、ピックアップ交換、サーキット変更等も含めてリペアに出してきました。
ニューヨークでは最後まで納得いく仕事をしてくれるリペアマンに出会うことが出来ませんでした。(Rudy'sがその中では一番良かったです。)しかし、このリペアマンには一度も期待を裏切られたことはありません。
どうなって返ってくるか・・・・期待しましょう。
今日は楽器回りのメンテナンスではなくて、ダイニング・テーブルの天板塗装です。
昨日は、今まで使っていたテーブルの天板をはずして、ホームセンターで購入した天板と交換、そしてステインで色付けをしました。で、今日は仕上げのためのポリウレタンを塗っています。ギターからは剥がしたポリウレタン・・・今度はテーブルに塗っている・・・変な感じです。
やはり用途に応じた塗料が最適ということでしょうか。 今回はお気楽にやっています。
ボリューム&トーン・ポットをバイパスすることによって得ることが出来るサウンドの変化。これを表現できる言葉が見つかりました。
ポットを通過した信号によるサウンド・・・数日経って落ち着いた弦 バイパス時のダイレクト・サウンド・・・・張り替えたばかりの新品の弦
この違いですよ! 決して「死んだ弦」との違いではありません。あくまで数日後の弦の音との違いのようなものです。
これってほんの少しの違いですけど、歴然とした違いでもあります。周波数特性的にいうと、きっとプレゼンスと呼ばれる帯域の違いかと思います。勿論高音弦にのみプレゼンスは含まれているわけではなく、巻き弦にもプレゼンス帯域はあります。特にピッキングの瞬間の「ガリッ」という摩擦音系がこれにあたるのではないでしょうか。
誤解ないように説明を加えますと、古い弦でも「バイパス」すれば良い音になる、というのでは決してありません。正しくは「新しい弦」でもポットを通過すると音が曇る(プレゼンス帯域をロスする)、というのが妥当でしょう。本当の「新しい弦の音」はバイパス時にこそ得ることが出来ます。
少なくともこのギターでは・・・・ですが。
部品が届いたので配線作業をしました。 配線材はビンテージWE単線布巻き(効果のほどは不明です)、キャパシターはビンテージ・スプラグ(まあそれなりの効果は・・・あるのでしょう)。
しかし音が曇ったんですよ。ボリューム&トーン共にフルテンでもパーツを通過しているわけですから当然ですね。やはり元の音が欲しい・・でもボリューム&トーンが必要な場合も多々ある・・・何とかしないと・・・。最近は10のときにショートするようになっているポットもあるようなので、それを使うのも手なのですが、ここは正攻法(?)で何とかすることにしました。
というわけで急遽ミニ・スイッチを近場で調達し、増設しました。なんということはないただのバイパス・スイッチです。このスイッチでセレクターから直出力回路と、ボリューム&トーンを通過する回路を切り替えるようにしました。
以前のダイアリーで「配線が分からない」と書きましたが。ちょっと考えると極めてシンプルな回路なので問題なく出来ました。
両ポットをバイパスすると「霧が晴れたような」抜けの良いサウンドに戻ります。特に巻き弦での違いは顕著です。もしかすると弾いている本人にしか分からない違いなのかもしれませんが、確かに違います。さらに、副産物としてこのスイッチは「プリセット・ボリューム&トーン・スイッチ」としても活用できるのでいいかもしれません。これはショート・サーキット・ポット(正式な呼称は知りません)では出来ない機能でしょうから、この「スイッチ増設」方法はお勧めです。
プッシュ&プッシュ・ポットを使って同じことが出来ればもっとスマートなのでしょうが、その場合スイッチ切り替え時にポットの設定が動く可能性がある・・・ということで、この方法がベターだと思います。手前味噌かな?
エフェクター・ボードが完成しました。
リバーブを入れようかとも考えていましたが、スペース&電源の理由によりやめておきました。ボードがある程度大きいと色々と入れたいという思いも起きますが、入れてしまうともうひとつのボードと似たようになってしまいます。 そうは言っても、このボードはプログラムできますし、入っているエフェクター自体チューナーとボリューム・ペダルを除いて全く違いますから、「違うサウンド、違う使い勝手」であることは確かですね。
サウンドは上々です。
VOLVOの天井張り替え前にやることがあります。ギグ用のエフェクト・ボード組みです。
まずは準備しておいたボードにエフェクターを仮結線し、各機能の確認をします。機能確認の後は位置を決め、配線ケーブルを作成します。全てのエフェクターがループ配線故、ケーブルの本数が多いためちょっと大変です。
というわけで着手しました。下の写真が仮配線したところです。
塗装を剥いだのは大正解!苦労のし甲斐があったというものです。今までこのテレはメイン・ギターとして位置づけていましたが、それは満足していたからではありませんでした。
「きっといい楽器になってくれるだろう」という期待があったからなんです。しかしすでに5年経過しても、大きな経年変化がありません。いい楽器に変わっていく兆候が見られなかったんです。
そこで思い切って塗装を剥いだわけです。
既に書いたように密閉された状態から開放され、呼吸をし始めたような・・・そのような感じです。よく良い音が鳴ることを「ベルが鳴るような・・」(bell ringing)と表現することがありますが、まさにringingという鳴り方に変わりました。
弾いていて楽しくてしょうがないんです。見かけも数段良くなりました。きっと心から「メイン・ギター」と呼べる日が来ることでしょう。
でもそのためには大きな壁をクリアーしなければなりません。ピックアップの選択です。ボディの鳴りとサウンドが変わったわけですから、マッチングの良いピックアップも違ってくるかもしれません。今付けているのはケント・アームストロングのハンバッキングです。まあこれがそのまま使えれば一番いいですが、駄目なら手元にある同じくケント・アームストロングのP−90タイプ(サイズはハンバッカー)を試してみようかとも考えています。でもシングルコイルなのでノイズの問題を抱えてしまうのが心配です。
悩み(楽しみ?)は尽きません。
下の写真にはVOL&TONEのポットが外れた状態です。試しにPUセレクターだけで結線していると・・・あれ?それでもノイズが出ます。しょうがないのでPUセレクターも介さずにフロントPUを直結配線してみました。なんとそれでもノイズが出るんです。弦を触るとそのノイズが更に大きくなります。いったいどこがおかしいのだろう???VOLポットが駄目だったのは変化のカーブで明白だったのですが、こうなると更に問題の原因がありそうです。残る可能性はPUそのものと、アウトプットジャックから出している配線材です。
問題も尽きません。
と思ったらやはりアウトプット・ジャックから結線に問題がありました。とりあえずPUセレクターのみを介しての配線を行い、サウンド・チェックをしました。結果は以下の通りです。
1)ケント・アームストロングのPUとのマッチングは概ね良好。 2)セレクターのどのポジションも使える音になりました。 3)リアPUは耳につく感じが薄れ、フロントPUのもたつきも解消。 4)立ち上がりが良くなり、粒立ちも改善されました。 5)5−6弦のハイポジションがすっきりし、使える音になりました。
いいことばかりで今のところ悪い面は感じていません。
しかし、Vol&Toneを装着した後はまた音の抜け具合は変わってくるでしょう。20年前使っていたストラトはこのようにセレクターから直出力だったこともあり慣れていますので、レコーディング等での使用を考えるとこのままでもいいのですが、ライブ・ギグではVol&Toneによるコントロールも必要になります。ミニスイッチを増設してVol&Tone回路をバイパスさせるオプションができればいいのですが配線方法が分かりません。(知識のある方ぜひご教授を!)
キャパシターはビンテージのスプラグを今までどおり使います。配線材に関してはWestern Electricのビンテージの単線布巻きを使っています。
さあ組み込み&セットアップです。
まずはピックアップやピックガードを付けて配線です。 ・・・できた。でも、音が出ない・・・・ノイズしか出ない。
よくチェックしてみると、配線に間違いはないもののどこかでホットとアースが短絡しているんですよ。でも幾らみても分からない。で、テスターで色々探ってみると、ボリュームポットの中身が壊れてしまっている可能性が・・・。まあ、これは部品を買ってきて交換すればいいことなんだけど、そうもいかないんです。というのはボリュームのつまみ(ノブともいいます)が取れないんです。ミリ仕様の小さい六角ネジで固定されているようなのですが、それに合うレンチがないんですよ。これが取れないと、ポットの交換が出来ない・・・。
と思っていたら、取れました。というより無理やり取りました。 ポットとノブはオンラインで発注しましたので。これは後日の装着となります。
それまでは出来る部分をやりましょう。 というわけでネックを付けて弦を張ってみました。 まずポリ塗装を剥がしたネックなので、ネックそのものの強度は絶対に落ちているはずです。なので少しだけロッドを締めてからネックを取り付けました。そして本当は11の弦を付けたかったのですが、手元にあった10のセットを暫定的に張ってみました。
既述の理由でアンプから音は出せないのですが、これで生音はチェックできます。
びっくりするほど生音の印象が変わりました。この変化を言葉で表現することは無理なのですが、あえて言うとすると・・・今まで密閉パックされていたボディが解放された感じですね。木のギターを弾いている、そして鳴っているという感じが強くなりました、それにポリ塗料分の重量軽減も出来たようです。これも音の変化に影響を及ぼしているはずです。
良いか悪いかはまだ言えませんが、持った&弾いた感じはストレスがなくなったかのように明らかに良くなりました。あとは電気系を修理して最終の音チェックの後に明らかになるでしょう。
塗装剥ぎも無事終了し、オイルも3−4回塗ることが出来ました。 そこでボディとネックを合わせてみました。なかなかいい感じでしょう?
後は組み込みとセットアップを行うだけです。 さあ、音はどのように変わっているでしょうか。
何とかまだらに残っていた塗料も剥いで、いざオイル処理へ!
一度オイルを塗ったら、少し残っていた色部分が強調されれてしまったので、再度ペーパーをかけてやり直しを余儀なくされました。
今度こそ、という気持ちでオイルを塗りました。まあいい感じです。 裏のマホガニー部分は薄い処理で見た目、手触りとも十分のようです。 トップのメイプル部分はセカンド・コートをしてもまだ足りない感じがします。水をきれいにはじかないんですよね。使用しているオイルはある程度の塗膜を作ってくれるということなので、きっとオイルの量かもしくは処理回数が足りないのだろうと思い、もう一度塗ります。
土曜日にも更に塗る予定です。 週明けには組み上げることが出来ると思います。
で、今考えているのは弦のゲージをどうするかということです。 今までは10のセットだったのですが、11にしようかと考えています。 でもその前に10を張って、サウンドの変化を確認したほうがいいかもしれませんね。
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