2008年07月17日(木) |
厚生労働省はネットカフェ? |
「厚生労働省がインターネットの閲覧状況を調査した」
というニュースが数日前に流れた。
結構大きく取り上げられたみたいなので、多くの人に知れ渡ったと思う。
正直、呆れてしまった。
マスコミに。
役人への批判は他のたくさんの人がやるだろうから、置いとく。
このニュースを受けて、どうせ古館さん辺りは、真顔で
「本当に役人たちは許せませんね」
とでも言っていたんだろう。
ハァ……。
ホンットに馬鹿にしてる。
マスコミは国民を馬鹿と思ってる。
ァ間違いない。
大体、ニュース自体、内容がおかしい。
1.職員約5万5000人のうち
2.東京・霞が関の本省と8つの地方厚生局計約5500台のパソコンを対象に調査を行ったところ
3.総閲覧数1000万件(1日)のうち、
4.少なくとも12万2000件が業務外と判明した。
っていうのがポイントなんだけど、
5500台を対象にして、1000万件が総閲覧数って、
そこがまず「?」でしょ。
一台あたり一日約1800件のサイトにアクセスしたことになっちゃう。
一日1800件なんて、どう考えても不可能。
だから、この数字は鵜呑みにできない。
どういう測定方法だったのかが分からない限り、評価しようがない。
少なくとも、ニュースとして報道するならそこは説明しないといけないはずだ。
でも、マスコミはそれをしなかった。
理由は想像できる。
「官僚を貶めたかったから」
ということだろう。
マスコミにとっては「12万件」のところを強調できればそれでいい。
マスコミはこう思ってる。
「官僚叩けば皆喰いつくだろうから、誰も気付かんだろ」
実例を出してみる。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080713/crm0807130121005-n1.htm
↑このページでのニュースの内容を一部引用してみる。
「厚労省統計情報部では今年5月7日、職員約5万5000人のうち、
東京・霞が関の本省と8つの地方厚生局計約5500台のパソコンを対象に
インターネットの閲覧状況を調査。
総閲覧数1000万件のうち、少なくとも12万2000件が業務外と判明した」
ちゃんと書いてある。
でも、同じサイトの次の記事はこうなってる。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080713/crm0807130121006-n1.htm
以下、引用文。
「厚生労働省で、1日に12万件もの業務と関係ないホームページ(HP)の閲覧が発覚した。
“ネットカフェ難民”は、同省が担当する問題だが、多数の職員による業務外のHP閲覧はまるで
“ネットカフェ役人”ともいえる状態」
「約5500台・総閲覧数1000万件」はどこ行ったの?
しかも、やり方が極めて巧妙だ。
最初の記事と次の記事のアップ時間は、両方とも「13日01時22分」
つまり、全く同じ時間だ。
どういうことか?
このサイトは、「約5500台・総閲覧数1000万件」を内容に含んだ記事を
アップしてから1分と経たないうちに、それを内容に含まない記事に更新したのだ。
更新されると、一つ前の記事は直接表示されなくなり、リンクが表示されるだけ。
意図は明白。
マスコミにとって、「約5500台・総閲覧数1000万件」は国民の耳に入れたくなかったということだ。
理由はおそらく
「数字の整合性を考えてほしくない」
「12万件というのは、全体の約1%だということを伝えたくない」
ということだろう。
数字をそのまま信じるとすると、12万件という数は多いけど、全体では約1%しかない。
100のサイトを見て、1件あるかどうかというくらいの数だ。
このくらいの数字になると、もう意図的に見たのかどうかも怪しい。
これはマスコミにとっては都合が悪い。
マスコミは、官僚は仕事をしてなくて無駄遣いばかりしている、ということにしておきたいのだ。
マスコミは数字の意味を深く分析しようとはしなかった。
分析するとまずい結果が出るからだろう。
例えば、12万件ということ自体にさらに重みを持たせ、
「1件当たり10分遊んでいたとすると、全体では120万分に!」
というような記事を作りたくても、それはできない。
その仮定でいくと、全体はその100倍なのだから、一人一日当たり1000分働いたことになる。
1000分=16時間。
これはマスコミにとってはマズイ。
官僚が真面目に働いていることになる。
だから、結局マスコミは
「数字の解説はしない」
という方法をとったんだろう。
……なんでこんなことを?
誰の利益のためにこんなことをするんだろう。
国民の不満を官僚に向けることで、得をするのは誰なんだろう?
マスコミは直接得をしない(はず)。
でもマスコミは一生懸命それをしようとする。
誰のために?
国民に
「官僚は優遇されている!」
「おれたちと同じように給料を安くしろ!」
と叫んでいてほしいのは?
……マスコミは国民の味方じゃない。
それだけは確かだ。
2008年07月11日(金) |
調子に乗るとロクなことがない。ですよねー。 |
うつ病を乗り越え、一回りも二回りも大きくなった僕ですが、
最近、ちょっと調子に乗りすぎているようです。
「自分の言ったことを他人がどう思うかなんて気にしない」
「失敗したのは自分だけが悪いわけじゃない」
「自分がやらなくても誰かがやってくれる」
というのことを忘れないように常に心掛けているのですが、心がけすぎて、
傍目にはちょっとした「ヤバイ人」になっているかもしれまないと、
反省しています。
まあ、何があったかというと、
仕事で見た他の人が作った資料に誤りを見つけ、その人に
「これは違うじゃないか」
と文句を言ったら、間違っていたのは自分の方だった。
という有りがちなことをやらかしてしまったわけです。
これは本当に恥ずかしい。
「恥ずかし死に」するかと思いました。
おれは仕事を分かってる。
という驕りがあったんでしょうね。きっと。
ちょっと反省。
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