ましゃのおしゃべりは聞いてて最高に楽しいので、
書き起こししてても楽しいですね。 さ、やっと変態部門に突入です。
「自分はとてつもないMかも」、という二十歳の女子リスナーには、
福 「これはSな人との関係性なので、
優秀なSの人に出会わない限りは、自分が本当のMかどうかはわからないですよ。
うちのスタッフにも『我こそは変態』って人がいて、
今もそこでニヤついてうなずいてますけど。
彼は自分にMの性癖があると思っていたようですけど、
Mというよりは『快楽至上主義者』です、僕から見ると。」
もうね、冒頭の流れるようになめらかなこの解説だけで、
ましゃの只者じゃない感あふれまくり。
なんですか?「優秀なS」って! 「本当のM」って! 「Mじゃなくて快楽主義者」って!
福 「俺はすごくSなんじゃないかと自分で思ってるんですけど」
荘 「そうなんですか!?」
福 「いかに彼(快楽主義者のスタッフ)に気持ちよくなってもらえるかな、って、
イジリ方をすごく考えます。」
荘 「そんなこと考えるんですか? そんなに忙しいのに!」
福 「彼と仕事の話をするとき、どう言えば彼が気持ちよくなるか、って。
はっはっはっは!」
荘 「でもそれがハマると、明らかに喜んで・・・」
福 「喜んでる。今も目がうるうるしてるもの。
で、Mの人というのはある種、ものすごくワガママなんですよ。
こうしてほしいのに、ああっ! またズレてる! みたいに
イラっとするんですよ、Mの人は。
『なんでここ責めてくれないの? そこじゃないなぁ!』みたいに。」
荘 「普通だったら、Sの方が自分の感情のまま相手をイジメて、みたいな印象がね・・」
福 「全然ちがいますよ。Sの方がすごく気を使ってますよ。
リリーさんがおっしゃってたみたいに、SはサービスのSですから。
だから、Mであるということは、もっとわがままになっていいということ。
こうしてほしい、ああしてほしい、という、欲しがりやさんに
なればいいだけの話ですから。」
荘 「この番組、ほんとに福山さんは、新成人の方から変態の方まで、
アドバイスが的確でございますなあ!」
福 「ありがとうございます。
ただ、そう言ってる僕が何も獲得できてないという、このアンビバレントな・・・。
こんな人間がね、歌とか歌ってていいのかな、って。」
荘 「快楽主義者でもなく、変態に突き進むこともできない・・・」
福 「そういうこともできない、ダメな感じが・・・」
「優秀なS」という存在を初めて知りましたよ!
Mはひたすら従順でいじめられ好きで、Sはわがままなイジワルかと、
わたしも思い込んでいましたが、根底から覆されました。
むしろ逆だったのですね。
わがままな欲しがりがMで、その期待に上手に応えて責めるのがS。
ということは、ましゃはまぎれもなく「最高に優秀なドS」。
その手練れっぷりを、これからも存分に発揮していただきましょう!
ステージ上ではもちろん、さまざまな活躍の場で。やほーい!
あと可笑しかったのが、
「ぽっちゃりな女性が好き」という23歳男性のメールから、
いつしか「ぽっちゃりな男性が好きな女性」の話になったときのこと。
「私の彼氏ぽっちゃりなんですー」「どんな感じの彼なの?」「クマさんみたいな」
という会話になったりすると、ましゃには言わねば気が済まぬことがあるそうな。
福 「僕だいたい『クマさんみたい』って言う女の人にこう言うんですけど、
『クマはね!無駄に太ってないよ!』って。」
荘 「ははははは! あれ、全身筋肉ですからね。」
福 「そう。全身筋肉だし、あれ冬眠するために仕方なく蓄えてるだけで、
クマはただ太ってるわけじゃないんだよ、って。」
荘 「なんでそんなこと言うんですか!」
福 「すごく本当のことを、ホットスポット代表として説明するようにしてるんです!」
荘 「クマの真実を見た者としてね」
福 「そう。クマをバカにしてんじゃないよ!って。」
荘 「キャラクターみたいに、はちみつ食べてほにゃー、みたいのじゃないから、って」
福 「違うよ、本当に筋肉あるんだよ!って。」
女の子の彼氏自慢を容赦なく打ち砕き、クマの名誉を全力で守るましゃでした。
ましゃの的確な分析&アドバイスは、
新成人から変態までどころではなく、新成人から変態から野生動物まで、でしたね。
こんなステキな話を聞ける場所が、もうすぐひとつなくなってしまうのですね。惜しいわー。
ところで今日から関東地方では「美女か野獣」の再放送が始まりました。
実はちゃんと観たことがなかったのです。
さっきちらっと見たら、若くてチャラい業界人ましゃが。
めっちゃ楽しそうじゃないですか! 演出は西谷弘監督だし!
2015年01月28日(水) |
夢は叶わなかったとしても |
もうひとつ、ましゃから新成人向けのアドバイス。
「将来、ラジオ関係の仕事に就きたいが、それが叶わなかったらと思うと不安で眠れなくなる。
福山さんはまだ仕事をする前、もし自分のやりたい仕事に就けなかったら、と考えて
不安になったことはありますか?」という、19歳男子・ダイキくんからの質問。
福 「僕の夢は、ある部分は叶ったけど、まったく叶ってない部分もある。
一応、バンドやりたくて東京に来たので。
でも本当にバンドやりたいんなら、仮に今の事務所に受かったとしても、
『ソロでやりませんか?』『お芝居やりませんか?』っていうすべての提案を
全部断ればよかったわけじゃないですか。でもやっちゃったんですよね。
『ま、いいかなぁ』『俺は自分でそうは思ってないけど、芝居やってみたら?って
言われるってことは、向いてるのかなあ?』みたいな。
前も言いましたけど、俺には『口説かれるとやらせちゃう女の子』
みたいなところがあるので」
荘 「相手の期待に応えてがんばっちゃう、っていうね」
福 「なので、そういう意味ではあまり不安にならなかったタイプなんです。
ダイキくんは、『これがやりたい』っていうのがすごく決まってるから。
俺は(バンドじゃなくても)『なんか応援してくれるファンとか出てきてくれちゃったし、
ファンの声援も温かいし、これはこれでいいんじゃないかな、
これの方が向いてるんじゃないかなー』って。」
荘 「じゃあ、バンドを組むという夢はもう置いといたまま、今、ここに。」
福 「そ。置き去りの夢だから、もう全然。
でも今のバックバンドのメンバーはすごくバンド感はありますし、
今となっては、バンドじゃなくてソロで良かったかな、って思ってます。」
荘 「そうなんですか? 夢破れてよかったと?」
福 「やっぱりですね、この業界長くいるとですね、バンドがなんで解散するかとか、
なんで揉めるかとか、生々しい話、聞くんですよね。」←かしこまった早口でカワイイ
荘 「たしかにね。人間と人間だからどうしてもね」
福 「バンドサウンドへの憧れは、今でもあるんですよ。
でも、バンドが解散するまでのしんどい様子とか見てると、ソロでよかったのかな、
なるべくしてなったのかな、って思います。
もしバンド組んでても、俺みたいな性格の人はすぐ解散してたんじゃない?
『バンドやるって言ってたのにドラマとかすぐ出ちゃって、オマエ何なの?』とか」
荘 「ああ、他のメンバーから言われたりね」
福 「『バンドが売れると思って、バンドのためにやってんだよ!』みたいな。」
荘 「『曲も全然作ってくれないしさぁ』」
福 「『いや、曲も作るよ!』で、作った曲に対してまたメンバーがさ、
『売れ線狙いみたいじゃん』 『だって売れなきゃやっていけないじゃん!』みたいな」
荘 「妄想がすごいですねそれ」
福 「で、一生懸命曲作ってんのに、『分配が』とか言い出してさ、」
荘 「『オマエだけ貰いすぎてんじゃないの?』みたいな生々しい話になったり」
福 「そういうのイヤじゃん? だから結果としてソロでよかったのかな、って
『今は』思ってます。
だからダイキも、ここにしか俺の行くところはないんだ、ここしか行きたくないんだ、
って思わないで、もうちょっと余白というか、ラジオの仕事も幅広いですから。
たぶんダイキくんのやりたいことは『ラジオ制作』でしょ? ディレクターとか。
でも会社っていうのは組織なので、ラジオの会社に入っても『きみは営業に向いてるから』って
言われるかもしれない。だからもうちょっと余白をもって。
そうすれば、不安で眠れなくなるってこともなくなると思いますよ」
描いていた夢とは違うけど、今の場所で戦い続ける、って、
まんま「明日の☆SHOW」の歌詞ですね。
それもまたひとつの夢の叶い方なのですよね。
バンド内紛あるあるの小芝居が楽しすぎでした。
バンドの魅力は確かにあるけど、ましゃだけを見ていられる幸せを思うと、
ほんと、ソロでいてくれてよかったな、と。
たとえ、Mステ出演者のその他全員がグループで、ましゃひとりがソロで、
ご本人的にはちょっと寂しかったりしても、ましゃがソロでいてくれて、本当に本当によかった!
と、思うのであります。
新成人向けのアドバイス、まだまだあったのだけど、割愛して明日は変態向けにいきますよー。
さて、ましゃの的確なアドバイスの数々を。
「大人になるってどういうことなんでしょうか?」という新成人リスナーからの質問に、
福 「ちゃんと責任が取れるとか、人を育てることができるとか、いろいろあるんですけど、
もし一言で言うなら、『感情だけで動くことをしない人』を大人というのかな、と。
子どもは感情のまま泣き叫びますよね。
次は『泣いてはいけないよ』と言われて泣かないことを覚えますよね。
だけどそれをコントロールできないまま、さまざまな喜怒哀楽のまま
思春期を過ごすわけです。
でも社会人になって、社会という共同体の中で生きていくにあたって、
感情的な行動や感情的な発言だけしている人というのは、
やはり集団の中ではうまく生きていけないですよね。」
荘 「福山さんはそれをある時点で・・・?」
福 「前にも言ったことあると思いますけど、大人の社会で生きていく以上は、
人がたくさんいてお互いに仕事を分担してつきあっていく世界の中では、
『揉め損』というのをすごく感じたことがある。
揉めて得したことって1回もないな、って。」
荘 「でも、『言うことはちゃんと言わなきゃだめだよ!』『なんで言わないの!』
って人もいるでしょ?」
福 「その言い方も、自分が感情的になってるときに、その思いにまかせて
言ったことというのは、怒りの感情だけが伝わってしまうことがある。
本当はこういうこと伝えたかったのに、それが伝わらないから頭にきて、
その怒りの感情だけが言葉に出てしまい、
本来自分が感じている部分は伝わらなかった、ということになったり。」
福 「これは、たくさんの人がいる社会の中だからこそ守らなきゃいけないルール、
と思ってたんだけど、たったひとりで大自然の中でサバイブする時も、
やはり感情に流されては生き残れないと思うんですよ。
たとえば、雪山で遭難したとか、野生動物がいる危険なところに踏み込んでしまったとか。
怖いとか逃げなきゃという感情だけじゃなくて、冷静に、その状況をすべて判断して、
どれが自分が生き残るのにベストな作戦をチョイスしなきゃいけないんで、
そこでも感情的になってるだけでは生き残れない。」
福 「感情的になってはいけないとかは、大人同士のルールだと思うんですけど、
僕がやってるソングライティングとかお芝居とかの表現活動においては、
初期衝動があってしかるべきなので、感情的になる人ほどいい表現をする、っていう
タイプが多いんです。むずかしいところですよ、そのバランスっていうのは。
感情的になりすぎてもいけないし、感情を抑制しすぎたりコントロールしすぎても
面白味がないし。」
おっしゃるとおりすぎて五体投地で平伏したいくらいですわ。
こういうことって、自分が怒りまくってたり落ち込みまくってるときには気づかないのだけど、
他の人がそういう状態になっているのを目のあたりにして、初めて気づいたりしますね。
怒ったり悲しんだりしてる場合じゃないぞ、今やらなきゃいけないことは他にあるだろう、って。
感情だけで動かない、感情だけでモノを言わない。難しいけど肝に銘じます。
そんなことはともかく!
ましゃは最高にカッコいい大人の男ですね。
新成人向けの的確なアドバイスはまだまだ続きます。(変態向けはもうちょっとお待ちください)
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