2014年08月22日(金) |
るろうに剣心「京都大火編」 |
やっと観たー!
面白かったです。好きです。
戦うシーンはたしかに多かったですが、
どの戦いも本当に見ごたえがあって、戦いそのものに人間ドラマがあって、
感動しているうちにあっという間に終わってしまった感じです。
前作の戦いもどれも面白かったけど、
今回のを観てしまうと、前回の戦いはずっとお気楽だったというか、ゲームっぽかったというか。
そして誰も彼も、戦うときのあのスピード感はいったい何なのだ!
スピード感というより、実際のスピードね。もう速い速い。全身の動きがとにかく速い。
それなのに一太刀一太刀にすごく重さが感じられて、すごくリアル。
剣心の言葉が名言づくしで、これにもいちいち感動するし。
好きなシーンもいっぱいで、どれから語ったらよいやら、
パンフレット広げて途方にくれるばかりです。
好きなシーンを、あえてひとつだけあげるとしたら、
刀匠とのエピソードを絡めつつの、張と剣心の戦いかな。
刀匠の赤ちゃんも巻き込んだこの戦いには、剣心のこれまでと、これからの希望と、
かなり多くのものが込められていた気がして。
真打を逆刃刀と知らずに振り下ろした剣心は、張を殺したと一瞬思ったのでしょ?
赤ちゃんを救うためとはいえ、誓いを破りまた自分は逆戻りだと、
絶望や覚悟が渦巻いた一瞬だったわけでしょ?
でも、はからずも真打を手にしていたことでそれは避けられ、
それはいかにも運命的な出会いでもあり。
そういう意味でも、すごく印象深い戦いです。張のクズっぷりもね!
そしてそして! 師匠もしっかり確認。
思ったより長く画面に映っていらしたではないですか!
剣心を軽々と担いで。
いやこれはたしかに1回では堪能しきれませぬ。来週また行こうっと。
2014年08月21日(木) |
鑑賞前夜の最後の予習 |
「京都大火編」を観るにあたって、第一作目をもう一度観ました。
あと、予習として心に留めておいた方がいいかな、と思ったのは、
PICT-UPのたけるんのインタビューの中でも次の部分。
「この物語に出てくる男たちは、全員すごく哀しい人たちばかり。
哀しい奴らが、哀しい奴らとしか戦っていない。剣心はそのことを痛いほどわかっている。(中略)
戦いのシーンそのものは、決して長いわけではないけれど、
ひとつひとつに登場人物それぞれの生き様みたいなものが、すべて反映されているんです。」
剣心もその哀しい人のうちのひとりなのでしょうが、
たけるんにとって剣心は「僕自身がこうありたいと思う、理想の人間像」なのだそう。
どれほど大変な現場でも、自分が理想とする人間像を演じられて、しかも
「ソード・アクション(刀を用いた闘い)を扱った映画の中で、
これほど革新的なことをしている作品を僕は観たことがないし、
間違いなく、日本映画が次のステージに行けたという手応えがある」
と。それは本当に幸せなことですね。
また、るろ剣はこれまでのキャリアの集大成なのでは? という問いに対しては、
「俳優と言う仕事は、現場が変わることでやることもまったく違ってきますから。
次の作品が始まると、これまでのものはすべて忘れて、ゼロから始めないといけない。
どれだけ苦労して剣心になりきっても、それが終わったら、
自分の中から剣心を抜いていかないといけないんです。
結局、俳優と言う仕事は、その繰り返しですから。
毎日、目の前の仕事に精いっぱいで、自分が成長したとか、
そういう実感を持つことがないんですよ」
こういうふうに言えることこそ、成長した証ではありませぬか!
わたしの中では、見た目は以蔵の頃から全然変わってないのだけど、
役者としての中身はとても強くなられた印象があります。
と言うか、あれ?
今回のるろ剣を観に行くのは、師匠が一番のお目当てだったはずなのだが?
(だって1作目は映画館では観ていない)
最後のほんの一瞬だけ登場する師匠(「京都大火編」では)を見逃さぬよう、
そこんとこだけは気をつけねば、としか思っていなかったはずなのだが?
ま、きっかけは師匠でも、作品もキャストもすべて楽しめるに越したことはないのです。
この夏はどれだけ大雨被害が続くのでしょう。
あまりに想定外のことには気をつけようもないわけですが、
それでも、どちらさまもどうぞお気をつけください。
さてさて、「PICT-UP」を購入。
るろ剣のアクション監督・谷垣健治さんのインタビュー読みたさにね。
まだ観てないけど、ネタバレも気にならなくなってきたので。
もはや物語の展開をすべて頭に叩き込んでから観るくらいでもちょうどよいのではないか
と思えてきましたわ。
だって、動きを追うだけできっと精いっぱいなのですよ、わたしの動体視力では。
その上、それぞれの殺陣に込められた、
キャラクターひとりひとりの心の動きを理解しようとしたら、むしろ予習必須。
谷垣アクション監督いわく
「15回くらい観たら初めて、こちらの意図に気づく。それほど細かい手をつけています」
1回2回くらいの鑑賞ではお話にならないのですね。
ま、それは一時停止やコマ送りで楽しめる時まで待つとして。
「早回しは一切ない。演出とカメラワーク、役者の肉体で、
早回ししているように見せているだけ」
これはもっと声を大にして宣伝しないと、信じてもらえなかったりするのではないかしらん。
そして嬉しいことに、師匠についても言及されていました。
「福山さんには撮影に入ってもらう前に、健くんたちメインの役者の稽古シーンを、
何となくまとめたものをつくって渡しました。
どれだけみんなが身体を張って、本気のアクションをやっているかが伝わったと思う。
ぼくが福山さんだったら、イヤーな気分になると思いますけど(笑)。
福山さんには本当に地味な基本の動きを、何度も何度もくり返してもらうことで
体にしみつかせてもらい、そこから複雑な殺陣を覚えてもらいました。
本当にマジメな人でね。別の仕事でアフリカに行ってたときも、
木刀持って練習してたというだけに、本番の仕上がりは、さすがでした。
やっぱり一流の人は違いますよね」
おおー。師匠の殺陣も期待できますね!
大友監督やたけるんのインタビューもとてもステキでしたので、こちらはまた後日。
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