今日のおたけび または つぶやき

2013年01月10日(木)  お正月のドラマいろいろ



年が明けてもう10日ですよ。早いですねー。

というか、お正月気分自体がすごく短い間だけなので、

もうずっと前から通常営業のままのような気分。


むしろ「お正月気分」というのがどういうものか、もはやよくわかりませぬ。

帰省でバタバタするだけだし。



帰省からもどってきてからというもの、どうも眠りが浅くて、

これは風邪のせい? 青森で寒すぎたせい? とか色々考えていたのだけど、

歩いて走るのを昨日から再開したら、簡単に熟睡。

きっちり身体動かさないと安眠できない身体になってしまったのかしらん。

それはそれでちょっと面倒ですが、理由がわかればそれでよいのです。



明け方に見た夢も楽しかったし。

(たぶんご登場は初めてだと思うがましゃが出てきた。目が覚めたときのぽわわんな気分といったら。)

でも10日にもなったら初夢じゃないしー。

初夢はたぶん、食べ過ぎで胃が重かったせいで、悪夢だったような。(内容さっぱり覚えていませんが)



それにしても、お正月に録りためたスペシャルドラマの消化に時間がかかっております。

理由はわかっている!



昨年末頃から、夕方頃に再放送している「相棒」を録画し始めてしまったから!

「おもしろいドラマがない時用」として録画し始めたのが、見始めたらこれがたまに

すごい傑作があったりして(そもそも傑作選を再放送しているわけですが)

そして「相棒」というのは、ものすごく長く続いているシリーズらしくて(無知すぎて申し訳ない)

再放送が終わる気配が一向になく。

いや、録画するのをやめればいいだけの話なのですが! ですが!



でもとにかく昨日までに、ようやく

「ラッキーセブン」「ATARUスペシャル ニューヨークからの挑戦状」

「相棒11 元日スペシャル アリス」を観ました。

どれも、それぞれの「らしさ」満載で面白かったです。

実は一番期待していなかったのが「ATARU」だったのですが、トリックも家族の話も小ネタも、

なかなか見ごたえがあって楽しかった。そしてやっぱり映画に繋がっていくのねー。



ドラマではなくドキュメンタリーですが「父と子 市川猿翁・香川照之」も素晴らしかった。

ましゃのナレーション目当てだったのですが、香川さんの凄さに圧倒されて、

途中からナレーションがましゃだということを忘れて見入ってしまったくらいでした。



俳優としてもう一流の地位を確立しているのだから、今さら歌舞伎なんて大変なことに

挑まなくても、と思っていたのですが、その理由もよくわかり。



それにしたって、長い長い伝統で受け継がれてきた化粧ひとつ、口上ひとつ、立ち居振る舞いも

何もかも、すべてを一から学んでいこうというのだから、その覚悟は計り知れませぬ。

役者としての実力がある香川さんだからできることではあるのだろうけれど、

それにしたって、なんと険しい道に挑まれたことか。



全くの初心者として、お父上にはもちろん、お弟子さんたちにも謙虚に教えを請い、

まさに「命がけ」といった必死さで、たったひとりで稽古に打ち込む様子が本当に感動的で。



お父上(猿翁)が脳梗塞に倒れることがなかったら、

息子さん(団子)の「お父さんはなんで歌舞伎をやらないの?」の一言がなかったら、

香川さんはそれまでのお父上との長年の確執を乗り越えて、

歌舞伎への挑戦を決意されることはなかったかもしれない。



さまざまなことに後押しされ、父、子、孫の3人とも大変な重荷を背負ったまま、

一緒に歌舞伎の道を歩むことになったというのは、

血筋の不思議さ、凄さ、そして「継承」の重さを実感せずにはいられません。

正直、お正月の特番で一番心に残ったのはこの番組かもです。






2013年01月08日(火)  「Hotel de 福山」ができるまで



帰省から戻った途端、気が緩んだのか風邪気味でだるい週明けでございます。

戻ってもバタバタしてて、気が緩んだ自覚はなかったのだがなー。

でもこの冬は、風邪よりもインフルよりも、ノロが一番怖いですな。



さてさて。

新年1回目のスズキ・トーキングFMでは、

「Hotel de 福山ができるまで」と題して、冬の大感謝祭の裏側密着をやってくれました。

まさかラジオでこういう企画をやってくれるとは思っていなかったのでちょっとビックリ。

ラジオだからもちろん音声だけですが、リハの様子や、新しい挑戦に賭ける想い、

無事10日間完走したあとのバンドメンバーからの言葉など、大変興味深かったです。



本番二週間前のリハでは、


  「去年の冬に『ノーシングルライブ』をやり、今年の夏に『弾き語りライブ』をやり、

   二つすでに変り種をやってしまったので、次に何を表現したら新しいのか、試行錯誤している。

   普通にヒットメドレーでよければ簡単だけど、そうはいかないので。


   自分が刺激的だと感じないものはダメだと思う。だけど、自分には刺激的でも、

   見てくれるお客さんにとってわけわからないとか、つまらないとかじゃ、

   独りよがりになってしまうので、その接点を探しているところです。」



で、鍵盤の弾き語りに挑戦するということについては

「練習してて『怖い』って気持ちはありませんか?」と問われ、


  「失敗しますよ。絶対。

   でも、楽にできることをやっても意味が無いんで。練習しますよ。 

   でも練習でできたことって、本番ではたいていできないんですよね。

   そんなに上手くいくはずないんですから、腱鞘炎になるくらいまで練習しますよ。」



あの鍵盤演奏は、ぴーんと張り詰めた緊張感に満ちていて、本当に新鮮でした。

そりゃ、技術的にはギターの方が凄くて、聴いていても安心感が全然違うけど、

逆に、ギターにあんな緊張感は、出そうと思ったって出ないでしょうし。

鍵盤に向かって神経を集中するましゃの姿は最高にチャレンジャーでステキでした。



そして初日を迎え、ステージに向かう直前、バンドメンバーにかけた言葉は、


  「初日でございます。ま、いろんなことがあると思いますけど、止まらず、

   もし止まったときは『笑い』に変えて(『得意です!』の声がバンドメンバーから)

   楽しく、その瞬間に湧きあがったエモーションで、激しくも『正確』なプレーを!

   『置きにいかない』プレーを! よろしくお願いします!」



そして10公演、無事に終えたましゃは、


  「毎回、(鍵盤弾き語りは)本当に胃が痛くて。

   ほんとにもう、なんでこんなことやるって言っちゃったんだろうと思って。

   でもやっぱり、自分ができるかできないかわからない限界のところに合格点を

   置くことによって、「音楽の詳しい事はわからないけど、でもこの人、何かと戦ってる、

   必死だ、何かを超えようとしている」と、思ってもらえるその時に、エモーションが発生して、

   見てる人は感動するんだと思うんです。

   そう言う状態になりたかったんです。

   ・・・すいません。(照)」


語ったあとに照れて、もうしわけなさそうに「すいません」と小声になる

ちょーらぶりーなオトコマエさん。



そんなましゃについて、バンドメンバーからは、
 
 
  「いやぁ、凄かったね。簡単な曲を選べばいいものを、
 
   あえて難しい、プログレッシブな...本当に偉いなと思う。チャレンジャーだよね。

   僕らも刺激されるもの。もっとやらなきゃ、って。」



最終公演後の打ち上げで語るましゃもバンドメンバーの皆さんも、

お酒も入ってるしお疲れだし、なんとなく口がまわってない感じなのに、

それでもアツく語る様子がステキでした。



百戦錬磨の一流どころを、さらに突き動かしてしまうましゃの奮闘ぶり。

カッコイイっすなぁ。






2013年01月05日(土)  福山蒸溜所#39



トーキングFMサイドでは前回に続き、

誉め方叱り方の話をしていたのですが、途中からストレス発散方法のお話に。


今「福山さんは飲んでもそんなに『うえぇーい!』とかならないですよね?」

福「俺は、もともとはそういう人だったの。だけど立場上それができなくなっただけで。

  俺、道で寝れないもん。寝てたらアミューズ事務所に迷惑かけるでしょ? 

  スポンサーさんに迷惑かけるでしょ?」

ス「はっはっはっは! 福山さんの家でもし皆で飲んだとしても、福山さんは

  そうはならないと思うんですよ。」

福「そりゃそうだよ。犬だって『ここでう〇こしろ』って言ったらそこでう〇こするように

  なるんだよ。道だろうが家だろうが、ちゃんとしたところでう〇こするんだよ、俺は!」 



ス「ひゃっはっはっは! 福山さんは『うえぇーーい』ってなるときないのかな? って。」

福「もうなんなくなっちゃった。」

今「そうですか? 不思議だなぁ。(飲んだら)『うえぇーい』ってなりますよねぇ?」

ス「今浪はいつだって『うえぇーい』ってなるじゃない」

福「なんなくなっちゃったよ、もう」

今「なり方忘れちゃったんですか?」

福「そんなすごい寂しい人みたいに。なんかむかつくなぁ。

  なんなくて平気だから、なんないんだよ、たぶん。」

今「そうですか。」



福「そういうストレスの発散方法しか持ってないんだったらそうなるけど、俺はそうじゃないんだよ。

  俺は、ものすごく精度の高い『うえぇーい』をやってるわけ。

  たとえばコンサートであるとか、作品に落とし込むとか。

  作品が完成したり、自分の想いが乗った、あるいはそれ以上の、

  自分が想像もしていなかった領域での表現ができたときとかは、飲んで『うえぇーい』なんてなるより、

  はるかに解放されてるわけ。だから、今浪さんが飲んで『うえぇーい』ってやってるのを見るたびに、

  可愛いなとは思うけど、『こいつは作品の質がまだまだ低いな』って思うの。」

今「はっはっはっは! やっぱり、仕事の方を上げていかないとダメだな。」

福「そうだよ。今浪の場合は、飲んで『うえぇーい』の方が(仕事を達成しての『うえぇーい』より)上にいるもの。

 だから、面白さを抑えるのが難しいほどの原稿が仕事でばんばん上がってくるようになるとすごいよ。」

  (注:今浪さんは放送作家)



さらに、栄転して事業部長になった藤村さんはストレスがいっぱい、という話から、


福「前回も言いましたけど、プレッシャーを楽しめるようになると本当にいいんですけどね。

  僕なんかはもう20年もやってきて、もはやヘンタイの領域に入ってきてるんで、

  逆にプレッシャーがないと仕事を楽しめない。怖いな、と思うような仕事じゃないと楽しくなんない。」

ス「ほー」

福「イヤだな、とか、この監督怖いな、この作品怖いな、とか、そういうのじゃないと。」

ス「常に、成功してあたりまえ、という目で見られてるわけですからね?」

福「それがまたプレッシャーではあるんだけど、楽しいんだよね。

  そういうことがプレッシャーとなって潰れていくタイプじゃなかったんだね。

  たぶんどっかで開き直ってるんだよ。ダメならダメでいいや、って。

  別に俺がいなくなったっていいでしょ? って、開き直りを。」




最後の「開き直ってる」っていうのは、まさに「人事を尽して天命を待つ」的な意味での

ひらきなおりであって、けっして「投げやり」なひらきなおりではないのは

ましゃのあの凄まじく丁寧で緻密でしつこい(誉めてます)お仕事への取り組み方から明らか。



ましゃのようにプレッシャーを楽しめるようになると、ますます良いお仕事ができるようになるのでしょうね。

そしてひょっとしたら、病気や犯罪の理由に「ストレスがたまって」ということはなくなるのかもしれない。

凡人にはなかなか遠い道のりですが、でもこういう姿勢にはすっごく憧れます。

というか、こうなれたらすごく幸せよね。





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