私の音楽日記

2005年06月19日(日) 「ゼロへの調和」  アンダーグラフ  2005.6.15

アンダーグラフの「ツバサ」を聴いた時は久々に自分の気持ちにぴたっと来るなあと普段とは違う何かがあった。私の場合はしょっちゅうこれは素晴らしいと思う曲にはたびたび出会っているのだけど、アンダーグラフの曲には歌、声、歌詞、音とどれも琴線に迫ってくるものがあった。
「ツバサ」は夢を追いかけて、新しい土地へ旅立つ。好きな人を置いて。
普通ならここに別れの香りがして、やがては離れていくものでしょう。
「ツバサ」は翼を広げて飛び立って、花を咲かせたらまた笑って会おうと歌っている。
そしてセカンドシングルの「君の声」でまた会えていたりする。
笑って泣いて大人になってこれからどうなっていくのかわからないけれど、そのままでいいと、それはまるでまだ何も描かれていない白地図のような気がした。

アンダーグラフとは心の表面ではなく、心の底、アンダーな部分を歌いたいということで、つけた名前ということだけど、人の心の底とはあんがい単純なもので、自分の心のままに自分らしく生きていきたいということかもしれない。
アンダーグラフの曲には全編にわたって、楽しい日々や死にたくなるほど悲しい日々、煌いたり汚れたりしながらも純粋な感情に戻っていくというメッセージがこめられていると思う。
ちょっとMr.Childrenに通じるところがあるかとも思うけれども、ミスチルは時に深く深く難しく歌う事があるけれど、アンダーグラフは今のところ心の底を歌っているけど、深く難しいところへはいっていないようだ。
大ヒットするということはいいことだと私は思うが、人によっては悪いことのように言うこともあるけれど、稀有の経験であることは間違いないはずなので、この大ヒットを大切にして何十年といい曲を歌えるバンドに成長していってほしいと心から願わずにいられない。
特に最初のイントロダクション後の「パーソナルワールド」にはぶっとびましたよ。
40過ぎても僕らは煌いた気持ちで家へ帰れるだろうかって、素敵な言葉だと思う。
愛のない日々なんてない、気づけてないだけ、忘れているだけ、だから君のパーソナルワールドを解放せよと歌うアンダーグラフからまた新たな力をもらったような気がする。



2005年06月14日(火) 「夢みる頃を過ぎても」  八神純子  1982.2.5

このアルバムは八神純子さんのアルバムで一番聴いたアルバムかもしれない。
私はLPで聴いているが、まずジャケットが見とれるほどにきれいだ。
自信にあふれた表情の純子さんが窓辺から外を見ている。
中身も自信にあふれていて、堂々と真正面から自分の歌唱力を疑うことなく歌いきるというのはこういうことかなと当時も今も思う。
どの曲からも自信と余裕が感じられて、本当に気持ちよく全曲が流れていく。
八神さんの歌はその伸びやかな声に吸い込まれていくようで、妙な感傷とかあまり感じないので、心が疲れているときに丁度いいのかもしれない。
特に「I'm A Woman」から「FLY AWAY」への流れは素晴らしいと思う。
「I'm A Woman」の最後で「I'm a woman」と純子さんが言っているのだが、それは決してささやきとかつぶやきではなく、自信満々の「I'm a woman」そして「I'm a singer」と言っているように聴こえる。決して言っていませんが、その自信満々な歌声がそんな錯覚さえ起こさせる。
その後、得意のサンバホイッスルが鳴り響き「FLY AWAY」へと続く。
本当に空を飛んでいくような青空が見えるようなメロディーと歌声。
そしてそのままラストの「二人だけ」は静かなバラード。
最初から最後までぜ〜んぶいいのですが、原田真二さんと歌っている「ナイス・メモリーズ」はちょっと浮いていると思うのは私だけ?
当時も話題作りだったような感じがしていたけど、今聴いてもやっぱりこの1曲だけが浮いているような感じがする。

でも、本当にいいアルバムだと思う。
夢見る頃を過ぎてもずっと、何かを夢見たり信じたり大切にしたりしていたいな。



2005年06月13日(月) 「この愛は始まってもいない」  真心ブラザーズ  2001.5.16

真心ブラザーズの歌はあまり詳しくは知らなかったけれど、この歌は「ゲスト太田裕美」とあったので、聴いてみたところ太田裕美さんの声はサビの部分で小さく聴こえるだけでハモリほどにもなっていない。知らずに聴けばきずかないほどに小さい声で歌っている。
少しくらいソロで歌う部分があるかな?と思って買ったけど、ソロで歌う部分は無かった。
しかし、この曲自体がすばらしく私の趣味の曲だ。
失恋の歌で
 
二人で過ごした12ヶ月が生命のすべて 君は今どこに
この愛は始まってもいない

と結構女々しかったりするが、曲は骨太で胸が痛んだりしない失恋の歌で、なんとなく珍しい曲に思えた。
YO-KINGがいい曲を書くことはよ〜く知っていたけど、もう私なんかはYO-KING、応援せずにはいられない。とても他人事と思えない。


これはマキシシングルで二曲目は桜井さんの曲で「あの夏、ふたりは」。
これは岡本おさみ氏の詩が恐ろしいまでに美しく、桜井さんの曲がそれを越えてもっと美しい。
しかし、あくまでもこれも骨太なフォークだと思う。

そして最後の曲はたくろうのカバーで「流星」。
なんか声が歌い方がたくろうに似ているなあ。
この曲は他の人が歌ってもこんなにぴったりくる歌なんだなあと再発見。



2005年06月10日(金) 「たしかなこと」  小田和正 2005.5

この曲は明治安田生命のCMソングとして流れていて、ずっといい曲だなあ、CD出ないかなあと半年ほど待っていた曲。とうとう発売。
小田さんは次々と名曲ができる人だと改めて思った。
この曲もメロディーといい、歌詞といい、なんて優しくあたたかいのでしょうか。
最初から最後まで無駄な歌詞は言葉が無いというか、すべてが素敵な心のつぶやきだと思う。

一番大切なことは特別なことではなく、ありふれた日々に隠れているんだと歌う小田さんには今までにもたくさんの小さな幸せについて教えられたと思う。
でも、今回のこの「たしかなこと」にはそれに加えて、力強さがあふれていると思った。
誰かをそっと思うように、自分を大切にしてという歌詞には自信と力強さがあると思う。

たしかなことはこの世にはないのかもしれない。
なんでもうつろうものだから。
たしかであると思いこんでいる自分の気持ちでさえ時と共にうつろっていくもの。
時には自分を曲げて誰かに併せることがあっても、肝心な時は自分を大切に自分らしく答えをだそうと言っているように聴こえる。

そうだと思う。
自分がどうしても譲れないものは自分らしく答えを出そう。
影響受けやすい私だけれど、ありふれた日々を大切に、自分らしさを大切にと思う気持ちがたしかなことだと思う。



2005年05月30日(月) KAI 30th ANNIVERSARY TOUR ENCORE

2005年5月29日(日)PM5:40〜8:10 鈴鹿市文化会館 けやきホール
            ホール入り口で



1.ちんぴら
2.裏切りの街角
3.きんぽうげ
4.ビューティフル・エネルギー
5.かりそめのスウィング
(みんなで歌おうコーナー)
6.安奈
7.レイ二ー・ドライブ
8.愛のもえさし
メンバー紹介
9.Blue Letter
10.?
11.漂泊者(アウトロー)
12.風の中の火のように
13.破れたハートを売り物にして
アンコール1回目
甲斐よしひろ一人で
14.翼あるもの
15.感触(タッチ)
16.テレフォン・ノイローゼ
17.HERO
18.?
19.?
アンコール2回目
20.かけがえのないもの
21.バス通り

パワー炸裂!衰えなんてまったく感じさせない2時間30分。
黒の上下に真っ赤なジャケットの甲斐さんは最初はたった一人で「ちんぴら」を歌った。
その後、松藤さんがギターを持って静かに出てきて、「ギター松藤。」と紹介。
松藤さんが「裏切りの街角」のイントロを引き始める。
「きんぽうげ」を歌い終わった後、話し始めた。
「今回は都市ではないところを回ろうと思ってきたけど、ここはいいホールだよ。近鉄に乗ってきた。車だとすぐ高速で面白くないから。」と気さくだった。
鈴鹿市なので、「工藤すずか〜〜。」とかだじゃれを連発して、「ビューティフル・エネルギー」へ。
1番は甲斐さんが歌い2番は松藤さんが歌う。
「この歌は松藤が歌った歌で、とうとう甲斐バンドも解散かーとか言われたけど、ほんとに解散だった(笑)。」と甲斐さん。
その後もだじゃれ連発。「お客さんよりもまずステージの3人でうける事を喜んでいます。」とか自虐していた。
「きょうは3人だから『ガロ』だね(笑)。ガロって雑誌じゃないよ。」
「曲紹介とか面倒くさいね。もう、きょうは面倒だから「HERO」からやろうかって思ったよ。」
「かりそめのスウィング」わたしはこの歌大好きで、なぜかいつも中原中也の「汚れちまった悲しみに」を思い出してしまう。
「次はみんなで歌おうコーナーだよ。」
「安奈」。元少年ファンたちは大声で歌っていた。
そして続けて私の大・大・大好きな「レイ二ー・ドライブ」。
「去年、トリュビュートアルバムと同じ頃に発売した「アタタカイハート」からの曲です。」
「愛のもえさし」。
この後、もう一度メンバー紹介。
「Blue letter」と私の知らない曲。この時少しトリュビュートアルバムと年末の武道館でのライブの話をした。
大黒さんやダ・パンプにゲストとして来てもらって、ダ・パンプはみんな顔が小さいので、2m後にたっていても顔の大きさが同じで遠近感がなかったと笑って言っていた。DVDが出ているけど、その遠近感のなさが売りですと笑った。
「漂泊者(アウトロー)」「風の中の火のように」「破れたハートを売り物にして」を迫力満点で歌った。
「漂泊者(アウトロー)」のアコースティックでのあのパワーは信じられないほどすごかった。
リアルタイムで見ているだけに、あの頃の、若さでぐいぐいひっぱっていくすごさではなく、何であんなにすごいのかわからなかった。ここでコンサート終了。
まだ午後7時半。
元少年たちが指笛や「甲斐ー!!」の絶叫&ものすごく早い手拍子。小刻みになっていってまるで拍手みたいだった。
甲斐さん再び登場。
真っ赤なジャケットは脱いでいて、黒の上下だった。
無言で「翼あるもの」。すごかった。体から湯気が出ているみたいだった。
「感触(タッチ)」「テレフォン・ノイローゼ」。お客も大声で歌う。
「HERO」その後、2曲タイトルがわからなかった。どんな話をしたのか憶えていない。
ここで終了。
まだ、お客は帰らず拍手に近い早い手拍子すること5分。
また、また甲斐さん登場。今度は上だけ白い服に替えていた。「かけがえのないもの」
デビュー曲はずっと歌いたくなかった。「裏切りの街角」は一生もんで、半年待ってもらって書き上げた曲だけど、デビュー曲は金にならなかったから歌いたくなかった。この詩は純真だけど、じつはそうじゃなくて憎しみだったりして…と話し、「バス通り」。
甲斐さんは手を振って去っていった。バックには「25時の追跡」。

甲斐さんはとにかく話も長かった。
JR西日本の事故は他人事だとは思っちゃいけない。と言った後、九州の新幹線の車掌さんはアナウンスで「しんかんしぇん」と言う人が多いので、まず方言を直せよとか言っていた。
あと30日放送の「SMAP×SMAP」では最初自分だけにオファーがかかり、松藤は出なくていいよな、でも一応声をかけるかと声をかけたら、「もちろん出る。」と二つ返事だったと笑っていた。タンバリンで参加して木村と2ショットだったと大笑いしていた。
それから、ここはいいホールで最高とは言っていたけれど、たぶん甲斐さんは初めてのホールということもあったのかあまり気に入っているようではなかったと思う。
また来るよとは言っていたけど、10年後とか言っていたし。。。
甲斐バンド時代は三重県四日市市には年に2回は来ていたと思うけど、鈴鹿はお気に召さなかったようだ。
ホールがこじんまりとしているのに、ライブハウスではないという中途半端さがちょっと。。。だったのかなあ。
でも、2時間30分、熱唱そのものでアコースティックライブ、しかも3人だけの演奏であれだけの迫力が出せると言う事に尊敬の念を抱いた。
そしてやはり甲斐よしひろ氏はロック・ミュージシャンであるとともに詩人でもあるということも再確認した。めまいがするほど美しくリアルな詩にはやり打ちのめされてしまった。



2005年05月29日(日) 「ゴンチチ ベスト」  ゴンチチ  2002.8.21

DEPAPEPEを聴いていたら、ゴンチチのギターも聴きたくなって、日曜のあたたかい初夏の風が吹く昼下がりにゴンチチの「ベスト」を聴いた。
このアルバムはいつ聴いても邪魔にならない心がくつろげるアルバムだが、特に休日の昼下がりにぴったりくる気がした。
曲が良くて演奏も素晴らしい、そして歌詞がないから何かをしながら聴くにもいいし、なにもせずうとうとしながら聴くのにもいい。
「放課後の音楽室」を聴いて訳もなく、切ない思いでいっぱいになるのは私だけでしょうか。
放課後の音楽室、こっそり入ってグランドピアノのふたを開けてみた。
そうでもしなければグランドピアノなんてさわることができなかったあの頃。
そして窓からグランドを見れば、それぞれにクラブ活動をがんばっている子たち。
見つからないようにちょっとだけピアノを弾いて、そそくさと何食わぬ顔で廊下へ校庭へ出て行く。
「枯葉」「ロミオとジュリエット」「塩と太陽」も素敵な気分になれる。
ハワイアンのような「Share the Moonlight」や思わずリズムを刻みたくなるような「Belly's」なども心地よく響く。
なにもしない休日の午後、安らいだ気持ちになれる。
こういう音楽を聴いていると、何もしなかった休日でもみょうな充実感を感じる。
後悔なんてなにもないような。。。



2005年05月28日(土) 「雨と夢のあとに」  奥田美和子

柳美里さんの作詞。
彼女ならではの根性のすわった究極の愛の詩。
こういう詩を聴くと、私はのめりこまずにはいられない。
姿が見えず、声がきこえなくてもそれでもあなたは存在する。
もしも、あなたが命を落としても私は待っていると言い切ってしまう
これ以上は無い叫びとも言える愛情。
それを紛らわしい表現一切無しで、ストレートに書ききってしまうというのは簡単そうで実はそうじゃない。
ストレートに書こうとすればするほどに、削れなくなっていくものだから。
この世にいないあなたをずっと見つめているという気持ちを、簡潔にわかりやすく書かれた秀作だと思う。
奥田美和子さんのストレートな歌い方がなお一層、この詩と曲をシンプルに光らせている。
柴咲コウの「かたちあるもの」とタイプが似ているもののいい曲だと思う。



2005年05月27日(金) 「A thousand feelings」  小松未歩  2001.3.7

小松未歩さんはきらりと光るメロディーや胸にじんとくる詞のたくさん書ける優れたアーティストだと思う。
そして、プロ根性というかプロとしてしっかりとアルバムを作るアーティストだと思う。
決してアマチュアリズムに走ったりはしないアーティスト。

このアルバムは4枚目のアルバムでデビューアルバムと次のアルバムも心地よくきけるメロディーがつまっていたが、
この4枚目のアルバムでは胸にしみる曲が多くなった。
バラードの名曲がかけるようになったのだと思う。
アレンジは打ち込みがほとんどなので、もっと冷たくあっさりと聴こえるはずなのに、その詞がリアルに胸に迫る。
冷たく聴こえないのは小松さんの声の質にもよるものだろう。
このアルバムでは、別れのその瞬間を切り取る歌詞がよりリアルになっている。
「regret」や「I don't know the truth」「哀しい恋」ではもう狂ってしまったような失恋の瞬間を感じる。
 耳を傾けて聞いてね これが最後よ
 ヤキモチ焼きだった瞳も 今日で見納め
とありふれた言葉を使うかと思えば、
怒りの言葉なんかもうどこにもなく、ただ現実を受け入れてアイシテイナイというでしょう。 
この愛を阻むものをすべて消し去ってほしい 
あなたに替わるものは世界中さがしてもどこにもない
と激しく怒り狂った失恋を歌う。

もう別れるしかないと思った時、人は誰でも、もうアイシテイナイと思うしかないと思うし、怒りの言葉も失せてしまうと思う。
でも、小松さんの歌ではそんな激しい失恋の歌すべてが清々しく聴こえる。
それは決して慟哭ではない。さらっとした一筋の涙だと思う。
慟哭ではないが、遠い非現実でもなく、身近なことなので胸にささるんだろう。

そして「幸せのかたち」ではあっさりとまだ幸せのかたちはわからないから、生きていくだけとさわやかに歌ったりする。

GIZA studioのアーティストはみんな声がいい。
みんなむちゃくちゃ売れているのだから、もっと小松さんのアルバムも宣伝してほしいと思う。



2005年05月24日(火) 「Let's Go!!!」 DEPAPEPE 2005.5

DEPAPEPEというギターデュオのことを私は全く知らなかった。
偶然有線で流れて、ギターデュオのインストルメンタルとは知らなかったので、歌が始まるのは今か今かどんな声の人が歌うんだろうと待っていたけれど、歌がないので、ああこれはアコースティックなギターのインストゥルメンタルなんだということがわかった。

歌がないのに、わたしには歌詞がきこえてくる。
これは一体何なんでしょう。私にとってはただのメロディーではない。
歌詞がないのに、頭の中に歌詞がひびいてくる。
特に「風見鶏」「雨上がり」ではイメージが広がり、ささやかな毎日の中で風見鶏が首を振りながら人間たちをながめている姿や、雨上がりの水たまりから立ち上がる水蒸気や、雨にぬれた緑の葉っぱたちをおひさまがかわかしていく様子が胸に頭に浮かんでは消えた。
「over the sea」や「いい日だったね」もカラッとした涼しい風が吹いているような流れるような爽やかさ。
「いい日だったね」は自分で歌詞をつけて歌いたくなってしまう。
それくらい言葉を話しているようなギターの音色だと思う。

疲れた時に聴いていると元気になれそうなアルバム。



2005年05月18日(水) 「song bird」  sona  2005..3.2

テレビで見るソナさんは元気で時々男の子のような日本語を使い、元気いっぱいで、見ているとこちらまで元気が出てくる女の子で楽しい。
その上、美人で性格もさっぱりしていそう。

歌はそのイメージとはちょっと違って限りなくやさしい。
すごく上手いとかではなく、はかないながらも丁寧に歌っている。
そして、楽曲が素晴らしく良い。ちょっと変わった日本語で話すソナさんなので、たぶんかなり一生懸命この11曲を覚えたのだろうなと思う。
どの曲も全部心いやされる曲ばかり。
「雨に歌えば」では雨があがりそうな中で歌を歌い、もうすぐそこに虹が出てくるような情景が思い浮かぶ。
「はちみついろ」のアコースティックな音では、さらさらの砂浜ではちみついろに日焼する感触が伝わり、「コエヲキカセテ」では 
 見せたくない傷跡があるのなら
 隠したままで構わないから 
駆け抜けるだけでなくゆっくりと坂道を下っていくのもいいねと、言われているような気がしてくる。
「Hello Good-bye」では 
 Good-bye 遠くまでいけるかな 私なりに これからは
とまた新しい何かを一つ一つ選んでいこうとし、
「かげろう」では、なにもかもがかげろうのようにゆらゆらと、永遠はどこにもないけれど、信じていたいと訴えている。
どの曲もメロディーが美しく、アコースティックなアレンジもあくまできれいでまた、歌詞カードのソナさんとバラの花たちがなおさら美しくて、無理せずにそのままでゆっくりしていてねとゆるやかに時が過ぎるようなアルバム。
 


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