私の音楽日記

2004年09月07日(火) 「リベルテ」  岡村孝子  1987.7.5


岡村孝子さんの3枚目のソロアルバムです。
このアルバムには「夢をあきらめないで」が収録されていて、この歌はすべての人への応援歌で、とてもおだやかにやわらかく夢を応援する歌です。

しかし、この曲以外の曲はすべて、将来の自分に不安を感じる悩める若い女性の気持ちを歌ったものばかりです。

中でも私が好きな「電車」では

 ”混み合う電車に押し込まれ ガラスに額をつけたまま
  大きなため息をついたら なお気がめいる”

 ”仕事を始めていたずらに 時間が流れていくけれど
  けじめと名のついた 卒業証書がほしい

多くの若い女性感じる将来への不安や、学生時代と違ってあっという間に過ぎる時間へのあせりが歌われています。

私も当時OLだったので、この歌の言葉ひとつひとつがすべて自分の気持ちにぴったりときました。

岡村さんの歌はとてもおとなしいのですが、実はとても芯の強い頑固な女性の歌が多いです。
恋愛などに惑わされずに、自分の人生を自分の思うように生きていきたいと、控えめながらはっきりと主張する新しい女性の歌だったと思います。

これからもさりげない等身大の歌を歌ってほしいなと思います。



2004年09月06日(月) 「Bi-Ki-Ni」  杏里  1985.8.5

夏の終わりになると聴きたくなるのは杏里の歌声。さらっとした彼女の長い髪のようなさらさらした歌声。
砂浜にいるような気分になります。
好きなアルバムは多数ありますが、この「Bi-Ki-Ni」が一番好きです。
この頃のアルバムは角松敏生さんの曲が圧倒的に多く、杏里は気分よく歌っています。
このアルバムでは現my littele loverの小林武史さんも3曲提供されています。
私は小林武史さんの流れるようなさらさらしたメロディーが大好きなんです。
一番好きな曲は小林さん作詞作曲編曲の「Surf City」で
 
”ときどきもどかしい 思いの恋なら
  それは 私のせいだと思うの
あなたに よせてた思いも途中で
  また引き潮 そして終わる夏

  I 最後の夜なら
  want 月まではおって あなたのうでに
  in the surf city”

杏里にぴったりの歌詞、メロディー、アレンジの曲で当時は何度もリピートして聴きました。

「September Walkin'」では

 ”september walkin' 一人さまよいながら
  あなたわすれるために
  september walkin' 季節がかわれば長い冬のはじまりね

秋を飛び越えていきなり冬。
ちょっと、早過ぎるような気もしますが、変ではないです。

最後の曲は杏里作詞作曲の美しい曲で、

 ”この海に連れてきてよ
  そのあとは 会わないで
  Still I love you”

Still I love youなのに、そのあとは会わないでとはなんでかな?と思いますが、きれいなバラードで杏里もいい曲が作れるなあと当時よく聴いていました。

まだ、この頃幼さの残る杏里がちょっと背伸びして作った良質アルバムで
夏が来ると必ず聴く一枚です。 



2004年09月05日(日) 「夏唄」  サムシングエルス  2004.8.25

サムエルの最新アルバムは夏の曲のカバー集。
今年の夏はこのアルバムを買うのを楽しみにがんばってきたといっても過言ではない。
そして、やっと聴く事ができて、やはり期待を裏切られる事はなくてほっとして、うれしかった。

最初、曲名を見た時にチューリップの「夏色のおもいで」、ビギンの「恋しくて」、「星に願いを」、浜田省吾の「二人の夏」あたりはきっといいだろうと思ったけれど、オフコースの「夏の終わり」、森高千里の「夏の日」は一体どうなるんだろうと思った。

1曲目の「夏色のおもいで」は期待どうりで、このメロディーは大久保君の声にぴったりだなあと思った。
大久保君の声はなぜかいつも立体的で、他のアーティストのCDよりも近くに聴こえる。ライブ盤ではないのに、ライブ盤を聴いているような感覚が私にはある。
大久保君がすぐそこで歌っているような感じがする。

2曲目はブレバタの「あの頃のまま」でこれはシングルカットされていたので、
聴いた事があり、名曲だけに誰が歌ってもいいものはいいでしょう。

 ”For Myself For Myself
 幸せの形に こだわらずに
  人は自分を生きてゆくのだから

    「あの頃のまま」

20年経ってもまったく色褪せない楽曲。

そしてオフコースの「夏の終わり」は、この曲は難しいし小田さんがかなり高いキーで歌っているのでどうするのかなと思った。
キーを低くしたら、意味がないだろうし。
でも、大久保君はちゃんと歌えるんですね。びっくりでした。あの高いキーを。
浜田省吾の「二人の夏」は小品っぽい曲なので、意識してなかったけれど、
この曲は実は省吾さん、かなりのファルセットで歌っているので難しそう。
しかし、これはサムエル3人力を合わせて、きれいにまとめることができた。

しかし、もう一曲ブレバタの「FINE LINE」はこれはちょっとサムエルには不向きかなあという気がした。
これは本家本元のブレバタの方が年輪というか、兄弟デュオの底力を感じてしまった。
森高千里ちゃんの「夏の日」もサムエルはかわいくさわやかに歌う。これもかなりいい感じ。
最後の「星に願いを」も上手いけれど、これって私は冬の歌のイメージがあってちょっと違和感を感じた。

カバー曲のなかで2曲だけオリジナルが収録されていて「夏唄」と「夏華」。
この2曲がとてもいい。そしてカバー曲の中で浮いたりもせずに、数々の名曲にすこしもひけをとらない。
前から思っていたけれど、いつも、いつも今井君はいいメロディーを書くなあ。
売れなくてもず〜っと応援し続けます。

 ”夏唄よ あの人に今宵は伝えてくれないか
  まだ愛しくて切なくて
  送り陽の色に染まりゆく 送り陽の中で揺れている” 
    「夏唄」

 ”まばたきの間に 消えてった夏の夜の夢は
  美しすぎるから
  永遠に終わらない夏 いつまでも終わらない夏 永遠に終わらない夏”
    「夏華」









2004年09月04日(土) 「心は元気ですか」 沢田聖子 2003.10.22

沢田聖子さんのアルバムを聴いたのはすごく久しぶりです。
昔、イルカさんの曲を歌われていて、アイドルのような頃のアルバムしか知りません。あと知っているのはベストアルバムだけです。

久しぶりに聴いてみて、なんて自然で心地よく聴けるアルバムなのだろうと思いました。
これはちょっと謎ですが、1曲目は沖縄の音階っぽくて、沖縄の言葉を使った歌のようです。
最初聴いた時はブームの「島唄」のように聴こえました。沖縄っぽい曲はこの1曲だけなのですが、オープニングがこの曲で、ジャケットは一面の海、中の多数の写真もすべて海やおそらく海のちかくであろう写真ばかりです。
あとさとうきび畑らしき写真もあります。
どの曲も心のままに歌っているようです。
「星より遠い」という曲だけ、谷山浩子さん作詞作曲であとの曲はすべて聖子さんの作詞作曲です。
たぶん、1曲、1曲に時間をかけて丁寧に作られたのでしょう。
曲はもちろん心地よいのですが、聖子さんの声も自然で無理なく歌っておられるので、聴いていると安心感があります。あぶない橋を渡らないというのか。

どの曲もいいのですが、特に好きなのは「Peace of Life」「おやすみララバイ」「星より遠い」です。
「Pacifism」は聖子さんのメッセージがこめられていて、それが押し付けがましくなくて、好感が持てます。

あと、衝撃的だったのは同時テロを題材にした「息子からの伝言」です。
タイトルからいって、ほのぼのとした親子の愛を想像していた私には衝撃があまりにも大きすぎました。
この歌は一生忘れられません。



2004年09月03日(金) 「リサイクル」  スピッツ  1999.12.15  

スピッツのベストアルバム。
まず、ベストアルバムを「リサイクル」と名付けるところにスピッツの独特の言葉遣いの自由さがあります。
たしかに、リサイクルといえばそうかもですね。一度世に出した作品ですから。
スピッツの歌はタイトルと詞がまったく無関係か?と思われるものが多数あるので、なかなか歌のタイトルが覚えられません。
「ロビンソン」がヒットした時は「ロビンソン」がタイトルなのか「スピッツ」がタイトルなのか、果てはグループ名が「ロビンソン」か?とかわけがわからなくなっていました。

これはシングル曲ばかりなので、当然いい曲ばかりです。
私は「夢じゃない」「冷たい頬」「スカーレット」「涙がキラリ☆」「空も飛べるはず」「楓」が好きです。
スピッツの歌は軽く聴こえるけれど、実は奥が深く、まっすぐに歩いていきたいけれど、時々はずるしたり、ウソをついてうまくやっていこうというような、人の屈折した本音みたいなものが垣間見れます。
歌い方がかろやかで演奏もときにハードだったりするので、うまく重くならないように調節されているところがスピッツの特徴とも思えます。
「楓」は最も私の気持ちに近い曲です。

 ”忘れはしないよ 時が流れても 
  いたずらなやりとりや
  心のトゲさえも 君が笑えばもう
  小さく丸くなっていたこと”   「楓」

スピッツはもうやめようと思ってもやめられません。中毒気味です。










2004年09月02日(木) 「sparkle」  来生たかお  1981.8

来生さんの曲を聴いているといつも何かがこれから始まる気になります。そういう気持ちにさせてくれる歌はわたしにとって実はあまりないのです。
一日が始まる気持ちになり、夜が始まる気持ちになり、夏が始まる気がするし、冬が始まる気がしてきます。
いつも何かが始まる気分にさせてくれる楽曲達。

来生さんの声は私にとって最高にセクシーな声なのです。
声においては一番好きかもしれません。
そして以外に難しいときおりうねるようなメロディーをいとも簡単そうに歌う人。
コンサートで観た時もどこから見ても普通な感じなのに、歌う姿も全く普通なのに、ぎらぎらした光沢ではない皮のようなつやのある声に私は惹かれてしまいました。
あまりスローな曲がつづくとちょっとだるい時もあるのですが、
この「sparkle」にはあの大ヒット曲「Goodbye Day」も収録されています。
来生さんの歌のほとんどはお姉さまである来生えつこさんの作詞の曲がほとんどです。
姉弟で曲を作りつづけるというのはある意味最高に上手くいく秘訣かもしれないと思います。

このアルバムは夏まっさかりのアルバムで海やきれいなショーウィンドウ、ビルの窓がでてくるのですが、
突然図書館の窓や季節の果実が登場したりするところ。
それが来生さんのアルバムの特徴かなと思ったりします。
ゆっくりと時が過ぎる感じがして、余裕のある時間。私はそれに憧れてしまいます。
このアルバムでは「Easy Drive」「ゆっくり夏が」「コラージュ」が特に好きです。
「Good luck my girl」はちょっと不協和音な感じで、ちょっと来生さんの声には似合わないアレンジかなとも思います。
それにしてもどこで息つぎするのだろうと思うようなメロディーを、いとも簡単そうに歌う来生さんは
おそらく結構ノドに負担がかかっていると思うので、
ノドを大切にして下さいねとアルバムを聴きながら思ってしまう私は妙なファンなのです。
新譜が聴きたくなってしまいました。





















2004年09月01日(水) 「Beautiful Songs」  オムニバス  2004.3.24

小泉今日子さんの「優しい雨」が聴きたくて衝動買いしました。
衝動買いすることはめったにないのですが、他にも森高千里さんの「渡良瀬橋」「雨」岡本真夜さんの「TOMORROW」中山美穂さんの「ただ泣きたくなるの」同じく小泉さんの「あなたに会えてよかった」酒井法子さんの「碧いうさぎ」など好きな曲がいっぱいだったので、思わずすぐに買ってしまいました。

キョンキョンの「優しい雨」はドラマの主題歌だったと思うのですが、
当時、こんなスローないい曲をキョンキョンも歌えるようになったんだなあと
何度も聴きました。
この曲を作曲された鈴木祥子さんが歌ったバージョンも聴きましたが、
私はキョンキョンの方が好きです。
 ”こんなに普通の毎日の中で 
  出会ってしまった二人”
当時はああそんなもんだなあとドラマとこの歌と両方でうなずいていました。
たしかドラマも普通の生活の中で出会ってしまう二人のお話だったと思います。
相手役は緒方直人さんだったような気がします。
もう随分まえなので、よく憶えていません。
「優しい雨」は当時すごく好きな曲だったのですが、すっかり忘れていました。
中山美穂さんの「ただ泣きたくなるの」も美しい曲です。
だんだんと高音になっていくところを一生懸命歌っています。
しかし、テレビで歌っていた時は高音がかなりきつそうでした。
キョンキョンの歌がもう一曲収録されていて「あなたに会えてよかった」。
これもすごく好きです。
私の弟の結婚式の時に友人が歌ってくれた思い出の曲です。
メロディーがとてもいいです。
森高さんの「渡良瀬橋」も故郷を捨てて好きな人についていけない切なさを
ごく普通に歌っていていい曲です。
このCDを聴いて一番良かったのはノリピーの「碧いうさぎ」でした。
この曲はあまり聴いていませんでした。
今回何度も聴いてよくできた曲だなあと再認識しました。

 ”淋しすぎて 死んでしまうわ”

たしかノリピーは「ひとつ屋根の下」で
「うさぎって淋しいと死んじゃうのよ」と弟役の石田一成さんに言ってました。
思わず思い出してしまいした。

いい曲、好きな曲がいっぱいでいいものを見つける事ができました。



2004年08月31日(火) 「青空ノイズ」 スキマスイッチ 2004.6.23

今年発売のアルバムでは今のところ一番のお気に入りです。
詞もメロディーもすごくいい。メロディーはとくにバラエティー豊富で色々書ける人だと思いました。
しかもなじみやすい覚えやすいメロディー。
詞は抽象的でありながら、すごく身近なことを歌っています。

1曲目の「螺旋」のピアノの音の良さにぶっとびました。
久々にこういうピアノの音を聴いたような気がします。
ボーカルもまったく普通の声で普通に歌っているのですが、実はすごい歌唱力だと思います。
ちょっと聴いているだけでは、特に上手いとは思いませんが、よくよく聴いているとこのボーカルはただものではない。
二人ともすごい才能の塊だと思うので、これからはすごく期待大です。

どの曲も素晴らしくて「螺旋」「桜夜風」「君の話」「えんぴつケシゴム」「奏}
が好きです。
「えんぴつケシゴム」は好きな子になかなか話かけることができないので、
一生分の勇気を使って「消しゴムかして」という。
そしてそのコが転校してしまって、盗む気なんてなかったのに、
返しそびれてしまう。
私の小・中学生時代もとても転校生の多い学校だったので、
なんとなく重なってしまいます。
私なんかは「消しゴムかして」も言えなかったな。
あとやはりNo.1は「奏」です。
恋愛でなくても人との別れは同性であれ異性であれ、淋しいものです。
この歌を聴いているとどんな別れも別れは淋しいなって気持ちになります。
ジャケットもすごくすてきです。
本当はスキマスイッチってあまり知らなかったんですが、ジャケットで買ってしまいました。
できればLPも出してほしいな。



2004年08月30日(月) 「夏・全・開」 高中正義  1984.7.10

夏全開どころか外は台風が通り過ぎているところです。

なぜこれを聴いているのかというと、とにかく夏が大好きだからです。
一年中夏でもいい!!夏に戻ってきてほしい!

このアルバムはいきなり最初がミンミンゼミの声で始まり、
高中氏がちょっと疲れたような声で、「暑いなあー。どっか行きたいなー。」で始まります。
余談ですが、三重にはあまりミンミンゼミがいません。
生でミンミンゼミの声がききたいのです。
そして車のドアのしまる音がして、いきなりのトロピカルな曲。
1曲目の「ようこそ、夏の王国へ」はCINDYのセクシーなボーカルの曲です。
まるでハワイ。2曲目も同じ路線。
そして、3曲目の「EYELANDS」はフュージョン全盛期そのものの夏の曲。
4曲目の「CUBAN HEELS」はサンバ。
5曲目の「大航海時代」は海の効果音やいろんな音が効果的に使われていて、
これも海にいる雰囲気。
一番好きな曲は「SUMMERTIME BLUES」で他の曲よりもちょっと重めで、
これは高中氏のギターが妖しく歌っています。
この頃は高中氏のギターにしびれていました。



2004年08月29日(日) 「夏景色」  チューブ  2004.7.22

夏が通り過ぎていく時期ですが、きょうはチューブの最新アルバム「夏景色」を聴いています。
「海の家」から始まる夏パワー前回のアルバムです。
毎年、チューブのアルバムは聴いていますが、これだけトータルに夏のアルバムを作りつづけるパワーに脱帽です。
今年の曲は特に力強いアルバムです。

1曲目の「海の家」で
 ”失敗しても後悔してもそれは全部夏のせいだ!”
と叫ぶ前田さん。

すんごい。

”みんみん蝉の気持ちがわかるようなon the stage"

ますますすごい、チューブの夏のライブは前田さん、みんみん蝉になっているんだ!!

一番好きな曲は「太陽の兄弟」
すごく青い詞だけれど、

”大人になるって何?卒業するって何? 
 「自分」止めてまで手に入れる価値があるの?
 教えてよ 聞かせてよ”

私もそう思います。前田さん。

「月光」はフラメンコ?というようなチューブらしい曲。
「光と影」も締めくくりにふさわしい名曲。

”過去も明日も遥か未来も
 君次第 僕次第なんだよ”


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