Rocking, Reading, Screaming Bunny
Rocking, Reading, Screaming Bunny
Far more shocking than anything I ever knew. How about you?


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*名前のイニシャル2文字=♂、1文字=♀。
*(vo)=ボーカル、(g)=ギター、(b)=ベース、(drs)=ドラム、(key)=キーボード。
*この日記は嘘は書きませんが、書けないことは山ほどあります。
*文中の英文和訳=全てScreaming Bunny訳。(日記タイトルは日記内容に合わせて訳しています)

*皆さま、ワタクシはScreaming Bunnyを廃業します。
 9年続いたサイトの母体は消しました。この日記はサーバーと永久契約しているので残しますが、読むに足らない内容はいくらか削除しました。


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2010年06月18日(金)  Nothing left for me to do

2週間前に受けた健康診断の結果が郵送されてきた。すぐに大腸癌検査の結果だけ見る。「陽性」
・・・・・・・・・・・
二度調べて、二度とも「陽性」。だから総合的結論も勿論「陽性」。

なんでだろうなあ。なんで今回は、こんなに気分が沈むんだろう。

一年半前に卵巣腫瘍(結局は癌)で開腹手術と言われた時は、まず無神経な医者や病院に対して腹が立ち、次に死の可能性に対して半ば挑戦的な気分になり、しまいには一瞬清潔な幸福感すら湧き上がった。別に死んでもいいか、と本気でそう思った。
なのに今回は、なんというか、単純にへこむな。

けれどそれよりも。それよりもずっと大きいのは。
内視鏡検査の前に、2リットルの水を飲むのが怖い。
自慢じゃないが私は水でパニックを起こすのだ。1月に腎臓検査の為に膀胱をいっぱいにしてこいと言われた時も、もう無理だというところまで飲んだのに半分にもみたなくて、さらに飲まされて苦しくてたまらなかった。
なのに2リットルって。普通の人でも苦しいらしいのに。そんなに飲んだら溺れる。

郵便が届いたのが金曜16時なので、病院の予約が出来る月曜まで3日もある。この、無為に待たなくてはならない時間を思うと辛い。こんな時に限って、明日は授業がたまたま休みだし、明後日の日曜は何一つ予定がない。今週に限って翻訳の課題もとっくに済ませてある。
たっぷり落ち込む時間があるってことか。

アタマきたので深夜に、神聖かまってちゃんの出る来週のイベントのチケットを予約する。かまってちゃんの演奏時間はたったの30分で、4,000円もするけど、これに一人で行ってやる。

Nothing left for me to do (やることが何もない)  *Drown(溺れる) / Smashing Pumpkins (1992) の歌詞。



2010年06月12日(土)  Here we go again. Seems I'm back to looking forward at the end again

授業後に生徒(g)と3時間家飲みして、一緒に出て秋葉原へ。

Kinkstonesのメンバー4人全員で飲み会。4人揃うのは実に3年ぶり。3年でみんな色々あったようだが、見て話すぶんには全く変わらない。先週も会ってたような気分だ。
ジェントルなまとめ役が一人(b)、どスケベが一人(drs)、こき下ろせるのが一人(g)。この構成が私にとってすごくラクだなあ。でも、演奏する時には気が抜けないんだよなあ。
はみー(g)は前より印象が若返ってた。なんかいい具合に吹っ切れてるのだろうか。悩みもあるとのことで、ほんのちょっとだけ聞いたら、なかなか渋い悩みだった。・・・はみーのくせに。

ところでどうも今年イギリスにKinkstonesっていうバンドが出来たらしく。結婚式やパーティーの余興でキンクスストーンズをやるらしいけど。・・・おそらくうちの名前をどこかで見かけてパクリやがったのでは。昨年夏までは「Kinkstones」でGoogle検索したらトップにうちが出ていたし。何より、こんなふざけた名前を考えつく奴ってそうそういないと思う。
・・・ま、うちのバッタもんですわよ。(本場イギリスだけどな)
一応けん制として、「ハロー。うちも2006年からKinkstonesよ!」ってメールを送っておいた。大変友好的な返信が来て、うちの音源も絶賛していたから、バッタもんでも大目に見てやろう。

つうことで。
皆さま、Kinkstones活動再開です。
再結成かと思いきや、メンバーに「一度も解散はしていない」と言われ、そういやそうねと思った次第。

*Kinkstonesライヴ音源はココね。

Here we go again. Seems I'm back to looking forward at the end again (ほらまた始まっちゃった。結局私はまたやりたがってるみたい)  *Reaching One / Girl Bros. (1998) の歌詞。



2010年06月11日(金)  Do da, tura tura, oh yeah! yeah! yeah!

渋谷LUSH、神聖かまってちゃん。Sold Outになっていたが、JNがヤフオクで、2枚で2万近く突っ込んでチケットを取ってくれた。感謝・・・。

というわけで最前の子どまん前。ステージは膝の高さ、柵はウェストの高さ。手を伸ばせば、の子のマイクのスタンド部分が余裕で握れる。

かまってちゃん音源は40曲くらい持っているが、今日の一曲目の「ねこらじ」だけは初めて聴いた。しかしいい。せわしなくて険しくてオープニングにぴったり。
1曲目からの子が汗をかいている。そういえばなんか暑いなと思ったら、の子が喉に悪いから冷房を止めてくれてと言ったらしい。げっ。
客席ですら暑いから、ステージ上はかなり暑いようだ。

2曲目が「ロックンロールは鳴りやまないっ」だ。この曲は本当にライヴ向けだと思う。客の反応のしどころが満載なのだ。
ネット上に、「Do da, tura tura」という歌詞が「恥ずかしい」という批判があったが。日本ロック史上最高のスキャットだと思う。中途半端な日本人らしさと力の抜けっぷりがたまらない。
そう。神聖かまってちゃんというバンドの素晴らしさは、日本人がやる必然性のある音楽という点なのだ。日本のバンドは大抵、欧米人への憧れと、それに反発した日本人臭さが入り混じっているが。かまってちゃんにはそういった拘りが一切見えない。
の子の音楽は、日本人であるということも含め、もうまったく、素だ。ソングライティング能力の高い人間が、素で歌っている。迷いも衒いもない。

3曲目の「自分らしく」を歌うの子の表情が良い。うっかり見とれる。

「天使じゃ地上じゃちっそく死」のニューロティックなギターリフが最高。「死にたいなぁ、死にたいなぁ、死にたいなぁ」と繰り返す歌詞は、普通なら甘えっぷりにイラっとするところだが、曲と歌い方の明るさに、そう思わせないギリギリの上手い逃げがある。

「スピード」、「美ちなる方へ」、「笛吹き花ちゃん」・・・どの曲もいい。ひたすらいい。
「夕方のピアノ」が素晴らしい。実は今日はこれが一番聴きたかった。やっぱりこの曲はいい。もう、「佐藤」が死のうが生きようがどうでもいい。傷だらけの腕もどうでもいい。(ちなみに間近で見るの子の腕は左右とも赤い切り傷がびっしりだ)
"Let It Be"クラスでロック史に残したい名曲だと思う。

6/7に引き続き、オーディエンスが本当にいい。かなり熱く盛り上がっていながら、洋楽のライヴによくいるただ騒ぎたいだけの奴がいない。ひたすらステージに向けての愛を感じる。
しかし暑い。ちばぎんが「マジで冷房を入れて下さい。死んでしまいます!」と訴えるのだが、の子が承知しない。おかげでちばぎんは頭から水をかぶってベースがびしょ濡れ。
ラストが「ちりとり」。これまたラストにふさわしい。ここまであっという間だった。

アンコール。ここでようやく冷房が入ったらしい。だが、の子がもう相当に弱っている。体重40Kgだという彼が、暑さでふらついたりへたり込みそうになりながらも全力で歌うことが、結果的には胸に迫る演奏につながっている。
(ところでライヴ中ずっと、の子寄りの壁際にスタッフが一人立っていた。どうもの子の「世話係」のようで。後ろに倒れそうになってギターアンプにぶつかったの子を受け止めたり、の子がよろけてリズムマシンに手をついた為に変なリズムが鳴り出したのを慌てて止めたりしていた)

アンコール1曲目は「23歳の夏休み」。1番のサビの間中ずっと、真ん中に寄せた目でがーっと私を真っ直ぐ見すえて歌った。
2曲目は「芋虫さん」。最後は私の大好きな「ゆーれいみマン」。の子に向かって「そんざーい、そんざーい」とコーラスを送る私は、我ながら十代のファンみたいだ。の子がダイブしてきたのでせっかくだから触るがなんとなく気恥ずかしくもある。ギターを差し出されたのでこれは喜んで鳴らす。
ちなみにこの映像の最後の瞬間に、妙にはっきりと映っている手のひらが私w *3分12秒のところに全体が映っているのも発見。画像が粗くなけりゃねー。

帰りは久しぶりに新宿ロックバーCに寄る。実に7ヶ月ぶりなのだが、私が来るなりフーファイホールニルヴァーナR.E.M.と立て続けにかかった。店員に「マニュアルですから」と言われる。おお。
スラッシュみたいな客に「何が好き?」と聴かれたので「レッチリ」と答えたら、リクエストしにいった。曲は'Can't Stop'だ。・・・ここ楽しいな。

電車はまだあったけど、タクシーで送ってもらって1時帰宅。
今日、楽しかったなあ。人生最高のライヴだったわ。

Do da, tura tura, oh yeah! yeah! yeah!  *ロックンロールは鳴り止まないっ / 神聖かまってちゃん (2010) の歌詞。



2010年06月07日(月)  Can You Hear The Music

あれは10日前のこと、私が神聖かまってちゃんを絶賛しているのを読んだCHIKAKOシスターが、メールをくれた。「家に何故かCDあったので聴いた」と言い、かまってちゃんをほめている。
わかってくれたかと嬉しくなり、CHIKAKOシスの理解力をたたえる即返をしたが。
ふと気づいて「つか、待って」ともう一度メール。「いや!かまってちゃんCDって、家にふとあるものじゃないでしょ!」
聞けば次女がファンとのこと。CHIKAKOシスが私の貼ったかまってちゃんPVを見ていたら、次女が「・・・なんでかまってちゃん見てるの?」と仰天していたらしい。

と、いうわけで。本日はCHIKAKOシスの次女とかまってちゃんを観る。渋谷AX、整理番号208番だが、実際は82番めに入れた。の子前、前から4、5番目につける。
TVの公開録画(抽選で当選)なので、かまってちゃん以外に他に3つバンドが出る。出順がわからなかったが、蓋をあけてみたらまさかのトリ。おかげでオシャレ爽やか真っ直ぐ系バンドを3つも耐え抜く羽目に。
頑張って聴いていたら意識が朦朧としてきた。
でもなあ・・・一般世間じゃこういうバンドのほうが好まれてるんだよなあ。かまってちゃんのほうがずっと異質なんだし。
けどホントに?ホントかよ。

さて。かまってちゃん登場。他のバンドはちゃんとスタッフにセッティングさせてから颯爽と登場するのに、かまってちゃんだけはいきなり本人達が出てきて自らセッティングに参加。の子はずっとマイクで客に向かって喋っているが、音量も小さくて何を言っているのかさっぱり聞き取れない。ちなみにの子はピンクの衣装とウィッグで女装している・・・。
一旦引っ込んでおいて、あらためて登場。

ああ、なんか。世界が一変する。何故かかまってちゃんの時だけえらく音響が悪くなっていたし、演奏も「イベントに参加している」という遊びの印象があるが。でも、それでも先ほどまでと、なんて違いだろう。なんて手応えだろう。
オーディエンスも違う。かまってちゃんの時だけ前にぎっしりと人が詰めて、ワンマンのような熱の入れようだ。変に暴れたり大声で歌いまくる奴もいなくて、ひたすらステージに引きつけられている。

キチガイだとか子供騙しだとかヘタだとか、かまってちゃんを底の浅い言葉で非難する奴らって、本気なんだろうか?
本当にこの音楽が、聞こえないんだろうか。

たった5曲しかやらなかったけど。すごく楽しかった。
しかし実は私の意識は、4日後の金曜に向いているのだ。金曜にもっともっと小さなハコで観るのよ、かまってちゃん。
きっと、もっともっといい演奏が聴けるはずだ。

この日の映像はこちら。

(セットリスト)
23才の夏休み
自分らしく
ロックンロールは鳴り止まないっ
死にたい季節
いかれたNeet(アンコール)


Can You Hear The Music (この音楽が聞こえないんだろうか)  *Rolling Stones の曲。(1973)



2010年06月05日(土)  来る日も、来る日も、来る日も、来る日も、来る日も、来る日も、来る日も、来る日も、来る日も

なんか最近、土曜のたびに家で飲んでるな。
今日はグラちゃんと白ワインを飲んだ。BGMは勿論、神聖かまってちゃん

書こうと思えば毎日でも書くことはある私が、今回何故こんなに日付をふっ飛ばすかというと。毎日毎日毎日寝てもさめてもかまってちゃんを聴いているからだ。毎日じっくり書かれても読者も吐き気がするだろう。
というか。私が、聴きすぎて吐き気がしている。

どの曲を聴いてもそれぞれが新鮮で、捨て曲が殆どないなんて。
おまけに中毒性がある。加えて、曲のつくりに隙がない。イントロが出た瞬間からエンディングまで全然遊びがない。どの曲もどんどん盛り上がり、全力投球だから、じっくりと向き合うことになる。
・・・物凄く消耗する。へとへとだ。
アクが強いから胃がやられてきた。どうも最近、食事をしない日がちょくちょくある。かまってちゃんを聴いていると、食欲が失せるのだ。(おお、かまってダイエット) おかげで体重がまた45Kgを割った。
既にiTunesには40曲以上入っていて、しかも殆ど歌える。

私が何を「ロック」と考えるかのポイントは、何らかの作用でもって精神を揺さぶるかどうかにある。
の子のつくる音楽は、猫の毛を逆立たせるような、神経を直接撫でるような力がある。・・・疲れるのも当然だ。

昨日YouTubeに「夕方のピアノ」の新しいPVがアップされた。そしたら途端に大反響・・・というか大不評。確かにこれは、2008年にアップされたものに比べると弱い。
2008年版の「夕方のピアノ」(歌詞が「死ねよ佐藤」)は、仮にこれが全国的にヒットした日には、「佐藤」が自殺はしないまでもノイローゼになるのではないかと心配させる迫力があるが、今回のバージョンでは、「佐藤」はせいぜいうっすら気分が悪くなるか、タフな神経の奴であれば有名になったと喜ぶかもしれない。
単独で見れば悪くはない作品だ。だが以前からのファンは2008年版との差にきちんと敏感に反応し、糞呼ばわりまでしている。本当に曲を愛していて、少しでも気を抜くのが許せないのだ。
10歳の女の子が包丁を振りかざしている映像に対しての非難も多い。「夕方のピアノ」のシングルのジャケットは、自傷で血だらけになったの子の右腕のアップだが、こちらにも批判の声がある。「イロモノ」として世間に捉えて欲しくないという、ファンの思いがあるのだろう。

かまってちゃんに関してのネット上のコメントを見ていると、30代後半以上の世代が絶賛している例がちらほら見受けられる。彼らはむしろ自分が若くないことを強調し、現在24歳のの子の音楽を褒めちぎっている。子供だましの音楽ではないとうったえている。

みんな熱心で素晴らしいリスナーたちだと思う。感動的。

来る日も、来る日も、来る日も、来る日も、来る日も、来る日も、来る日も、来る日も、来る日も  *TANGO / JAGATARA (1985、「君と踊り明かそう日の出を見るまで」のバージョン) の歌詞。



2010年05月29日(土)  悲しくなって泣きながら

さてと。明日はTOEIC。このところ他に優先事項が多すぎて、おまけに神聖かまってちゃんを聴きまくっていたので、今回は対策なんて1ミリもしていない。
とはいえTOEIC前日の今日は、先週土曜のように11時間半も食べずに飲んだりしてはまずいだろう。飲むとしても1、2時間にしとかないとね。
の、筈が。
生徒(g)と授業後15時半から飲み始める。彼がRCサクセションをよく知らないというので色々聴かせたら、今更今頃また悲しくなってきて、いや或いは単純に清志郎の声に感動して、ものすごく珍しいことに人前で涙ぐむ。音楽を聴いて泣くのはしょっちゅうだが、人前ってのはまずない。
途中からBITCHへ移動。ツェッペリンの3rd、クリムゾンの1st、ビートルズの"Abbey Road"、エアロスミスの"Rocks"がかかる。
TOEICなんかどうでもよくなり、もう完全に行く気がない。

実はコレに関しては前科持ちなのである。2006年11月のTOEICの前夜は、Nobu(b)とうちで朝7時まで飲んでいた。9時半には起きて、体調も問題なかったけど、かったるくて結局行かなかった。(当時TOEIC受験は1、2年に1回のペースだったというのに)

結局9時間半飲み続け、1時にタクシーで送って頂いて帰宅。帰宅してみて、なんだまだ1時かよと思う。じゃあ余裕で行けるじゃん、TOEIC。
じゃ、行くか。
寝よ。

悲しくなって泣きながら  *もっとおちついて / RCサクセション (1972) の歌詞。  *本当にこれを聴いたら泣いちゃったんだよね。



2010年05月24日(月)  僕はいつか東京のど真ん中で、何千人の前で存在を見せてやる

衝撃的な出会いから2週間、神聖かまってちゃん中心の人生である。
この日記冒頭に何度もかまってちゃんのPVをのせた。今まで音楽PVはURLを張ったことしかないのに、今回はPVをそのまま埋め込んだ。そして絶賛した。

毎日色んな言葉を書いた。最初にPVを貼った時に書いたのは、「おまえら全員これ見ろ。あ、いや、皆さま、ご覧になってみて下さい」だ。毎日色々書いた挙句、最後に、こう書いた。「いいからとにかくこれ聴いて。いや、聴かなくていい。私が聴くわ」と。
書いてからしみじみ思う。これは、私にしてみたら、最高の賛辞だ。

一昨日は生徒(g)にかまってちゃんを聴かせてみたら気に入ったというので、私がその生徒を気に入って、授業後にかまってちゃんを聴きつつ11時間半も一緒に飲んだ。今日は今日で、うちにきたGeoff(g)にかまってちゃんを聴かせた。アメリカ人にかまってちゃんとは、物凄い無茶をしている気がするが。(「計算ドリルを返して下さい」って訳してあげたし)

Geoffが帰った後、ワインでべろべろに酔っ払いつつメールチェックをしたら、KJ(g)からかまってちゃんの新しいライヴ映像が送られてきていた。たった3日前のライヴだ。
かまってちゃんのライヴは素晴らしい。まずはああいう曲をライヴで再現できるというのが凄い。そしてどのライヴ映像を見ても、音に厚みがあり、しっかりと完成している。
この1、2年、私は周りにこうほざいていた。「アマチュアのライヴは大抵ふたつのうちどっちかだ。迫力はあるけど何やってるかわからないか、もしくは、何やってるのかよくわかるけどつまらない」―――かまってちゃんは、迫力のある音でありながらきちんと何をやっているのかわかる。ノイズと騒音をぬって嫌味なほどきれいでわかりやすい音色のピアノが響いたりして―――要するにの子以外の3人が、一生懸命真面目に、の子の指示通りの音を出しているからだ。
最近はどんどんライヴの音が良くなってきているなと思っていたが、3日前のこのTVライヴは最高だ。勢いだけのパンクであれば、PAが良くなったことで逆に内容の薄さが浮き上がるところだが、かまってちゃんはリズムもメロディもしっかりとつくってあるので、順調によくなる。実は、小さいライヴハウスより、むしろちゃんとしたステージ向けのバンドなのだ。
ひとつ今までと大きく違うのは、の子が物凄く幸せそうなことだ。大勢のオーディエンスを前にして本当に嬉しそうだ。
実は。かまってちゃんにはまった時に、このバンドはきっとメジャーデビューしたら持たないと思った。の子の「負」のエネルギーが売りなんだから、成功して受け入れられてしまったら終わりだろうな、と。
しかしこのライヴを見る限り、このバンドは、私が思ったよりずっとタフなようだ。
大人数からの歓声に反応して、増幅したパワーを返している。
べろべろに酔っ払っていたので、見ていてあまりに感動して涙ぐむ。

ライヴといえば、少し前に見つけた今年1月のライヴ映像も素晴らしい。渋谷LUSHでのライヴで、曲は私の好きな「黒いたまご」。音質はわれてひどいもんだが、ライヴのクオリティの高さは、いやもう、何をどう言ってほめていいかわからないくらい凄い。

同じ渋谷LUSHで、6/11にライヴがある。もうすぐメジャーデビューだから、ハコが大きくなり始めている今、小さいライヴハウスで観るほぼ最後のチャンスだ。しかしチケットは既に完売。
そしたら昨日、JNがヤフオクで、チケットを落札してくれた。・・・定価の4倍つっこんで。
・・・感謝。

僕はいつか東京のど真ん中で、何千人の前で存在を見せてやる  *いくつになったら / 神聖かまってちゃん (2008) の歌詞。



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