Rocking, Reading, Screaming Bunny
Rocking, Reading, Screaming Bunny
Far more shocking than anything I ever knew. How about you?


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*名前のイニシャル2文字=♂、1文字=♀。
*(vo)=ボーカル、(g)=ギター、(b)=ベース、(drs)=ドラム、(key)=キーボード。
*この日記は嘘は書きませんが、書けないことは山ほどあります。
*文中の英文和訳=全てScreaming Bunny訳。(日記タイトルは日記内容に合わせて訳しています)

*皆さま、ワタクシはScreaming Bunnyを廃業します。
 9年続いたサイトの母体は消しました。この日記はサーバーと永久契約しているので残しますが、読むに足らない内容はいくらか削除しました。


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2009年02月17日(火)  The Empyrean

夜中の1時に、ま○ゆきくんからメール。・・・ああ、かつて私の「ウェストが大好き」ってメールくれたこともある、女癖の悪いまさ○きくん。私が手術したことを知ってのお見舞いメールだ。
「大好きだからさ」に始まり、落ち着いたらご馳走してくれるとか、私のことを応援してるとか、久々に会いたいとか、非常にラヴな表現が並んでいるが。何故まさ○きくんが言うとこんなにもうわべだけに聞こえるんだろうなあw
などと言いつつ、今の私は弱っているので、嬉しく感じますわよ。

ジョン・フルシャンテが先月出したソロ・アルバムが、何度聴いても寝そうになるのはなんでなんだろう。1曲目の9分もあるインストで既に遭難しそうになる。長いインストが苦手というわけではない。例えばピンク・フロイドの"Interstellar Overdrive"は9分40秒だが、連続して何度も聴くことすらある。
そしてこのアルバム、まさに初期のピンク・フロイドに例えられていたりするのだが。・・・そうかあ?
私はかつてこの日記に、シド・バレットのピンク・フロイドは、「しなやかな女々しさ、サイケデリックな華やかさ、エレガントな選民意識を持ち、その音は軽くバウンドして星に届く」と書いたが、これらの表現はジョンの新譜に全く合わない。
つけ加えると、シド・バレットには乾いた躁的な明るさがある。今度のジョンのアルバムは、というかジョン・フルシャンテの音楽そのものが、基本的にウェットだ。
今回メロディのつくりなどは、私の好きな"Shadows Collide With People"や"Will To Death"に近いものがあったりして、とても本来のジョンらしく感じるのだが。
しかし、じっくりとつきあうことが出来ない。"Central"はいい曲だが、7分間は聴いていられない。

ここに至ってふと思うのは。よくこれまでレッチリのファンが、ジョンのソロを聴いてこられたなということ。違うと思ってしまえば、これほどに違う世界もないんじゃないか。このアルバムを聴いているとそう感じる。
これを聴けないのは、今の自分に体力が足りないからかどうなのか。
(3/12up)

The Empyrean (ジョンの新譜)



2009年02月16日(月)  And nothing stops it happening

昨年手術して休学中の生徒からメール。実は癌だったとのこと。告知されてパニックを起こし、心療内科も受診しているという。
それを読んで初めて気づく。・・・そうか、普通は癌になると取り乱すのか。

左下腹部の突起に気づいて病院へ駆け込んでから、開腹手術をするまでわずか13日。取り乱す暇もなかったかもしれないが。
しかし私は、自分が死ぬかもしれないとははっきりと考えていた。だが少しも恐怖感はなく、ただ毎日の痛みが不快で、大嫌いな医者に体を切られて死ぬのかもしれないと思うと悲しくはあった。
今も再発の可能性がないわけではないが、少しも不安はない。

人間はみんな、死ぬんだ。

人は、全員必ず死ぬという一点においてのみ平等だ。毎日夥しい数の人間が、無意味にあっさりと死んでいる。戦争で事故で災害で暴力で貧乏でケアレスミスで。産道で窒息死する子もいる。
今この瞬間に天井が落ちてきて圧死するかもしれない。5秒後に大震災にあうかもしれない。
病気で死ねるのなら、幸運だろう。

ホールの"Northern Star"は、カート・コバーンへの追悼曲だが、歌が抜ける間奏部分が一ヶ所だけあって、コートニー・ラヴはライヴでは必ずこの部分を歌う。その都度歌詞は少しずつ違うが、大意は同じで、コートニーの歌詞にしては珍しく非常に意味がクリアだ。
We are terrified, we are naked, baby, we are walleyed, I will see you on the other side, I will promise you, it's the death that is true, we must learn how to die.
(私たちは恐れ、無防備で、現実が見えない。死んだらあの世であなたに会いに行くわ。死こそは真実だもの。私たちはみんな、どうやって死ぬかを考えておくべきよ)
(Translated by Screaming Bunny)
(3/11up)

And nothing stops it happening (避けることは出来ない)  *Northern Star / Hole (1998) の歌詞。



2009年02月12日(木)  waste of time

週に一度の外での授業後、荻窪リンキーディンク入り。ネット上で知り合ったギタリストとセッション、の筈が。

生まれて初めてスタジオを途中で切り上げた。
きちんとコピーしていない。違うところを弾いていても気づかない。覚えていないくせにコード譜すら作っていない。曲の音源すら持ってきていない。私に何度も違うと止められ、私のiPodの音源を聴いてコピーを始める始末。
2時間の予定だったが、50分で一度キレて説教(「日にちを決めたのはあなたなんだから、時間が足りなかったとかいう問題でもないし」)し、1時間半でもう限界。「上がりましょうか」とだけ言い、さっさと先に帰る。
あの状況でスタジオ代を自分の分だけ払ったのには呆れたな。何で私が他人の「練習」にお金を払わされるんだ。私の時間を返してほしいわ。いっそこっちが二人分払って帰ればよかった。

相手の音も聴いたことがないままスタジオ入りしたのは、もし期待外れでも、2ヶ月ぶりのSBバンドのリハが8日後にあるんで、その前のリハビリくらいにはなるだろうというのもあった。
けれどもうひとつ。あれだけでかい口を叩くからには、いくら何でも最低限のことは出来ると思ったのだ。
早弾きギタリストを「スポーツ」と蔑むんだったら、ゆっくりと印象的に弾いてみろってんだ。

つか、そういうレベルですらないな。
ったくよお。
(3/10up)

waste of time (時間の無駄)



2009年02月11日(水)  the best ever

19時にMJ来訪。先月のお見舞いのお礼にバレンタインチョコを差し上げたくて、しかしその為にわざわざ埼玉から来て頂いたってのが既にアレだが。またお見舞いでアロマキャンドル3種類と、クレープとワッフルも頂いてしまう。・・・うーん、お礼するつもりが更にお世話になっている。

さてチョコレートだが。「ミルク、ビター、ゴディバ」という3択でどれがいいか訊いておいたら「ゴディバ。美味しいので」という返事だったので、その通り用意した。しかし、今日突っ込んで訊いたら、やはりゴディバ以外は殆ど知らないらしい。
そう思って、リンツのリンドール(エクストラダーク3粒入)もおまけにつけた。その場で両方を食べ比べたMJの言うことにゃ。「(リンツが)今まで食べたチョコの中で一番美味しい」って。
でしょ?でしょ?ゴディバより美味いよね。
ゴディバのトリュフは大体一粒400円。リンツはその1/3もしないが。絶対こっちが美味いって。

実際私がゴディバを食べるのは、殆どがバレンタイン。
彼氏(とか何か)にあげておいて、横からもらってるのね。
(3/10up)

the best ever (今までで一番)



2009年02月10日(火)  guilt-ridden

体が少しは真っ直ぐ伸ばせるようになって、傷の腫れもひいてきた今、ハラがぺったんこだ。パンツのウェストが全部ゆるい。
しかし今はゆるいくらいでないと痛くてはけない。入院中はショーツも痛かった。元々体に線が残らないようゴムのない総レースにしているのに、それすら痛くて、どれも鋏で数ヶ所切り込みを入れてはいていた。下着は古くなるとすぐ捨てるので、きれいなものに鋏を入れることになったが、泣きたくなるほど痛いので仕方ない。

昨日、最近蕎麦にはまっているという元ダンナに越前蕎麦を送った。退院直後には、フレドリック・ブラウンで最も入手困難な「Bガール」の日本語訳をネットで探し出してきて送ったし、バレンタインには生チョコや生キャラメルなどを手配済。
全て、入院中に世話になりながら何度かきつい態度を取ってしまったという罪悪感に耐えかねてのことだ。
昨日は母の誕生日で、和菓子を送っておいた。退院直後にはニューズウィークの年間購読もプレゼントした。私の病室で初めて読んで気に入り、定期購読したいと言っていたのだ。無論こちらも、入院中に大喧嘩したことへの罪悪感からだ。
この二人のことを考えると、胸がつぶれそうになる。昨日も元ダンナに関してのそういうことを日記に書いたら、たまらない気分に襲われ、慌ててお蕎麦など送ってしまったのだ。

本を4冊並行読みしていて、うち2冊は英語学習関連。1冊はまるまる冠詞の本で、もう1冊がネイティヴの書いた英語の特性に関する本なのだが、この2冊の内容が結構かぶる。要するに英語というのは、かなり冠詞がものを言うということだ。
また左ハラがきりきり痛んでいて辛い。痛みをこらえつつ読んでいる。
(3/9up)

guilt-ridden (罪悪感にさいなまされて)



2009年02月09日(月)  Get well soon

kaoLiちゃんから小包が届く。オアシスのCD、石鹸とハンドクリーム(どちらも私の好きなローズの香り。我家のお香と石鹸はローズ系)、使い捨てカイロ、そして私の好きなラングドシャ(マールブランシェのお濃茶ラングドシャで、京都限定品とか)。一時はお見舞に頂いた甘いものが15種類くらいあったのが、ちょうど切れたところだったので嬉しい。
そしてなんと、小さいKappyが入っていた。思わずkaoLiちゃんに「カピ子が可愛い・・・」とメール。
しかし小さいったってカピ子は手のひらサイズはある。Kappyがでかいのだ。

オアシスのCDは、昨年10月に出た、なのにまだ聴いていない、"Dig Out Your Soul"―――先月kaoLiちゃんが、「姉さんに送れるレベルです」と言っていたのだが。早速聴いてみる。
・・・・・・・・・・いい。
いい!これいいじゃん!! 正直前作は、"Lyla"は良かったが、全体的に印象が弱くて物足りない感じがした。(あの時焼いて下さったHappyさん有難う) リアムの声も変わり始めたかと思えた。
だが3年後のこの作品は。
今までは、オアシスは最初の2枚を聴けばいいかと思っていた。オアシスというバンド自体は全く「終わって」はいない、逆に既に何をやっていてもいい状態に入っていると感じるが、しかし作品的にはもう最初の2枚でいいや、と。
しかし今回、最初の2作の勢いが戻ってきている。いや、「勢い」という意味では増してすらいる。
1曲目の"Bag It Up"―――なんていうロマンティックなハッタリ。昨年9月に見たメイキング・ビデオで、ストリート・ミュージシャン達がシンプルに演奏していた素材のような音が、分厚くしかしより甘く蘇る。分厚いのはノエル、甘いのはリアムだ。なんてまあ、ふてぶてしくも堂々と、己を疑わず、俗を恐れず、人の目を真っ直ぐに見て、誠実に我を通し、正しくぶん殴る。
ああ2曲目"The Turning"も素敵。'70年後半の夜中のラジオを思わせるようなエレピがノスタルジック。・・・最後のギターは思いっきりビートルズの"Dear Prudence"ですね。
3曲目もいいが、ノエルが歌っているので3万点減。(リアム愛してるわ)
4曲目素敵素敵。ってかコレ聴いたことある。・・・あっ、"Rock 'n' Roll Star"だw(1stの1曲目) でも、もっと厚くて印象的。そしてこの曲は、リアムにたった1行、"Come in, come out, come in, come out tonight"と歌わせただけでも価値がある。この単純な発音の快感。リアムの声の甘さを最大限に引き出す馬鹿みたいに単純なメロディ。この分厚い全体がその1行の為にあるみたいだ。
―――実は正直言うと、感動はここまで。5曲目以降は「悪くないな」というレベル。だが、最初の4曲だけでも相当にいい。

ところでkaoLiちゃんの小包は、上記の5品+オアシスのステッカーが入っていたのだが。
メモ書きひとつないのがちょっと寂しいなあと思っていた。オアシスを聴きおえた後に、ふとその「ステッカー」を取り上げてみたら、ポストカードだった。裏を見たら、"Get well soon!!"で始まるあたたかい文章。

人に何かもらうとか、してもらうのも大好きだが。何か言葉をかけてもらうのは、やはりかなり嬉しい。
(3/8up)

Get well soon (早くよくなってね)  *Malibu / Hole (1998) の歌詞。



2009年02月06日(金)  normal

昨日から、週に一度の東京駅での授業を再開。1/22の通院を除けば、退院後唯一の外出。そして初の一人での外出。・・・物凄く疲れた。授業中にはきっちり腹痛も起こしたし。
今日は、ちょっと前かがみになった瞬間に胸に激痛が。そのへんの筋肉を使っていなかったからだろう。
常態に戻れる日はまだ遠い。

病院からもらった退院後の注意書に、「退院後一ヶ月を性生活開始の目安にして下さい」とある。一ヶ月たってるけど。
・・・ジョーダンでしょ。
この状態でしようと考えるなんて、どんな好き者だ。服を脱ぐのすらゴメンだわ。(寒いから)
それに、今の私を相手にそんな気を起こす男もいないだろうに。愛があればいたわりが先にたつ筈だし、なければびびって出来ないだろう。
もしかしたら今後は、下心だけで寄ってくる男が減るかもな。そういえば今回の件があってからぴたっと連絡が途絶えた男性が2、3人いるけど、そういうことか?

退院の前日だったか。医者が手術のことや退院後のことについて話していて、話が性生活の件にも及んだ。医者は、膣の奥はきちんととじてあるから心配はないと言った後、ふっと遠くを見る目になり、「・・・でもね、ごくまれに、いや滅多にないんですが、まれにとじてあるところが破れるケースがあるんですよね」と言う。「・・・いや、普通はそんなことない筈なんですよ。普通にさえしていれば」
「ああ・・・なるほど」と私。「つまり、健康体の人でも普通はしないようなことさえしなければ、ってことですね」
「そう! そうなんですよ。・・・普通はありえないと思うんですよ。・・・長さもありますからねえ」と医者。
そして二人で目と目をあわせ、無言のうちに語りあった。・・・一体何を入れやがったんでしょうかねえ、と。

ほんっとに世の中って、タフな奴が多いんだな。
(3/6up)

normal (常態。普通の)



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