2009年02月04日(水) |
on the defensive |
朝、S(vo)から宅配便で電気あんかが届く。へえ、こんなのあるんだなあ。暖かいものをもらうと暖かい感謝の念がわく。心理学でも、相手に温かい飲物を出すほうが態度がやわらぐという実験結果もある。
早速暖かく寝るつもりが、何故かそのままベッドにすら入らず結局は今日は寝ないで授業する。
しかし。電気あんか、腹巻、ブーツ型ルームシューズ・・・退院後は、これまで無縁だったものに取り巻かれて生きてるなあ。長袖を着るだけで「先生が袖のあるものを着ている」と驚かれるほど薄着だった私が、毎日セーターを着ていることが既に普通でない。(家の中でセーター着てると綿ぼこリが出やすいんだね)
とどめはやはりKappyだが。これは色のおかげでしっかり部屋に馴染んでいて、言わないと気づかれないほど。
退院後に私を知った人には、私のイメージは大分違うのかな。
守りに入ってるように見えたりとか。(でも今はハラを守らないとね)
(3/5up)
on the defensive (守りに入って)
「UKの偉大なソングライター・トップ10」という企画があったようで。
ゲイリー・バーロウが1位だという。ああ、ゲイリー。バーロウ。
・・・・・・誰?
トップ10の中で、1位だけが名前すら聞いたこともない。記事を読むと、「テイク・ザットのメンバー」って。バンド名は知ってるけど。つまんない薄っぺらな音だったような気が。
Wikipediaでひく。しかも面倒なので日本語で。テイク・ザットは「UK音楽史上、ビートルズ以来、最も成功したバンド」とある。へえ?
YouTubeでPVを出す。つまんなくて薄っぺらでお洒落で気色悪い。ゲー。
いやいやソロだと格段に違うのかも。ソロのPVも出す。・・・ゲゲー。
・・・いいわよ。じゃあ。きっと私は音楽のことなんか何にもわかっちゃいないんだわ。も、それでいいわ。
・・・ゲー。
そう言えば。2〜10位で、名前は知ってるものの音楽を聴いたことがないのが一人だけいる。ロビー・ウィリアムズ。
調べたら、これまたテイク・ザットの元メンバー。・・・一応YouTubeでPVを出してみる。
・・・・・ゲー。(さっきのよりはいいか)
(3/4up)
yuck (ゲー)
2009年02月02日(月) |
a great step |
ああ、やっちゃおうかしら、思い切って。やっちまったらどんなに気持ちいいだろう。またしみじみ後悔することになるんだろうか。いいや、もうやっちまえ。やるわ。ええ。
くしゅん。
・・・・・・・・・・・・・とうとうやったわ。普通のクシャミ。
手術後「かふ」と羽のような咳が一度、退院後に「けぷ」と泡のようなクシャミが一度、そのたびに目が点になるような激痛に見舞われ、以来クシャミが出そうになるたび(異常に寒いので毎日のように出そうになった)、鼻をつまんで必死に止めていたが。とうとうやっちゃった。
・・・下腹にじんわりと、鈍い衝撃が広がってくるが、「痛い」というほどのことはない。じんわりと、満足感がわいてくる。
でかいハードルを、勇気を持って雄雄しくなぎ倒したような気分。クシャミしただけだけど。
なんかもう。数日前まで、いつか治る日が来るなんて信じられなくて。いや、今でも「全快」なんてあるのかよ、と思うけど。
まあとりあえず、今日は前に進んだな。うん。うん。うん。
そろそろバレンタインだ。この数年、それだけが男性に知られているという理由でゴディバを送ってきたが。ゴディバより、リンツのリンドールとかのほうが美味いよなあ、と思っていたら。
その直後にFP(vo)からの宅配便が届く。あけてみたら、私の好きなキャンベルのスープ6缶と、リンドールが2パック!
・・・私がキャンベルだけでなくリンツを好きだと知ってるのも驚きだが。このタイミングの良さ。
そしてやっぱりリンツのほうが美味いなあ・・・。
(3/4up)
a great step (大いなる前進)
2009年02月01日(日) |
someday will never come |
ネットで購入したフロアチェアが到着。我家に馴染む茶色いベロア生地。丸くて小さく、化粧用コンパクトを開いたような形で、コンパクトのように折りたためる。これは要するに、今の異常な冷えの対策として買った。これに座ると腰と背中が冷えない。まるくくぼんだ座面に使い捨てカイロを仕込めば相当に暖かい。
左腹が、入院時のようにぎりぎりと痛む。病院から山ほどもらった鎮痛剤は、効かなくなるのが怖くてなるべく飲まずにきたが、久々にこれを飲む。(増血剤も3週間ぶんあったが飲みきった)
3日くらい前から歌いたくなった。うちで歌ってみたら、腹筋は意外と痛まないような気が。
バンドのbbsに「2月に初リハしましょう」と書き込む。もう大丈夫と思えるのをただ待っていたら、大丈夫と確信出来る日なんかいつまでも来る気がしない。今リハしても皆に迷惑をかけるなんて思っていては駄目で、逆に、復帰する為にリハをさせてもらう必要があるのだ。
「2/13以降いかがでしょう」と書込み、エンターした途端に激痛に襲われる。・・・半泣きで、「2/18以降」に訂正。
(3/4up)
someday will never come (いつかなんて日はいつまでも来ない)
2009年01月31日(土) |
getting tired of being convalescent |
一昨日、授業の資料作りをしていて、プリンターから出てきたものをまとめているだけの動きでへとへとになった。
今日は電球の取換え作業でくたくた。居間と台所の照明の輪形の電球が切れ、ネット購入したのが今日届いたのだが。両手を上にあげているだけのことがこんなに疲れるなんて。なかなかソケットが上手く入らず、腹の傷が引っ張られて痛いのでつい焦って突っ込んだら、「ぱき」と音がして、電球の中が一瞬で白くなる。・・・割っちゃった。しみじみ悲しくなる。
疲れる。「病み上がり」でいることに疲れてきた。気が張っていた退院直後よりも、逆に最近の方が生徒に「大丈夫ですか?」と言われる。
S(vo)が18時にハーゲンダッツのアイスを持ってお見舞いに来てくれる。19時半に帰。
(3/3up)
getting tired of being convalescent (病み上がりでいることに疲れてきた)
2009年01月28日(水) |
not any more |
生徒がまた基数と序数を間違えている。「だからね、2回(twice)と2回目(second)は違うんよ」と色んな例で説明するが、そもそも日本語から混乱しているらしい。ちなみにこの生徒は、例の「中指は英語で?」と訊いたら「ふぁっく・ふぃんがー」と即答したエロネタ好きの女性。
「・・・わかった。じゃ、あなたにわかりやすく言うわ。『夕べ彼氏と3回やりました』ってのが'three times'で、『で、3回目が一番良かったんです』ってのが'third'だよ」
「ああ!」と顔を輝かせる彼女。「じゃ、『3人目の男とやった』ってのも'third'ですね?!」
・・・いきなり理解かよ。(誓って言いますがこれは実話です)
おなかの傷を鏡で見ていたら、涙が出てきた。
去年、ある男性の前で初めて裸になった時、彼は一瞬体を引いて私を見て、「すごくきれいだ」と言った。恋に目が眩んだ男の台詞だってことはわかってるが、とにかく私はそう言われたのだ。
―――おまけにその時私、悠然と微笑んで、「おなか出てないでしょ」と言ったんだ。
あまり意識していなかったけど、多分今まで自分の体の中で、ハラに一番自信があったんだな。だからおなかの出る服ばかり着ていた。
そういえば以前ロックバーでの勤務中に、腹筋フェチのお客に「美しい腹」とおだてられたこともあったっけ。
私がよくおなか出してるのを見て、「あなたのウエストラインが大好き」ってメールくれた人もいたな。
泣くのは今日が初めてだけど。最初に傷を見た時から、いや、手術をしたその日から、ずっとずっと、悲しかったな。
(3/2up)
not any more (今はもう違う)
2009年01月27日(火) |
real pain in the stomach |
授業で、"Look! There's Carol."という文章を訳させたら、「見て!あそこにニンジンが!」と言われた。
・・・それは'carrot'だろう・・・・・。
思わずハラをおさえ、「・・・笑わさないで下さい。ハラに負担を与えないようかなり上手に笑えるようになったんですが。急に来るとまだ辛いです」と言う。
「最初が大文字なら固有名詞だと気づきましょう」などまともな説明もするが。「・・・けど、『あそこにニンジンが!』って。どんだけニンジンが異質な空間なんですか。病院の集中治療室とかですか」と笑う。
昨日、傷の上に貼ってあった幅広の透明なテープをはがした。20cmあまりの傷の、おへそを迂回している箇所の下の皮膚が、カーブのせいでぽこっと盛り上がっている。横から見ると角張って見える。手術直後はここだけ黄色く腫れあがっていて、医者も心配していたのだが、幸い腫れは殆どひいた。後はかたちの問題だけで、これもそのうち馴染むものと思っていたが。
今日鏡で見ていて、まさかこのままなんてことはないだろうな、と初めて心配になる。
ようやく日記が12/24に追いつく。手術後の痛みを書ききったら、思い出して涙が出てきた。思い出して、本当におなかが痛くなる。
(3/1up)
real pain in the stomach (本当に腹痛が) *'real pain in the neck'(悩みの種)というイディオムのもじり。
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