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2004年11月14日(日) キララホール

今日は近藤嘉宏さんのピアノ。
品のあるお顔だなあと思っていたら、本当にそのままで
笑顔と、そのあまりのさわやかさに堺雅人とだぶってしまった。
700人くらいの会場がほとんど満席。
女性が当然多いが、おじさんも。
CDまで買ってしまい、最後サイン会まで並んでしまい、握手してもらい、
私も結局ただのミーハーだった。
近くで見ても、笑顔はさわやか、素敵。
女性ファンばかり。

ラ・カンパネラはすごくよかった。力強くて美しくて、激しい。
最後の英雄ポロネーズがちょっと転んでいたように思うのは気のせいかしら。

それにしても隣のおばちゃん。
演奏中に
なんで飴玉をなめる音をからからさせるのでしょう?
なんでお金を落とすんでしょう?
なんで飴玉の袋のビニール音しゃりしゃりさせるのはなぜ?
咳はしょうがないと思うけど、
明らかに自分の行為があってでてしまう音は
こういう演奏会の時は許せませんな・・・・


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近藤嘉宏
ピアノ名曲コンサート
秋川キララホール

開演 15:00-

●プログラム●

①シューマン アラベスクOp.18
②ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調 Op.27-2「月光」
③④ドビュッシー 
月の光~ベルガマスク組曲より~
亜麻色の髪の乙女~前奏曲第1巻より~
⑤⑥リスト
愛の夢 第3番
ラ・カンパネラ~パガニーニ大練習曲より

⑦~⑬ショパン
ノクターン第8番変ニ長調Op.27-2
ノクターン遺作 嬰ハ短調
エチュードホ長調 Op.10-3「別れの曲」
エチュード変ト長調 Op.10-5「黒鍵」
エチュードイ短調 Op.25-11「木枯らし」
幻想即興曲Op.66
英雄ポロネーズOp.53



2004年11月11日(木) 100%満足できない

今日は仕事であるスタジオに。
つくっているVTRの音楽いれと、ナレーションの録音をするのだ。
あるイベントで流すためのドキュメンタリーを作っているのだが
作成過程で思ったのは
テレビの現場もなかなか大変だなというのが実感だった。
この仕事をやる前はテレビで流れるノンフィクションが
こんなにも大変だとは思っていなかった。
1時間のテレビのドキュメンタリー、ノンフィクションは
実際にはその何十倍もの時間カメラを回し続け、
使われない、使えない映像がほとんどを占めるのだ・・・・

それは想像に難くないけれども、編集作業にこんなに時間がかかるものとは。10分程度のVTRに、何十時間という時間と労力をつぎ込む。

そしてドキュメンタリーとはいえ、
多少の演出もあるし、取り直しもあるし。
素材の良し悪しがやっぱり一番だけれど。
映画の制作費は何億、というのも納得した。
音楽の選定や、効果音の選定、
つなぎ、「演出」は「うそ」ではない。
大げさに、に近いのような。
妥協しない、という点で皆、プロだ。職人。
こういう人と仕事するのはいいね。
真剣だし、その真剣さが伝わるから嬉しいし。
そんな中、私のシロウトさ加減が自分でありありとわかってつらかった。
やっぱり。限られた時間や、素材なのだけど、もっともっとを
追求してしまうし、その「もっと」をうまく伝えられなかった。
ま、70%だったらよしとしないといけないんでしょうか。

こういう感性がものをいう仕事は本当に苦手だ。
いつも満足したー!って思うことがない。
80%かそこそこのところで、やっぱりタイムアウトしてしまう。

職人の皆さんはやっぱりいつも100%満足なのでしょうか。
いつもこういう仕事をすると疑問に感じてしまう。
100人にきいて100人がOKをだすものじゃないだけに難しい。
100人いたら、感性も100色だものね。


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