ぶらんこ
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2013年01月04日(金) |
ビューティフルドランク |
大地震が来るという。 その前に充分な準備をしておかなくてはならない。
とにかく家を片付けよう。近隣の人々もその準備で皆、忙しそうだ。
近所のおじさんがふたり、訪れる。町内会の幹部?よくわからないが、何やら指示をしていく。地震が来たときに、また集まるのだそう。 なぜかわからないが、ふたりとも頭からカツラをはずし、置いて行く。どちらも脂ぎっていて、持つとずっしりと重かった。
家の外回りを片付ける。ペットボトルやら瓶やら、これまでにリサイクルに出さなかったものが大量にあって、猛反省。 姉に、これじゃ駄目だから、これからちゃんとしようね、と話す。
隣の人が手伝ってくれ、やっと外回りも整えられた。
わたしたちは家を売りに出そうとしているらしい。 姉が、今まで見に来てくれた人がこの家を買わなかったのはこのゴミのせいかも、と言う。これからはゴミを片付けておけばいいね!と、明るく言う。
いよいよ地震が来る、という時間だ。
わたしはカツラのおじさんがたが来たらすぐに渡せるように、と気になって仕方がない。 しかしあのカツラを触るのはもうごめん、、、、
ところで、飲み会の時間が近い、、、こんな日でも飲み会、するのかしら?
・・・・・・
職場の飲み会に出かけた。 行くかどうしようか迷っていたが、ややや、行くわ!と決まってからはなぜかもう飲む気満々。
飲み会へ行くバス?の中。屋根のない屋上の席に座っている。 右側に海が開けていて、キラキラと光っている。ちょっと強いくらいの潮風も気持ち良い。 小型の船上タクシーが海面を滑るように走り、その後、空へ向かう。 ごくごく日常のことらしい。ただそれを見て、綺麗だなぁーと思っている。
巨大な塔のようなものも見える。誰かの家だと思うが、高い塀で囲んだような造りになっている。 しかしまだ建築途中らしい。よくわからない。海の上にそびえ立つ不思議なモニュメントのようでもある。
携帯を開いてみる。誰からも連絡なし。今日は飲むぞ、と誓う。
どこかの宴会場。異常に長いテーブルが2列並んでいる。 左側のテーブルがわたしたち用らしい。右側には男性ばかりの会社なのか?そちらも宴会らしい。
皆が持ち寄ったものが並べられる(ガラクタにしか見えないが)。 幹事がうまく仕切っているようだ。ゲームの景品か?あと、テーブルの上にはおしぼりなんかも用意されている。 わたしは何も準備していなかった。飲み物だけでも持ってくれば良かったが、、、まぁいいや、と開き直る。
幹事はそのみだった。 あとのメンバーはてんでバラバラ。看護学校時代の友人もいれば、訪問看護時代の同僚もいる。 不思議なメンバーが一堂に会している。職場の飲み会だ。
ふと気付くと、朝の4時半だった。 わたしは携帯の中の写真を眺めてはにへらにへらと笑っている。 某一枚をよーく見ると、宴会場ではなかった。どこかのスナックっぽい。 なんだか知らないがボックス席が写っている。もう一度、時計を見る。午前4時半。
あああああ、今日は仕事なのに、、、と、後悔の嵐。 仕事、、、仕事は、、、6時からだっけか?えええ?大丈夫か?わたし???
友人が、マコちゃん、楽しそうに飲んでたし〜〜〜、と言ってからかう。写真いっぱい撮ってたよね、と言う。 そうなのか、、、後でもっとよく見なければ、、、しかし、、、仕事、、、仕事、、、
娘が「まみぃ、早くーーー」と声をかける。 わたしは千鳥足で彼女を追う。夫が迎えに来てくれたらしいが、例によって、車はかなり遠くに停めた模様。
海の見える崖を登る。娘はスプレーのようなものを顔に吹き付けて、「お化粧直し」をしている。 顔は〜顔は〜女の命〜♩なんていう歌を歌いながら。変な歌だ。 わたしも彼女も、腰に巻きスカート(足首まである長いやつだ)をつけている。彼女もどこかへ飲みに出かけてたのか?
崖を登り切ったところで、娘が「わたし、おトイレに行ってくる!」と言って、ビジネスホテルの中へ入って行った。 夫はどんどん先を行くので、それを伝えられない。わたしもトイレに寄るか、、と思う。
しかし、このような状態で仕事へ行けるのだろうか、、、 わたしはどうしても不安が拭えない。
懐かしい友からビデオレターが届いた。正確に言うとビデオではなくDVDなんだけど・・
友はショールームのようなところで(彼女の今の家らしい)、誰が撮影しているのか、カメラに向かって流暢に、にこやかに、清々しく、 でも彼女らしさである謙虚さをもほんの少し漂わせながら、こちら(わたし?)に向かって丁寧な挨拶を始めた。 「マコさんこんにちはー!とってもご無沙汰しています。お元気?」 大きな、仕切りのない空間。彼女はカメラ目線のまま歩きながら話を続ける。 そして、やや隅のほうにあるらしい白い大きなひょうたん型をしたバスタブ(jacuzziだよ)に軽く腰掛けた、まったくの笑顔で。 身振りがちょっとアメリカ人っぽい。えー彼女、こんなだったけ? 奥のほうはぼやけているが、キッチンなのか?よく見えない。 何人かが談笑している様子が伺える。ホームパーティーを開いているところなのかもしれない。
DVDレターには普通の手紙も添えられていた。
「実は今度、レポーターのお仕事を始めることになりました。じゃーん!TVデビュー! でね、近々、お仕事で岡山のほうへ行ってきます。うまく出来るか不安はあるけれど・・・ ずっと思ってた自分の夢だから・・・頑張ってきますね!」
へぇ〜っ!! 驚いた。そんな夢があったなんて!!本当に、びっくり。彼女が、TVの仕事だなんて!! これまで知っている彼女からは想像もつかないものだった。というか、知らされた今でもまだ結びつかない。
が、なるほどそれでDVDレターだったのか・・と、納得する。 とっても上手に話せてた。彼女はとびきりの美人だし、TVの世界でもきっとうまく行くだろう。大人気かも。 いやしかし・・・それにしても旦那さん、よく承諾したなぁ。。。
とにかく彼女にお祝いを言わなくちゃ。わたしは彼女の家に向かった。 なぜか自転車で。しかもトレイにチョコレートブレッドを乗せて、、、片手運転で、、、
彼女の家に到着すると、彼女はいつものように大袈裟なまでの歓迎ぶりを見せ、大きな声できゃーきゃー騒いだ。 わーなんでーーーいいのにーーーもうーーーわーーわーーー、てな感じ。ハイパーなのだ、いつも。
彼女のふたりのこどもはもう大きくなっていて、上の娘さんなんかいつの間にかヤングレディ、彼女によく似てる。 そして下の男の子は旦那さんにそっくり。不思議なものだ。
彼女の家族それぞれに再会の挨拶を交わした後、彼女とふたりになる。 彼女はこの仕事のためにオーディションを受けたのだそうだ。そしてインタビューで、某作家から 「この仕事には自分の意見を主張出来る質が求められる。残念ながら、あなたにはそれがないように思う」 と言われたのだそうだ。「だからね、絶対駄目だ、って思ってたの」 それなのに採用の通知が来て、あれよあれよという間に番組も決まって、彼女自身「夢みたい」で驚いている、ということだった。 いやはやこっちもびっくりよ!
あなたなら大丈夫、きっと大成功よ! そう言うと、彼女はありがとうありがとうと頷いていた。その姿に彼女の真剣さが伝わって来てじーんと来てしまった。 と同時に、旦那さんとふたりのこどものことが気になった。 彼女のいない間、食事とか大丈夫かな、、普通の学校だけじゃなくて日本語学校にも行ってたよな、、、とかね。
帰りしな、旦那さんと旦那さんのご両親までいらして、わたしを見送ってくれた。 このとき初めて、ボロッこい自転車で帰ることを恥ずかしく思った。なんで自転車なんかで来たんだろう、、、 彼女はいつもの大きな笑顔で見送ってくれた。わたしの自転車姿を見て、相変わらずだねー!!と言っていた。 そっか・・そうかもしれんな・・・ははは・・・妙にすっきりとした気分になった。
ーーーーーー
新年おめでとう。 2013年も素晴らしいことがたくさん待ってる!ということを忘れず、それらを見逃さない目、心でありますように。 良い年にしましょう。
新しい年もどうぞよろしく。
自分のこども時代がどんなだったか思い出そうとしてる
昔々の大昔、ある本を読んで強く願った。 「自分がこどもだった頃のことを忘れない大人になる」。
あれから数十年、、、少なくとも35年、、、 なんと、その本がなんだったのかも朧げで、不確かな記憶をたぐっていき、あぁそうだった「星の王子さま」じゃった!と、思い出す。 良かった、自分はまだまだ大丈夫。間に合いそう、或いは取り返せそう? いや、そんなことで安心してしまう自分はもう充分にろくでもない大人になっちまったのか?
自分がこどもだった頃のことを忘れない大人になる。
この気持ちはずっと抱き続けてきた。 遠い過去、まだ娘が幼かった頃に誇らしげに言ったりもした。こどもの頃に自分で決めたもっとも素晴らしいこと。 「だからあなたもこどもの頃の今を忘れないようにしなさい」 なのに決めたことで満足しちゃって、知らないうちに、いつの間にか大事に抱いていたものをほろほろとこぼしちゃってきたのかもしれないなぁ。
だからね、少しずつまた思い出そうとしています。 ちゃんと、そのときの風景、感触、匂い。そして何よりも、そのときの自分の気持ち。とかを。
ひとつ言えること。
それは、自分のこども時代って、おもろいことだらけ。 いっつも、ちぶったり、とらったり、むがったり、しっこひきゃぶったりしていた。 しっこひきゃぶりながらもけらけら笑っていたというばかばかしさ、、、 そら一体どんな時代よ?ちゅう感じだけど。
しかしこうやって思い出そうとしているこども時代が、胸がちょびっとだけ痛いのも含めて、きらきらと優しい光に包まれているのは、 それはもう奇跡みたいなモンだと、今さらながら、本当に今さらながら、我が母ちゃんに感謝、ありがさま。ありがさま。
2012年07月21日(土) |
淋しい夢(宇宙船と報酬) |
なんでそんなことになったのやら、、、兄たち(2人)が宇宙へ行くメンバーに選ばれた。 スペースシャトルとか、そういう大層なものではなく、ごくごくフツーに船出〜みたいな感じでの出発だった。 わたしたちは窓だけで出来ているようなタワーのてっぺんから兄たちのテイクオフを見守っている。 ふたりとも、まるで釣りにでも行くような気軽さで手を振っていた。
砂漠のようななんもない場所から、ふたりを乗せた宇宙船が発射された。 あーーー行ってしまった、、、そう思った直後、緊急用に配備されていた酸素タンクのいくつかが爆発した。 たたたたた、大変なことになってしまった、、、 動揺するわたしに、いちばん上の兄貴が「あれが爆発したのとあいつらが乗った船とは関係ないから大丈夫だって!」と言う。 「船が爆発したわけじゃないだろう?船はもう飛び立った後だろう?な?」 あぁそう言われてみればそうだな、、、と思い直す。でもやっぱりどこか引っかかるよ。 いちばん上の兄貴は他の人たちと一緒に笑っていた。下のほうでは酸素タンクの事故処理がなされている。 どうやら宇宙船のほうは順調らしい、その後、誰もそんな話はしていなかったから。 あー良かった、、兄貴たち大丈夫だったんだ、と、胸を撫で下ろす。
でも、でも、うちの兄貴たちふたりとも宇宙へ行ったんです、もっと気にかけてください、なんでみんな普通にしているの? 宇宙へ行くのって、凄いことでしょう?
誇らしいのと心もとないのとが入り混じって、まわりを見回すのだけれど、もう誰も兄貴たちのことは話さない。 淋しくて、泣きたくなる。
だだっ広い敷地に整列している。 隣合わせになった人とペアになり、作業を言いつけられた。 ふたりのうちひとりはリーダーとして作業内容の伝達や報告を行うが、誰がやっても同じだからという理由で、右側に並んだ生徒らがリーダーね、 ということらしかった。 なのでわたしはリーダー役にはならなかった。
終業。Y先生が教壇に立ち、あー報酬のことだけど、、と、ちょっと言いにくそうな感じで説明をしていたが、わたしは殆ど話を聞いていなかった。 その後、ひとりひとり名前が呼ばれ、皆それぞれその「報酬」とやらを貰っていた。 わたしのパートナーも呼ばれ、席に戻ってくるなり、彼女は興奮した状態で喜んでいた。 「なんだーーただのボランティアかと思っていたのにこれで1ヶ月分の授業料は払えるよ!インターンシップってやつだったんだねー」 まわりを見ると殆どの子が呼ばれているので、なんだ全員じゃん、と思っていると、 「じゃぁ、そういうワケで。。。ご苦労さん」と言って先生が退室していった。
え?わたしは?わたしには??? わたしは他の生徒たちに悟られないよう普通に平然としていたが、心のなかは恥ずかしいやら悔しいやらでいっぱい。 リーダーにならなかったからだろうか。いやそんなことはない、リーダー役じゃなかったひとも呼ばれてたよね。 とにかく帰る前に先生に訊かなくてはと思い、机の中から荷物を取り出そうとすると、いつのものか大きなマフィンが入っていた。 小袋に入った市販のりんごマフィン。あまり美味しいものではないけれど、お腹が空いたときには腹の足しになりそうな。 賞味期限は、、、確認しようと思いつつ、これは明日でもいいかと、そのまま机の中へ戻して職員室へ向かった。
Y先生は他の教師らと談笑していた。 わたしは近寄って行って、「先生、わたしは・・あの・・貰わなかったんですけど、、何かの間違いなんじゃないですか、、」小さい声でそう伝えた。 きっと「あれ?貰えなかった???なんでだーそんなワケないよ、今、探すからー」とか言うだろうと思っていたのに、先生はあっけなくこう言った。 「お前ー先生の話を聞いてなかったんだろう。だから言ったじゃないか、全員じゃぁないぞ、って。 まぁいい。つまりだ、まこの場合、あの仕事でかなり稼いだだろう、給料だってもの凄い額だった筈だ。 そういうことよ、他のどの生徒らよりも沢山貰っている、ってこと。だから公平にね。 しかしあの会社もかなり成長したよな〜」
そう言われてみると、まったくそうだ、5年間働き詰めだったからなぁ、、と、思い出した。 そんなつもりじゃなかったけれど、そんな気もしてなかったけれど、そう言われてみたら、沢山お給料を貰ったのかもしれないな、、と思えてきた。 わかりました、ありがとうございました、、、これ以上言ってもどうにもならなさそうだったので、挨拶をして職員室を出た。
でもなんだかなぁ、、、みんなと一緒に貰えるのが良かったなぁ、、あんなに一生懸命働かなきゃ良かったのかなぁ、、、 とぼとぼと帰り道。公平なのか不公平なのか、よくわからないまま、少しだけ悲しかった。
2012年06月30日(土) |
ペトロとふたりのマリア |
おまえは大なる傲慢でしかない。 苦しみか?それもあろう。 しかし、おまえの苦しみの十分の五――あまり侮辱しないように六、と言わないが――は、 軽蔑されうる一人の人間になったという苦しみのためです。 しかし、おまえが愚かな女みたいに嘆いたり、取り乱し続けるならば、本当に私もおまえを軽蔑する! やったことは、もうやったことです。そして、それを償う。あるいは消してしまうのは、あのような訳のわからない叫びではない。 それは他人の注意を引くだけで、おまえに値しない同情心を乞食するだけです!
頑なであるな、マリア。彼は苦しんでいるのです。
マリア・ワルトルタ著:マグダラのマリア
母親は父親の罰の後に、罪を犯した子供の頭を自分の胸に抱き締め、ことばよりも愛と苦しみにどきどきしているその心で回心させます。 整え、癒し、ゆるし、導くのが母の役割であると知らなかったのですか。 わたしはあなたをイエズスのもとへ案内します。
マリア・ワルトルタ著:イエズスの受難
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