ぶらんこ
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2008年09月17日(水) 予感

昨日、ひょっ と閃いた。


「恋」というものは、「予感」と呼べるものではなかろうか?

それは、願い、望み、待ち望む、胸膨らませる「予感」でもあり、嫉み、苦しみ、悲しむ、満たされない「予感」でもあり。

こひごころというものは、「予感」のおかげでいつも波打っているのかもしれない。



ということは、かの友人がいつまでも輝いているのはそのおかげか!(これも閃いた)
なにもないところから「予感」するということは、つまり、想像する力でもある。
あり得ないと決めつけることはせず、もしかして・・・と期待する。
まぁ彼の場合、想像というよりも妄想に近いのだけれど、それもまたよし。




なんにせよ、すべては心に想い描くところからはじまる。
「こひごころ」はさておき、どんな予感を心に抱こうぞ。

言うまでもなく、悩むも楽しむも、自分次第。






2008年09月04日(木) どんぐり

畑の手入れをしていると、上からどんぐりが落ちてきた。
ポトン、コロコロコロ。転がってってコトリと止まったそのどんぐりの先に、どんぐり。
ほぉ。。。あらためて周りを見ると、あらまぁあちこち、どんぐりだらけだった。

うへー。驚きとともに眺めていたら、今度はバラバラと降ってきた。
バラバラバラ、コロコロコロコロ。
まるで、どんぐり雨。
思わず、ひょっとしてトトロが来たのかな?と、樹を見上げた。

おーい。何か言いたいことがあるのー。

心のなかで叫んだけれど、トトロは姿を現さなかった。
やっぱり大人には見えないのか。
それとも、声に出さなかったからか。

しばらくして、どんぐり雨は止んだ。
それでも動かずにじぃっとしていたら、たまーに何個か、ポトンコトン、と落ちてきた。



先週、樹を切り倒そうかと思う、と夫が言っていたのを思い出した。畑の日当りをもっと良くしたいのだそうだ。
わたしは・・・どうも気が進まない。だから、枝を切るだけで良いんじゃないの?と言っておいた。
夫もそれに同意した様子だった。というか、切り倒すという考え自体、それほど本気ではなかったのかもしれない。



サツキとメイのどんぐりは、ムクムクと芽を出し、どんどこ大きくなって、巨木へと育った。
あの場面を見て、どれだけわくわくしたか知れない。夢だけど、夢じゃない。夢だけど、夢じゃない。
でも、残念ながらあれはお話の中だけのこと、とも思っていた。


ここに住むようになって、実際にどんぐりが芽を出すのを知った。
「神経質になることはないけど、どんぐりは気付いたときに拾っておかないと、芽が出て大変な思いをするんだ」
夫に言われたときには、わたしをからかっているのだろうと思った。
大変な思い、って、森になるわけでもないでしょうに。


しかーし。それは本当のホントだった。
もちろん森にはなってない。でも、庭のいたるところに木の芽が出た。沢山、沢山。

木の芽の根は、しっかりとしている。それを抜くのには案外力が要る。草と違って、茎も固い。
放っておくと、順調に育っていくものと思われる。それくらいの強さがある。
だからいつかは森になるだろう、放っておいたらの話だけれど。



・・・トトロは森を広げたいのか?


閃いて、樹を見上げた。どうしよう・・・困った。


どんぐりは拾わずに置く。鹿やりすが食べたいだろうから。
でも、来年も、庭の木の芽は抜く。それから、森は森で、そのままにしておく。



トトロ、これでいかがでしょうか。






2008年09月03日(水) 満ちる

今朝も寒いね・・・と、こころさんが言った。

このところ彼女は毎朝、6時50分に家を出る。月・水・金は教習(Driver's Ed)、火・木は、ソロ練習のために。
ちょうど朝日が昇ってくる時間に、彼女を乗せて学校へ向かう。
通常だと8時15分までに行けば良いのだが、早朝補習という形である。

気温が下がってくると朝が辛い。でも、中学時代に比べるとなんてことはない。へっちゃらへっちゃら。
―と、言い聞かせる母と娘。



朝になるといつも思う。・・もう夏は終わっちゃったんだな。
毎朝、ばかみたいにそれを確める。


我が家は、まだあちこち窓を開け放っている。だがそろそろやせ我慢の域に入ってきたような。。。
閉めることに抵抗したからとて季節は変わっていくのだけれど。



庭の赤ちゃんうさぎたち、いつの間にかかなり大きくなってる。




2008年09月01日(月) 海の城

巨大な高い岩をよじ登って、その向こう側にある海岸へ行くところだ。
それはそれは山のように大きな岩だった。

岩の天辺は見晴台のようになっているのか、白い柵が続いているのが見える。
あそこまで行けば後は簡単なんだ。
わたしは奮起して岩を登り、なんとかそこまで辿り着いた。

そのときなぜか、あぁここはお城だったんだ・・・と思い出した。
ぐるりと周囲を見渡せるように張り巡らされた城壁。
紺碧の水平線がくっきりゆるやかに曲線を描いている。


突然、足元がぐらり、と動いた。その途端、バラバラと白い塊が砕けて落ちていくのがわかった。
思わず両手に力を入れ、岩にしがみつく。
辛うじて、足場はまだ崩れ落ちてはいない。でも、なんとも頼りなげである。
とにかく2〜3歩移動しなければ・・と思う。
頑丈なところへ移り、この場の早急な修理を頼まねば。
誰に頼めば良い?信用できる人間でないと。そうだ。彼にしよう。彼なら大丈夫。

心のなかで、老齢の男性を思い浮かべる。わたしは彼のことをよく知らないが、彼はわたしのことをよく知っている。
物静かな彼にいつも助けられてきた。あぁ彼のことをもっとよく知ろうとすれば良かった。

足元を見ないように、と心のなかで言い聞かせる。
が、気持ちとは裏腹に、ふと足元を見てしまう。


くらっ と した。


なんて高さなのだろう。
はるか彼方に透き通るほどに美しい海面が見えた。
打ち寄せる白波は、渦となって泡と消える。その音がこちらまで聞こえてくるようだ。


風が強くなる。
わたしはくらくらして目をつむり、四肢に力を込める。
早くここを動かなければ、と思うのに、指一本、動かせない。
目をつむっているのに、瞼の奥に、打ち寄せる波が見える。

海に抱かれる前に、きっとわたしは意識を失うだろう。




2008年08月27日(水) 鈍い

昔から、知らないうちにあちこちぶつかったりして、いつの間にか青あざになっている、ということはよくあった。
注意散漫。


最近のは、、、それとはちょっと違う・・・ような気がする。


先日、おでこを強く打ってしまった。
ブルースはいつも壁に寄りかかるようにしてくつろいでいる。
その姿を見て無性に愛しくなり、撫でようと手を伸ばし腰をかがめた結果、目の前の壁に激突した。
我ながら、、、情けなかった。
しかも、かなり痛かった。コブもしばらく残った。



ここへ戻ってくる少し前には顔面をぶつけた。
超ご機嫌に、「快調、快腸、ご開帳〜〜〜!」と言いながら扉を開けたときだった。恥。
調子に乗りすぎたつもりはないのだが、一体どういうことだ?
扉の角の部分をぶつけたせいで、右頬の中央辺りが縦に切れてしまった。
赤い腫れは1日でおさまった。でも傷のほうは5〜6日しっかり残った。
姉は「ブラック・ジャックだ」と言って笑った。わたし自身は、「ウルキオラだ」と思った。
でも、けっしてカッコイくはなかった。遠目には、ゴミかなんか付いているような。そして近くで見ると、「切れてる」。
なんというか、自分で見ても笑える顔だった。



思うに、脳からの指令が鈍くなってきているような気がする。
身体能力の衰えというよりも、神経伝達そのものが遅くなってしまったのではないだろうか。
歳とともに多かれ少なかれそうなるのではないか。

・・・考えすぎか。





誕生日を迎えた友人に遅ればせながらお祝いの言葉を送った。
わたしと同級の彼女は、毎年わたしよりも一足早く歳を重ねる。おめでとう。

さて、彼女からの返事。

『44じゃないどやーーー 43どーーーー』


なんたること。
あぁ、神経伝達の鈍さがここにも、、、







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