ぶらんこ
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2006年06月02日(金) |
Brown Sugar |
土砂降りの雨の後。 訪問先からステーションへ戻るとき、車の窓から見た海がきらきらと陽に照らされていた。 わーお。すっごい。 光る海はより大きく見える。
海が拡がったのか自分の目が開かれたのか。 ラジオから聴こえてきた歌に思わず笑い出す。
「おーい。□□○○○さーん。」 お父さんはKさんを旧姓で呼びました。 Kさんはほんの少し反応しました。 「眼ば開けんねー。」 Kさんはうっすらと眼を開けました。 「こーげな美人はどこにおろうがぁー。」 Kさんはまた眼を閉じて、ふふふ、とちいさく笑いました。
なんて最高の呼びかけでしょう。 お父さんは最期にもう一度、Kさんにプロポーズしたのだと思います。
今日は空がクシャクシャだ 雲もビリビリ破けてる ぼくが大きなアイロンで ピン!と伸ばしてしまおう アイロン アイロン アイロン シュッシュッシュッシュ しゃっきりすっきりはればれ 青い空
今日は海がグシャグシャだ 波もボロボロ崩れてる ぼくが大きなアイロンで ピン!と伸ばしてしまおう アイロン アイロン アイロン シュッシュッシュッシュ しゃっきりすっきりひろびろ 青い海
今日は街がガチャガチャだ みんなトゲトゲ怒ってる ぼくが大きなアイロンで ピン!と伸ばしてしまおう アイロン アイロン アイロン シュッシュッシュッシュ しゃっきりすっきりさわやか いい気持ち 「ぼくのアイロン」 ♪トラや帽子店
授業でアイロンかけがあったらしい。そして、こころの作業の速さに友達が驚いていたらしい。 こころは「だって制服とか自分でやってるもん。」 「お母さんは?」 「やらない。」 「すっごーーい。じゃぁアイロンかけないでいると怒られるんだ!」 「いや。マミィは別に気にはしない。マミィのじゃないから。」 「えーーーーー!すっごーーーい!!」 というようなやりとりがあった。とのことだ。(何がすごいんじゃ。)
確かに。 わたしはアイロンがけを強制はしない。「しといた方がいいよ」とは言う。 で、こころは忘れているのかもしれないけれど、アイロンがけを彼女に任せ始めたのは中学に入ってからだ。 それまでは(一応)わたしがしていた。上手というほどでもないが、それなりに。 上の歌はまさしくアイロンがけのときに歌いたくなる。アイロンをかけるという作業は気持ちの良いものだ。 こころがやり始めたのはとても喜ばしいことだと思っている。どんどこかけて欲しい。 こころの友達もすると良いと思う。自分の服くらい自分で管理するモンだ。だっておしゃれに気を遣うエイジなんでしょ。
そんなような話をした後、他にもいろんな話になったのだけれど、昨夜こころにこう言われた。 "No doubt! You raised me." 会話の流れから訳すと「わかりきってるよ。まみぃに育てられたんだから。」という感じ。 で・・・なんでそんなことを言われたのか。。。。これが思い出せない。なんだっけ?笑 まぁつまり、そういうわたしの性質についての言葉なんだろうな。
上の写真は、「修学旅行」を歌っているこころさん。 「そんな歌、知ってたの?」と驚いて訊くと「バスガイドさんが一回歌ってくれたの聴いて覚えた。」とのこと。 バスの中のノリで歌い始めたらしいが・・・そんな性質に育てたのは・・わたしなのだろうか???笑
いちばん楽しかったところは 美ら海水族館
いちばん心に残ったところは ひめゆりの塔
シーサー
口を開けてるのは、しあわせを呼んで 口を閉じてるのは、もらったしあわせを逃がさない あと、オスとメスがあるみたいだけど、忘れた〜 byこころ
昨夕、こころが沖縄から帰ってきた。 二泊三日の修学旅行。 台風接近もあって直前まで予定が立たなかったのだけれど、沖縄は台風一過で、とても良い天気だったらしい。 行く前は「せっかくの旅行なのに注意事項ばっっっっかりで嫌になるー!」と騒いでいたのだけれど、案の定にこにこ顔で戻ってきた。 旅行に出る前の晩、わたしは携帯待機の当番だったので旅行準備の手伝いもままならなかった。 夕飯のとき、いつ呼び出されるかわからないので言いたいことがある、とこころの両手を取り 「きっと素晴らしい旅行になるから、とにかく心から楽しんできなさい。」 そう言うと彼女は「先生たちは規則とか注意ばっかししか言わないからつまらない旅行になりそうーーって思ってたーー、と嘆いていた。 しょうがないかも。 完全に浮かれてる少女達を前に「信頼しているから自由に楽しみなさい!」なんて言ったらきっとみんなどっかへ飛んでってしまうに決まっている。 わたしは、「大丈夫。どんなにたくさんの注意事項があったって、楽しいことに変わりはないよ。」と送り出したのだった。
「お小遣いは1万円以内です」とのことだった。 1万円も要るのかぁ・・・と思いつつ、こころにぽっきり1万円渡した。 彼女はそんな大金をわたしから貰ったことがないので、眼を耀かせ受け取った。お給料の3ヶ月分以上あるものねー。 まぁ何に使ってもいいけど、くれぐれもあのときのような・・・そう言いかけるとこころがピシャリと制した。 もうやめて!あのときのことはわたしだって屈辱的な思い出なんだから〜。 意外。。。そうだったのか。 こころはインターナショナルのエレメンタリーでの修学旅行先で、ある漫画家に自分の似顔絵を描いてもらった。 そのとき持参金が不足していたので、担任にお願いしてお金を借りた。 描いてもらうことについては、どうでもいい。あのときわたしは「お金を借りて」というところに憤慨した。 金の貸し借りを簡単にしてしまうところに憤りを覚えた。先生も先生だ。なんで貸したりしたのだ。 よって、このことでこころは、こんこんとわたしの説教を聞くこととなった。もちろんダディも同じ意見だった。 「ほんと、なんであんなに描いてもらいたかったのか今はわかんないよ。TVチャンピオンって言葉に踊らされたんだ、くっそー。」 そうそう。そう言えばそうだったねー。わたしたちはふたりで大笑いした。 あの似顔絵師は、TVチャンピオンの王者だったのだ。わたしは忘れていたけれど、彼女はしっかりと覚えていたみたい。 これなら大丈夫でしょう、1万円。
帰ってきたこころに「お小遣いはどれくらい残った?」と聞いてみた。 わかんないなぁー。まだ数えていない。 おぉ。残っているのか!わかんないってあなた、いくらくらい使ったかはわかるでしょう。 うーん。2千円ちょっとかな。 え?2千円???何も買わなかったの? 買ったよ、ちょこちょこっと。え?まみぃ、もしかしてお土産欲しかった? いや、お土産欲しいとかは・・・まぁあると嬉しいけど。でも期待はしてなかったけど。。。みんなお土産買ってたでしょう。 うん、すごかったよ。 あなたはそのとき何してたの? 見てた。 ・・・そっか。。。。笑
お土産を買うことはないだろうなぁ・・・と予想はしていたのだけれど、見事に当たった。 日本へ帰ってきてもうだいぶん経つし、もしかしたら他の子たちに触発されて買っちゃうかなーとも思っていたけれど。 影響されない、という点では素晴らしいものがあると思おう。 1万円でこころが買ったのは、自分用のTシャツ。沖縄!ってやつじゃなくって、なんともファンキーなやつ。 それから、水族館で売ってた魚の靴下。こころはジンベイザメ。わたしはクマノミ。あ、これがお土産でもあるな。
ちなみに、写真のシーサーは沖縄にいるわたしたちの友人が買ってこころに渡してくれたもの。(短時間だけど面会できたらしい) シーサーの後方にある緑は、母の日にこころからいただいたプミラ。
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