ぶらんこ
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夜になるのを待ってから、ぷーちゃんと一緒に散歩へ。 星がとっても綺麗な夜だ。 トウモロコシが黒く太く長い影となって空へ伸びている。 たぶん飼料用だろう。そういえば去年とは違った場所に植えられている。
この地へ越してきて、ちょうど一年が過ぎた。 思い起こせばいろんなことがあったなぁ・・・と、思う。
変わりたいとか、変わりたくないとか、自分が意識しようがしまいが、いろいろなことが変化していくものなんだな、と、思う。 それはすごいことだと思う。 それはとても神聖なことだと思えてくる。 どこかへちゃんと向かっている。 きっとすべてが良い方向へ。
半月が浮かんでいる。 こころも飛行機の中から見てるといいなぁ。。。と思う。
(でも見えないだろうな。。。 今頃はどのあたりを飛んでるんだろ? ひとりで退屈してないかなぁ。 隣のひとが良いひとだといいな。 ぐっすりと眠れていますように。。。。)
『そなたの中には夜叉がいる』と、アシタカは言った。 なんて的を得た表現だろう、と思う。いつ聞いても、はっとさせられる。
すべてのひとの心の中に夜叉がいる。 夜叉。悪の芽。暴力。闇。。。。 それで良いのだと思う。というか、それが自然の姿なのだと思う。 それらは否定されるものではなく、ましてや排斥されるものでもない。
「じゃぁどうすれば良い?」 ひとはいつも『答え』を欲しがる。 どちらか一方を「よし」とし、もう一方を「悪しき」とする。 どちらかは「必要」で、他方は「不要」と。 そして、たぶん「待つ」ことを嫌う。
本当は誰もがその答えを知っている筈なのに。 でもそれはあまりにも単純で容易で、馬鹿げているように思えるの? だから知らんふりしてる? それとも、それが答えだとはもう思えなくなってしまった?
「いろんなことをはっきりと言うの、どぉ思う?」 この前、こころが聞いてきた。 「良いんじゃないの?」 わたしがそう答えると、彼女はしばし考えてからこう言い直した。 「いろんなことはっきり言うとき、どんな風にしたら良いと思う?」
ふむ。なかなか良い質問だ。。。 さて、どうしたら良いんだろうね?
「すべてのことには意味がある」 と、イルカが言ったらしい。 確かにそうかもしれないなぁ。。。と、思う。
この言葉は、体力がやや回復しつつあるときに読んだ本のなかで見つけた。 「犬と話す」とかなんとかいうタイトルの本だったと思う。 身体が衰弱していると心まで弱っちくなってしまうものだが、この本を読んで、病気になったこと、しかもこんなにも重症になったこと、 なんかについてをちょこっと離れた(冷めた)視線で見ることが出来たみたい。 ま、たいした考察はしてないけどね。
すべてのことには意味がある。 そうだそうだ。そうかもしらん。
けど、だからこそわたしはナンセンスも求めたいのだ。きっと。
あなたはもうすぐ死にます。 そう言われたら、あなたはいったいどうするだろう。 あと3ヶ月、いや1ヶ月かもしれません。 もしもそう言われたら?
望むことをやりたい? したいこと、なんでも。 でも、もしも身体の自由が奪われていたら? ベッドの上でしか生きられないとしたら?
描きたいのに、筆を持つ手がなかったら? 歌いたいのに、声を出す喉がなかったら? どこかへ行きたいのに、身体を起こすことさえも出来なかったら?
会いたいひとがいる? 打ち明けたい気持ちがある? キスしたいひとがいる? 抱きしめたい?抱きしめられたい? 愛するひとと、愛を交わしたい?
あなたはもうすぐ死にます。 もしもそう言われたら、わたしは何をするだろう。 何をしたいだろう。
責める? 悲しむ? あきらめる? それでも何かを求める? そんなわたしに、何をどうして欲しい?
たぶんわたしは
どんなわたしでも、ただ、そのまま受け止めて欲しいだろう。 どんなに醜くかろうが、かっこ悪かろうが。 そのままで、変わらんでいいよ。 そう言って欲しいだろう。 そうして、平和な心を取り戻したい。
どんなひとでも、そのひとなりの死の迎えかたがあるのだろう。 そのときどきを、そのまま、受け止められますように。
| 2005年06月26日(日) |
Lamb of God |

ちょい前、ぷーの毛を切りました。 これまでお尻のあたりはスカートはいてたみたいだったのに、 なんだかブルマ姿のまま立ってるよな。。。。 見ちゃいけないものを見てるよな恥ずかしいよな そんな感じで笑えます。
朝から草取りをしたらフラフラして倒れそうになってしまった。 たぶん、熱射病。 水をごいごい飲んで縁側に寝っころがった。 陽射しがキラキラ光って眩しいくらい。 目を細めながら青空と薄い白い雲とを見ていたら、大きな黒い蝶がひらひらとやってきて、チェリーセージにとまった。 こころが大きな声で「見てみて!蝶!」と叫んだ。 ぷーはぶひぶひ言いながら飛び跳ねてた。 もみじの葉っぱがゆさゆさと風に揺れてた。 風が汗を冷やして心地よい。 動けないまま、あーもうすぐ夏だなぁ、と思う。
こころがアメリカに発つまで、あと一ヶ月をきった。 そろそろ準備を始めなくちゃ。 ごにゃらごにゃらはなくなった。 信頼すること。そして、さからわないこと。 それだけだ。
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