ぶらんこ
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電話を受け、夜の道を走る。 私服のわたしに「看護婦さん」と呼びかけてくれる。 ユニフォームなんか要らんなぁ。。。と思う。
この仕事に出会えて、本当に良かった。
吐きそうなくらい 落ちそうなくらい エロに迷い込んでゆく おかしな ユメですが リアルなのだ 本気でしょ? ♪『夢追い虫』 草野マサムネ
夢をみた。
あけがたに一度目を覚まし、その後におなじ夢の続きを見た。 それくらいはときにあることなのだけれど、この夢、実を言うと前日からの続きだった(!)。 我ながら感心。。。そして素直に感謝。 それから、夢というものはやっぱり不思議だなぁ。。。と思う。
精神科医のユングは、“ひとの夢は深層意識下ですべて繋がっている”というようなことを言っていた。 たぶんそれが、集合無意識。或いは普遍的無意識。だったかな。。。
もう随分前になるけれど、精神科でバイトしていたこともあって、ユングの分析心理(夢分析)についての本をよく読んでいた。 自分自身が夢の記憶を鮮明に持っていることが多かったということもあったし。 でも、この「集合無意識」という存在を知ってからは、ちょっと怖ろしくなって、それ以上、深く読むことをやめてしまった。 なぜだかわからないけれど、ちとヤバイ感じがした。 そのことを知っていたような、どんどん近づきつつあるような。。。なんとも妙な感覚だった。 正直なところ、自分も患者さんたちの領域に入りつつあるのかな・・・とさえ、感じたものだ。 たぶん無意識(個人的無意識?)にも、脆い自分(自我?)を護ろうとしたのかもしれない。
最近になって、シュタイナー(ドイツの哲学者)も似たようなことを言っていたことを知った。 彼は、『ひとは眠るとアストラルボディと自我がエーテル体と肉体とをベッドに残して宇宙に行き、そこで同じようにしてやってきた人達と交流する』 と言った。「宇宙」という箇所は、「霊的世界」と言い直しても良いらしいし、「自我」という言葉も厳密には違うみたいだけれど。 そして、その記憶は肉体に戻ると同時に忘れるようになっているのだが、向こうでの体験がかすかに記憶として残っている場合もある、ということだった。
ひとは眠っているときに魂が抜け出て、いろんなことを経験している。 という話も聞いたことがある。 それが本当かどうか、実際には証明することも出来ないのだろうけれど、そうかもしれないなぁ、と、わたしは思う。 夢のなかの出来事は、魂が経験していることなのかもしれないなぁ。。。と。
今朝の夢は現実にはあり得ないことのようでいて、でも魂のレベルになると、真実であるような気も、しなくもない。
なーんて。 ただの願望かもね。でもリアルだったなぁー。今さっきまで実際に触れていた、両の手の感触までもが残ってたもの。 わたしの魂はそれを望んでいるのか、それとも肉体と心を持つ「わたし」を癒すためにそういう経験をしてくれたのか?
どうでも良いけれど、どんな夢でも、ただ映画を見るように楽しみたいものだ。。。と思う。(ちょい強がり)
 ぷーちゃん
ひと泳ぎした後で、じぃさんみたいな顔してる
「このことは内緒にしてて欲しいんだけど」と言われて「わかった」と答えて話を聞くのだけれど、ふと、なんでナイショなわけ?とか思う。 たいした内容じゃないし(失礼、)内緒にする必要性も理解できない。 でも、それはそれできっとわたしの知らない「いろいろ」があるのだろう。知りたくもないので、気にもしないけど。面倒だし。
それにしても、みんな内緒が好きみたい。 内緒なら話さなきゃ良いのに。変なの。 本当はバレて(知って)欲しいのかね? まわりくどいなぁ。 みんな立派な大人なのに。馬鹿みたい。
わたしも内緒は好きだ。と、思う。 でもそれは、素敵なサプライズのためのもの。 ずぅっと伏せておきたい話なんか、誰にもしたくない。 そういうの、抱えてるのも嫌だけどね。 あっ、だから人は誰かに打ち明けるのかな? あーあ。 つくづく、人間ってなんて複雑で勝手な生きものだろう。。。と、思う。
ぷーちゃんなんかとってもシンプル。 内緒話を持ちかけてくることもなければ、打ち明けられて誰かに喋ることもない。 わたしと一緒だ。(なんてね)
| 2005年06月13日(月) |
If she really wants |
困難に直面したら・・・
何をするんだっけ?
もしも遠く離れて暮らすことになっても
それを心から祝福できれば
別れも死ではなくなる?
昨日の早朝。電話の音で目覚めた。 寝ぼけていたので子機がどこにあるかわからず、慌てて親機まで駆けてったのだが間に合わなかった。 誰からだろうーーーー。気になりながらベッドへ戻った。 と、しばらくするとまた電話が鳴った。うぎゃー。また駆けつけたが、遅かった。うーっ。
なんだか気になるので、もう起きることにした。せっかくのお休みだから、もっとゆっくり眠っていたかったのだけれど。 とりあえず珈琲を淹れ、なんもせず長い間ぼーっとしていた。 すると、だいぶん経って(もう電話のことなど忘れていたときに)また電話が鳴った。
ソファから飛び起きて電話をとると、受話器の向こうから、少しくぐもった声で誰かが話しかけてきた。 「もしもし?アイちゃんね?」 「あっ いえ、違いますが。」 「あれ?違う?そりゃどーも。。。。」 「あの、ちょっと待ってください。もしもし?もしもし?」
思い出した。 この男の人、知ってる。 いや実際知ってるわけではないが、これまでに何度も何度もかけてきた人だ。 相手はアイちゃんだったりケイコさんだったりする。 何十回もかかってきてるので覚えてしまった。他人とは思えないくらいだ。
しばらくしてまた電話が鳴った。 おんなじおじさんからだった。 「あれ、違う?そりゃ、どーも。。。。」 「あのっ もしかして○○さん宅におかけですか?」 わたしが尋ねると、彼は息を吹き返したように元気な声になった。「そうです!いるんですか?」 いえ、違うんです。わたしは○○さんを知りません。ただ、この電話番号は、もうその人たちは使ってなくて、わたしが使ってるんです。 でも、おじさんはなかなか納得しない。電話帳に載ってるんだけど、と言う。 でも、うちは電話帳に載せていない。きっと古いものなのだろう。 この電話番号を使うようになって、一年近くなります。○○さんへの電話はよくかかってくるんです。でも、もうこの番号じゃないんです。 なんとか説明するが、彼は腑に落ちない様子だった。「そうですか。んーー、そうですか。」そう言って、電話を切った。
朝から知らない人と(もう知り合いのようにさえ感じるのだけれど)話をして、なんだか不思議な気分。 でも実を言うと、このおじさんには、以前も同じように説明している。話していて思い出したのだ。声と、イントネーションとで。 彼はわたしのことを覚えていないのだろうか。
なんだかなぁ。。。。 間違い電話が迷惑だとか、早朝の電話だったから腹が立った、とかではなくって。 なんとなく切なくなってしまった。 なんともやりきれないような。
もうその○○さんはいないのだ。 少なくとも、そのおじさんの手の届く世界には存在しない。 何かの理由があって、姿を消したのだろう。よんどころのない事情で。
きっとそのおじさんも知ってるのだろうな・・・とも思う。いや、知らないのかな?どうしてもその事実を受け入れきれないのかな? どちらにしても、ときにふと思い出すのだろう。 電話したら出るかもしれない、と思うのだろう。
そんなことを考えていたら、おじさんがまるで過去に電話しているような気がして、なんとも言えない気持ちになった。 別に、過去を断ち切れ、と言いたいわけではなく。 なぜって、彼にとっては過去でもなんでもないわけだし、そうであったとしても執着するしないは彼の自由だし。
もしも過去に電話をかけたらどうなるんだろうなぁ。。。。 いつか、パッと繋がったりすることもあるかもしれないなぁ。。。。 もしも繋がるとしたら、良い話が出来るといいなぁ。。。。
なんて。
雨の音が近く、遠く、強く、弱く聴こえていた。 気が付くと窓から雨が打ち込んでいて床まで濡れており、慌てて窓を閉めた。 おじさんのところも○○さんのところにも、おなじ雨が降っているのかもしれないなぁ、と、思いつつ。。。。
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