聞こえている風の音が
ヒューヒューと何処からともなく
聞こえている…
閉ざしているはずの心の隙間に
風の音は染入るように聞こえる
いろんな人達の笑い声であり
多くの人達の叫び声のように
けして目に見えるものでない風の音
何故か見つめている私の頬には
いつしか涙が零れていた
風の音が聞こえている…
あの夏の日に帰りたい
照りつける夏の陽射の中
期待と不安を抱きながら
貴方の声を聞いた
居場所が何処にもなくて
自分の行く途の見えなかった私に
明るく笑いかけてくれた
あの昼下がり時間
過去の私だったら
知らない貴方と話したいなんて
思うことはなかった
理由などなかっただけ
もう恋していた夏の日
何故?
淋しかったから?
誰かと無性に話したかったから?
いいえ違う…
貴方だから話たかっただけ
あの夏の日だから
見ているもの
感じているもの
同じではないことに
痛みを感じている
その痛みに潰されそうになるけれど
あの夏の日がある限り
私の心の奥底に痛みを沈めるだけ
できることなば
あの夏の日に帰りたい…
ねぇ…寂しくてね
ついつい我侭になる
とっても
不思議だね…人間って
いつまでも限りを知らない
欲張りなんだよね…
忘れていた感情を思い出した。
切ない思いを綴った詩
まだ、愛してる人への
胸の奥底で悲鳴のような言葉達
一本の細い切れそうな糸の綱引きだった
己とあの人と・・・
どちらが奈落の底に落ちていくのか
もしかしたら己は今頃地の底に沈んでいた。
己は、かろうじて此処にいる。
でも、いつあの人と同じ絶望の海に沈むのだろうか
あの時の忘れていた感情・・・
心臓をえぐられるような涙が流れた夜
ちょっと疲れた足取りで帰る家路
ふと…見上げた夜空の月はoboro
高い高い夜空の雲の上の月だけれど
君もそんな月を見ているだろうか…
私は、十字架など背負わない
愛した人がいけない人であり
恋の渦の中に迷い込んだ私
どんなに傷つけられて
どかなに人を傷つけても
私は十字架など背負わない
それぐらい私は君を愛した
でも、後悔はしていない
電話の向こう側に
雨の音が聞こえる
車のワイパーの音
君の住む町は雨なんだね
私の町にはまだ来ないよ雨
雨の訪れの時間のずれ
その距離にいつも泣いている私
私の涙がいつしか雨にかわる
2005年01月07日(金) |
この手を掴んで欲しい |
たったひとつの願い
それは私の手を掴んでほしい
君の心が遥か遠くの空を
見ていることを知っている
知っているのに気づかないふりして
待ち続けていることは
とってもつらいことなんだよ
せめて私のこの手を
掴んでくれたなら
私は
私は、少し幸せになれる・・・
幸せの色って何色なのだろうか?
誰でも幸せになりたいと願いながら
見つけることができなくて
泣いたり傷ついたりしているけれど
本当の幸せは、ほら…すぐにそこにある
見えない透明な色なのに
誰もが気づかないだけ…
ふらふらとただ歩く途は
あまりにも心と傷つけられた
辛い途だった。
信じることに疲れ
信じられなくなった愛した人
そして、それでもその人を
愛している
ふらふらと・・・
私は弱い人間であり・・・
生きるか価値のない人間だった。
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