雲ひとつない青空。日中の気温は39℃ほどだったよう。
猛暑にすっかり慣れてしまってさほど苦にもならない。
けれども熱中症で命を落とされている方も多く心を痛めている。
コロナ禍に猛暑。ほんとうに大変な夏になってしまったものだ。
お盆休みも終わりまた日常が返って来た。
今朝はめいちゃんと保育園へ。機嫌よく元気に登園する。
お昼寝布団もあったのに全部自分で持つと言って聞かない。
保育士さんの「めいちゃんえらいね」の声に嬉しそうにしていた。
仕事は来客が多く大忙し。稲刈りが一段落した義父も手伝ってくれる。
ふたりとも汗だくだった。私は事務所ばかりでなんとも心苦しい。
お客さんに冷たい麦茶を出し世間話をするのも私の仕事だった。
昼下がりにじいちゃんから電話がありご近所さんが亡くなった知らせ。
数日前に元気そうな姿を見かけたばかりだったのでとても驚く。
私たち夫婦にとっては昔の同僚でもありなんとも複雑な思いだった。
定時で仕事を終わらせてもらってお悔やみに行ったけれど
もうお通夜の斎場に行っており亡骸に会うことは叶わなかった。
お身内の方から一昨日急逝されたことを聞く。
なんとあっけないことだろう。それほどまでに死は身近な事だった。
ある日突然は誰にだってあり得る。だからこそ日々を大切に
生き抜いていかなければいけない。心して生きていかなければ。
熱を帯びていた風がふっと秋の気配を運んできた午後のこと。
今日は37℃ほど。風があり猛暑が少し和らぐ。
不思議なものでわずかの気温差でも過ごしやすく感じる。
いま日が暮れようとしているのを確かめながらこれを記し始めた。
「おばあちゃんもう暗い?」とあやちゃんが訊きに来る。
今夜も花火をするのだそうで楽しみにしている孫たち。
夕方「送り火」を焚きみんなで手を合わせ仏さまを見送る。
私の心の中には亡き父や祖父母の姿があってしんみりとせつない。
火が消えてしまうまで離れられず最後まで手を合わせていた。
昼間、めいちゃんと一緒にお大師堂へお参りに。
備え付けの記入帳がいまだ返却されておらず気になっていた。
Sさんに相談して新しいノートを置くことにする。
手水鉢の水もやっと入れ替えることが出来た。
ほっと安心。ささやかなことだけれど自分に出来ることをする。
「なむだいしへんじょうこんごう」めいちゃんもちゃんと手を合わす。
お大師堂から「あかめ道」にそれは心地よい涼風が吹き抜けていた。
川風をいっぱいに浴びながらめいちゃんと少し散歩する。
めいちゃんの後姿が愛しくてならず写真を撮らずにいられなかった。
そのシルエットをここに残しておこう。
最高気温39.7℃。とうとう3日続けての日本一を記録する。
そんな猛暑にも慣れてしまったのかさほど苦にもならず過ごす。
それにしてもかつてこれほどの酷暑の夏があっただろうか。
娘が仕事だったため孫たちと過ごす。
とは言え殆ど手はかからずめいちゃんはお向かいのせりちゃんと
プール遊び。せりちゃんのお父さんが見てくれてとても助かる。
午後は我が家の二階でまあちゃんも加わりそれはにぎやか。
かくれんぼをして遊んでいたようで茶の間にも隠れに来る。
今夜は義妹宅でお盆の宴会があったけれど我が家は辞退する。
私の不安はとても大きくじいちゃんが断ってくれたのだった。
甥っ子にはほんとうに申し訳ないけれどどうか許してほしい。
折りしも今日は高知市内で14名の感染者が出たニュースが流れる。
感染者ゼロの日が続いていただけにその衝撃はとても大きい。
一層気を引き締めなくてはいけない。決して油断をしないように。
「おぼん、おぼん」今夜も花火でおおはしゃぎの孫たち。
例年なら隣町で花火大会があるのだけれど今年は中止だった。
明日はもう送り火なのか。なんだかせつなくてならない。
ふと線香花火がしたくなった。ぽとんと落ちるのを見届けたいような。
最高気温が39・8℃。今日も全国一の暑さを記録する。
まさに命に関わるほどの猛暑であった。
水分不足なのか昨夜から膀胱炎の症状が出ており少し辛い朝。
それも毎年夏の恒例になっており嘆くことのほどでもない。
息子から電話があり今夜みんなで夕食の予定だったけれど
ひどく疲れている様子で「行けない」と言ってくる。
聞けばお嫁さんの体調も良くないとのことで仕方なかった。
あれこれと心配すればうるさがるので詳しい事も聞けず
職場が変わったばかりで心労も大きいのだろうと察する。
とにかくゆっくりと休ませてあげなくてはいけない。
けい君は元気そう。また近いうちにきっと会えるだろう。
年金支給日だったので母の入居料の支払いもあり病院へ。
ケアマネさんにも会えて母の様子を聞くことが出来た。
先日美容院へ行ったのが施設でも大評判になっているとのこと。
「とても可愛らしい」と。母の笑顔が目に浮かぶようだった。
金曜日のせいか病院はとても混雑していたけれど
院長先生のお友達の女医さんが膀胱炎を診てくれてとても助かる。
心がけ次第で防げるとのこと。「努力が足りませんね」と笑い合う。
抗生剤を30錠欲しいと言ったらさすがにそれは駄目だった。
お昼に薬を飲み午後には嘘のように楽になっていた。
夕方になり市内の居酒屋さんに注文していたオードブルを取りに行く。
息子たちの分もあったのでそれはとても食べきれないほど。
「お兄ちゃんに会いたかったな」と娘が残念がっていたけれど
いざビールを飲み始めるといつもと変わらない家族団欒。
料理はたくさん残ったけれどまた明日食べようと。
お風呂上がりには花火。孫たちがとても喜んでいた。
めいちゃんが「おぼん、おぼん」と連呼して愉快なり。
どうやらお盆には花火が出来るのだと思い込んでいるらしい。
「あしたもおぼん?」そうよあしたも花火しましょうね。
最高気温がほぼ38℃。今日は日本一の猛暑だったようだ。
茜雲に誘われたように孫たちが土手の道で遊んでいるのを
微笑ましく眺めながらこれを記し始めたところ。
めいちゃんとまあちゃんお向かいのせりちゃんもいる。
追いかけっこをしているみたい。なんと楽しそうなはしゃぎ声だこと。
夕食後、義妹宅の庭先で迎え火を焚いた。
「ひいじいちゃんひいばあちゃんかえってきてね」
孫たちもちいさな手を合わせる。まあちゃんが不思議そうに
「ゆうれい?」と訊くのでみんなで大笑いをした。
めいちゃんは保育園で「おぼん」を習ったのだそう。
天国からお馬さんに乗って帰って来るのだと知っていて
私がお船で帰って来るかもよと言うと「まじ?」とおどろく。
みんなで賑やかにお迎えが出来てほんとうに良かった。
父も弟の家にきっと帰って来たことだろう。
母方の祖父母には迎え火を焚く人もいなくて憐れでならない。
けれども気持ちはきっと通じると信じたい。
こころの中で迎え火を焚く。どうか我が家へと声をかける。
いつも見守ってくれていてありがとう。
お盆になると亡き人達といっそう寄り添う気持ちになる。
目に浮かぶ面影。懐かしい声。それは決して消えたのではない。
2020年08月12日(水) |
明日はあしたの風が吹く |
最高気温が37℃近くなり厳しい残暑となる。
山里ではあちらこちらで稲刈りをしていた。
風がほんのりと藁の匂いを運んでくる。
猛暑の真っ只中にそれはちいさな秋に思える。
兼業農家の義父も今日から稲刈りを始めた。
米作りが大好きなだけあってなんとも勇ましい。
母は義父が農業をするのを嫌っていたけれど
活き活きとしている義父の姿を見せてあげたいとふと思う。
明後日からお盆休みになるので工場も忙しく
同僚は汗だくになりながら頑張ってくれていた。
空調設備などない工場のなんと暑いことだろう。
エアコンの効いた事務所に居るのも心苦しくてならない。
せめて労いの言葉をと声をかけに何度も外に出る。
不機嫌そうにしている同僚がふっと微笑んでくれるとほっとする。
明日は夏季手当を少しでもあげられたらと考えている。
私の一存で出来る事なのでなんとかやりくりしてみようと思う。
母が居たら「そんな必要はない」ときっと怒ることだろう。
悲しいけれど母はそんな人だった。悪口みたいでごめんね母さん。
私には私のやり方がある。思い遣る気持ちを決して忘れてはいけない。
帰宅して熱を帯びた洗濯物を取り入れただけで汗だくになる。
思わず「助けて〜」と大声をあげたらじいちゃんがすぐ来てくれた。
エアコンの効いた茶の間で洗濯物をたたみながら
あれこれ「今日の出来事」みたいなことをしゃべりまくる。
あやちゃんが二階の部屋に閉じこもって顔も見せなかったそう。
それを聞くと私も気になり「生きてる?」と覗きに行く。
「生きてるよ」とケラケラ笑いながら応えてくれたあやちゃんだった。
今日も平穏無事で何より。明日はあしたの風が吹くことでしょう。
2020年08月11日(火) |
蝉しぐれを浴びながら |
曇りのち晴れて今日も厳しい残暑となる。
蝉しぐれを浴びながら空を仰ぐ。
一瞬くらくらと眩暈がするような陽射し。
それがなんだかとても心地よく感じる。
夜明け前のSNSでぼのさんの愛犬サクラちゃんが
昨日亡くなってしまったことを知る。
ぼのさんとはネットを通じて知り合いもう随分とながい。
まだ子犬の頃から知っているサクラちゃんのことを
我が家のあんずと重ねながらいつも見守って来たように思う。
16歳で逝ったあんず。サクラちゃんも16歳になっていた。
ぼのさんの胸に抱かれながらやすらかな最期だったそうだ。
どんなにか幸せだったことだろうと悲しみよりも安堵がつのる。
愛情をいっぱいに受けたまま虹の橋を渡ったことだろう。
私はあんずを抱いてあげられなかったそれがとても悔やまれる。
冷たい土間で毛布にくるまったまま彼女は逝ってしまったのだ。
どうして一晩中そばにいてあげられなかったのだろうか。
最後の夜だと分かっていたのにどうしてどうして・・・。
あんずが逝ってもう7年の歳月が流れたと言うのに
今日ほどあんずを想ったことはなかった。
天国に野原はありますか。サクラちゃんと遊んであげて下さいね。
いっぱいいっぱい走りまわって下さいね。
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