ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2019年08月18日(日) ひまわりのような娘

夜明け前レモンのような月をあおぐ。

そよそよとずいぶんと涼しい風に吹かれながら

もの思う。そんなひと時がとても好きだった。

だからこそ踏み込んでこられるのがとても嫌で

なんとしてもじぶんを守ろうと必死になる時がある。




今日はじいちゃんのリハビリを兼ねて

海苔網を重ねる作業を二時間ほど。

5枚づつ重ねて種付けをする準備だった。

軽い作業だったけれどまだ無理は禁物で

「もっとできるぞ」と言うじいちゃんを宥めて

ほんの少しだけ。もうそれでじゅうぶんに思う。


まだまだこれからやらなければいけないことが

たくさんあるけれど決して無理をさせたくはない。

出来ないことがあってもよい。出来ることだけにしよう。





娘の38歳の誕生日だった。夜はささやかにお祝いをする。

ケーキの蝋燭をあやちゃんが83歳にしてみんなで大笑い。

娘が腰を曲げて老婆の真似をたりして笑い転げる。


私も笑いながらふっと娘が生まれた日のことを思い出していた。

産声をあげてくれなくて「お願い泣いて!」と気が狂ったように叫んだ。

助産師さんが生まれたばかりの娘のお尻をパンパン叩いてやっと泣いた。

あの元気な産声をいつまでたっても忘れることが出来ない。


生まれてきてくれたこと。そうしてふたりの孫を授けてくれたこと。

いつも明るくてひまわりのような娘にただただ感謝している。


さっちゃんありがとう。母はとても幸せな母です。





2019年08月17日(土) 小麦色のイルカさん

早朝の風にふっと秋のにおいを感じる。

日中はまた厳しい残暑。蝉たちが必死になって鳴く。



今日はめいちゃんの保育園が「プール参観」だった。

毎年の夏の行事を楽しみに出かける。


めいちゃん、昨年まではまだ水に顔を浸けられなかったけれど

今年はずいぶんと上手になって潜ることが出来るようになっていた。

イルカさんみたいに何度も跳びはねて潜って見せてくれる。

「すごいね、すごいね」と思わず手を叩かずにいられない。

成長した姿はとてもたのもしく感動で胸がいっぱいになった。

小麦色のイルカさん。おばあちゃんはとても嬉しかったです。



孫たちにはもちろんのこと、私にも夏の思い出が出来た。

絵日記に描いて残しておきたいような夏のこと。


今日も「いい日」でした。ありがとうございます。







2019年08月16日(金) 良いことがきっとたくさんある

早朝にはまだ雲が多かったけれど次第に晴れてくる。

台風一過の青空。そうして厳しい残暑となる。


あやちゃんを「竹の子学級」へ送って行く。

今日はプールが出来そうで楽しみにしていた。



じいちゃん、退院後の経過通院で一緒に病院へ行く。

まだ車の運転の許可が下りておらず運転手はわたし。

助手席にちょこんと座るじいちゃんはまるで子供のようだった。

早めに行ったけれどもう病院はたくさんの患者さんで

診察前に検査があったのであっちへ行ったりこっちへ行ったり。

迷子になりそうだなと苦笑いするじいちゃんだった。


やっと診察。入院中にお世話になった先生と二週間ぶりの再会。

とても優しい先生で親身になってくれるのがありがたかった。

脳のCT検査の結果は経過順調でほぼ完治しているとのこと。

ただ血液検査の結果はいまいちでしばらく様子見だった。


車の運転はぼちぼち。アルコールはまだまだ禁止だそう。

少しずつ身体を動かしながら体力をつけるようにと。

今度は一ヶ月後。どうかこのまま順調にと願うばかりである。


車の運転が出来るようになったのが何よりに思う。

まだまだ長距離は無理だというのに

「何処へでも連れて行ってあげるぞ」と言ってくれて嬉しかった。

うん、またドライブへ行こうね。私の声も弾んでいた。

ふたりして前を向く。これから良いことがきっとたくさんある。




台風のおかげでお盆らしいことも出来なかったけれど

みんなで「送り火」を焚いて手を合わせた。

炎が消えてしまうまでなんと名残惜しいことだろう。


これからもずっと天国から見守っていて下さいね。




2019年08月15日(木) 無事に過ぎ去った台風

夜明け前、思いがけないほどの静けさにとまどう。

昨日ほど風も強くなく雨も殆ど降っていなかった。

なんだかきつねにつままれたような朝だった。


台風はそのまま豊後水道を通過して行ったけれど

今回の台風は中心付近より東側が大荒れだったようだ。

そのため高知県東部はかなりの雨と暴風だったよう。

じいちゃんの言う通りほんとうに「来てみないとわからない」

停電もなくさいわい難を逃れられたことになる。

東部のほうも大きな被害がなかったようで何よりに思う。



台風を警戒して臨時休業だった娘がお昼前に出勤して行く。

孫たちはお盆休み中の父親と楽しく遊んでいたようだ。


午後には締め切っていた雨戸を開けた。

家中が明るくなる。孫たちの声も聞こえていれば尚更ほっとする。


昨日までの不安と恐怖心はもうまるで嘘のようだった。

平穏無事のありがたさをつくづく感じずにはいられない。



めいちゃんとあやちゃんがふたりきりでお風呂に。

「おばあちゃんみにきて」とめいちゃんが呼ぶので

お風呂場をのぞきに行ったらシャワーで髪を洗っていた。

「すごいね、めいちゃんえらいね」いっぱいほめる。

微笑ましくて笑顔あふれるおだやかな夜のこと。



2019年08月14日(水) ただ風だけが吹き荒れている

台風接近により強い風。さいわい雨は殆ど降らず。

今夜から明日の朝にかけて暴風雨圏内に入りそうだ。

ざわざわと落ち着かない気分にもなるけれど

いつものようにとこれを記し始めた。



今日は親族がみな集まりお盆の「おきゃく」を

予定していたけれど台風に用心をして中止となった。

昨年は姑さんの初盆だったので我が家でしたけれど

今年は義妹に段取りをすべて任せていたので

中止と決めてくれてほっと安堵する。

にぎやかなお盆も良いけれど静かなお盆もまた良いものだ。



雨戸を閉め切った家の中でのんびりと過ごす。

お昼寝をしていたら母から着信があった。

ついつい不機嫌な対応をしてしまって後から悔やむ。

テレビで台風のニュースを見て心配してくれたのだった。

お盆休みだとは知らず「早く家に帰りなさい」と。

一瞬「うるさい」と思った。優しく説明すれば良いものを。


私は私の不機嫌を時にこのように持て余す時がある。

母さんごめんなさい。心配してくれてありがとう。




夕飯はもしもの停電に備えて冷凍庫の整理を。

娘が豚バラを見つけてお茄子と炒め煮にした。

孫たちはパスタを。あやちゃんのお腹は赤ちゃんが生まれそう。



嵐の前の静けさだろうか。ただ風だけが吹き荒れている。

そっと雨戸を開けてみたらちょうど日が暮れたところだった。


油断は禁物とわかっていても油断せずにはいられない

穏かな夜のなんとありがたいことだろう。












2019年08月13日(火) 怖気づいていてどうする

昼間は青空が見えていたけれど風がとても強くなって来た。

やっとの思いで「迎え火」を焚く。

それもつかの間のことでかたちばかりのものとなる。

どうかどうか無事に帰って来てくれますようにと

祈るような思いで皆で手を合わせた。



台風の直撃は免れそうにもなく恐怖心がつのるばかり。

過去に大きな被害をもたらした台風と同じコースのようだった。

停電も覚悟しておいた方が良いだろう。

来るなら来てみろと思いながらもやはり恐怖心が勝る。

「困ったね、困ったね」と私が嘆いていたら

「来てみないとわからないだろう」と笑い飛ばすじいちゃんだった。

そうね。来る前から怖気づいていてどうするとやっと肝がすわった。

消防団を引退したじいちゃんが家にいてくれる。

それだけでどんなにか心強いことだろうか。



今日は午前中で仕事を終えて母のアパートへ行っていた。

最近病衣を嫌がるようになっていて普段着が着たいと。

介護士さんもそれを勧めてくれて母の衣類を取りに行く。

けれども部屋には冬物ばかりで夏物が見当たらず。

それもそのはずだった。カレンダーは3月のまま。

もうそんなに月日が流れてしまったのかとせつなく思う。

汗だくになりながらやっと見つけた衣装ケース。

母のお気に入りの夏服を見つけてほっと嬉しさが込み上げてくる。


その足で母の施設へ向かったのだけれど

「わたしは着せ替え人形ね」とおどけて見せる母だった。

そうして矢継ぎ早に「バナナもないの」「朝鮮漬けは?」と。

介護士さんが「娘さんも忙しいのよ」と助け船を出してくれる。


そう、もうほんとうにくたくただった。

介護士さんの助け船にどんなに救われたことだろう。


母は大きな台風が近づいていることも知らない様子だった。

知らなくて良かったと思う。どうかどうか心穏やかにと願うばかり。





2019年08月12日(月) ひたすらのんびりの休息日

台風の影響だろうか湿気を含んだ南風。

気温はさほど高くないのにとても蒸し暑かった。

15日に最接近との事。豊後水道を通る最悪のコースだ。

来るものは仕方ない。ただただ受け止めるしかないだろう。



昨夜、この日記を書き終えてから孫たちが帰って来てくれた。

めいちゃんとしっかりとハグ。じいちゃんと代わるがわる。

じいちゃんは「さびしかったよ」と抱きしめていた。


あやちゃんは恥ずかしがって逃げる。

私が追いかけて無理やりハグをしようとしたら「やめて」と。

ちょっと生意気なところがまた可愛らしいものだ。



今日は娘がお休みだったので友達と川遊びに行くのだと

朝から水着を着てはしゃぐ孫たちが微笑ましかった。

ふたりの声が聴こえる日常がとても愛しく感じる。



じいちゃんとふたりでお留守番。ひたすらのんびりと過ごす。

録画していたドラマを見たり、高校野球を見たり。

お昼寝もしてごろごろとまるでトドのような私だった。


じいちゃんはずっと座椅子の神様に守られている。

体力は髄分と回復していて食欲も以前と変わらないほど。

日に日に元気になっているのがとてもほっと嬉しかった。



あらあらという間に日が暮れる。

お風呂上がりの孫たちのはしゃぎ声に微笑みながらこれを記す。


今日も「いい日」でした。ありがとうございます。


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